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第五章
……邪魔しちゃヤダ
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胸を舐められ甘噛みされ、さんざん喘がされた後、先生の唇が下の方にずれていく。
「はっ……ああっ……」
体が熱くて熱くて仕方がない。
先生の唇が、舌が。
そして俺を求める掌が触れた個所から、甘く疼くような熱が発している。
「先生……っも、俺ばっかじゃ……、やだ……」
手を伸ばして先生の頭に触れる。くしゃりと、柔らかくサラサラした髪の毛が、俺の手の中からスルスルと零れ落ちていった。
俺の言葉に先生は体を起こして、俺の顔を見る。そして妖艶にほほ笑んだ。
「興奮してるのはお前だけじゃないんだけどな」
「……え?」
先生が俺の手を掴んで、その手を先生の股間に持っていく。
触れると、先生のソコはしっかり自己主張をしていた。
「せん…せ……」
「お前だけじゃないだろ?」
先生の手が俺のベルトにかかる。それを外そうと指が動いたところで、先生のスマホから着信音が鳴り響いた。
突然の音に、俺はビクッとした。
んだけど、先生は構わず俺のベルトを外そうと指を動かす。
「先生、鳴ってるけど……」
「仕事関係じゃない。放っとけ」
「いいの?」
「ああ」
そう言って、今度は先生は俺の後頭部に手を添えて、俺にキスをしようと顔を近づけた。電話の主には悪いけど、先生がその人より俺を選んでくれたのが単純にうれしい。
俺も唇を寄せて、先生の唇に軽く触れた。と、ほぼ同時に着信音が切れる。だけどすぐにまた、けたたましく鳴り始めた。
ピシッと先生の眉間にしわが寄る。
「……ちょっと待ってろ」
不機嫌この上ない低い声で呟いた後、先生は俺から離れた。
「渚! お前いい加減にしろよ」
え!? 渚さん?
先生との甘い時間を邪魔されたことには単純に腹が立ったけど、渚さんと聞いてその怒りがちょっとだけど静まった。
渚さんは俺と先生の味方。
俺の中では渚さんの存在は、そう位置付いているから。
「ああ? ああ。……、……。何言ってんだお前。南を連れて行くって言っただろ! ……だから、柳瀬は女に甘すぎるって言って……。ああ、うん……」
聞こえてくる先生と渚さんの会話から、ゴールデンウイークの旅行の件を話しているんだろうなと思った。
だけど女に甘いって何?
確か前に、女子が先生が来るのかどうかを気にしていて、柳瀬とかいう人が板挟みになっているとか言っていたよな。
……その女の人ってもしかして、先生目当てでその旅行に参加するってこと?
なんだかモヤモヤしてきて唇を尖らせて先生を睨んでいたら、先生が振り返って俺を見た。
そして俺の表情に気が付いて、少し表情を崩し近づいてくる。
近づいて、俺の後ろに回って背後から俺を抱きしめた。
「っん……っ」
いたずらな先生の指が俺の胸の突起を押しつぶす。
甘い痺れが電流のようにビリッと走り、恥ずかしい声が漏れた。
俺は未だに電話中の先生を軽く睨んで、渚さんに声が聞こえてしまわないようにと咄嗟に手で口を覆った。
「はっ……ああっ……」
体が熱くて熱くて仕方がない。
先生の唇が、舌が。
そして俺を求める掌が触れた個所から、甘く疼くような熱が発している。
「先生……っも、俺ばっかじゃ……、やだ……」
手を伸ばして先生の頭に触れる。くしゃりと、柔らかくサラサラした髪の毛が、俺の手の中からスルスルと零れ落ちていった。
俺の言葉に先生は体を起こして、俺の顔を見る。そして妖艶にほほ笑んだ。
「興奮してるのはお前だけじゃないんだけどな」
「……え?」
先生が俺の手を掴んで、その手を先生の股間に持っていく。
触れると、先生のソコはしっかり自己主張をしていた。
「せん…せ……」
「お前だけじゃないだろ?」
先生の手が俺のベルトにかかる。それを外そうと指が動いたところで、先生のスマホから着信音が鳴り響いた。
突然の音に、俺はビクッとした。
んだけど、先生は構わず俺のベルトを外そうと指を動かす。
「先生、鳴ってるけど……」
「仕事関係じゃない。放っとけ」
「いいの?」
「ああ」
そう言って、今度は先生は俺の後頭部に手を添えて、俺にキスをしようと顔を近づけた。電話の主には悪いけど、先生がその人より俺を選んでくれたのが単純にうれしい。
俺も唇を寄せて、先生の唇に軽く触れた。と、ほぼ同時に着信音が切れる。だけどすぐにまた、けたたましく鳴り始めた。
ピシッと先生の眉間にしわが寄る。
「……ちょっと待ってろ」
不機嫌この上ない低い声で呟いた後、先生は俺から離れた。
「渚! お前いい加減にしろよ」
え!? 渚さん?
先生との甘い時間を邪魔されたことには単純に腹が立ったけど、渚さんと聞いてその怒りがちょっとだけど静まった。
渚さんは俺と先生の味方。
俺の中では渚さんの存在は、そう位置付いているから。
「ああ? ああ。……、……。何言ってんだお前。南を連れて行くって言っただろ! ……だから、柳瀬は女に甘すぎるって言って……。ああ、うん……」
聞こえてくる先生と渚さんの会話から、ゴールデンウイークの旅行の件を話しているんだろうなと思った。
だけど女に甘いって何?
確か前に、女子が先生が来るのかどうかを気にしていて、柳瀬とかいう人が板挟みになっているとか言っていたよな。
……その女の人ってもしかして、先生目当てでその旅行に参加するってこと?
なんだかモヤモヤしてきて唇を尖らせて先生を睨んでいたら、先生が振り返って俺を見た。
そして俺の表情に気が付いて、少し表情を崩し近づいてくる。
近づいて、俺の後ろに回って背後から俺を抱きしめた。
「っん……っ」
いたずらな先生の指が俺の胸の突起を押しつぶす。
甘い痺れが電流のようにビリッと走り、恥ずかしい声が漏れた。
俺は未だに電話中の先生を軽く睨んで、渚さんに声が聞こえてしまわないようにと咄嗟に手で口を覆った。
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