僕の王子様

くるむ

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第五章

R指定無いんですw

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礼人さんは、僕を抱きしめたまま僕の側頭部に頬を擦りつける。
スリスリとするその感覚が、僕の中から礼人さんを愛おしいという気持ちを増殖させているようだ。

愛しくて切なくて、離れたくない。

「……まずいよなぁ」

頬ずりを止めた礼人さんが、今度は僕の背中を摩りながらポツリとつぶやいた。

「これ、レーティング掛けられてないしさあ」

!?
(……!!)作者:汗

「礼人……さん?」
「いや……。まあ、なんだ。歩の仮装の時は絶対見に行ってやるから、それこそ本当に俺だけに見せるつもりで頑張れよ」

「……うう。それも……。礼人さんにそんな変な恰好見せるのも嫌です」
「変か? ……歩は可愛いから、逆に似合ってライバルが増えるんじゃないかと心配なんだけど」

「はあっ?」
ライバルが増える!?

余りにもあり得ないことを言う礼人さんに素っ頓狂な声が出た。

「なんだ、自覚なしか?」
「あり得ないです! 礼人さん……、それ、……欲目ってやつですよ」
「ああ、欲目ってソレか」

「……う。ま、まあそうです……」

ほ、惚れたって……。
恥ずかし過ぎるからぼかしたのに……。

自分でそんなことを言っちゃうなんて、僕も結構うぬぼれちゃってるよね。
……なんだかめちゃくちゃ恥ずかしい。


クシャクシャ。

揶揄うように慈しむように、僕の髪を撫でまわす礼人さんの手。

「そうなのかなぁ。本当に可愛いと思ってるんだけど俺は」
「礼人……さん」

綺麗な瞳にまじまじと見つめられて、体中から汗が滲みだす。
……分かってないのかな礼人さん、自分の破壊力。

おかげで僕はさっきから、ちっとも平常心ではいられない。



……でも。
そういえばさっきから、凹んでる間もないくらいに気持ちが昂ってる。

凄いんだよ本当に、礼人さんって。


もうちょっと甘えてみたくて、礼人さんの肩にちょこんと額を乗っけてみた。

礼人さんは『よしよし』とするように僕の頭を撫でてくれたんだけど、「レーティングがなぁ……」とまた謎の言葉をつぶやいていた。




※遊んでしまってすみません。流れ的にイケてたかなとついつい思ってしまってたので。
(でも、これにはR指定は付けませんので!)
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