49 / 62
第五章
R指定無いんですw
しおりを挟む
礼人さんは、僕を抱きしめたまま僕の側頭部に頬を擦りつける。
スリスリとするその感覚が、僕の中から礼人さんを愛おしいという気持ちを増殖させているようだ。
愛しくて切なくて、離れたくない。
「……まずいよなぁ」
頬ずりを止めた礼人さんが、今度は僕の背中を摩りながらポツリとつぶやいた。
「これ、レーティング掛けられてないしさあ」
!?
(……!!)作者:汗
「礼人……さん?」
「いや……。まあ、なんだ。歩の仮装の時は絶対見に行ってやるから、それこそ本当に俺だけに見せるつもりで頑張れよ」
「……うう。それも……。礼人さんにそんな変な恰好見せるのも嫌です」
「変か? ……歩は可愛いから、逆に似合ってライバルが増えるんじゃないかと心配なんだけど」
「はあっ?」
ライバルが増える!?
余りにもあり得ないことを言う礼人さんに素っ頓狂な声が出た。
「なんだ、自覚なしか?」
「あり得ないです! 礼人さん……、それ、……欲目ってやつですよ」
「ああ、惚れた欲目ってソレか」
「……う。ま、まあそうです……」
ほ、惚れたって……。
恥ずかし過ぎるからぼかしたのに……。
自分でそんなことを言っちゃうなんて、僕も結構うぬぼれちゃってるよね。
……なんだかめちゃくちゃ恥ずかしい。
クシャクシャ。
揶揄うように慈しむように、僕の髪を撫でまわす礼人さんの手。
「そうなのかなぁ。本当に可愛いと思ってるんだけど俺は」
「礼人……さん」
綺麗な瞳にまじまじと見つめられて、体中から汗が滲みだす。
……分かってないのかな礼人さん、自分の破壊力。
おかげで僕はさっきから、ちっとも平常心ではいられない。
……でも。
そういえばさっきから、凹んでる間もないくらいに気持ちが昂ってる。
凄いんだよ本当に、礼人さんって。
もうちょっと甘えてみたくて、礼人さんの肩にちょこんと額を乗っけてみた。
礼人さんは『よしよし』とするように僕の頭を撫でてくれたんだけど、「レーティングがなぁ……」とまた謎の言葉をつぶやいていた。
※遊んでしまってすみません。流れ的にイケてたかなとついつい思ってしまってたので。
(でも、これにはR指定は付けませんので!)
スリスリとするその感覚が、僕の中から礼人さんを愛おしいという気持ちを増殖させているようだ。
愛しくて切なくて、離れたくない。
「……まずいよなぁ」
頬ずりを止めた礼人さんが、今度は僕の背中を摩りながらポツリとつぶやいた。
「これ、レーティング掛けられてないしさあ」
!?
(……!!)作者:汗
「礼人……さん?」
「いや……。まあ、なんだ。歩の仮装の時は絶対見に行ってやるから、それこそ本当に俺だけに見せるつもりで頑張れよ」
「……うう。それも……。礼人さんにそんな変な恰好見せるのも嫌です」
「変か? ……歩は可愛いから、逆に似合ってライバルが増えるんじゃないかと心配なんだけど」
「はあっ?」
ライバルが増える!?
余りにもあり得ないことを言う礼人さんに素っ頓狂な声が出た。
「なんだ、自覚なしか?」
「あり得ないです! 礼人さん……、それ、……欲目ってやつですよ」
「ああ、惚れた欲目ってソレか」
「……う。ま、まあそうです……」
ほ、惚れたって……。
恥ずかし過ぎるからぼかしたのに……。
自分でそんなことを言っちゃうなんて、僕も結構うぬぼれちゃってるよね。
……なんだかめちゃくちゃ恥ずかしい。
クシャクシャ。
揶揄うように慈しむように、僕の髪を撫でまわす礼人さんの手。
「そうなのかなぁ。本当に可愛いと思ってるんだけど俺は」
「礼人……さん」
綺麗な瞳にまじまじと見つめられて、体中から汗が滲みだす。
……分かってないのかな礼人さん、自分の破壊力。
おかげで僕はさっきから、ちっとも平常心ではいられない。
……でも。
そういえばさっきから、凹んでる間もないくらいに気持ちが昂ってる。
凄いんだよ本当に、礼人さんって。
もうちょっと甘えてみたくて、礼人さんの肩にちょこんと額を乗っけてみた。
礼人さんは『よしよし』とするように僕の頭を撫でてくれたんだけど、「レーティングがなぁ……」とまた謎の言葉をつぶやいていた。
※遊んでしまってすみません。流れ的にイケてたかなとついつい思ってしまってたので。
(でも、これにはR指定は付けませんので!)
1
お気に入りに追加
237
あなたにおすすめの小説
そばにいてほしい。
15
BL
僕の恋人には、幼馴染がいる。
そんな幼馴染が彼はよっぽど大切らしい。
──だけど、今日だけは僕のそばにいて欲しかった。
幼馴染を優先する攻め×口に出せない受け
安心してください、ハピエンです。
当たって砕けていたら彼氏ができました
ちとせあき
BL
毎月24日は覚悟の日だ。
学校で少し浮いてる三倉莉緒は王子様のような同級生、寺田紘に恋をしている。
教室で意図せず公開告白をしてしまって以来、欠かさずしている月に1度の告白だが、19回目の告白でやっと心が砕けた。
諦めようとする莉緒に突っかかってくるのはあれ程告白を拒否してきた紘で…。
寺田絋
自分と同じくらいモテる莉緒がムカついたのでちょっかいをかけたら好かれた残念男子
×
三倉莉緒
クールイケメン男子と思われているただの陰キャ
そういうシーンはありませんが一応R15にしておきました。
お気に入り登録ありがとうございます。なんだか嬉しいので載せるか迷った紘視点を追加で投稿します。ただ紘は残念な子過ぎるので莉緒視点と印象が変わると思います。ご注意ください。
お気に入り登録100ありがとうございます。お付き合いに浮かれている二人の小話投稿しました。
台風の目はどこだ
あこ
BL
とある学園で生徒会会長を務める本多政輝は、数年に一度起きる原因不明の体調不良により入院をする事に。
政輝の恋人が入院先に居座るのもいつものこと。
そんな入院生活中、二人がいない学園では嵐が吹き荒れていた。
✔︎ いわゆる全寮制王道学園が舞台
✔︎ 私の見果てぬ夢である『王道脇』を書こうとしたら、こうなりました(2019/05/11に書きました)
✔︎ 風紀委員会委員長×生徒会会長様
✔︎ 恋人がいないと充電切れする委員長様
✔︎ 時々原因不明の体調不良で入院する会長様
✔︎ 会長様を見守るオカン気味な副会長様
✔︎ アンチくんや他の役員はかけらほども出てきません。
✔︎ ギャクになるといいなと思って書きました(目標にしましたが、叶いませんでした)
【BL】水属性しか持たない俺を手放した王国のその後。
梅花
BL
水属性しか持たない俺が砂漠の異世界にトリップしたら、王子に溺愛されたけれどそれは水属性だからですか?のスピンオフ。
読む際はそちらから先にどうぞ!
水の都でテトが居なくなった後の話。
使い勝手の良かった王子という認識しかなかった第4王子のザマァ。
本編が執筆中のため、進み具合を合わせてのゆっくり発行になります。
平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。
総長の彼氏が俺にだけ優しい
桜子あんこ
BL
ビビりな俺が付き合っている彼氏は、
関東で最強の暴走族の総長。
みんなからは恐れられ冷酷で悪魔と噂されるそんな俺の彼氏は何故か俺にだけ甘々で優しい。
そんな日常を描いた話である。
好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる