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第4章 魔法学校実技試験

閑話 交わる想い

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「…………」

 勇者のもとへと向かうアオイ。
 その姿を、黙って見送る。

 無理をすれば、追いかけられるかもしれない。

『そして、その方法は貴女たちもわかっているはずよ』

 ……だが、残された言葉が私たちの足を止める。

「……私たち、どうすればいい?」

 地下宮殿に響く私の言葉。
 その言葉に呼応し、私の名からから影が離れ、幼い少女の姿になる。
 これが、鎧という依り代を失った、幽鎧帝の真の姿だ。

「…………」

 だけど、彼女は何も喋らない。
 自分でも、どうしていいかわからないのだと思う。

「……出会ったときと変わらないね」

 出会ったときのように、どうしていいかわからず、その場に佇む。

 ――私が幽鎧帝と……グリムと出会ったのは、魔道具工房を始めたばかりのときだった。

 魔力を周りから奪えない体質だからと、いつまでもお世話してもらってばかりとはいかないと考えた私は、得意だった魔道具制作を活かして、魔道具工房を開いた。

 魔力補給はどうしようもないが、独り立ちすれば、少なくともずっと見てもらうということはなくなり、感謝している一族や、メイドたちの負担が減る。
 そしていつか、魔力を取り込む魔道具を作り、一族に迷惑をかけないようにする。

 そう考えて始めた魔道具工房だったが、結局は何も変わらなかった。

 体内に魔力を取り込む魔道具は、基礎設計すらままならない。
 そして、定期的に屋敷に戻って魔力を補充してもらい、体調を崩したら、家のメイドが工房まで来てくれていた。

 メイドも、家族も、負担ではない、頑張れと言ってくれた。
 ヴラムお爺ちゃんも、学園の魔王関連の魔道具の鑑定など、工房への仕事を斡旋してくれた。
 おそらく、失われた技術で作られた魔王関連の魔道具に、魔力補充に関わるものがあるかもしれない。
 もしそれがなかったとしても、魔力を取り込む魔道具を作るヒントになるかもしれないという心遣いでもあったのだろう。

 私は、そんなみんなの想いに応えようと、必死に努力した。
 だが、努力すればなんとかなるほど、世界は優しくない。
 魔道具制作は進まず、私は家で倒れてしまった。

 ――そしてあの日を迎える。

 響いてくる声で、私は目を覚ます。
 それは、倒れる寸前で、本家に知らせるために設置してある、魔道具のアラームを鳴らすことで来てくれたメイドたちの声。

『……お嬢様って、本当に何がしたいのでしょうか?』
『どうせひとりじゃ生きられないんだから、面倒を増やさないでほしいわ』

 ……それは、私の知らなかった本当の声。

『あっ、お嬢様! 緊急事態でしたので、勝手に入らせていただきました!』
『魔力の補充はいたしましたから、もう平気ですよ』

 ……真実だと思っていた、欺瞞だらけの声だった。

 メイドたちの言葉は、さらなる絶望を呼んだ。
 父や母の言葉だけじゃない。
 私を心配してくれた、ヴラドお爺ちゃんすらも本心を疑った。

『…………』

 メイドたちが帰り、ひとりでベッドで横になる。

『……無駄だったな』

 自分なりに前に進んだつもりだった、まったく進めていなかった。
 むしろ、周りに皿に迷惑をかけていた。

『……』

 これ以上、みんなに迷惑をかけたくない。
 迷惑をかけっぱなしで死ぬのは無責任。
 もうこんな世界は嫌だ。

 いろんな感情が私の中で駆け巡り、そのたびに私は思考する。
 結論は決まってひとつ。

 どうしていいか分からない、だった。

『……これを突き立てれば、何も考えなくて済むかな……』

 手に握った短刀。
 弱っている今なら、この短刀を突き刺し、体内の血をすべて吐き出せば、吸血鬼の私でも死ぬことができるだろう。

『……もう、いいかな……』

 そう考えながら、短刀を徐々に体に近づけていった瞬間。

『……!?』

 急に現れた強力な魔力を感じて振り向く。

『……影?』

 それは、蠢く闇であり、大きな影の塊。
 その魔力から、強力な魔物であることは間違いない。

 発せられる魔力から、鑑定を依頼されていた魔道具に宿っていた、いや、隠れていた存在だとわかった。
 すぐにでもヴラドお爺ちゃんに知らせなければならないほど、危険な存在であるということも。

