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9巻

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「という事はこの子もやっぱり? 普通の人族でないのは分かるんですけど……」
「ああ、この子は人族ではないな。まあ、うちに住んでいるみんなは種族で差別したりしないから仲が良いんだ」

 アンリはユキにメロメロになっていた。一生懸命ユキの気を引こうとしている。
 タクマが話をまとめるように言う。

「結婚式の日取りは決まっていないのですが、決まったらすぐに知らせるので、ぜひ出席してほしいんです」

 三人は二つ返事で承諾した。
 それから穏やかな話が続いたが、タクマには気になる事があった。宿の雰囲気は変わっていないものの、タクマがいた頃とは決定的に違うのだ。
 客がいっさいいないのである。
 それに、スミスもカナンもアンリもせたように感じる。タクマは気を遣いつつも、スミスに尋ねる。

不躾ぶしつけで申し訳ないのですが、宿は上手くいっているんでしょうか?」
「!!」

 タクマの言葉に、スミスだけでなくカナンとアンリがハッとした顔をする。タクマはそれで事情を察した。

「俺のせいでそうなったんですね……本当にすみません」

 慌ててスミスが首を横に振る。

「いえ。タクマさんは悪くないんです。ですが、あの時外で見ていた者たちが悪い噂を広げてしまったようで……実はもう宿を畳もうと考えているんです」

 悔しそうな表情を浮かべるスミスに、タクマは何も言う事ができなかった。
 タクマは頭の中で、どうにか解決できないかと考えを巡らし、しばらくして一つの策を思いついた。
 タクマは一息つくと、スミスに尋ねる。

「スミスさん。ここを畳んだら、メルトで他の仕事を探すんですか?」
「いえ。カナンとアンリとも話していたのですが……メルトを出て、他の町に移住を考えています」
「そうですか。だったらなおさら……」

 彼らがここを離れるつもりなら、タクマが思いついた策はもってこいだ。後はトーランの商業ギルドに話を通しておけば問題ない。
 タクマの考えというのは、スミスたちをトーランに連れていき、そこで宿屋をやってもらおうというものだった。
 タクマは夕夏に耳打ちする。

「なあ、夕夏。俺はちょっとトーランに戻るから、スミスさんたちと話していてくれないか? 実はこういう事を考えていて……」

 夕夏はタクマから考えを聞かされると、嬉しそうに頷く。

「スミスさんたちには私が説明しておくから」

 タクマはこの場を夕夏に任せ、トーランへ向けて空間跳躍で跳んだ。
 目の前でタクマが消えた事に、スミスは唖然あぜんとしている。

「タクマさんが消えた……いったいどこに……」
「あの、タクマが戻るまでちょっと真面目な話をしませんか?」

 夕夏は驚くスミスたちを落ち着かせると、タクマの考えを丁寧に説明していった。しかし、スミスはずっと複雑な表情をしたままだった。

「タクマさんの気持ちはありがたいのですけど、何でそこまで? ……あんな事があったからとはいえ、たかが数日泊まっただけの宿でしょうに……」

 スミスは、タクマの考えが理解できず、不審にさえ思っていた。
 だが、夕夏は分かっていた。
 止まり木亭は、タクマがヴェルドミールで初めて泊まった宿。当時、不安や恐怖にさいなまれていた彼を、温かい食事と暖かい布団で癒したのがここなのだ。思い入れがあって当然だ。
 夕夏は笑みを浮かべて説明する。

「彼は感情を表に出す人じゃないから分かりにくいけど、やっぱり不安だったのでしょうね。それを救ってくれたのがここなんですよ。その恩にむくいようとしてるんです」

 夕夏はそう説明すると、笑みを浮かべて「……不器用ですけどね」と付け加えた。スミスたちは、彼女の笑顔に釣られて笑った。
 その時、スミスはふと思いだした。
 タクマが出ていった夜。彼が泊まっていた部屋には大金が置かれていた。当時は迷惑料を上乗せしたくらいにしか思っていなかったが……

「夕夏さんの言う通り不器用だ……」
「彼は恩を返したいと言っていました。とにかく今は、彼が良い交渉をして帰ってくるのを待ちませんか?」

 宿を続けるのは諦めていたスミスだったが、希望の光が差したと感じるのだった。



 5 トーランで宿を


 トーランに到着したタクマは商業ギルドに向かう。
 商業ギルドの受付嬢は商人たちの相手をしていた。ドアの向こうから、タクマが向かってくるのが受付嬢の目に入る。
 かなり遠くだったが、彼の様子はいつもと違ってあせっているのが分かった。
 受付嬢は受付を他の子に任せると、ギルド長プロックの所に向かう。

