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12巻
12-1
しおりを挟む第1章 守るための選択
1 ダンジョン攻略後
異世界・ヴェルドミールに飛ばされてきたおっさん、タクマ。
彼は恋人である夕夏と結婚式を挙げたのだが、その最中に問題が起きる。タクマを見守る神・ヴェルド達が神力を使った祝福を行った結果、タクマ達の暮らすトーランの町が聖域と化してしまったのだ。更には参列者にも影響が現れ、タクマと親しい人々が若返るという現象が起きる。
若返りの方法があると世間に知られれば、争いの引き金となりかねない。また、タクマや家族達もトラブルに巻き込まれる可能性がある。
そうした混乱に際し、国王・パミルは若返りを隠蔽するために、ヴェルドとある計画を立てた。
その計画とは、ヴェルドの力で若返りの秘薬を用意し、ダンジョンの報酬とする事だった。そして秘薬を飲んだ結果、若返ったと公表するのである。若返りの秘薬はダンジョンを最初に攻略した者だけが手に入れられる希少なものであり、全て使い切ったと説明すれば混乱が起きないと考えたのだ。
パミルがタクマにダンジョン攻略を依頼すると、タクマは王国軍の兵士・チコ、宮廷魔導士・ルーチェを立会人として、それに挑んだ。
そしてタクマは無事に攻略し、若返りの秘薬を手に入れたのだった。
◇ ◇ ◇
タクマとヴァイス達守護獣、チコとルーチェは、転移装置でダンジョンの外に出た。
そこにはチコの上司であるロハスと、彼の率いる軍の小隊がいた。
ダンジョンの周辺には、テントが張られている。ロハス達はもともと監視のためにダンジョンを囲むように野営地を作っていたが、ダンジョンのすぐ前に移動してきていた。タクマ達がダンジョンから出てきた時にすぐに分かるようにするためだ。
ロハスが、タクマの姿を見て走り寄ってくる。
「タクマ殿、ご無事でしたか!」
ロハスはタクマの後ろに立つチコに視線を向けた。
チコは前に進み出ると、ロハスに報告する。
「無事に帰還しました」
「では、あちらでダンジョン攻略の報告を聞かせてもらう。タクマ殿、チコから報告を聞く必要があるので、王都に戻るのはもう少しお待ちください」
ロハスとチコがテントの方に移動していった。
しばらく時間がかかりそうだったので、タクマはアイテムボックスからテーブルや椅子を取り出し、近くの地面に設置した。
タクマはルーチェに声をかける。
「さて、俺達はここでチコの用事が済むまで待とう」
しかし、ルーチェは緊張した様子で立ちつくしている。表情も不安げだ。
ルーチェは宮廷魔導士であるにもかかわらず、研究を優先して命令無視を繰り返していたため、クビにされかけていた。それで今回解雇を免れる最後のチャンスとして、タクマのダンジョン攻略の立会人を務めたのだが、途中で守護獣達の邪魔をするという失態を犯してしまっていた。
タクマはルーチェの様子を見て、王都に報告に戻るのが怖いのだろうと予測する。
タクマはアイテムボックスからヤカンとカップ、インスタントコーヒーを出し、ルーチェに言う。
「ルーチェ、とりあえずこっちでコーヒーでもどうだ? 緊張するのも分かるが、今からそんな調子じゃ、疲れるぞ」
タクマは火を起こして焚火を始めた。焚火でお湯を沸かしてコーヒーを作り、テーブルの上に置く。
ルーチェはようやく椅子に座る。
「あ、ありがとうございます……」
カップを受け取ったルーチェの表情はとても硬い。タクマの予測通り、報告を終えたあとの処遇が気になるのだろう。
タクマは人に気を遣うのがあまり得意ではない。なので、単刀直入にルーチェに尋ねる。
「自分がどうなるか不安か?」
ルーチェは黙っていたが、しばらくして口を開く。
