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Season 3

2話 愛ゆえに★

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※NTR風、自慰、ちょい小スカなど偏ったプレイがっつり、エロシーンかなり多いのでご注意ください。



 前回の搾り取りからちょうど3ヶ月が経つ。もはや私がどこにいようともマエダのおじさんが必ず捕獲してくるので、東の海の上でプカプカしながら待っていた。隣にはレニー様がいる。万が一にも離れないよう、手を強く繋ぎ合っている。

 遠くからドドドドッとあの音が聞こえてくる。






 捕獲ネットでクルーザーに引き上げられた際、おじさんがレニー様を海に返してしまいそうになったためアキ様を早く呼んでくるよう必死で訴えた。

 決死の様相の私を見て何かを感じ取ったのか、おじさんはアキ様を呼びに行ってくれた。

「マエダ様!早くしないと干からびちゃうので急いでくださいね!」


 日光と闘いながら、レニー様と身を寄せ合った。

「アキ殿は理解してくれるだろうか……」
「分かりません。もし拒否されたら……、ヒレで気絶させましょう!無理やり襲おうと思います!薬はマエダのおじさ……、おじさまが持っていると思いますが、アキ様も身体のどこかに隠し持っていると思いますよ。手足を縛り付けてしまえば全て上手くいきます!……えぇと、ロープはどこにあるかしら?」

 表情が強張るレニー様からゴクリと唾を飲む音がした。恐らく緊張しているのだろう。
 縛れるものは無いか周囲をキョロキョロと見渡していると、聞き慣れた大声が辺りに響いた。

「クララさん!どうかしましたか?!」

 アキ様はすぐに駆け付けてくれた。





「はい?今何と……」
「だから、あのー、この前みたいに、ボートの上でアキ様の事搾り取っても良いですか?……近くで、レニー様……、あ、こちら私の彼です。レニー様に見てもらいたくて……」
「はぁ、要約すると、クララさんの彼には寝取られ癖があると。つまり僕は和姦寝取りプレイを行うと解釈すれば良いですか?却下です。僕の嗜好に合わないですね」
「おっしゃる意味が分かりませんが、お願いします!!」

 なかなか頷かないアキ様にレニー様が加勢してきた。

「アキ殿。先日見かけた君の姿はなかなかに素晴らしかった。君とクララちゃんの情交は筆舌に尽くし難い云々……」

 レニー様のべた褒め攻撃に満更でもないアキ様が折れた。

「そこの彼、なかなか分かってますね。……まぁいいですよ。彼が混ざってくるわけじゃないんでしょう?見てるだけなんですよね?」

 再三確認され、それだけはないと答えるとやっと同意してくれた。
 私にだけあの薬を手渡され、一気に飲み干した。




 __ぱん、ぱんと肌がぶつかり合う音が響く。

 私は今、ボートの上で手と膝を付きよつ這いになった姿勢で後ろからアキ様にお尻を掴まれ腰を振られている。

 私の前方には海面から顔を出したレニー様が行為を静かに見守っている。レニー様と目が合うと羞恥と罪悪感が込み上げてきてしまうため、なかなか顔を上げる事が出来ない。

「……っ、……ぁっ、……ぁっ」
「はぁ、はぁ、どうしました?クララさん?全然声が出ていませんよ?」
「だって、こんな……っ、こんな……っ、私、ヒドい事してます……、感じたくありません……」
「……そうですか」

 お尻を掴んでいた手が離れ、アキ様が後ろから両手でお胸を弄ってきた。ぐにゅぐにゅとかたちを変えるように揉みながら、腰の突きが強くなる。

「……んっ!んっ!……やっ、イヤッ」
「クララさん、気持ち良いんでしょう?ほら、目の前の彼に見せつけてあげましょう?」
「イヤッ、止めてっ!……んっ、あっ」
「ほら、もっと声を出して」

 ぐだぐだと言っていた割にノリノリである。

 必死で声を抑えているのに、アキ様はいじわるをしてくる。片手でお胸を揉んだまま、もう片方の手でクリトリスを弄ってきたのだ。私の耳に、穏やかな波の音とグチュグチュと湿った音が入ってくる。

「本当に嫌?クララさん、腰が動いてる……。もっと奥まで挿れて欲しい?」
「ち、ちがっ……、違いますっ」

 いつもと異なる口調になったアキ様にドキドキしてしまう。この気持ちの意味を知りたくなくて、本当はもっと挿れて欲しいのに否定の言葉を口にしてしまう。するとアキ様の腰と手の動きがピタリと止まってしまった。

「クララさんからお願いしてきた事でしょう?続きをして欲しいならクララさんから動いてください。嫌ならクララさんだけいつもの僕の家に来てもらいます。僕はどっちだって構わないんですよ?ここで抱くか家で抱くかの違いだけですから」