「ギルド長! タクマ様がいらっしゃいます!」
「ほう? 何かいい商売でも思いついたのかのう?」

 プロックは呑気な反応をする。
 受付嬢は、タクマの慌てた様子から何か切迫せっぱくした事態が起きた可能性があると説明した。

「ふむ……彼が焦っているとはよほどの事なのだろう。どれ、彼が来たら、そのままここへ通してくれ」

 ギルド長は受付嬢にそう伝えると、長く息を吐いた。


 ◇ ◇ ◇


 商業ギルドの前に到着したタクマは、中に入る前にアークスに連絡を取る。

「タクマ様。どうかなさいましたか?」
「ちょっと急ぎで頼みたい事ができた。カイルはそっちにいるか?」

 カイルは元メルトの住人で、スミスたちと面識があった。彼らの窮状きゅうじょうを知っていたはずなのに、なぜ言わなかったのか。タクマはそれを聞きたかったのだ。

「カイルは孤児院に行っていますね。何か用でも?」
「ああ、申し訳ないんだけど、大至急、商業ギルドに来るように伝えてくれないか?」

 そう言って遠話を終わらせると、タクマはギルドの中へ入っていく。
 受付嬢がタクマを迎える。

「商業ギルドにようこそ。サトウ様、ギルド長にご用ですね? 執務室に行ってください。話は通してあるので」

 タクマは受付嬢に後からカイルが来る事を伝え、そのまま執務室に向かう。
 執務室に入ると、プロックはすでにソファーで待っていた。

随分ずいぶん急いでいるようじゃが、わしに何か用事かの?」

 プロックは柔和にゅうわな笑顔でタクマを迎えた。
 タクマは軽い挨拶を済ませると、さっそくスミス一家の話をする。さらに、彼らの窮状を打開するための策を打ち明けた。
 プロックはしばらく黙り、なぜか口元に笑みを浮かべて言う。

「ふむ……君が思い入れのある宿屋がそんな事になっていたと。それで、新たにやり直すためにトーランで宿を再開したいというわけか」
「その通りです。新たな宿の参入は可能ですか?」

 タクマは率直に聞いた。

「トーランで宿を開くのは問題ない。問題ないどころか、不足しているのじゃ。最近この町には多くの人が流入しておる。それはこの町が発展しておるからなんじゃが……」

 プロックはそう言うと、表に出ていない情報を話しだした。
 トーランに移住してきてもすぐに住人になれるわけではなく、しばらく宿で暮らしてもらい、問題がなかった者だけが家を借りられる。さらに、トーランには庶民的な宿しかないため、裕福な商人や、上級の冒険者が困っているという。
 これらが宿不足の原因で、今はどうにかやり過ごしてはいるが、じきに限界を迎えるだろうとの事だった。
 ちなみに、このまま人がトーランに流入し続けると町に入りきれなくなるため、領主のコラルは町の拡張を考えているらしい。

「じゃから、君の申し出は町にとっても、ギルドとしても大歓迎なのじゃ。良い土地もある事じゃし」

 プロックはそう言うと、抽斗ひきだしから一枚の紙を取りだす。

「この紙に書いてあるのは、君が食堂をやろうとしている建物の向かいにある土地だ。君がその家族に宿を任せるなら、ここを格安で売ろうじゃないか」

 さらにプロックはタクマに次のような説明をした。
 通常、宿を建てるには何か月もかかる。しかし、今の状況が長引けば町の治安が悪化するため、タクマが高級宿を始めてくれればいろいろと都合が良い。
 つまり、今回の話はトーランにとって願ったり叶ったりの話だったのだ。
 タクマは納得して呟く。

「なるほど。トーランのためになるんですね」
「そうじゃ。一般向けの宿は増える見込みがあるんじゃが、高級宿が足りん。商人はトーランの宿に不満があって離れておる。なので、早急に対策を打たねば町の発展に悪影響が出るのじゃ」

 タクマはプロックから渡された紙を見た。そこには土地の場所の他に、いろいろと書かれていた。


 ・宿の利用客は中流から上流の商人、またはAランク以上の冒険者
 ・一般的な客室の二倍の広さ
 ・たくさんの室数
 ・珍しい酒、食べ物が味わえる
 ・各部屋に風呂を設置


 建てる高級宿に求められる条件のようだ。これを満たせる宿を作れるのは、タクマくらいしかいないだろう。
 実はこの書類を作成したのは、コラルとの事だった。

「見たら分かるじゃろう? この条件はタクマ殿が宿をやる前提で作られておる。君にやってもらえるよう話しておくとコラル様は言っておったが、その感じじゃとまだ聞いてなかったようじゃな」
「……はい。今朝、コラル様のお宅には行ったのですが、急な来客で話ができなくて……」