「ええ……私は宮廷魔導士の義務を果たしていませんでしたし、そのせいで多くの人に迷惑をかけてしまいました。現実は認めているつもりですが、今後どうしたらいいか考えると怖いです……立会人も完璧に務めたとは言えませんし、報告を終えたら職を失う事になると思います」
ルーチェは続ける。
「王城から放逐されて、私は生きていけるんでしょうか。仕事も見つけられるか分かりません。もし仕事が見つからなかったら、一人で生きてく自信がないです。私の身の回りの事は今まで全て使用人がやってくれていましたから」
ルーチェは静かに涙を流していた。
タクマは彼女が言いたい事を全て言えるように、黙って話を聞いていた。
ルーチェが気持ちを吐露し終わったところで、タクマはゆっくりと口を開く。
「そうか……でも、全てを失う前に自分の悪かった所に気付けたのはよかったんじゃないか? 大体まだクビになるとは決まってないだろ」
ルーチェは首を横に振る。
「私は王城の人達だけではなく、タクマ様にもご迷惑をかけていますから……ダンジョンでの失態については、包み隠さず報告書にまとめるつもりです」
タクマは言う。
「別にそこまでしなくてもいいんじゃないか?」
確かにタクマは、ダンジョンでルーチェの行動を強く注意した。だがルーチェは態度を改めたので、ダンジョンの攻略に問題は起こらなかった。だからルーチェに失態があったといっても、些細な事だと考えていたのだ。
タクマがルーチェにその事を伝えると、彼女は真剣な顔で述べる。
「私にできる事は、正直に報告書を記入するだけです。タクマ様の言葉は嬉しいですが、解雇の判断はパミル様にゆだねようと思います」
ルーチェの決意を感じたタクマは、これ以上の口出しはやめる事にした。
重い空気が漂う中、チコがタクマ達の所へ戻って来た。
「お待たせしました。隊長に報告を終えました」
「お疲れさん、意外と早かったな」
チコの後ろには、ロハスの姿があった。彼はなぜか複雑な表情を浮かべている。
よく見ると、チコもどこか神妙な面持ちだ。
タクマは不思議に思い、二人に尋ねる。
「どうしたんだ? 何かまずい事でもあったのか?」
タクマに聞かれて、チコは緊張した様子で言う。
「タクマ殿。実は、軍を辞めようと思うのです」
タクマはぎょっとした。
「突然どうしたんだ? それに、辞めてどうするっていうんだ」
チコは真剣な面持ちで、タクマに告げる。
「私は、軍人として民を守る事に誇りを持っています。しかし、私の代わりになる人間はたくさんいると常々感じていました。そんな時、タクマ殿に出会ったのです」
チコはダンジョン攻略の途中で、タクマがこれから王都の防衛に手を貸すつもりだという話を聞いていた。そしてタクマと王国軍との橋渡しをする人間が必要になると感じたのだ。
タクマは一国の軍に相当するような力の持ち主だ。だから有事の際、王国を守るために動こうとしても、きっと軍との衝突が起こるだろう。
その時に軍の出身者である自分がタクマの側にいれば、やり取りが円滑になるはずだ。この役目は自分にしかできないと思っているとチコはタクマに伝え、更に続ける。
「タクマ殿は大きな力を持っている方です。しかし、個人でやれる事には限りがあります。だから私は軍を辞め、タクマ殿の補助をしていきたいのです。ダンジョンでタクマ殿の強大な力に触れ、守りたいものは自分で守るという考えを聞いて、魅了されたからでもあります」
タクマはチコの急な申し出に戸惑ったが、特に断る理由もなかった。
それにチコは既に心に決めているようだ。意思を曲げるのは難しいだろう。
タクマはチコに改めて確認する。
「そうか。決意は固いんだな?」
チコは静かに頷いた。
「なら、俺の方は問題ないが……」
タクマはそう言って、ロハスに目を向ける。
