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第四章
気力、使い果たしちゃいました
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何やってんだろうな、俺。
先生を誰にも渡したくないから、素直に気持ちを伝えようって思っていたはずなのに、先生が何も釈明してくれないことに勝手に拗ねて、俺と先生はそのままギクシャクしたままになっている。
昼休み。いつもの4人で弁当を広げる。
俺はスマホを取り出して、とりあえず先生に今の気持ちを素直に伝えようと思った。
う~ん、なんて書こう。
最初はやっぱり高階先生のことをどうなってるのかって聞くのが先かな?
それとも、鳥海先生とのことを謝るのが先だろうか?
でも、それは何だか違う気がするしー……。
「飯、食わねーの?」
スマホ片手にうんうんと唸っていたら、木田がスマホを覗き込んでくる。
「あ、食うよ。もちろん……、と、俺ちょっと便所!」
「先、食ってるぞー」
「おう」
利一の言葉にでかい声で返事をして、俺はそのまま廊下へと飛び出した。
もうメールなんて、まどろっこしい事はしない。
先生の準備室にそのまま駆け込んで、そのままの気持ちを言えばいいだけだ。
俺はドカドカと廊下を走り抜け、先生の準備室に着いた。
気持ちを落ち着けてノックする。
「……?」
あれ、返事が無いな。
もう一度ノックするが、やはり返事は無い。もしやと思ってノブを回すが、鍵が掛かっていて先生は不在だった。
「なんだよ、せっかく決心して来たのに。……職員室かな?」
一瞬どうしようかとも思ったけれど、善は急げだと、俺は職員室に先生を探しに行く事にした。
廊下を歩いていき、3年の校舎のある渡り廊下を歩く。職員室があと少しという所で、紫藤先生と高階先生が仲良く楽しそうに話しをしながら歩いているのが見えた。
「先生……」
一瞬、心臓がギュッと鷲掴みされたように痛んだ。俺は咄嗟に2人に見つからないようにと、大きな柱の陰に隠れてしまった。近づいてくる2人に見られないようにと、嫌な汗が噴き出す。
「急がないと、お昼時間終わっちゃいますね。今日は、物理準備室でお昼にしましょうか」
「そうですね。……それにしても、高階先生の手作りお弁当をいただけるだなんて、世の男性に恨まれそうですね」
「まあ、いやだわ。紫藤先生ってホントにお上手ねぇ」
楽しそうにケラケラと笑いながら、足音は遠ざかっていった。
手作りの弁当って……。
なんで高階先生は、紫藤先生にそんなもの作ってくるわけ……?
その場でズルズルとしゃがみ込む。
もう連絡しなくちゃって気分には、どうしてもなれなかった。
先生を誰にも渡したくないから、素直に気持ちを伝えようって思っていたはずなのに、先生が何も釈明してくれないことに勝手に拗ねて、俺と先生はそのままギクシャクしたままになっている。
昼休み。いつもの4人で弁当を広げる。
俺はスマホを取り出して、とりあえず先生に今の気持ちを素直に伝えようと思った。
う~ん、なんて書こう。
最初はやっぱり高階先生のことをどうなってるのかって聞くのが先かな?
それとも、鳥海先生とのことを謝るのが先だろうか?
でも、それは何だか違う気がするしー……。
「飯、食わねーの?」
スマホ片手にうんうんと唸っていたら、木田がスマホを覗き込んでくる。
「あ、食うよ。もちろん……、と、俺ちょっと便所!」
「先、食ってるぞー」
「おう」
利一の言葉にでかい声で返事をして、俺はそのまま廊下へと飛び出した。
もうメールなんて、まどろっこしい事はしない。
先生の準備室にそのまま駆け込んで、そのままの気持ちを言えばいいだけだ。
俺はドカドカと廊下を走り抜け、先生の準備室に着いた。
気持ちを落ち着けてノックする。
「……?」
あれ、返事が無いな。
もう一度ノックするが、やはり返事は無い。もしやと思ってノブを回すが、鍵が掛かっていて先生は不在だった。
「なんだよ、せっかく決心して来たのに。……職員室かな?」
一瞬どうしようかとも思ったけれど、善は急げだと、俺は職員室に先生を探しに行く事にした。
廊下を歩いていき、3年の校舎のある渡り廊下を歩く。職員室があと少しという所で、紫藤先生と高階先生が仲良く楽しそうに話しをしながら歩いているのが見えた。
「先生……」
一瞬、心臓がギュッと鷲掴みされたように痛んだ。俺は咄嗟に2人に見つからないようにと、大きな柱の陰に隠れてしまった。近づいてくる2人に見られないようにと、嫌な汗が噴き出す。
「急がないと、お昼時間終わっちゃいますね。今日は、物理準備室でお昼にしましょうか」
「そうですね。……それにしても、高階先生の手作りお弁当をいただけるだなんて、世の男性に恨まれそうですね」
「まあ、いやだわ。紫藤先生ってホントにお上手ねぇ」
楽しそうにケラケラと笑いながら、足音は遠ざかっていった。
手作りの弁当って……。
なんで高階先生は、紫藤先生にそんなもの作ってくるわけ……?
その場でズルズルとしゃがみ込む。
もう連絡しなくちゃって気分には、どうしてもなれなかった。
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