 さすがに一国の王が来たからとは言えず、タクマは黙っておいた。

「なるほどの。そうじゃ、ここで聞いてみたらどうじゃ。君はコラル様と連絡が取れると聞いておる」

 プロックはそう言うと席を外した。
 タクマが遠話のカードを取りだして魔力を流すと、さっそくコラルが応答する。

「タクマ殿か? 今朝はすまなかった。パミル様には……」
「それよりも、ちょっと急ぎの案件がありまして、今は商業ギルドにいるんです」

 その言葉を聞いたコラルは、タクマが連絡してきた用件が分かった。

「宿の事だな?」
「ええ、ちょっと詳しく教えていただけませんでしょうか?」

 それからコラルは、プロックが言っていた事と同じ説明をした。
 なお、コラルはタクマが宿の経営を拒否した場合、建物だけでも用意してもらうつもりだったという。

「タクマ殿が宿をやるか否かはどちらでもいい。要は、流入してくる人が泊まれるようになればいいのだ」

 急激な人口増加に対して、コラルも何もしていないわけではないが、対応しきれていないのが実情だった。

「なるほど。話は分かりました。俺が宿をやろうかと思います。ただ、それには条件があるのですがよろしいですか?」

 タクマはスミス一家に任せる事を提案した。タクマはオーナーとして関わり、宿の運営は彼らにやらせたいと伝える。それにあわせて、タクマが迷惑をかけたせいで、一家が大変な思いをしている事も正直に話す。

「あの一家に俺は恩があります。どうにかして再出発の手助けをしたいのです」

 タクマが誠意を持って頼むと、カードの向こうのコラルは笑いながら言う。

「構わんよ。君の思う通りにすればいい。建てる宿は条件に合っていれば君に一任する。ただ、大きさ的にスミス一家だけでは手に余るだろうから、こちらで従業員を準備しよう」
「……本当に良いのですか?」

 あまりにもあっさりと承諾してくれたコラルに、タクマは聞き直す。

「良いも何も、元から君に頼むつもりだったし、人員も用意しておこうと思っていたのだ」

 コラルは豪快に笑った。そして、「宿をできるだけ早く用意してくれ」と言うとそのまま遠話を切った。

「後でお礼に行かないとだめだな」

 タクマはそう呟いて、離席してくれたプロックを呼びに行こうとする。
 そこへ、先ほど対応してくれた受付嬢がカイルを連れて現れた。カイルは執務室のソファーに腰かけ、首を傾げて尋ねる。

「アークスに言われて来たんだが、どうしたのか?」
「なあ? メルトのスミスさんたちの事を知っていたな?」
「!!」

 タクマの怒気どきもった言葉に、カイルはギョッとした顔をする。

「なぜ言わなかった?」

 すると、カイルはポツポツと話しだす。

「言わなかったのは、彼らがそう頼んできたからだ。助けてくれたお前がいづらくなる態度を取ってしまったんだ。言えるわけがないだろう。それを聞いてくるって事は……メルトで会ったんだな?」
「ああ……もうメルトの宿は閉めるらしい。だけど、宿に対してまだ未練があると思うんだ。客がいない宿をとてもきれいに維持していたからな。だから俺は、あの人たちをトーランに連れてくる事にした。スミスさんたちもメルトから離れるつもりだったみたいだし」

 うつむいていたカイルが顔を上げて聞く。

「そうなのか!? スミスさんたちは宿ができるのか?」
「ああ。あっちでやっている宿とは規模が違うから人を雇う事になるだろうが、トーランで宿をやってもらうつもりだ。運営の費用は俺が出す」

 カイルはそれを聞いて安心したようで、ソファーにもたれかかった。
 そして小さな声で呟く。

「良かった……本当に良かった」

 タクマは、プロックとの話にもカイルを同席させる事にした。きっと知っておきたいだろうと思ったからだ。
 受付嬢に声をかけ、プロックを呼んでもらうように頼んで二人で待つ。


「コラル様との話は済んだみたいじゃの」

 プロックはそう言ってソファーに座る。
 それからカイルに視線を向けた。

「そちらは孤児院で体術を教えている男性か? 儂はこのギルドで責任者をしているプロックじゃ」
「はい。俺はカイルと言います。こいつの……いや、タクマの家族の一人です」

 その後、本題へ入る。
 プロックが問題点を指摘する。

「商業ギルドとしては、君が宿をやっていくなら、商会の手続きをしてもらわねばならんと考えている。食事処を運営し、さらに宿まで持つ事になるのだ。今の君の資格では難しい」

