綺麗な先生は好きですか?

くるむ

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第六章

2人の初めて

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先生の指が、俺の狭く硬いトコロをゆっくりと這うように進む。入るべき箇所では無いところからの侵入に、違和感は半端ない。出来るだけ緩めて協力したいのに、俺の身体はその意志に反して強張ってしまっていた。

「痛いか?」
「……だい、じょぶ。慣れて……ない、だけ……」
「――そうか。なるべく、力抜いてろ」
「う……、ん」

甘くて優しい先生の声。
俺が大好きな、綺麗で硬質の……。

「……あ、やっ……」

先生の声に心が蕩けるように解されたせいか、強張っていた身体が少しだけ弛緩した。そのはずみで先生の指が、少し奥へと滑り太腿がピクリと震える。

俺の声に一瞬ぴたりと動きを止めた先生は、なぜだか嬉しそうに微笑んだ後、またゆっくりと指を進め始めた。
先を進む指は本当に慎重で、きっと俺を驚かせないように負担にならないようにと気遣ってくれているんだろう。
それでも、知らないところを割り開かれていく感覚が心許なくて、俺は知らないうちに先生にしっかりとしがみついていた。

「ふ……、あっ……!?」

一瞬指がなぞった個所に、ビクンと大げさなくらい跳ね上がる。
びっくりして見開いた俺の目と、先生の熱く欲情に塗れた瞳がぶつかった。

「ここ、か……?」
「え? ……あっ、ひあっ……!」

通り過ぎて行った指がまた戻って来た。そして、何度も何度も行き来する。

「あっ、やっ……! いや、そこ……っ」

先生の腕を掴んで体を捩る。
止めて欲しいのか、続けて欲しいのかが分からないほど、俺は湧き出る快楽に翻弄され続けていた。



「南……、南、大丈夫か?」
「あ……、う……んっ、つっ……、ああっ!」

ぶわりと膨らむ快感に、喉が震える。

もうほぼ大丈夫じゃない。
さっきから、湧き出る熱に炙られて、熱くて熱くて仕方がない。
この熱を、早く何とかして欲しい。先生に鎮めて欲しくてたまらない。

「せんせ……。熱い……、熱いよ」
「……っ、もう、少し……。ちゃんと慣らしてからだ。もう一本、入れるぞ?」

ローションを足したのか、クチュリという音と共に圧迫感が増す。

「ふ……、あっ、ああっ」

もう何も考えられない。籠る熱をどこかに放出したくて、脚を何度も何度も先生の体に擦り付けた。


「あ……っ」

俺の中を、ぬるぬると動いていた指が引き抜かれた。
変な喪失感に、思わず声が漏れる。と、同時に、先生の熱い猛ったモノが押し当てられた。それはゆっくりと圧しながら、俺の中へと入って来た。
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