 __今日はいつものアキ様と何だか違う。混乱する頭でどう答えたら良いのか考えていると、目の前から呟きが聞こえた。

「イイ……、イイよ……ッ、この流れ……」

 興奮した声色だ。彼好みの展開のようだ。

 私は腹を括った。愛しの彼には前回アキ様との痴態を見せつけてしまっているし、快楽激弱のどうしようもない人魚という事も伝えている。私にはもう失うものなんてないのだ。






「あぁっ、アキ様っ、気持ち良いですっ、アキ様も突いてくださいっ」

 肘と膝で身体を支えながらお尻を前後に振りたくっていると、お胸に触れていた手を離し再びお尻を掴んできた。クリトリスは触れられたままだ。

「よく出来ました、クララさん。ご褒美です」

 愛液で濡れたくった芯を指で弾かれる。それを合図に勢い良く腰を打ち付けられ、喘ぎながらイかされた。

 レニー様に全て見られていると思うと胸が張り裂けそうな気持ちになるが、なぜか愛液が滴り落ちてきてしまう。膣の中にドロッとした液を注がれるまで声が止まらなかった。




 呼吸を整えながら次の行為を待つが、アキ様は挿れたままなかなか動いてくれず、かといって抜いてもくれなかった。私が抜こうかとお尻を掴んでいる手を離そうと片手を後ろに伸ばした。

 そのまま片手を後ろに引かれてしまい、身体が仰け反ってしまう。

 レニー様に見せつけるようにお胸が前に突き出される。

 グチュッと厭らしい音を立てながら棒を膣の中に出し入れされる。突かれる度にぷるんとお胸が揺れる。後方からボソリと「このプレイ意外とアリかも」という言葉が聞こえた。

 挿入が激しくなってくると引かれた腕と肩に痛みが出てきた。

「あっ、アキ様っ、腕引っ張らないでっ、痛いですっ」
「おっと、失礼しました!それっぽい事しようと思って思わず……」
「痛いのはイヤです。気持ち良いのがいいです……っ、後ろからもっとくださいっ」



ーーー


「……んっ、膣の中から溢れちゃってますね、僕の汁」
「あっ、もういっぱいです……っ、あんっ、もう抜いてくださいっ」
「あなたの彼は満足してないみたいですが?」

 数度射精を迎えているはずなのに腰の打ち付けを止めてくれず、懸命に後ろからの衝撃に耐えていると、愛しの彼の声が聞こえた。

「クララちゃん……っ。とっても可愛いよ。君の顔を見せて……」

 勇気を振り絞り顔をあげると、顔を赤らめながら興奮しているレニー様が目に入った。色んな感情がごちゃ混ぜになり、私の頬に涙が伝った。

「泣かないで、クララちゃん。乱れた君はもっともっと魅力的だよ……っ、お願いだから、あの時の姿をまた見せてくれないかい?」
「……っ!!レニー様ぁ、私の事、嫌いにならない?」
「なるはずないだろう?愛しているよ、クララちゃん」
「……うぅ、……分かりましたぁ」






「さっきは好き放題しちゃって!悪い犬にはお仕置きですよ」

 仰向けにさせたアキ様の脇腹を足の裏で優しくなぞる。そこには3ヶ月前にロープで付けた傷跡が痛々しく残っていた。

「……はぁ、はぁ、……もっと強く踏んでくださいっ、刺激をくださいっ」
「まだダメです。我慢ですよ」
「……くぅっ、出したいのに出せないっ」

 いつものアキ様に戻ったようだ。

 耐えかねたアキ様が自ら棒を扱き出した。短く息を吐きながら、ボートの床に向けて白濁を飛ばした。ちょっと疲れたし休憩したかったから放っておくと、アキ様は自慰を繰り返した。

 私が見ていないと射精が出来ない困った癖を持っているので、アキ様が棒を扱いている様子を上からジッと眺めてあげた。

「アキ様、ひとりでシコシコしていて飽きないんですか?お汁まだ出ます?」
「飽きません!まだ出ます!」

 無限に出てくる仕組みは何なのかしらと観察してみたが、答えは分からない。

 そろそろ手持ち無沙汰になってきたのでアキ様に構ってあげる事にした。棒を握っている手を足で軽く蹴った。所在無さげに棒が勃っている。

 床に押し付けるように足の裏でぎゅうぎゅうと棒を踏み付けると、ピュッと白い液体が出てきた。勢いが足りない。

「せっかく踏み踏みしてあげてるのにこれしか出せないんですか?ひとりでシコシコしたからでしょ、もうっ」
「あぁっ、い、痛いですぅ、あぁ、もっと、もっと……っ」

 くたりと垂れた棒を足の裏で思い切り持ち上げてお腹にペタリとつけてやった。そのままお腹に押し付けるように棒の裏を足でグリグリと扱き上げる。

「ほらっ、ほらっ。ひとりでシコシコは寂しいでしょ?私がいっぱい扱いてあげますよっ!いっぱい扱いてあげたらアキ様はどうするんでしたっけ?」
「あぁっ、あ……っ、じょ、女王様っ、イイですぅ……っ、だ、出します……っ」