 タクマのギルド証は、未だに「行商人」となっている。これから二店舗をやっていくならギルド証のグレードアップが必要だった。

「そうですか。でも、良い機会かもしれませんね。分かりました、商会を立ち上げようかと思います」

 タクマは了承して、プロックに手続きを頼んだ。
 プロックが手を叩くと受付嬢が入ってくる。

「タクマ・サトウ様のギルド証のグレードを最高位に」
「はい。サトウ様、今持っておられるギルド証をもらえますか? 手続きをして新しいギルド証をお持ちします」

 タクマは受付嬢にギルド証を預けた。

「流れるように話が進みますね。まるでこうなると分かっていたようだ」

 タクマが疑問を口にすると、プロックが答える。

「商会をおこすのは時間の問題じゃったろ? 君はコラル様に『家族の幸せのためなら自重じちょうしない』と言ったそうじゃな。君たちは今トーランに住んでるわけではないが、活動の拠点はトーランにある。君の家族が快適に暮らしていくには、どうしても商会を興さざるをえないと踏んでおったのじゃ」

 プロックは根っからの商人である。タクマが商会を興す事で町が大きくなり、自分たちもうるおうと判断していたという。
 カイルがタクマに小声で話しかける。

「商会を興すって……普通そこまでするか? お前、トーランで何したんだ?」
「そんなすごい事をした覚えはないんだけどな……たぶん、他の商人たちにも旨味のある事をしていたのが原因なんだろう」

 タクマはこれまで、孤児院や風呂を作ったり、薬草を栽培したりしてきた。他にも自分の店を持ったり、学校を建てたりなど、まったく自重していなかった。
 しばらくして受付嬢が新しいギルド証を持ってくる。

「サトウ様。こちらが商業ギルド証となります」

 渡されたカードは真っ黒な金属の板だった。

「黒?」
「そうじゃ。商業ギルドでは黒が一番高いカードとなる。商売に関する物なら何でも扱う事のできるカードじゃ。複製されぬよう、所有者を識別できるようになっておる」

 プロックがタクマが持っているカードを手に取ると、黒かったカードが赤く変化した。

「このように、本人以外だと色が変わるのじゃ」

 赤くなったカードをタクマに戻すと、元の黒色に戻った。

「さあ、これでどんな商売をしても大丈夫じゃ。まあ、犯罪に関する事をあきないにした場合は、厳しい罰が下るがの」

 その後、話はいよいよ宿の事に移った。
 プロックがタクマに尋ねる。

「それで宿の運営については、君が連れてくる一家がやるという事で良いんじゃな?」
「ええ。大丈夫です」

 スミス一家には申し訳ないが、雇われ店主になってもらう。
 タクマは、宿の運営にほとんど口を出すつもりはなかったが、宿の名義がタクマなので自動的にそうなってしまうのだ。

「では、従業員はどうする?」
「それはコラル様の方でやってもらえるそうです」

 タクマがそう答えると、プロックは笑みを浮かべて言う。

「ふむ……それでは、儂も個人的に一枚噛ませてもらえんか? 商業ギルドから、経営に明るい者を相談役として差し向けよう」

 タクマとしてもそれは嬉しいが、基本的な権限はスミス一家が持っている事を強調しておいた。するとプロックは笑いながら「大丈夫だ」と言い、さらに続ける。

「こちらが行かせる者が権限を侵す事は絶対にないのう。なぜなら……行くのは儂自身じゃからな」

 タクマとカイルは驚きを隠せなかった。

「なぜ、あなたが直々に?」

 タクマが動揺しながら聞くと、プロックは穏やかな口調で話し始める。

「儂もそろそろ引退の時期なのじゃ。隠居いんきょしようと思っておったのじゃが、町が発展しようというこの時に、外から見るのはつまらん。君が用意する宿がどんなもので、宿を見たお客がどんな顔をするのか気になるしの。どうじゃ? 儂なら相談役としてもふさわしいと思うんじゃが? 引退をするよりも面白そうじゃし」

 プロックは最後に、「商人の端くれとして手助けをしたいのだ」と笑った。
 タクマは呆れつつ言う。

「面白い……ですか。まあ、他とは一線をかくした宿にしたいとは思っていますが、本当に良いのですか?」
「うむ。面白いは正義じゃ。君がやろうとしている事を近くで見たいしの。長い付き合いになりそうじゃし、よろしくお願いするのじゃ。タクマ商会長」

 プロックはそう言って手を差しだす。
 プロックの考えは変わりそうにない、そう理解したタクマは握手に応じた。

「まあ、あなたがそうしたいのであれば、俺はお願いするしかありませんね。ただ、のんびりはできないでしょうが」

 カイルは話の展開についていけずに黙っているしかなかった。


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