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やっぱり、趣味って大事だよね。1
しおりを挟むあれから時はたち、リュートさんとセザールお兄様が、春から学校へ通う事になった。
13歳から16歳まで、学園にて学ぶみたいだ。
悠里さんも、数年後には学校へ行ってしまう…
寂しいねぇ。
セザールお兄様が、学園が始まる前に寮に入るので、家族でお見送りをしている。
家から通う人もいるけど、オーマトルヌから学校までが遠いので、学生の間は寮で過ごすと言っていた。
アルお兄様も、寮にて過ごしてたが、この間卒業して今は邸に戻って来ている。
「セザール、しっかりと学んできなさい」
「はい、父上」
「体に気をつけてね」
「はい、母上」
「何かあったら、俺もつい最近まで通ってたところだから、相談してくれ」
「兄上ありがとうございます」
「セザール兄上、僕も、あと2年後に学びに行きますが、学園の様子とか教えて下さい」
「わたしにも、教えて下さい」
「あぁ、分かった。二人には、手紙でも書いて教える」
「セザールお兄様」
「なんだい?アオイ」
「あたしも、一緒に学園行ってみたいです!」
「ふふ。アオイは、まだ先だもんなぁ。休みの時は、帰ってくるしアオイに学園の話をするから、楽しみにしててよ」
「学園では、学園祭とか体育祭とか無いんですか!あたしも、みたいです。面白い事、おきそうな予感がします!」
「学園祭?」
「学園でのイベントみたいな?無いんですか?」
「学園では、ないかなぁ。俺が居た時そんなことなかったし」
「アルお兄様、どうにかなりませんか?あたしも行きたいです」
「セザールが、学園に行って改革するしかないね」
アルフレッドお兄様に頭を撫でられる。
「セザールお兄様、学園で革命を是非お願いします!」
「アオイから、リュートに頼んだら確実かもよ?」
「当分会わないです。あたしは、セザールお兄様に言ってんのになぁ…」
「ごめんよ。アオイ、拗ねないで」
「セザールは、意地悪だからな。アルお兄様が、学園にいる知り合いに、聞いてあげるからな」
「うん、アルお兄様。ありがとうございます」
「最後にアオイに嫌われて行くなんて…どういうこと!?」
ぶつくさいいながら馬車に乗る、セザールお兄様。
「頑張れよ」
「うん、まぁね」
「兄上、僕も学園に入学したら手伝います」
「ありがとう、ニコラ」
「それでは、行ってまいります」
颯爽と動き出した馬車に、手をふる。
次は、長期のお休みの時に会えるはず。
早く学園の中を、見学したいなぁ。
最近は、いろいろ学びはじめてる。
文字の読み書きとマナーについて、読み書きをはじめた。
先生ことアルお兄様に、手紙の書き方教えてもらって、セザールお兄様に送ろう。
お見送りしてた時、なんでかしょんぼりしてたからね。
学園祭と体育祭は、絶対してもらいたい!
それを見に行ければ、また面白い事が増えそうでワクワクして待ちきれない。
とりあえず、学園祭と体育祭の良さでも書いて、セザールお兄様に送るしかない。
アルお兄様に、文字の読み書きを習いながら、セザールお兄様の手紙を送るときに、一緒に手紙を書いて送りたいと話をしたら、いいよと言ってくれた。
「セザールやリュートに、そんなに会いたいのか?」
「会いたいとかより、学園でのアレやコレが楽しみで…」
「アレやコレ?」
「実際におこるかわからないし、へへへ」
「アオイは、楽しそうだな」
アルお兄様が、ニコニコしながらかえしてくれる。
「アルお兄様、いつもありがとうございます。手紙の書き方教えてください」
「うん、いいよ。セザールだけじゃなくリュートにも書かなきゃいけないかもな(笑)」
「すでに、送られてるみたいです。リュートさん、寮についたら実家ではなくオーマトルヌに送ったって、リュートさんのニンフが、ファーファ達に連絡してきたみたいです」
「早いし、まだ最近読み書きを始めたのに、手紙をよこすのもリュートだな」
「アルお兄様に一緒に読んでもらわなきゃ」
「あんまり、見たくないけどね」
苦笑いのアルお兄様
「ご迷惑おかけします」
「いいんだよ。アオイは、悪くないからね」
数日後に、リュートさんから分厚い手紙をもらって、読むのが大変で困った。
まだ、こちらの文字になれてないのに、嫌がらせかと思うアオイであった。
久しぶりの更新で、すみません。
ちまちま進めていきたいと思います( ´-` ).。oO
もふもふ、なかったなぁ。
よろしくお願いします(•ᵕᴗᵕ•)
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