綺麗な先生は好きですか?

くるむ

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第六章

先生とお風呂 3

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浴槽の手すりに両腕を置いて顎を乗せる。
先生が体を洗っているところを舐めるように見ていたら、パチッと先生と目が合った。

白い泡に包まれた先生が、すごく色っぽい。
おまけに、流し目っていうの?
視線が俺の方にゆっくりと流れるように動いて、口角が上がるその表情が、ゾクゾクしてソワソワして……た、堪らないんですけど……っ!

先生の家にお泊りするときは、絶対俺も先生の体を洗ってやろう。
そんでもって、体中泡まるけにして触りまくるんだ!
そしたらきっと、俺興奮して……。

「真っ赤だな、大丈夫か、お前」
「え、うわっ」

体を洗い終えた先生が湯船に入って来た。
呆けるように先生の裸を堪能していた俺は、いつの間にか妄想の世界に突入していたようだ。
……ヤッベ。

「逆上せたか?」
「あ、ううん! 大丈夫!」

先生は、俺の正面に向かい合うように座っている。
俺の顔をじっと見た先生は、優しい表情でにこりと笑った。

「先生……」

先生の1番の存在になりたい。
俺以外の人に、剥れたり拗ねたりしてほしくない。
だって、そんな態度をとれるってことは、それだけ先生がその人に心を預けているからってことだろう?

俺は膝立ちになって先生に近づいて、先生に覆い被さるように抱き着いた。
滑らかでしっとりとした肌触り。だけど硬く引き締まった体。
全然柔らかくなくても、今、俺が一番欲する感触だ。

「南?」

俺の態度を不思議に思ったのか、先生が気遣うような声で俺の名を呼び背中に腕を回した。

「先生、好き。俺、先生のこと欲しい」
「お前……」
「怖くなんてない。……ううん、怖くても……。それでも俺、先生のモノになりたいし、先生も俺だけのモノになって欲しい」

ギュッとしがみつく様に、先生を抱く腕に力を入れる。先生も俺の背に回した腕の力を強めてくれた。

「なに……、焦ってるんだ?」
「焦ってなんて、無い」

「南……」

綺麗な先生の瞳が俺をじっと見る。
じっと見て、そしてそっと口付けた。

「そろそろ出ようか」
「……うん」

先生と2人っきりの空間。
とっても名残惜しいけど、あんまり長風呂になってしまっては他のみんなに訝しがられるだろう。
俺は渋々だけど、先生の後に続いて湯船から出た。
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