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番外編
君にメリークリスマス♪♪
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そして当日、俺と陸、そして千佳と剛先輩が4人そろって礼人の家にお邪魔した。
「こんばんはー!」
4人で揃って挨拶をしたら、礼人がパタパタとやって来た。その奥から、礼人のお義母さんも顔を出した。
「よお、上がれよ。待ってた」
「うん。あ、これ俺らから」
さっき近くのスーパーで買ってきた、シャンメリーを剛先輩が礼人に差し出す。
礼人はそれにチラッと視線をよこして受け取って、悪いなと言って苦笑した。
「いらっしゃい、みんなよく来てくれたわね。張り切ってたくさん作っちゃったから、遠慮せずに召し上がってね」
「はい!」
一番大声で元気よく返事をしたのは、やっぱり千佳だ。テーブルに並べられている料理を見て、感嘆の声を上げる。
食卓には、フライドチキンにミートローフ。綺麗に彩られた温野菜サラダ。そしておにぎりやサンドイッチがお皿いっぱいに並べられていた。
そしてミネストローネスープをみんなの前に置いていく。スープから立ち上がる暖かいその湯気が、礼人のお義母さんの暖かさを物語っているようだ。
「それじゃあ、いただきましょうか」
「いただきまーす」
千佳を筆頭にみんな行儀よく大きな声で挨拶をして、各々好きな物から食べ始めた。
俺はまず、熱々の湯気を出しているスープに手を出す。
うん、美味しい♪
次はフライドチキン。
うわっ!
これは、たまらない。外パリパリで中はジューシー。
定番の表現だけど、そうなんだからしょうがない。
次々と口に入る美味しい料理に嬉しくなって隣の陸を見てみると、彼も同じ気持ちなんだろう。頬が緩み、幸せそうな顔で美味しそうに食べている。
陸の幸せそうな顔がうれしくて、俺の幸福感も鰻登りだ。
「こういう賑やかな食卓もいいわね。礼人君がお友達を連れて来てくれるのも初めてだから、おばさん嬉しいわ」
「俺も、こんな美味しいご飯食べられて嬉しいよ。でも、おばさん……、礼人のこと礼人君って呼んでるの? お母さんなんだし家族なんだからさ、呼び捨てにした方が良いと思うよ?」
千佳が、ご飯をモグモグ食べながら、俺らも思っていたけど言えなかったことをサラリと口にした。
一瞬おばさんは固まった後、困ったように微笑んだ。
「礼人はどうなんだよ。呼び捨てられるの嫌とかある?」
「おい、工藤」
陸が口を挟みすぎじゃないのかと、千佳を小さく制した。だけど千佳は、それに軽く手を挙げて応えた後、礼人に視線を戻した。
「……別に。一応、家族なんだし。呼び捨てでも構わねーけど」
たどたどしい口ぶりで、視線を彷徨わせながら喋る礼人の様子からして照れているようにも見える。
彼の言う通り、まだ完璧にはお義母さんに慣れてはいなくても、礼人の中では既に母親として家族として受け入れることが出来ているのかもしれない。
おばさんはそんな礼人の様子を少し驚いた様子で見た後、嬉しそうに微笑んで、滲み出た涙を拭うそぶりを見せた。
「そう……、そうね。ありがとう。これからもみんな、礼人の良いお友達でいて頂戴ね」
「もちろんだよ、おばさん」
照れて仏頂面になっている礼人が、なんだかとても可愛らしい。
千佳のおかげで明るくなった食卓で、俺らは遠慮なくお腹いっぱいになるまで美味しい食事を堪能した。
「こんばんはー!」
4人で揃って挨拶をしたら、礼人がパタパタとやって来た。その奥から、礼人のお義母さんも顔を出した。
「よお、上がれよ。待ってた」
「うん。あ、これ俺らから」
さっき近くのスーパーで買ってきた、シャンメリーを剛先輩が礼人に差し出す。
礼人はそれにチラッと視線をよこして受け取って、悪いなと言って苦笑した。
「いらっしゃい、みんなよく来てくれたわね。張り切ってたくさん作っちゃったから、遠慮せずに召し上がってね」
「はい!」
一番大声で元気よく返事をしたのは、やっぱり千佳だ。テーブルに並べられている料理を見て、感嘆の声を上げる。
食卓には、フライドチキンにミートローフ。綺麗に彩られた温野菜サラダ。そしておにぎりやサンドイッチがお皿いっぱいに並べられていた。
そしてミネストローネスープをみんなの前に置いていく。スープから立ち上がる暖かいその湯気が、礼人のお義母さんの暖かさを物語っているようだ。
「それじゃあ、いただきましょうか」
「いただきまーす」
千佳を筆頭にみんな行儀よく大きな声で挨拶をして、各々好きな物から食べ始めた。
俺はまず、熱々の湯気を出しているスープに手を出す。
うん、美味しい♪
次はフライドチキン。
うわっ!
これは、たまらない。外パリパリで中はジューシー。
定番の表現だけど、そうなんだからしょうがない。
次々と口に入る美味しい料理に嬉しくなって隣の陸を見てみると、彼も同じ気持ちなんだろう。頬が緩み、幸せそうな顔で美味しそうに食べている。
陸の幸せそうな顔がうれしくて、俺の幸福感も鰻登りだ。
「こういう賑やかな食卓もいいわね。礼人君がお友達を連れて来てくれるのも初めてだから、おばさん嬉しいわ」
「俺も、こんな美味しいご飯食べられて嬉しいよ。でも、おばさん……、礼人のこと礼人君って呼んでるの? お母さんなんだし家族なんだからさ、呼び捨てにした方が良いと思うよ?」
千佳が、ご飯をモグモグ食べながら、俺らも思っていたけど言えなかったことをサラリと口にした。
一瞬おばさんは固まった後、困ったように微笑んだ。
「礼人はどうなんだよ。呼び捨てられるの嫌とかある?」
「おい、工藤」
陸が口を挟みすぎじゃないのかと、千佳を小さく制した。だけど千佳は、それに軽く手を挙げて応えた後、礼人に視線を戻した。
「……別に。一応、家族なんだし。呼び捨てでも構わねーけど」
たどたどしい口ぶりで、視線を彷徨わせながら喋る礼人の様子からして照れているようにも見える。
彼の言う通り、まだ完璧にはお義母さんに慣れてはいなくても、礼人の中では既に母親として家族として受け入れることが出来ているのかもしれない。
おばさんはそんな礼人の様子を少し驚いた様子で見た後、嬉しそうに微笑んで、滲み出た涙を拭うそぶりを見せた。
「そう……、そうね。ありがとう。これからもみんな、礼人の良いお友達でいて頂戴ね」
「もちろんだよ、おばさん」
照れて仏頂面になっている礼人が、なんだかとても可愛らしい。
千佳のおかげで明るくなった食卓で、俺らは遠慮なくお腹いっぱいになるまで美味しい食事を堪能した。
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