「という事のようだが、ロハス……隊は大丈夫か?」
ロハスは苦笑いを浮かべる。
「先ほど、チコから話は聞きました。隊は大丈夫……と言うと嘘になります。ですがチコの決めた事ですから、私は尊重したいと思います。彼はこれからタクマ殿に同行し、王城でパミル様に報告を行ったあとに軍を除隊する予定です」
言い終わったところで、ロハスはタクマに右手を差し出した。
「……彼を頼みます」
タクマはロハスの手をしっかりと握った。
ロハスと固い握手を交わしたあと、タクマはルーチェとチコに声をかける。
「それじゃあ、王都に帰るか。おっと、その前に、まずはコラル様にダンジョンを攻略した報告をしておこう」
タクマは椅子やテーブルをアイテムボックスにしまい、代わりに遠話のカードを取り出した。
そしてカードに魔力を流し、トーランの領主・コラルに連絡を取る。
◇ ◇ ◇
一方その頃、タクマの家族達が暮らしている湖畔の家では、子供達が話をしていた。
「ねー、おとうさん達まだかなぁ……」
「ヴァイスのおとうさん達が遊んでくれるけど、やっぱり寂しいね」
「早く帰ってこないかな?」
子供達の側には、彼らのお守りをしている神達がいた。神達はタクマの留守中に危険がないよう、姿を変えて地上にやって来たのだ。
子供達の会話を聞いて、神達は心配そうに顔を見合わせた。
最初にヴェルドミールを司る神・ヴェルドが口を開く。
「やっぱり私達ではタクマさん達の代わりは無理みたいですね」
次に日本の神である大口真神が言う。
「うむ。この子達は、それほどタクマを信頼しているのだろう」
ヴェルドと大口真神は、タクマの存在が子供達にとって大切なものだと、改めて感じていた。
続けて日本の神である、鬼子母神と伊耶那美命も言う。
「皆タクマさんに会いたくて、待ちきれないようです」
「そうね……ダンジョン攻略はそろそろ終わるはずだから、早く帰ってくるといいのだけれど……」
四柱の神々が元気のない子供達を気にかけていたところ、家の中から夕夏が出てきた。
夕夏は子供達におやつの時間だと告げる。
子供達は返事をして、家へ入っていく。けれどその姿は、どこかしょんぼりしたものだった。
子供達が全員家の中に入ると、夕夏が四柱にも声をかける。
「皆さん、子供達の面倒をみていただいてありがとうございます。おやつの時間ですし、中でお茶でもいかがですか?」
大口真神はそれに返事をせず、代わりに夕夏に子供達の様子をどう思うかを尋ねた。
夕夏は、途端に顔を曇らせる。
実は夕夏も、子供達に元気がないのが気になっていたのだ。タクマが不在になってから、子供達はずっと寂しそうな顔をしていた。
子供達は最近、タクマと一緒に過ごす事が多かった。だから久々に離れた事で、ストレスを感じているのかもしれない。夕夏はそう考えていた。
大口真神は、俯いている夕夏に提案する。
「夕夏よ。子供達はタクマを恋しがっている。だったら待っているのではなく、子供達を連れて迎えに行くのはどうだ? そろそろダンジョンから帰ってくるだろう」
夕夏はしばらく考えていたが、頷いて言う。
「そうですね……待っているだけじゃ気が滅入るばかりだと思うし、いいかもしれません。アークスに相談してみます」
夕夏の相談を受け、アークスは驚いた顔をする。
「迎えに行きたい?」
「ええ。あの子達はいい子だから、このまま待つ事もできると思うわ。だけど、あの悲しそうな顔を見ちゃうと、何かしてあげたいなと思って……」
夕夏はそう言って、おやつを食べる子供達に目を向ける。
アークスも目線を子供達に向けたあと、深く頷く。
「確かに……悲しそうな様子ですな。これを放ってはおけません」
アークスはポケットから遠話のカードを取り出す。このカードは、コラルから渡されたものだ。
