52 / 161
形見を探しに
花に魅せられる者
しおりを挟む
「んっ、あ…っ、あぁっ…」
広い風呂場に先ほどから藤の喘ぎ声が響く。瞳は虚ろで頬は上気してほんのりと赤い。
幼い容貌とは裏腹に色香を漂わせる藤に、柏木も一太も夢中になっていた。
「おい、いい加減に焦らさないでさっさとイカせろよ。出すもの出させてそいつを突っ込むんだからな。滑りを良くしなきゃならないだろ」
「そうだな、じゃあ手っ取り早く行くか」
そう言って一太が体をずらしたかと思ったら、藤のモノをぱくりと頬張る。
いきなり熱い粘膜に包まれて、藤の体がピクンと跳ねる。ぬるぬると舌が絡みつく強烈な刺激に、我に返ったように藤が暴れだした。
「嫌っ、あっ。んぁっ…!」
体を捩りながらびくびくと震える体。喘ぎながら捩り、震える藤に柏木も唾を飲み込む。
「やだ…っ、出る…出ちゃうぅ…」
藤の言葉に更に興奮した一太が、唇で何度も吸い先端をぐっと押した。
「ああ…っ!」
体を捩って抵抗する藤のソレを、一太が思いっきり吸い上げる。
その瞬間、藤は一太の口の中に熱い熱を吐き出していた。
放った後の藤は、ぐったりしていた。はあはあと荒い息を吐き、胸を上下させている。その横では一太が、藤の放ったソレを掌にトロリと出していた。
「おい、これ入れるから。脚、広げさせろ」
一太の言葉に柏木が藤の太腿をとらえる。足を割り開こうと持ち上げられた藤が、びっくりして暴れ出した。
「嫌だ!やだっ!嫌あぁっ!!」
「おい、さっさと――」
ガラッ――
「何やってるんだ、アンタら!」
突然浴室の扉が開き、論門が姿を現した。裸のまま押し倒されている藤を見て、論門の眉間にしわが寄る。その横から雄大が青い顔をして飛び込んできた。その後ろから颯太が。三人ともよほど慌てていたのか、着物を着たままだ。
「べ、別に。ちょっと揶揄ってただけだよ、なあ?」
「そっ、そうだよな!おい、もう出ようぜ! 俺ら飯まだだし!」
2人は慌てて立ち上がり、開いてる扉からそのまま出て行った。
「藤、藤…っ」
寝転んだまま、震えて丸まっている藤を雄大が抱き起す。顔を上げた藤は涙をぽろぽろ流しながら、さんざん快楽を引きずり出された影響で頬がほんのりと色づいている。
「雄…大」
掠れた声で絞り出したように自分の名前を呼ぶ藤に、雄大の雄がズクンと大きく反応した。ドクドクと熱い熱がうねるように沸き起こる。
泣きながら抱き着く藤に、息をするのも忘れたかのように雄大は固まっていた。
やがて、息を細く吐きながら目をギュッと閉じ、藤の背中を優しく抱く。
「大丈夫だ。もう大丈夫だから…」
呟くように言う雄大の表情は苦しそうで、必死に何かに耐えているようだった。
隣では論門が、そんな雄大を冷たい表情でじっと見ていた。
そして、ゆっくりと口角を引き上げる。
誰も気が付いてはいなかったが、ひどく恐ろしい表情だった。
広い風呂場に先ほどから藤の喘ぎ声が響く。瞳は虚ろで頬は上気してほんのりと赤い。
幼い容貌とは裏腹に色香を漂わせる藤に、柏木も一太も夢中になっていた。
「おい、いい加減に焦らさないでさっさとイカせろよ。出すもの出させてそいつを突っ込むんだからな。滑りを良くしなきゃならないだろ」
「そうだな、じゃあ手っ取り早く行くか」
そう言って一太が体をずらしたかと思ったら、藤のモノをぱくりと頬張る。
いきなり熱い粘膜に包まれて、藤の体がピクンと跳ねる。ぬるぬると舌が絡みつく強烈な刺激に、我に返ったように藤が暴れだした。
「嫌っ、あっ。んぁっ…!」
体を捩りながらびくびくと震える体。喘ぎながら捩り、震える藤に柏木も唾を飲み込む。
「やだ…っ、出る…出ちゃうぅ…」
藤の言葉に更に興奮した一太が、唇で何度も吸い先端をぐっと押した。
「ああ…っ!」
体を捩って抵抗する藤のソレを、一太が思いっきり吸い上げる。
その瞬間、藤は一太の口の中に熱い熱を吐き出していた。
放った後の藤は、ぐったりしていた。はあはあと荒い息を吐き、胸を上下させている。その横では一太が、藤の放ったソレを掌にトロリと出していた。
「おい、これ入れるから。脚、広げさせろ」
一太の言葉に柏木が藤の太腿をとらえる。足を割り開こうと持ち上げられた藤が、びっくりして暴れ出した。
「嫌だ!やだっ!嫌あぁっ!!」
「おい、さっさと――」
