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☆番外編☆ 俺が可愛すぎて困る!? なんだそれ!
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陽翔が元サヤに納まった。
今までとは違ってマジで本命らしい。
……そんな噂があっという間に学校中に広がった。
おかげで俺はみんなの興味の的となり、陽翔本人を特に意識していなかった人までもが俺を見にわざわざ教室に押しかけるという珍事が起こっている。おかげで休み時間中の廊下は、見知らぬヤローたちでいっぱいに溢れかえっていた。
「……凄い人だね」
「由羽人、向こう見んな」
廊下に向いていた俺の顔を、陽翔がグイッと引き戻す。
おかげで陽翔の綺麗な顔を間近で見てしまい、じわじわと頬が熱くなってきた。
「あ~、もうホント由羽人可愛いっ。こんなかわいい由羽人をあいつらなんかに見せたくないよ」
「か……、可愛いって。綺麗で可愛いのは陽翔だろ? 俺なんて地味で平凡だからそこらに埋もれて目立たないよ」
「はあ!? 何言ってんのお前! 本気で言ってる?」
さも呆れてびっくりしたと言わんばかりに、陽翔が大げさに目を剥いた。
……呆れたのはこっちだよ。
ヤレヤレと言った感じで小さくため息を吐くと、陽翔も俺と同じような表情をしていた。
「蒼空、蒼空からも何か言ってやってよ。由羽人ったら自分がどんだけ可愛いのかてんで理解してないんだから」
眉を下げて困ったように蒼空に訴える陽翔に、蒼空は苦笑いを返した。
「俺に言わせりゃ、どっちもどっちだ。大体、由羽人を可愛くしてるのはお前だろ? 由羽人は陽翔に照れて赤くなってるんだから。これ以上可愛くしたくないんなら、もうちょっと離れてやれば?」
「はああ!? なんで俺が由羽人から離れなきゃなんないんだよ! 由羽人みたいに可愛い奴を放っておいたらどこのオオカミに目を付けられるかわかんねーだろ!?」
「そーじゃなくて! パーソナルスペース! もう少し、15cmくらい離れてやれって言ってんの!」
「……え?」
蒼空の言葉に陽翔は一瞬キョトンとし、俺と蒼空とを交互に見る。
そして自分と俺との距離を確認するように視線を動かした。
「……近いか?」
「近いだろ」
蒼空に相槌を打つように、俺もコクコクと頷く。
「近い……か?」
なおも不満そうに、顎に手をやり俺との距離を測り続ける。もちろん一向に離れる気配はない。
「じゃあ想像してみ? お前、由羽人以外の奴と今の距離でいつづけられる?」
「まさか! 冗談だろっ」
即座に否定し、陽翔はアッと言う顔をした。
……して、その後に俺の顔を情けない表情で見た。そして上目遣いで小首を傾げる。
「由羽人は、……俺ともっと離れたいの?」
ズキューーーーーーーン!!
バクバクバクバクバクバクバクバク……
久しぶりの陽翔の至近距離での銃弾に、俺の顔が沸騰したように熱くなった。
もちろん心臓は壊れんばかりの勢いだ。
な、なんてあざとい奴だ……!
可愛すぎる……!!
バクバク煩く鳴り続ける心臓にあたふたしている俺を、陽翔が「く~っ」って顔をしてギュムーッと俺を抱き寄せた。
「あー、もう! 可愛すぎる! 由羽人のこと、どっかに隠してしまいたい。ほんっと、好きだ!」
感極まるような言葉と一緒に、俺の耳辺りに頬を擦り付ける。
されるがままにオロオロする俺を、蒼空がヤレヤレと言った顔で見ていた。
だけどこの一連の状況が、俺の身に新たな問題を投げかけることになろうとは、俺ら3人、誰一人として予想だにしていなかった。
今までとは違ってマジで本命らしい。
……そんな噂があっという間に学校中に広がった。
おかげで俺はみんなの興味の的となり、陽翔本人を特に意識していなかった人までもが俺を見にわざわざ教室に押しかけるという珍事が起こっている。おかげで休み時間中の廊下は、見知らぬヤローたちでいっぱいに溢れかえっていた。
「……凄い人だね」
「由羽人、向こう見んな」
廊下に向いていた俺の顔を、陽翔がグイッと引き戻す。
おかげで陽翔の綺麗な顔を間近で見てしまい、じわじわと頬が熱くなってきた。
「あ~、もうホント由羽人可愛いっ。こんなかわいい由羽人をあいつらなんかに見せたくないよ」
「か……、可愛いって。綺麗で可愛いのは陽翔だろ? 俺なんて地味で平凡だからそこらに埋もれて目立たないよ」
「はあ!? 何言ってんのお前! 本気で言ってる?」
さも呆れてびっくりしたと言わんばかりに、陽翔が大げさに目を剥いた。
……呆れたのはこっちだよ。
ヤレヤレと言った感じで小さくため息を吐くと、陽翔も俺と同じような表情をしていた。
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眉を下げて困ったように蒼空に訴える陽翔に、蒼空は苦笑いを返した。
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「はああ!? なんで俺が由羽人から離れなきゃなんないんだよ! 由羽人みたいに可愛い奴を放っておいたらどこのオオカミに目を付けられるかわかんねーだろ!?」
「そーじゃなくて! パーソナルスペース! もう少し、15cmくらい離れてやれって言ってんの!」
「……え?」
蒼空の言葉に陽翔は一瞬キョトンとし、俺と蒼空とを交互に見る。
そして自分と俺との距離を確認するように視線を動かした。
「……近いか?」
「近いだろ」
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「近い……か?」
なおも不満そうに、顎に手をやり俺との距離を測り続ける。もちろん一向に離れる気配はない。
「じゃあ想像してみ? お前、由羽人以外の奴と今の距離でいつづけられる?」
「まさか! 冗談だろっ」
即座に否定し、陽翔はアッと言う顔をした。
……して、その後に俺の顔を情けない表情で見た。そして上目遣いで小首を傾げる。
「由羽人は、……俺ともっと離れたいの?」
ズキューーーーーーーン!!
バクバクバクバクバクバクバクバク……
久しぶりの陽翔の至近距離での銃弾に、俺の顔が沸騰したように熱くなった。
もちろん心臓は壊れんばかりの勢いだ。
な、なんてあざとい奴だ……!
可愛すぎる……!!
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「あー、もう! 可愛すぎる! 由羽人のこと、どっかに隠してしまいたい。ほんっと、好きだ!」
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されるがままにオロオロする俺を、蒼空がヤレヤレと言った顔で見ていた。
だけどこの一連の状況が、俺の身に新たな問題を投げかけることになろうとは、俺ら3人、誰一人として予想だにしていなかった。
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