「では、コラル様に相談してみましょう。コラル様はタクマ様との遠話のカードを持っています。タクマ様の動向を把握しているかもしれません」
アークスが遠話のカードに魔力を流すと、すぐに反応があった。
『アークスか。どうかしたのか?』
アークスが事情を話すと、コラルの豪快な笑い声が響く。
『はっはっは! タクマの所にいるいい子達でも、父親がいないと元気がなくなるのか』
ちなみにコラル、国王パミル、二人の王妃、元宰相・ザインは、タクマの結婚式に参列した影響で若返っていた。しかし世間に若返りが知られれば騒ぎになってしまうため、今はタクマが異世界商店で購入した偽装のネックレスで、若返る前の姿に変装している状態だ。
「子供達は最近、いつもタクマ様と一緒にいましたから……仕方ないかと」
『なら、子供達をトーランの私の屋敷に連れてきてはどうだ? タクマ殿がダンジョンを攻略したらどのみち王都で合流する事になっているからな。私の屋敷で待機して、タクマ殿から連絡があったら、一緒に王都に行けばいい』
コラルは子供達の気持ちを尊重し、早くタクマに再会できるよう取りはからうと約束した。
コラルは更に、思いついたように言う。
「そうだ。せっかくだから子供達がより元気が出るように、サプライズにするのはどうだろう」
コラルが提案したのは、この話をタクマにも子供達にも内緒にしておく事だった。
お互いに知らされていないまま再会すれば、普通に会った時より嬉しいだろう、というのが理由だ。
「ありがとうございます。では早速子供達に伝えます」
アークスはコラルに感謝して遠話を切った。
子供達の方を見ると、ちょうどおやつを食べ終わっている。
アークスはこれからする提案に子供達が喜ぶのを想像し、笑みを浮かべた。そして台所に保存してあるワインを一本取り出して、子供達のもとへ向かう。
子供達の集まっているテーブルの前に来たところで、アークスは彼らの顔を見回して言う。
「ちゃんとごちそうさまはしましたか?」
子供達はそれぞれ「はぁい」と返事をした。
「では、おつかいをお願いします。夕夏様と一緒に、コラル様の屋敷へワインを届けてください」
アークスは手に持ったワインを子供達に見せてから、夕夏に渡した。
「お手伝いをこなして、タクマ様が帰ってきたら褒めていただきましょう。皆さん、できますね?」
子供達はお互いに顔を見合わせたあと、深く頷いた。
「では、よろしくお願いしますよ」
子供達は早速立ち上がると、早く行こうと夕夏を急かす。何もせずにタクマを待っているよりは、行動していた方が気がまぎれると思ったのだ。
夕夏はそんな子供達に優しく言う。
「待って、待って。そんなに慌てないの」
夕夏が見ると、アークスはいたずらっぽい表情を浮かべている。
(アークスがタクマに会えるって言わないのは、サプライズって事よね? タクマに会ったら、この子達どんな顔するかしら)
夕夏は子供達の顔を想像しながら、嬉しそうに出発の準備を始めた。
それからふと目線を移し、タクマ達が引き取ったエルフの赤ちゃん・ユキの方を見る。彼女は大口真神と遊ぶのに集中していた。
機嫌がいいのに、遊びをやめさせて連れていくのもかわいそうだ。というわけで、ユキは後ほど大口真神に連れてきてもらう事になった。
一方その頃、トーランのコラル邸では、サプライズの準備が進められていた。
コラルは子供達に、庭で待機してもらおうと考えた。タクマがコラル邸に来る時は、庭に現れる事が多いからだ。
コラルは使用人に言いつけ、バーベキューの食材が入った籠を用意させる。
「コラル様、準備が整いました」
使用人の報告を受けて、コラルは満足そうに頷く。
「タクマ殿を迎えるには、簡単でもいいから、子供達が作った食事を出すのがいいだろう。会えなくて寂しかったのは、タクマ殿も一緒だろうしな」
