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第六章
いよいよゴールデンウイーク♪
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利一が俺の先生への気持ちに気が付いたのは、なんとなくだと言っていた。普段から一番近くに居るから、先生を目で追っていることが多いことに気が付いたらしい。
だから、他のみんなにはバレてはいないはずだと言ってもらって、ちょっとだけ一安心。
だけど今度からは、無意識に先生のことを目で追いかけることだけはしないでおこうと思った。
××××××××
そしてゴールデンウイークに突入して、いよいよ先生たちとお泊りに行く日がやって来た!
一応今日は祝日ではないので、それぞれ学校や仕事が終わってから出発という事になっている。俺は、先生が家まで迎えに来てくれることになっていて、他の人たちとは現地で合流するのだそうだ。
「陽太、あんた忘れ物はないのね?」
「うん、大丈夫。着替えもちゃんと持ったし…、歯ブラシも財布も……。うん、パジャマもちゃんと入ってる」
「ほかの方々にも迷惑かけないようにね。三泊もご一緒させてもらうんだから、我儘して先生を困らせちゃだめよ」
「分かってるよ」
母さんたちには三泊と言っているけど、本当はコテージに泊まるのは二泊だ。そしてもう一泊は、先生のところでお泊り♪ヘヘツ
荷物を抱えてニヤニヤしていたら、クラクションを鳴らす音が聞こえた。
「先生だ! じゃあ行ってくるね!」
「行ってらっしゃい、気を付けてね。それ、ちゃんと皆さんにふるまうのよ!」
「はーい」
バタバタと走って、先生の車へと向かう。先生のオレンジの……。あれ?
「何してんの、和葉」
「先生にバイバイしに」
……なーんか、俺の家族はみんなして先生にメロメロだな……。
「バイバイし終わった?」
「んー、」
なんだかんだと離れたがらない和葉に、先生が頭をなでなでしている。
「和葉ちゃん、帰りに何かお土産買ってくるね」
「うん……。アイスがいい」
「分かった。21アイスクリームを買ってくるよ」
「うん! ベリークッキークリームがいい!」
「分かった、約束」
そう言って先生は、和葉に小指を差し出して指切り拳万を交わしている。
「ゆーび切った!」
楽しそうに先生と指切り拳万をし終わって、和葉がドアから少し離れた。
俺は助手席に座って、窓から和葉に声を掛ける。
「じゃあな、和葉」
「うん、バイバイ」
先生も和葉に手を振って、それから車を発進させた。
「忘れ物は無いよな?」
「うん……。大丈夫……、と。先生、みんな食事はどうなってるの?」
「仕事の都合で、時間がみんなバラバラだからな。それぞれで済ませてくることになってるけど」
「そうなんだぁ……」
「なんだ、どうした?」
「うん……。母さんからサンドイッチとフライドチキン持たされたんだ。時間が遅いから向こうで調理って事は無いって言ったら、持っていきなさいって言われて」
「その大きいのがそうか?」
先生は、ちらっと俺の持っている大きな袋を横目で見た。
「うん」
「そうか。この時間じゃ女性群は食事を済ませているだろうからなぁ。……これでちょっと渚に連絡してくれ。飯食って無ければ、サンドイッチとフライドチキンがあるけど食べないかって。それで柳瀬達にも連絡するように頼んでくれ」
「うん、わかった」
言われた通りに渚さんに電話をすると、「助かる、サンキュー」と明るく返事が返って来た。
電話を切って、先生に返す。
「渚、もう仕事済ませたって言ってたか?」
「うん。向かってる途中だって。どこでご飯食べようかと考えてたから、助かったって言ってた」
「そっか、良かったな。……じゃあ、安全運転で少し急ぐか」
「うん」
俺はシートにもたれ掛かって先生の横顔を見る。
薄暗い車内で見る先生の横顔に、俺は先生が俺ん家に止まって行った日の事を思い出していた。
……先生と同じ部屋で眠るんだよな。
あ~、ドキドキしてきた。
先生とのイチャイチャに、俺は期待で胸がいっぱいになっていた。
だから、他のみんなにはバレてはいないはずだと言ってもらって、ちょっとだけ一安心。
だけど今度からは、無意識に先生のことを目で追いかけることだけはしないでおこうと思った。
××××××××
そしてゴールデンウイークに突入して、いよいよ先生たちとお泊りに行く日がやって来た!
