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第八章
今、起きている事 7
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ご飯を食べ終えて、先生たちが追加注文したコーヒーと俺の注文したアイスティがやって来た。
「……やっぱ、お前が淹れる方が美味いな」
「それは無い」
なんだか良いなあ。この2人。
俺と利一の感じとはまた違って、ぶっきらぼうだけど信頼しあってる関係なんだなってそう思える。
もちろん俺らだって信頼しあっているとは思うけど。
「ああ、そうだ南」
「何?」
「お味噌汁を飲ませてもらうのは、もう少し後でな。ごたごたが解決したら、真っ先にお願いするから」
「分かった。それまでに、飛びっきり美味しいお味噌汁が作れるように頑張るよ」
「楽しみにしてる」
にっこり笑う先生に、約束を反故にする気は無いと言ってもらえて俺もホッコリ。
「じいーっ」
「…………」
「じいーっ」
「……渚さん?」
テーブルに肘をついて顎を乗せ、俺らをジッと見ながら何やら発している。
「いいなあ、澪は。南くんのお味噌汁が飲めるんだぁ」
「…………」
「いいなあ」
「あ、え~っと、渚さんも飲みますか?」
「え! 良いの? ヤッター」
「おい」
低く不機嫌な声で睨む先生に、渚さんが笑いながら答えた。
「あ、大丈夫。初日には行かないから。2度目に澪にお味噌汁を作る日に俺の事呼んでね♪」
「はい」
「ったくー。お前、今好きな子がいるって言ってただろ? その子に頼めばいいじゃねーか」
「あ、渚さん彼女いるんですか?」
「いやいや、まだ彼女ではないよ。気になる程度だから、のんびり押していこうかなと。そんな感じ」
「ふうん……」
「何?」
「渚さんカッコイイし優しいから、彼女なんてその気になればすぐ出来そうだなって」
「……ふっ」
「え?」
真面目に話している俺の隣で先生が堪えきれないといったように、笑い声を漏らした。
「確かにこいつはモテるけど、好みが煩いんだ。だから、ちょっとイイナってくらいじゃ靡かない。普段は大らかなのに、恋愛には何でか知らないけど慎重なんだよな」
「るせ。お前だってそうだろ」
「俺は全体的に煩いから不思議でもなんでもないんだよ」
「……先生たちって、ホント宝の持ち腐れってやつだよね」
「ああ?」
「だって、紫藤先生は息をのむくらい綺麗だし、渚さんは羨ましいくらいカッコいいのに好みが煩いだなんて……」
「――節操がありすぎて良かったんじゃないのか? おかげで南と知り合った時に売約済みじゃなかったんだからな」
口角を上げて、意地悪い笑みを湛えながら話す先生が色っぽくてキュンとした。
真っ赤になってコクコク頷く俺に、先生だけじゃなくて渚さんまで爆笑していた。
「……やっぱ、お前が淹れる方が美味いな」
「それは無い」
なんだか良いなあ。この2人。
俺と利一の感じとはまた違って、ぶっきらぼうだけど信頼しあってる関係なんだなってそう思える。
もちろん俺らだって信頼しあっているとは思うけど。
「ああ、そうだ南」
「何?」
「お味噌汁を飲ませてもらうのは、もう少し後でな。ごたごたが解決したら、真っ先にお願いするから」
「分かった。それまでに、飛びっきり美味しいお味噌汁が作れるように頑張るよ」
「楽しみにしてる」
にっこり笑う先生に、約束を反故にする気は無いと言ってもらえて俺もホッコリ。
「じいーっ」
「…………」
「じいーっ」
「……渚さん?」
テーブルに肘をついて顎を乗せ、俺らをジッと見ながら何やら発している。
「いいなあ、澪は。南くんのお味噌汁が飲めるんだぁ」
「…………」
「いいなあ」
「あ、え~っと、渚さんも飲みますか?」
「え! 良いの? ヤッター」
「おい」
低く不機嫌な声で睨む先生に、渚さんが笑いながら答えた。
「あ、大丈夫。初日には行かないから。2度目に澪にお味噌汁を作る日に俺の事呼んでね♪」
「はい」
「ったくー。お前、今好きな子がいるって言ってただろ? その子に頼めばいいじゃねーか」
「あ、渚さん彼女いるんですか?」
「いやいや、まだ彼女ではないよ。気になる程度だから、のんびり押していこうかなと。そんな感じ」
「ふうん……」
「何?」
「渚さんカッコイイし優しいから、彼女なんてその気になればすぐ出来そうだなって」
「……ふっ」
「え?」
真面目に話している俺の隣で先生が堪えきれないといったように、笑い声を漏らした。
「確かにこいつはモテるけど、好みが煩いんだ。だから、ちょっとイイナってくらいじゃ靡かない。普段は大らかなのに、恋愛には何でか知らないけど慎重なんだよな」
「るせ。お前だってそうだろ」
「俺は全体的に煩いから不思議でもなんでもないんだよ」
「……先生たちって、ホント宝の持ち腐れってやつだよね」
「ああ?」
「だって、紫藤先生は息をのむくらい綺麗だし、渚さんは羨ましいくらいカッコいいのに好みが煩いだなんて……」
「――節操がありすぎて良かったんじゃないのか? おかげで南と知り合った時に売約済みじゃなかったんだからな」
口角を上げて、意地悪い笑みを湛えながら話す先生が色っぽくてキュンとした。
真っ赤になってコクコク頷く俺に、先生だけじゃなくて渚さんまで爆笑していた。
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