コラルはタクマ一家の喜ぶ顔を想像し、嬉しそうに子供達を待つのだった。
しばらくすると、コラル邸の門の外から元気な声が響く。
「「「こんにちはー!」」」
子供達が使用人に案内されて、コラルの待つ庭にやって来た。子供達は夕夏からワインを受け取ると、コラルに走り寄る。
「アークスさんにおつかいを頼まれてきたの!」
コラルは子供達からワインを受け取って、笑顔で言う。
「これはいいワインだ。ありがとう。そういえば、今日は庭でバーベキューをしようと思っていてな。ぜひ皆で参加してくれ」
コラルは子供達に、食事の時間まで自由に過ごすように伝えた。
子供達はそれを聞くと、喜んでコラル邸の庭で遊び始める。彼らは湖畔でタクマを待っていた時より、かなり元気になった様子だ。
子供達がはしゃいでいるのを見ながら、夕夏はコラルに話しかける。
「タクマとの再会を内緒にしておこうというのは、コラル様の考えですね?」
「ああ。せっかく会うなら、驚きがあった方が喜びも大きいだろう? 私も子供達の笑顔を見たいからな」
夕夏とコラルは、お互いに笑いながら頷く。すると、タイミングよくコラルの持つ遠話のカードが光る。
遠話してきた相手はタクマだった。
ダンジョンの前にいるタクマは、コラルに遠話で報告を行う。
「コラル様、問題なく攻略を終えました。今はダンジョンの外に移動しています」
『そうか……それで首尾はどうだったのだ?』
タクマはチコ達に聞かれていない事を確認してから、立会人がいても問題なかったと答えた。
文官の男は頭を下げながら言う。
「そう言っていただけると助かります。本日はダンジョン攻略の立会人を送ってくださったと聞いていますが、このお二人でよろしいですかな? 宮廷魔導士のルーチェ様と、軍部のチコ様ですね。本人だと分かるものはお持ちですか?」
チコとルーチェは文官の男に促され、身分を証明するプレートを差し出した。
文官はプレートを受け取りながら言う。
「はい、確認しました。ルーチェ様は、そのまま執務室へ移動してください。宰相のノートン様がお待ちです」
ルーチェは文官からプレートを受け取ると、タクマの前に来た。
「タクマ様、ここまでお世話になりました。今までご迷惑をおかけして申し訳ありません」
しおらしい様子のルーチェに、タクマは笑みを浮かべる。
「まあ、色々あったけど、あまり気にするな。危険な場所にいるから厳しい事を言わせてもらったが、こうして無事に戻れたしな」
タクマの言葉を聞いたルーチェは、少しだけ表情を和らげる。その顔はどこか晴れやかだった。
「では、タクマ様。私は報告がありますのでこれで……」
ルーチェはそう言って顔を引き締め、王城の中へ向かった。
文官は、今度はチコに促す。
「チコ様は王都に入るための手続きと、入城の手続きをお願いします」
「分かりました」
チコは返事をすると、騎士達が持ってきた冊子に自分の名前を記入する。
文官はチコのサインを確認して告げる。
「では、所属している部署へ報告をお願いします」
チコは文官の男から返却されたカードを受け取り、タクマのもとへやって来た。
「タクマ殿、王城まで送っていただきありがとうございました。これから軍の担当の所へ行き、辞めたいという話をしてきます」
タクマは、チコに改めて確認する。
「……本当にいいのか?」
「ええ。問題ありません」
チコはとても穏やかな顔をしていた。自分の進むべき道を見つけたという充実感があったのだ。
その表情を見て、タクマはゆっくりと頷く。
チコも嬉しそうに頷くと、王城の中へ消えていった。
ルーチェとチコを見送ったところで、タクマは文官に尋ねる。
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