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第一章
トイレに変態 3
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ロベールは、ぐったりと寄りかかる僕のアレコレを手際よく綺麗にして、服もちゃんと整えてくれた。
「……っ、バ……、バカ。なにヤラシイことしてんだよ……」
恥ずかしくて、恥ずかし過ぎて……。どんな顔したらいいんだ!
「――南」
……また低い声で、ロベールが僕を呼んだ。
なんだよ。……その声、腰に来るからホントやめて欲しいんだけど。
「バカなことじゃない。お前のフェロモンが濃くなってたから処理してやったんだ。あのまま放置してたら、変な奴をまた呼び寄せかねないからな」
ズキン。
……処理って。
処理って、僕のことが好きだからしたかったとかじゃなくて……、仕方なく……ってこと?
胸が、変な風にジクジクと痛む。
え? あ、あれ?
今、僕ショック受けてる……?
何で?
自分の気持ちがぐちゃぐちゃで、なんだかよく分からない。
ロベールといると、なんだか……。
「そろそろ戻らないとだめじゃないのか?」
「え? あ、ホントだ、授業!」
踵を返して教室に戻ろうとした時、ロベールが僕の腕を掴んで引き止めた。
「え? なに? ちょっとマジでヤバいんだけど!」
「放課後、ちゃんと保健室に来いよ? たっぷり返礼してもらうからな」
「えっ……!?」
カァーッとまた顔が熱くなって、ハッと気が付いた。
「ゴメン、放課後寄れない。クラスの奴に勉強教えることになっちゃったから」
「はあ!? お前はまた、隙を作るようなことを……!」
「大丈夫だよ! 今度は奏多も一緒だし、教室で教えるだけだから」
「……じゃあ昼休み、飯食った後に来い。必ずだぞ」
真っ直ぐ強い瞳で射貫かれるように見られて、僕はおずおずとコクンと頷いた。
どうしてだろう。
ロベールが僕にしてくるアレコレは、他の変態たちと大差ないはずなのに……。
首を捻りながら、僕は遅れないようにと教室へと駆け込んだ。
「……っ、バ……、バカ。なにヤラシイことしてんだよ……」
恥ずかしくて、恥ずかし過ぎて……。どんな顔したらいいんだ!
「――南」
……また低い声で、ロベールが僕を呼んだ。
なんだよ。……その声、腰に来るからホントやめて欲しいんだけど。
「バカなことじゃない。お前のフェロモンが濃くなってたから処理してやったんだ。あのまま放置してたら、変な奴をまた呼び寄せかねないからな」
ズキン。
……処理って。
処理って、僕のことが好きだからしたかったとかじゃなくて……、仕方なく……ってこと?
胸が、変な風にジクジクと痛む。
え? あ、あれ?
今、僕ショック受けてる……?
何で?
自分の気持ちがぐちゃぐちゃで、なんだかよく分からない。
ロベールといると、なんだか……。
「そろそろ戻らないとだめじゃないのか?」
「え? あ、ホントだ、授業!」
踵を返して教室に戻ろうとした時、ロベールが僕の腕を掴んで引き止めた。
「え? なに? ちょっとマジでヤバいんだけど!」
「放課後、ちゃんと保健室に来いよ? たっぷり返礼してもらうからな」
「えっ……!?」
カァーッとまた顔が熱くなって、ハッと気が付いた。
「ゴメン、放課後寄れない。クラスの奴に勉強教えることになっちゃったから」
「はあ!? お前はまた、隙を作るようなことを……!」
「大丈夫だよ! 今度は奏多も一緒だし、教室で教えるだけだから」
「……じゃあ昼休み、飯食った後に来い。必ずだぞ」
真っ直ぐ強い瞳で射貫かれるように見られて、僕はおずおずとコクンと頷いた。
どうしてだろう。
ロベールが僕にしてくるアレコレは、他の変態たちと大差ないはずなのに……。
首を捻りながら、僕は遅れないようにと教室へと駆け込んだ。
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