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第四章
仲直りしましょう
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そして今……、物理準備室のドアの外。
俺は今、最高に緊張している。
コンコン。
軽くノックをすると、すぐにカチャリとドアが開いて、優しい表情をたたえた紫藤先生が立っていた。
うわぁ~。
計算された笑顔じゃないよな、コレ。
かといって、俺がよく見る意地悪な笑顔とも違って、ドキドキするほど綺麗だ……。
俺がポ~ッとして先生の顔を見つめ続けていると、先生の頬がほんのりと赤くなる。
「こら、見惚れてないでさっさと入れよ」
「お、お邪魔します」
ヤッベ。恥ずかしい。
見惚れてたって、バレバレだったか。
久しぶりに入る先生の準備室。
拗ねて先生に会いに来れなかった期間はそれほど長くは無かったはずなんだけど、俺にはこの空間が、もの凄く懐かしく感じられた。
「……悪かったな、南。突き放すような真似をして」
そう言いながら先生の手が俺の頬に伸びて、ゆっくりと優しく撫でていく。
その感触が懐かしすぎて嬉しくて、俺の胸の中を熱いものが浸していった。
「……っ、センセ…。俺も、俺もごめん……。と……、鳥海先生と……」
「鳥海と何かあったのか?」
「ふ……、へ?」
さっきまでの優しい表情を一変させ、先生が怖い表情で俺を睨んだ。声音もいつもより若干低い。
「ち、違うよ! 何も無いに決まってる! そうじゃなくて。先生が行くなって言ってたのに、鳥海先生のカウンセリングルームに行っちゃった事を言ってるんだよ」
「……カウンセリングルームで何してたんだよ」
「…………」
拗ねた表情で、ポツリと呟くように話す先生。
……どうしよう。可愛い過ぎる。
きっとその表情が顔に出ていたんだろう。先生がちょっとムッとしたような顔をして俺を軽く睨んだ。
「何をニヤニヤしている」
「あっ、えと……。ごめん、先生の事ちょっと可愛いって思った」
「ああ? はーっ。まったく南には参るな、本当に」
参ってるのはこっちなんだけどな。
綺麗で可愛くて、それでもって横柄な俺様で……。
……ん?
ちょっと待てよ。
俺、先生に色々聞かなきゃならない事があったよな。鳥海先生の事より何よりも、高階先生とすごく楽しそうにくっついてた!
「先生! どういう事なのか説明してよ!」
突然反撃に出た俺に、先生が面食らう。
一瞬、何のことだ? という顔をした後、自分がして来たことを思い出したのか、「ああ」って表情をして頭を掻いた。
俺は今、最高に緊張している。
コンコン。
軽くノックをすると、すぐにカチャリとドアが開いて、優しい表情をたたえた紫藤先生が立っていた。
うわぁ~。
計算された笑顔じゃないよな、コレ。
かといって、俺がよく見る意地悪な笑顔とも違って、ドキドキするほど綺麗だ……。
俺がポ~ッとして先生の顔を見つめ続けていると、先生の頬がほんのりと赤くなる。
「こら、見惚れてないでさっさと入れよ」
「お、お邪魔します」
ヤッベ。恥ずかしい。
見惚れてたって、バレバレだったか。
久しぶりに入る先生の準備室。
拗ねて先生に会いに来れなかった期間はそれほど長くは無かったはずなんだけど、俺にはこの空間が、もの凄く懐かしく感じられた。
「……悪かったな、南。突き放すような真似をして」
そう言いながら先生の手が俺の頬に伸びて、ゆっくりと優しく撫でていく。
その感触が懐かしすぎて嬉しくて、俺の胸の中を熱いものが浸していった。
「……っ、センセ…。俺も、俺もごめん……。と……、鳥海先生と……」
「鳥海と何かあったのか?」
「ふ……、へ?」
さっきまでの優しい表情を一変させ、先生が怖い表情で俺を睨んだ。声音もいつもより若干低い。
「ち、違うよ! 何も無いに決まってる! そうじゃなくて。先生が行くなって言ってたのに、鳥海先生のカウンセリングルームに行っちゃった事を言ってるんだよ」
「……カウンセリングルームで何してたんだよ」
「…………」
拗ねた表情で、ポツリと呟くように話す先生。
……どうしよう。可愛い過ぎる。
きっとその表情が顔に出ていたんだろう。先生がちょっとムッとしたような顔をして俺を軽く睨んだ。
「何をニヤニヤしている」
「あっ、えと……。ごめん、先生の事ちょっと可愛いって思った」
「ああ? はーっ。まったく南には参るな、本当に」
参ってるのはこっちなんだけどな。
綺麗で可愛くて、それでもって横柄な俺様で……。
……ん?
ちょっと待てよ。
俺、先生に色々聞かなきゃならない事があったよな。鳥海先生の事より何よりも、高階先生とすごく楽しそうにくっついてた!
「先生! どういう事なのか説明してよ!」
突然反撃に出た俺に、先生が面食らう。
一瞬、何のことだ? という顔をした後、自分がして来たことを思い出したのか、「ああ」って表情をして頭を掻いた。
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