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そこに漂うだけ。2

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アオイとリュートと、家に入るボク。
なんだか、あやしい雲行き。
いつの間にか婚約していたことがアオイにとっては、衝撃すぎたようで、動揺が激しくて一度部屋に行く。
リュートのニンフが来たり、母親が来たりでどたばたして1日が終わった。

次の日、やはり早い時間にアオイが目を覚ますと、ボクも同じ頃目覚めた。
起きて座ってると、アオイが毛なみを整えてくれたら、ふわふわの毛触りになり、ふわふわを堪能してる。
ボクを肩にのせたら、昨日出会った場所の庭へ行く。

「ファーファが来た森って遠いい?」
『そうでもないよ、歩いて行ける』
「え、行こうよ。近いなら行って帰ってこれるし」
『いいよ、あそこに抜け道あるから、アオイなら簡単に通れるよ』

小さなみどりの木々のトンネルを通り、外へ出て歩いてく。
4歳児になり小さくなったから、早く歩けないけど…数十分歩いていると森に着いた。

『到着』
「到着!中に入って探検しようよ」
『いいよ、行き方とかボク分かるし』
「わーい。楽しみ」

ボクの案内で、今まで過ごしてきた場所をまわる。
もちろん、おいしいべりーとキノコの場所も教えたよ!

『ベリーとれるから食べよう』
「いいね、いいね」

アオイと見てまわり手に入れた、クラウドベリーをかかげると、それにかじりつく小さなおさるさん。

『ちょっと、ボクのベリー』
『ごめんなさい、お腹すいてたから』
「可愛い、可愛いファーファとおさるさん最強だな」

うん、食べ物もそうだけど、この子アオイを気に入ってる。
直感ですぐにわかった、マモもボクと同じだって。
名前をつけてもらいたいと思ってアオイを見つめて…そして、契約してしまう。


アオイが、ボクとマモを優しく抱きしめてくれた。
幸せを感じてると、アオイがハッとして言う。

「早く帰らねば、まずいね」

行きに使うのを忘れてた魔法で早く帰った。

アオイが部屋に帰って、タブレットってのをいじりはじめた。
なんと、神様と話をしている。
あわてて挨拶をマモとする。

『あの、神様ボクはファーファです』
『ぼくは、マモです』

アオイが昨日の騒ぎの話をしていた。

「アオイは、まだ小さいから、ファーファとマモが守ってあげてくれ」
『『はい』』

ご飯を食べに行くと部屋を出るアオイにくっつく。
ボクは腕に抱いてもらい、マモちゃんは三編みした髪の毛にぶら下がっている。

アオイは、持ってきてもらった椅子に、ボクとマモをおろした。

「食べたらダメなのある?」
『ない』
『無いよ、姿は動物だけど、また違う生き物と言った方がいいのかな?』
『何でも食べれる』

セパスさんに小さな小皿を持ってきてもらい、二人に食べ物をあげる。

『『おいしい』』

妖精は、自然からのエネルギーがあれば、そこにずっと存在していられる。
だから、何もいらないんだけどね。
ご飯を食べるのも楽しいし、すべてをエネルギーにかえられるから。
ボク達、妖精の体って便利だと思う。
トイレというものは、必要としない。
排泄しないからね(`・ω・´)キリッ

アオイに、後で教えたらビックリして。

「いいねぇ、ファーファもマモちゃんも」

しかし、アオイから食べさせてもらった人間の食べてる料理、まったく知らない味で、美味しくてボクがビックリしたよ!
ご飯が終わり、アオイがユーリと話してる。
なにやらご飯の話してる、聞いたことない言葉。
どんな料理なんだろうか、気になる。

話を終えて、部屋からでてみる。
なんだか、みんながあちこちと探してる?
アオイが、キョロキョロとまわりを見渡すため、その場で立ち止まると、足元から黒っぽいものが、スカートをつたい登って来る。
アオイが笑顔になる。

「可愛いね」
『ボクは?』
『ぼくも』
「そりゃーもちろん可愛いよ」

左右にいるボクとマモちゃん
アオイに聞くと可愛いとかえしてくれて、スリスリされた。
登ってきたと思ったら、腕の中で寝てる新たな妖精。
アオイは、面白いし気に入るのも分かる。

「やっぱり、ファーファとマモは、可愛くて触り心地、手触り最高だよ」
『アオイは、そこ重要なの?あれ、気持ちよくなかったら相手にしてもらえなかった?』
「そんなことないよ。タオルやぬいぐるみは、触って気持ちいいの選んでいるけど」
『相手にされないの、かなしい』
「そんなことないし、二人とも家族だからね」
『家族?ずっと?』
『ボクもアオイとマモと家族、嬉しい』
『ぼくも、しあわせ』

アオイとマモとボクは、家族なんだ
そこに漂うだけのボクだったのに…
今は、すごく幸せだ。








いつも、読んで下さってありがとうございますm(._.)m
もう少し続きます。
宜しくお願いします( ´・∀・`)

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