『……貴女は誰?』
『……』
『……私を殺すの?』
『……』
『…………私に何かさせるの?』
『…………』
『……どうしていいか、わからないんだ』
『……』

『……私と同じだ』

 影の魔物の侵入で、思考が落ち着いたせいか、私は短刀を手放した。
 そして、その影と私はともに暮らすようになった。

 別にお互いについて会話するわけでも、一緒に何かするわけでもない。
 影はただ、私のそばにいるだけだった。

 なんとなくだが、私はこのふたりの生活を楽しんでいたと思う。
 そして……

『……そっちのカップを取って』
『……』

 無言で手伝いをしてくれるこの黒い影も、楽しんでいるように見えた。

 なんとなく、ただふたりで過ごす。
 ひとりじゃなくなった安心感からなのか、私はあのメイドたちの言葉を忘れ、自分の道を進もうとしていた。

 頑張ればなんとかなる。
 いつか魔道具は完成して、みんなに迷惑をかけない日がくる。
『きっと』私にも幸せが訪れる、と。

 ――でも、世界はそんな幸せすら許してくれなかった。

『……くっ……うぅ……』

 ある日の夜、私はまた魔力切れで倒れた。

『……アラーム……鳴らさなきゃ……』

 そして私は、なんとかアラームを手に取る。
 これを鳴らせば屋敷に伝わる。
 それこそ数分でメイドが来てくれる。
 そう思って、私はアラームに手をかけ……

『……う……ぐっ、うえぇぇぇぇええ!』

 ……激しく嘔吐した。

『う……あ、ああぁ……うぇあぁああ!』

 止まらない嘔吐。

『……お嬢様って、本当に何がしたいのでしょうか?』
『どうせひとりじゃ生きられないんだから、面倒を増やさないでほしいわ』

 頭の中で響くメイドたちの声。
 忘れようとしていたのあの声は、消えることなく、私の体に染みついていた。

 あの声が、アラームを押すのを拒絶している。
 あの声をもう聞きたくないと。

『全部……まやかしだった……』

 私は、あのときから何も克服していないし、何も変わっていなかった。

『……ふふっ』

 迫りくる死に、不思議と笑みが浮かんでくる。

 ……うまくいくと思っていた。
 頑張れば、諦めなければ、きっとなんとかなるって。

 でも、世界は何も変わらない。
 私はただ、ひとりじゃなくなったという環境変化を理由にして、きっと救われると願っているだけだった。

『もう、いいや……』

 私はアラームを置いた。

 このまま目を閉じよう。
 そうすれば、こんな苦しい世界からはいなくなれる。

 そう思った瞬間。

『……』

 私をあの大きな黒い影が見下ろしていた。

『……』

 そして、私に向かって影を伸ばしてくる。
 影は私の手を、足を、全身を覆っていく

『……それが目的だったんだ』

 この影は、憑依するタイプの魔物だったのだろう。
 一緒にいるのではなく、私の体をずっと狙っていたのだ。
 私は、魔力の器だけは、ヴラドお爺ちゃんに匹敵するらしい。
 魔力補充なんて容易い憑依系の魔物にとっては、私は最高の器というわけだ。

『……好きに使っていいよ』

 私はその影を自分から受け入れる。
 もう何も考えなくていいと安堵しながら。
 そして……

『……ありがとう』

 ……私のそばにいてくれたことに感謝しながら。

 ////////////////////////

 ……女ガ倒レタ。
 コノ女ハ、鮮血帝ト同ジ吸血鬼ノヨウダガ、身体ニ欠陥ガアル。
 放ッテオケバ確実ニ死ヌダロウ。

 コレデ私ハ、労セズ最高ノ肉体ガ手ニ入ル。
 コノ体ガアレバ、無駄ニ過ゴシタ時間を取リカエセルダロウ。

『……そっちのカップを取って』
『……』

 コノ女ト過ゴシタ、何モナイ無駄ナ日々。
 母様ノタメニ早ク動カナネナラナイノニ、過ゴシテシマッタ、アノ日々。

(……何故私ハ、アンナ日々ヲ過ゴシタノダ)

 死ヌノヲ待ッタ方ガ憑依ハシヤスイ。
 ダガ、ヤリ方ハ他ニモアッタ。

 ワカラナイ。

『……ありがとう』

 コノ女ガ、私ニ礼ヲ言ウノモ。

 ソシテ……

『……え?』

 ……私ガコノ女ヲ、助ケルコトモ。

 ///////////////////////////

『……え?』

 倒れていた体を起こす。
 私は確実に、魔力不足で体の維持ができず消えていくはずだったのに。
 だが、魔力が徐々に体に宿っていくのを感じる。

『これは……』

 体の中の何かが、周囲から魔力を取り込んでいるのを感じる。
 自分の体に本来、存在しないものを感じる。

『あの黒い影……』

 間違いなく、あの黒い影だ。
 あの黒い影が、周囲に漂う魔力を集めるという吸血鬼の能力と同じことを……いや、私の体にあるべきもの、もしくは機能していないものの変わりになってくれているのだ。