ガラッ――
「何やってるんだ、アンタら!」
突然浴室の扉が開き、論門が姿を現した。裸のまま押し倒されている藤を見て、論門の眉間にしわが寄る。その横から雄大が青い顔をして飛び込んできた。その後ろから颯太が。三人ともよほど慌てていたのか、着物を着たままだ。
「べ、別に。ちょっと揶揄ってただけだよ、なあ?」
「そっ、そうだよな!おい、もう出ようぜ! 俺ら飯まだだし!」
2人は慌てて立ち上がり、開いてる扉からそのまま出て行った。
「藤、藤…っ」
寝転んだまま、震えて丸まっている藤を雄大が抱き起す。顔を上げた藤は涙をぽろぽろ流しながら、さんざん快楽を引きずり出された影響で頬がほんのりと色づいている。
「雄…大」
掠れた声で絞り出したように自分の名前を呼ぶ藤に、雄大の雄がズクンと大きく反応した。ドクドクと熱い熱がうねるように沸き起こる。
泣きながら抱き着く藤に、息をするのも忘れたかのように雄大は固まっていた。
やがて、息を細く吐きながら目をギュッと閉じ、藤の背中を優しく抱く。
「大丈夫だ。もう大丈夫だから…」
呟くように言う雄大の表情は苦しそうで、必死に何かに耐えているようだった。
隣では論門が、そんな雄大を冷たい表情でじっと見ていた。
そして、ゆっくりと口角を引き上げる。
誰も気が付いてはいなかったが、ひどく恐ろしい表情だった。
10
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
花いちもんめ
月夜野レオン
BL
樹は小さい頃から涼が好きだった。でも涼は、花いちもんめでは真っ先に指名される人気者で、自分は最後まで指名されない不人気者。
ある事件から対人恐怖症になってしまい、遠くから涼をそっと見つめるだけの日々。
大学生になりバイトを始めたカフェで夏樹はアルファの男にしつこく付きまとわれる。
涼がアメリカに婚約者と渡ると聞き、絶望しているところに男が大学にまで押しかけてくる。
「孕めないオメガでいいですか?」に続く、オメガバース第二弾です。
僕の追憶と運命の人-【消えない思い】スピンオフ
樹木緑
BL
【消えない思い】スピンオフ ーオメガバース
ーあの日の記憶がいつまでも僕を追いかけるー
消えない思いをまだ読んでおられない方は 、
続きではありませんが、消えない思いから読むことをお勧めします。
消えない思いで何時も番の居るΩに恋をしていた矢野浩二が
高校の後輩に初めての本気の恋をしてその恋に破れ、
それでもあきらめきれない中で、 自分の運命の番を探し求めるお話。
消えない思いに比べると、
更新はゆっくりになると思いますが、
またまた宜しくお願い致します。
僕のために、忘れていて
ことわ子
BL
男子高校生のリュージは事故に遭い、最近の記憶を無くしてしまった。しかし、無くしたのは最近の記憶で家族や友人のことは覚えており、別段困ることは無いと思っていた。ある一点、全く記憶にない人物、黒咲アキが自分の恋人だと訪ねてくるまでは────
紹介なんてされたくありません!
mahiro
BL
普通ならば「家族に紹介したい」と言われたら、嬉しいものなのだと思う。
けれど僕は男で目の前で平然と言ってのけたこの人物も男なわけで。
断りの言葉を言いかけた瞬間、来客を知らせるインターフォンが鳴り響き……?
十七歳の心模様
須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない…
ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん
柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、
葵は初めての恋に溺れていた。
付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。
告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、
その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。
※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる