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第三章
愛しい者 2
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ぐっと腰を沈めた一弥が、俺のモノを中に導く。熱くて狭い入り口から包み込まれる感触に、吐息が漏れる。
恐ろしいほど気持ちは良いが、無理をしては一弥を傷つけてしまいそうだ。
「一、一弥……、無理、……するんじゃないっ」
理性のあるうちに制止しようとしているのに、一弥はさらに奥深く俺を受け入れようと腰を沈めていく。
「……いじょうぶ……。風呂で……、んっ……、準備してきた……から」
準備? 準備ってなんだ!?
「あ……っ」
気持ち……いい。熱く絡みつく粘膜が、キュッと心地よく締め付けてくる。
「建輔……さん」
熱に浮かされたような色っぽい声で俺の名を呼び、騎乗位の一弥が腰を揺らす。自分のいいところを狙っているかのような淫らな姿に、一弥を気遣う気持ちが吹っ飛んでしまった。
ガシガシと下から突き上げるように腰を動かす。俺の上の一弥は、声を上げながらのけ反りビクビクと震えた。
一弥の腰に足を絡ませ起き上がる。二人向き合う形になり、さらに腰を突き上げた。
「あっ……、ああっ! 建輔……、建輔さん……っ」
振り落とされないように俺にしがみつき、さらに奥まで入り込んだ俺をキュッときつく締め付ける。その気持ちの良さに煽られて、奥に進めた腰を回すと一弥はまた仰け反って俺の背中にしがみついた。
甘い声を引っ切り無しに上げる一弥に完璧に翻弄されて、俺は無我夢中で腰を動かしていた。
どうやらそのまま寝てしまったらしい。
気が付くと明るくなっていて、一弥の姿は無かった。
「夢だったのか……?」
ぼんやりとする頭でぼーっと昨夜のことを思い起こし、自分がパジャマを脱ぎ捨てたまま眠っていることに気が付き昨夜のことは夢では無かったのだと実感した。
「…………」
泣いてたな、あいつ。俺が好きだと告白したら……。
ちゃんと気持ちを伝えあって、恋人同士に……なったんだよな。
可愛くて色っぽくて……、いや、色っぽいなんてそんなレベルじゃないな。妖艶で……、それでいて純粋で……。
拙い。
昨夜のあれこれを思い出していると、また熱がぶり返しそうになる。俺は慌てて布団を捲ってパジャマを着て、寝室を出た。
「……あ、建輔さん……、おはよう。今起こしに行こうかと思ってたんだ」
「おはよう。……相変わらず早いな。……その、体の方は大丈夫なのか?」
最初のうちは確かに一弥を傷つけないようにとかいろいろ考えて気遣っていたつもりではいたんだが、その内一弥の色気に完璧に負けてしまってそんな気遣いも何もかも、俺の中から吹っ飛んでしまっていた。
夢中になって一弥を貪っていた自覚がある。
「建輔さん……」
トコトコと俺の傍に近寄って来た一弥が、俺のパジャマの袖をつかむ。
その何とも言えない幸せを噛みしめるような表情が、とんでもなく可愛かった。
「大丈夫だよ。建輔さん優しかったし、……それにすごくうれしかったから」
「そ……、そうか。じゃあ、その……、支度しないといけないだろ? しゃ、シャワー浴びてくるな」
「うん」
なんだこの俺のドギマギ感は。
……まるで中坊だな。これが初恋ってわけじゃあるまいし。
「…………」
こなれた感じに見えても、一弥の方が恋愛初心者なんじゃなかったか?
……見てくれに惑わされないように、俺の方がしっかり守ってあげなくては。
幸せそうに微笑む一弥を見て、俺は改めて心に誓った。
恐ろしいほど気持ちは良いが、無理をしては一弥を傷つけてしまいそうだ。
「一、一弥……、無理、……するんじゃないっ」
理性のあるうちに制止しようとしているのに、一弥はさらに奥深く俺を受け入れようと腰を沈めていく。
「……いじょうぶ……。風呂で……、んっ……、準備してきた……から」
準備? 準備ってなんだ!?
「あ……っ」
気持ち……いい。熱く絡みつく粘膜が、キュッと心地よく締め付けてくる。
「建輔……さん」
熱に浮かされたような色っぽい声で俺の名を呼び、騎乗位の一弥が腰を揺らす。自分のいいところを狙っているかのような淫らな姿に、一弥を気遣う気持ちが吹っ飛んでしまった。
ガシガシと下から突き上げるように腰を動かす。俺の上の一弥は、声を上げながらのけ反りビクビクと震えた。
一弥の腰に足を絡ませ起き上がる。二人向き合う形になり、さらに腰を突き上げた。
「あっ……、ああっ! 建輔……、建輔さん……っ」
振り落とされないように俺にしがみつき、さらに奥まで入り込んだ俺をキュッときつく締め付ける。その気持ちの良さに煽られて、奥に進めた腰を回すと一弥はまた仰け反って俺の背中にしがみついた。
甘い声を引っ切り無しに上げる一弥に完璧に翻弄されて、俺は無我夢中で腰を動かしていた。
どうやらそのまま寝てしまったらしい。
気が付くと明るくなっていて、一弥の姿は無かった。
「夢だったのか……?」
ぼんやりとする頭でぼーっと昨夜のことを思い起こし、自分がパジャマを脱ぎ捨てたまま眠っていることに気が付き昨夜のことは夢では無かったのだと実感した。
「…………」
泣いてたな、あいつ。俺が好きだと告白したら……。
ちゃんと気持ちを伝えあって、恋人同士に……なったんだよな。
可愛くて色っぽくて……、いや、色っぽいなんてそんなレベルじゃないな。妖艶で……、それでいて純粋で……。
拙い。
昨夜のあれこれを思い出していると、また熱がぶり返しそうになる。俺は慌てて布団を捲ってパジャマを着て、寝室を出た。
「……あ、建輔さん……、おはよう。今起こしに行こうかと思ってたんだ」
「おはよう。……相変わらず早いな。……その、体の方は大丈夫なのか?」
最初のうちは確かに一弥を傷つけないようにとかいろいろ考えて気遣っていたつもりではいたんだが、その内一弥の色気に完璧に負けてしまってそんな気遣いも何もかも、俺の中から吹っ飛んでしまっていた。
夢中になって一弥を貪っていた自覚がある。
「建輔さん……」
トコトコと俺の傍に近寄って来た一弥が、俺のパジャマの袖をつかむ。
その何とも言えない幸せを噛みしめるような表情が、とんでもなく可愛かった。
「大丈夫だよ。建輔さん優しかったし、……それにすごくうれしかったから」
「そ……、そうか。じゃあ、その……、支度しないといけないだろ? しゃ、シャワー浴びてくるな」
「うん」
なんだこの俺のドギマギ感は。
……まるで中坊だな。これが初恋ってわけじゃあるまいし。
「…………」
こなれた感じに見えても、一弥の方が恋愛初心者なんじゃなかったか?
……見てくれに惑わされないように、俺の方がしっかり守ってあげなくては。
幸せそうに微笑む一弥を見て、俺は改めて心に誓った。
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