『…………』

 そして同時に、黒い影、幽鎧帝の記憶が入ってくる。

 鑑定を依頼されていた、鎧が象られたレリーフの魔道具に宿っていたこと。
 魔王の分身であり、魔王が蘇ったことで目覚めたこと。
 そして、魔王の復活は不完全であり、完全に蘇らせるのが目的であること。

『……魔王の復活』

 魔王が復活したらどうなるか、それはグリムの記憶が教えてくれた。

 ――世界が滅びる。
『魔王』はそのために生まれ、そのために存在していると。

 生物はどうなるかわからない。
 人は奴隷として生きるかもしれないし、魔物は遊び感覚で絶滅させられるかもしれない。
 そしてそれは、魔王に従う者も、子であるグリムも例外ではないと、グリムの記憶が語っていた。

『……貴女は、この世界を滅ぼしたいの?』
『……』

 あのときと同じ沈黙。

『……魔王を……母を助けたいの……?』
『…………』

 この質問に、体の中で何かが蠢く。
 答えてはくれないが、おそらく肯定なのだろう。

 だけど……

『……自分が、殺されるかもしれないのに?』
『…………っ!』

 強い蠢きに、私の体が痙攣する。
 体からは影が溢れ出し、工房を破壊する。

『……ごめん、もう言わない』
『……』

 おそらく、自分でもわかっているのだろう。
 行動と目的が重なっていないことに。

 ――そして私は、屋敷で自分の体について調べてもらった。
 グリムの姿は誰にも見えないらしく、私の体は『奇跡』で治ったらしい。
 私の全快を祝う祝賀会も催され、私は色んな人に祝福された。

 父も、母も、メイドも、ブラムお爺ちゃんも、みんなが喜び、祝いの言葉をかけてくれた。
 よかった、この日を待ち望んでいた、治ると信じてた、これからもお仕えいたします、本当に色々な言葉。

 ……吐き気を催す、気持ち悪い言葉を。

『……外の風に当たってくる』

 耐えられなくなった私は、祝賀会を抜け出す。
 魔力に満ちた体で、眷属とともに空を舞う。

『…………』

 固有魔法で空を舞い、空から世界を、この世界に暮らす人々を見る。
 体が治ったら最初にやりたいと思っていたことだ。

『…………うっ!』

 込み上げてくる吐き気。
 耐えられずに私は、近くの屋根に降りたつ。

『……あんなに、見たかった光景なのに』

 待ちゆく人々が生活し、生きている姿を見る。

 もし体が元に戻ったら、少しでも恩をみんなに、人々に返したかった。
 自分みたいな存在を治せる医者を目指すのもいい。
 人々の役に立つ魔導具を作るのもいい。

 だからこそ、色んな人を見て、ふれあいかった。

 でも今は……

『……お嬢様って、本当に何がしたいのでしょうか?』
『どうせひとりじゃ生きられないんだから、面倒を増やさないでほしいわ』

『……うっ! ぐっ、う、うぅぅ……』

 すべての人々が気持ち悪く見える。
 笑っている裏にあるあの顔が。
 あのメイドたちだけではない、きっと家族も……

 こんな世界を見ることになるなら、治らなければよかった。
 あのまま死んでいた方が、楽だったのだろう。

 その場に座り込む私。
 そしてあの影が、また私のそばにいた。

『……なんで助けたの?』

 まるで、助けたことが罪であるようにも聞こえる最低の言葉をかける私。

『…………』

 その言葉にも影は黙っている。

 本当は、この影に感謝しなくてはならない。
 助けてくれてありがとう、と。

 そんなことは分かっている。

 メイドたちの言葉も、呼び出された苛立ちによる言葉であり、本心ではないかもしれない。
 そうでないと、給金のためとはいえ幼い頃から仕えてくれたりはしないだろう。

 そんなことは分かっている。

 父様も、母様も、私のことを愛してくれている。
 もちろん、ヴラムお爺ちゃんも。

 そんなことは分かっている。

 ても、『気持ち悪い』のだ。
 家族も、人々も、この世界も……

『…………私、魔王の復活を手伝う』
『……』

 幽鎧帝は、元から私を手伝わせる、というより私の体と、立場を利用する気だった。
 だが、私の言葉はそういう意味ではない。
 自分から、魔王復活を手伝いたい。
 おそらく、不完全な魔王復活に関与しているヴラムお爺ちゃんではなく、幽鎧帝に力を貸したいという意味だ。