一応今日は祝日ではないので、それぞれ学校や仕事が終わってから出発という事になっている。俺は、先生が家まで迎えに来てくれることになっていて、他の人たちとは現地で合流するのだそうだ。
「陽太、あんた忘れ物はないのね?」
「うん、大丈夫。着替えもちゃんと持ったし…、歯ブラシも財布も……。うん、パジャマもちゃんと入ってる」
「ほかの方々にも迷惑かけないようにね。三泊もご一緒させてもらうんだから、我儘して先生を困らせちゃだめよ」
「分かってるよ」
母さんたちには三泊と言っているけど、本当はコテージに泊まるのは二泊だ。そしてもう一泊は、先生のところでお泊り♪ヘヘツ
荷物を抱えてニヤニヤしていたら、クラクションを鳴らす音が聞こえた。
「先生だ! じゃあ行ってくるね!」
「行ってらっしゃい、気を付けてね。それ、ちゃんと皆さんにふるまうのよ!」
「はーい」
バタバタと走って、先生の車へと向かう。先生のオレンジの……。あれ?
「何してんの、和葉」
「先生にバイバイしに」
……なーんか、俺の家族はみんなして先生にメロメロだな……。
「バイバイし終わった?」
「んー、」
なんだかんだと離れたがらない和葉に、先生が頭をなでなでしている。
「和葉ちゃん、帰りに何かお土産買ってくるね」
「うん……。アイスがいい」
「分かった。21アイスクリームを買ってくるよ」
「うん! ベリークッキークリームがいい!」
「分かった、約束」
そう言って先生は、和葉に小指を差し出して指切り拳万を交わしている。
「ゆーび切った!」
楽しそうに先生と指切り拳万をし終わって、和葉がドアから少し離れた。
俺は助手席に座って、窓から和葉に声を掛ける。
「じゃあな、和葉」
「うん、バイバイ」
先生も和葉に手を振って、それから車を発進させた。
「忘れ物は無いよな?」
「うん……。大丈夫……、と。先生、みんな食事はどうなってるの?」
「仕事の都合で、時間がみんなバラバラだからな。それぞれで済ませてくることになってるけど」
「そうなんだぁ……」
「なんだ、どうした?」
「うん……。母さんからサンドイッチとフライドチキン持たされたんだ。時間が遅いから向こうで調理って事は無いって言ったら、持っていきなさいって言われて」
「その大きいのがそうか?」
先生は、ちらっと俺の持っている大きな袋を横目で見た。
「うん」
「そうか。この時間じゃ女性群は食事を済ませているだろうからなぁ。……これでちょっと渚に連絡してくれ。飯食って無ければ、サンドイッチとフライドチキンがあるけど食べないかって。それで柳瀬達にも連絡するように頼んでくれ」
「うん、わかった」
言われた通りに渚さんに電話をすると、「助かる、サンキュー」と明るく返事が返って来た。
電話を切って、先生に返す。
「渚、もう仕事済ませたって言ってたか?」
「うん。向かってる途中だって。どこでご飯食べようかと考えてたから、助かったって言ってた」
「そっか、良かったな。……じゃあ、安全運転で少し急ぐか」
「うん」
俺はシートにもたれ掛かって先生の横顔を見る。
薄暗い車内で見る先生の横顔に、俺は先生が俺ん家に止まって行った日の事を思い出していた。
……先生と同じ部屋で眠るんだよな。
あ~、ドキドキしてきた。
先生とのイチャイチャに、俺は期待で胸がいっぱいになっていた。
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