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第六章
バカなのはお互い様……テレッ
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しばらく先生の腕の中で微睡む。
う~ん、幸せ。
「……そろそろ起きた方がいいな」
「んー」
生返事で胡麻化して、もうしばらく先生の腕の中を堪能しようと思っていたんだけど、先生に背中をポンポンと叩かれて、しぶしぶ先生の背中に回していた手を離した。
少し体を離してお互いの顔が見える状態になった。先生が俺の前髪を軽く掻き上げる。
「こんな状態で誰かが起こしに来たらまずいだろ?」
「ん……」
額をコツンと合わせた後、先生が「よっ」と起き上がった。続いて俺を抱き起して座らせた。
「起きれる……よな。腰、痛むか?」
「え……、あっ」
思い出さなきゃいいのに、また先生にされた気持ちよくて恥ずかしいアレコレを思い出して顔に熱が集まる。
熱い、熱い。
ヒャー、恥ずかしい!
「だだだ、大丈夫! 痛くないし怠くもない!」
あああ、ヤダもう。
何どもってんだよ、俺。
恥ずかしくてウロウロ視線を彷徨わせる俺の顔を、先生がガシッと掴んだ。
「ふ、へ?」
「その顔、禁止」
「は……? え?」
禁止って何?
どの顔?
意味わからんと先生をじっと見ていたら、また紫藤先生の眉間にしわが寄った。
「可愛くて色っぽくて、危なっかしいんだよ。そういう恥じらってる顔は、俺以外の奴の前でするんじゃないぞ」
「……う、ん」
可愛くて色っぽいなんて、きっと先生の惚れた欲目だと思うんだけど……。
大体、綺麗で色っぽい先生に、俺の方がヤキモキしてるの分かってんのかな。
まあ俺としては、こんなバカップルっぽいことで言い合いする気は無いから、一応頷いてはおいたけど……。
先生にももう少し、自分の容姿とかを自覚してほしいよな。
「先生も気を付けてよ」
「ん? 俺?」
「うん。俺から言わせれば、先生の方がずっと色っぽくて綺麗なんだから!」
「…………」
先生は一瞬絶句したように目を丸くしたけれど、すぐに笑って俺の頭をくしゃくしゃと掻き混ぜた。
「さ、着替えて顔洗うぞ」
「うん」
パジャマのボタンに手を掛けて、あれっと思う。
確か俺が落ちた時、全裸だったはず。
今、パジャマを着てるってことは、先生が着させてくれたってことだよな。
ああ、だめだ、だめだ。
また顔が熱くなってきた。
こんな顔を見られたら、また先生を心配させてしまいそうだ。
俺は熱くなる顔をごまかすため、ズボッと勢いよくロンTを頭から被った。
う~ん、幸せ。
「……そろそろ起きた方がいいな」
「んー」
生返事で胡麻化して、もうしばらく先生の腕の中を堪能しようと思っていたんだけど、先生に背中をポンポンと叩かれて、しぶしぶ先生の背中に回していた手を離した。
少し体を離してお互いの顔が見える状態になった。先生が俺の前髪を軽く掻き上げる。
「こんな状態で誰かが起こしに来たらまずいだろ?」
「ん……」
額をコツンと合わせた後、先生が「よっ」と起き上がった。続いて俺を抱き起して座らせた。
「起きれる……よな。腰、痛むか?」
「え……、あっ」
思い出さなきゃいいのに、また先生にされた気持ちよくて恥ずかしいアレコレを思い出して顔に熱が集まる。
熱い、熱い。
ヒャー、恥ずかしい!
「だだだ、大丈夫! 痛くないし怠くもない!」
あああ、ヤダもう。
何どもってんだよ、俺。
恥ずかしくてウロウロ視線を彷徨わせる俺の顔を、先生がガシッと掴んだ。
「ふ、へ?」
「その顔、禁止」
「は……? え?」
禁止って何?
どの顔?
意味わからんと先生をじっと見ていたら、また紫藤先生の眉間にしわが寄った。
「可愛くて色っぽくて、危なっかしいんだよ。そういう恥じらってる顔は、俺以外の奴の前でするんじゃないぞ」
「……う、ん」
可愛くて色っぽいなんて、きっと先生の惚れた欲目だと思うんだけど……。
大体、綺麗で色っぽい先生に、俺の方がヤキモキしてるの分かってんのかな。
まあ俺としては、こんなバカップルっぽいことで言い合いする気は無いから、一応頷いてはおいたけど……。
先生にももう少し、自分の容姿とかを自覚してほしいよな。
「先生も気を付けてよ」
「ん? 俺?」
「うん。俺から言わせれば、先生の方がずっと色っぽくて綺麗なんだから!」
「…………」
先生は一瞬絶句したように目を丸くしたけれど、すぐに笑って俺の頭をくしゃくしゃと掻き混ぜた。
「さ、着替えて顔洗うぞ」
「うん」
パジャマのボタンに手を掛けて、あれっと思う。
確か俺が落ちた時、全裸だったはず。
今、パジャマを着てるってことは、先生が着させてくれたってことだよな。
ああ、だめだ、だめだ。
また顔が熱くなってきた。
こんな顔を見られたら、また先生を心配させてしまいそうだ。
俺は熱くなる顔をごまかすため、ズボッと勢いよくロンTを頭から被った。
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