『……今の私は、何をしたいのか分からない。』

 生きている喜びはあると思う。
 何かをしたい気持ちもあると思う。
 でも、自分は今、何をしたいのか分からない。

『でも……』

 分かっているのが、ひとつだけある。

『……この世界は、気持ち悪いから』
『…………』

 私の言葉をかき消すように、強い風が吹く。

 自分が発している言葉の意味は分かっている。
 魔王復活を手伝う。
 それは、この世界を消滅させるということであり、許されない大罪だ。

 でも、それでもいい。
 もうこんな世界は消してしまおう。
 だって、生きているだけでこんなにも気持ち悪いのだから。

『…………私モソウ思ウ』
『……え?』

 今まで黙っていた幽鎧帝が、言葉を発する。

『……コノ世界ハ、気持チ悪イ』
『…………』

 幽鎧帝が、私と同じことを考えていたことに、私はあまり驚きがなかった。

 私と暮らしていたときになんとなく感じていた、幽鎧帝が私との生活で楽しんでいるという感覚。
 あれはきっと、私たちが同じことで、なんとなく楽しさを感じていたから。

『……私たち、似ているのかもね』
『…………』

 こういう素直じゃないところは、似ていないのかもしれないが。
 それにしても……

『……それにしても、喋れたんだね』
『……下級ノ魔物ト一緒ニスルナ』
『……それじゃあ、名前を教えて』
『幽鎧帝。個体名は、シャドウ・エリ……』
『……そうじゃない。貴女の名前』
『人デイウ名称トイウヤツカ。魔王様ニハ、貴様ト呼バレテイタ。呼ビタケレバ……』
『……却下。それは名前じゃない』
『……ヌウ』

 私よりも強い存在が、本気で悩んでいる。
 なんだか少し面白い。

『……それじゃあ、グリムリーパー』
『……ソノ名ハ、オ前ノ、マイスター名ニスルノデハナイノカ?』

 ……日記に書いていた、本当に独り立ちしたときに名乗ろうと思っていた名前を読まれていたらしい。
 プライバシーを考えろと思うが、体に入ってくる存在に言っても無駄だろう。

『……同じ体にいるから、名前も共有』
『ソウカ』
『……名前として名乗るときは、グリム・リーパー、グリムって呼ぶ』
『ソノ名ヲ受ケ取ロウ、ルーシー・ノクタリス……いや。グリム』
『……宜しくね、もうひとりのグリム』

 ――これが、この子との出会いであり、『グリムリーパー』の誕生したときのことだった。

「……あれから色々あったね」
「……」

 そう、本当に色々とあった。
 不完全な魔王の力を持つ者たちを調査。
 そして行きついた、レムリア・ルーゼンシュタイン。
 ヴラムお爺ちゃんを利用して上手く近づき、校庭で戦いを仕掛けた。
 そして、魔王として覚醒させるのも、力を手放させるために始末するのも難しいと考え、別の方法で取り入ることにした。
 ……そして始まった、レムリアとの生活。
 一緒に色んなものを食べたり、戦ったり、同じ時を過ごした。

「……不思議だよね。レムリアの周りは、気持ち悪くないんだから」
「…………」

 本当に不思議だった。
 レムリアは、私と話すときはいつも百面相だ。
 笑ったり、困ったり、怒ったり、なんか人形を見るみたいな目でニヤニヤしているときもあった。
 なんだかその顔を見るだけで、胸の辺りが温かくなる。
 それは、新しい魔狼帝も、一切の隙を見せないアオイも、いつも以上に砕けた態度になるヴラムお爺ちゃんも同じなんだと思う。
 そして、おそらくだが、私の中からそれを見ていたグリムも。

「……私が、私たちがやるべきことはもうない」

 あの生徒たちと戦わせて、レムリアの中の魔王を動き出させた。
 そして、勇者をレムリアのところに誘導させることにも成功した。
 もう、今回の作戦で私がやるべきことはない。
 あとは、魔王が現れるのを待つだけだ。

 でも……

『……いくらエミルだろうと、私の友達のグリムを傷つけたのは、ちょっと許せない』

「…………」

 レムリアの言葉が私の頭に響く。
 メイドたちの言葉とは違う、心が騒めく言葉が。

「……行クゾ」
「……え?」

 自分から話すことは殆どないグリムの言葉。
 話したことにも驚きだが、一番驚いたのはその内容だ。

「……オ前モ、何カヲ感ジテイルノダロウ?」
「でも……」

 ……どうしていいか分からない。
 いつもの言葉が私の中で生まれる。

 続いて、戦っても勝てない、今更できることなんてない、魔王の復活こそが私の望み、本当に色々な『言い訳』が。

「……っ!」

 パチーンと、両手で自分の頬を叩く。

「……痛い」

 訓練しているときのレムリアの真似をしてみたが、予想以上に痛くて驚いた。
 だが同時に、余計な考えが私の中から出て行ったのを感じる。

「……レムリアのところに行こう、グリム」

 私の、私たちが思うこと。
『レムリアのために、何かしなければならない』という、たしかな気持ちと一緒に。
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