 ビュッと残された白濁が出た後、おしっこもジョロジョロと出てきた。

「やだっ、汚いっ!おしっこも出して良いなんて言ってないでしょ!足が汚れちゃったじゃない!」
「も、申し訳ございませんっ」
「早く舐め取ってください!自分が出したものでしょう?ほらっ」

 嫌がるアキ様の口の中に、白いお汁とおしっこが付いた足の指をグイッと押し込んだ。

「ん”っ、うぅ……」
「しっかり舐めなさいっ」

 足の指の間から足の裏にかけて時間をかけて舐め取らせていると、海上の方から嗚咽混じりの声が聞こえてきた。

(……はっ!……レニー様!!忘れてた。泣いてるの……?ひ、引かれてる?)

 内心怯えながらレニー様の方をチラッと覗いてみる。青く透明な海水の中にいるレニー様の周囲に、白く濁った液体が大量に漂っている。海水と混ざり合って彼の周りは白く染め上げられていく。

「クララちゃん……。うっ、うぅっ、僕は、僕は、どうしたら良い?……精が、うぅ、……と、止まらないんだっ」

 レニー様はひどく狼狽した様子だった。必死で涙を堪えようとしているが、ウルウルさせた緑色の瞳からは涙が溢れ出てきている。

「レニー様、放精出来て良かったです!たくさん出ましたね!」

 努めて励ますように愛しの彼に声を掛ける。

「いや、ダメだ……。きっとダメだ……。君がアキ殿に酷くしている様子を見て放精したんだ。やはりヒレの絡み合いだけでは放精出来ないかもしれない……。何故こんなおかしな身体になってしまったんだ僕はっ」
「私が人魚に戻ったらすぐに交わりましょう?もしかしたら放精出来るかもしれないですよ!」
「……あぁ、分かった。クララちゃん、愛してる。僕の愛を受け取って欲しい」
「はいっ、私も愛してます。レニー様、早く交わりたいです……っ」

 ジュルジュルッ、チュパッと貪り食うような音に気付き足元を見ると、足首の方まで唇と舌を這わせながら舐め回している駄犬がいた。

 足でアキ様の頬を叩きながら叱りつける。

「アキ様っ!今良いところなんですから空気を読んでください!おバカな犬は嫌いですよ!」
「し、失礼しました!」

 人間の姿に戻るまでまだまだ時間が残っていたため、レニー様に見せつけるように色々な姿勢でアキ様と抱き合った。

 もう完全に吹っ切れた。レニー様が受け入れてくれるのだから淫乱人魚でも別に良いのだ。



 __時間が経ち、意識が朦朧としてきた。そろそろ人魚の姿に戻る頃だ。


 目が覚めた私は急いで海の中に飛び込んだ。愛しの彼にぎゅっと抱き着く。

「レニー様ぁ、慰めてくださいっ、おバカな犬におしっこかけられちゃったんです」
「しっかり見ていたよ。ヒレを消毒しないといけないね……。先から洗っていくよ。ほらっ」
「あんっ、れ、レニー様ぁ、先は敏感なんです……っ、優しくして……っ」
「僕は嫉妬してる……。君をあんなに乱す事が出来るアキ殿にも、乱れてしまう君にも……。今日は優しく出来そうにないよ」

 私のヒレの先に、レニー様のヒレの先が少し強めに当てられ下から上にかけ擦られていく。少し乱暴にゴシゴシと扱かれると敏感なヒレの先がヒクヒクと震える。 

「んっ、んんっ、い、痛いです……っ、んっ、あ、あぁっ、やんっ、あんっ」


 盛り上がってきたところで頭上から冷めた声が投げ掛けられた。

「あの、海底でやってもらっても良いですか?魚類の行為に興味は無いんです、僕」


 一応今日はこちらの要望に応えてくれたアキ様へお礼を言って、レニー様と一緒に海面へ潜った瞬間、叫び声が聞こえた。

「ああああっっ!!!」

 ただならぬ雰囲気を感じ慌てて海面から顔を出す。

「アキ様、どうかしました?!」
「汁が、汁が……っ、まだ出てきますっ」
「……えぇ?」

 もう充分に搾り取った気がするけれど、アキ様談「いつもと違うプレイだとやっぱり出した気にならない」との事で、駄々をこね始めた。

「クララちゃん……、行ってきてあげて……。僕は大丈夫だから。また帰ってきたら愛し合おう……」
「レニー様っ!!」

 私の腕に絡ませた手が震えている。こんな彼の事を放ってアキ様の元へ行けるわけがない。

 アキ様を叱りつけ、明日また会う約束をして別れた。

 今はレニー様と愛し合う事が先決だ。





 __そう、この時の私に分かるわけがなかった。愛する彼からまたアヤシイお願いを強請られてしまうなんて。あんな展開になるだなんて。






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