【R-18】猫の恩返しという名の呪いをかけられて誰得なラッキースケベと闘っています!【完結】

千紘コウ

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番外編《完結》

最終話 ー後編ー★

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 私を後ろから抱き締めたまま畳に座る二階堂。

 彼の中にすっぽりと収まった私の身体を弄るように撫で始め、シャツの中に手を入れてきた。

 お腹をさわさわと撫でてくる手の圧が高まり、指先をおヘソの中に出し入れしてくる。
 これから何をされるのか想像しただけでぶるぶると震えてきてしまう。

 穴の中をグリグリと抉るように強く刺激され、思わずビクッと身体が跳ねる。

「めいこ、もしかしてトイレ行きたいの?さっきから震えてるから」
「……はい?トイレ?」

 もしかして、私、いつも尿意を催して我慢してる女だと思われてる?

「我慢してるめいこも可愛いけど、したくなったらいつでもしてい……」
「はい?!今は我慢してないし!!」

 変態枠へ引き摺り込まされないよう、食い気味に主張した。

 神様は私をどうしても変態女に仕立て上げたいらしい。
 
 毎回尿意を我慢してる性癖の女だと思われていたら最低最悪にも程がある。 

 このままではあらぬ誤解を受けたまま禁断のプレイに突入しかねない。
 やはり強行突破で逃げるしかないと気持ちを奮い立たせ、ジタバタと抵抗を試みるとおヘソを弄る手が離れた。チャンスだ!

「私、帰る……、きゃっ!」

 身体を引き剥がし立ち上がった瞬間、バランスを崩して後方へ倒れ込んでしまった。
 脱いで置いたままにしていたブレザーを踏み付けてしまったようだ。

 ──痛くはない。二階堂が身体を受け止めてくれたのかもしれない。

「ごめんっ、転んじゃった。……ん?」

 右手に変な感触がする。確認の意味を込めムギュムギュと揉んでみた。

「あぁっ、ぅ……っ」

 うん、知ってた。バカッ!私のバカッ!何でここぞというタイミングでお約束の痴女ムーヴかましちゃうの?!……まさかスコ猫の呪い返しがもう始まってたりする?

「何だ、触りたかったんだ?めいこ、俺の触るの好きだもんな。……あ、そっか!とび跳ねたくなるくらい一緒にしたかったんだ?嬉しい……。ふふ、好きなだけ触っていいよ」

 不名誉な実績を着々と積み重ねつつ、とんでもない勘違いをされた末にいつものパターンへと舞い戻った。





「やっぱりふたりでした方が気持ちいいね……っ。もっと速く動かしていい?」
「……どうぞ」

 ネチネチ二階堂の悪癖により、かれこれ15分以上ペニスを扱かされている。

 一緒に扱いていても疲れるだけだと学習した私は、ほぼ握っているだけではあるが……。

 包み込むように重ねられた手でゆっくりと好きなように動かされていたが、彼はそろそろ限界に達したようだ。お伺い通りシコシコと扱く速度を上げてきた。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、……もう、イキそうっ。……めいこの中に出すよっ」
「は?」

 私の手を強く握り込みながら、先端を素速く扱き出した。
 語弊の塊な発言をされた気がする。

「うっ、……あぁっ!」

 手の中に生温かな欲が吐き出された。
 量が多くて掌からダラリと溢れた精液が、まだ硬さを残したモノに伝って垂れていく。

「……はぁ、めいこの中、気持ち良くていっぱい出たよ」
「……その言い方やめてよ」
「俺のに絡み付いてくる……。離れたくないの?俺もめいこの事離したくないよ」
  
 絡み付いているのはあなたの精液ですよね。

 卑猥な事を言っているのは彼だけのはずなのに、私まで巻き添えを食らってダメージを受けた気分だ。 

「……っ、めいこ、そんなにキツく締めないで。また勃っちゃっただろ。もっと欲しいの?」

 あなたが私の手を握り締めているからキツいんですよね。

 これ以上卑猥なプレイに付き合う気はない。
 色々な意味で強制終了させるため、ぎゅうっと肉棒の先端を握り込むと、二階堂が甘い声を出した。
 
「あっ、……出るっ」
「早く出して!」
「……んっ、あぁっ!……はぁっ、はぁっ」



 何だかんだで欲が収まるまでそんなやりとりが繰り返され、いい加減疲れてきたため休憩させてもらう事にした。

 ベトベトの手をキレイに拭き取られ畳の上に寝かせられると、隣に寝そべってきた二階堂が私の腰に手を回しながら抱き着いてきた。

 ドキドキしながら私も彼の肩に手を回し抱き着き返すと、私の耳元に顔をうずめてきた。彼の吐息が耳と首筋に触れて何だかくすぐったい。

 速まる鼓動が伝わっていたら恥ずかしいなと思いながら身を任せていると、シャツの中に手が入り込み、長い指先で私の背筋をなぞり始めた。

 ビクリと身体が反応して咄嗟に彼の頭をぎゅっと押さえつけてしまう。
 私の首筋に柔らかな感触がぶつかると、筋に沿って下へ這うように感触が落とされていく。鎖骨に触れたところで、少しだけ強く吸われた。

「……あと一年経ったら、めいこの事いっぱい気持ち良くさせるから。それまで待ってて。めいこ、大好きだよ」

 返事をする代わりに、彼の髪を撫でた。

 ──何かちょっと普通にえっちな雰囲気になりかけているが、とある疑惑に気付いた私はそちらが気になってしょうがなかった。

 スカートの辺りに圧迫感があるのだ。

 私の記憶が確かならば、彼のあそこは露出したままのはずだ。
 二階堂のモノで十中八九間違いないのだが……。

(何が気になるって、先からえっちな汁出てたりしないよね?さっきちゃんと拭き取ってはいたけど、残りのやつ的な……。まさか私のスカート汚してないよね?)

 えっちな汁的な何かが女子高生のスカートに染み付くなんて、完全に事案である。

 彼の髪から手を離し、それとなくスカートが濡れていないか手探りしていると、半勃ちのナニかに触れてしまった。

「あっ……、めいこ……っ、もっと触りたいの?」
「違う!!」

 やっぱりスコ猫の祟りかな。呪いが強力過ぎて跳ね返せる気がしない。そしてやっぱりヌルってしたんですけど。替えのスカート持ってきてるわけ?


 どうしようもないやるせなさに気持ちが沈む。

 淀んだ空気を纏う私の様子に気付いたらしい彼は、しょぼくれた私に顔を寄せておでこにキスをしてきた。

 それくらいじゃ私の機嫌は直らない。

「……どうしたの?猫より気持ち良くなかったから怒ってる?」
「そんなんじゃないよ。……二階堂くんのバカ」

 今度は私が彼の胸元に顔を埋めた。ふて腐れた私に、二階堂の不安げな声が落とされる。

「やっぱり怒ってる。ごめん、俺、何かした?」
「してくれないから怒ってるの!!」

 変態で鈍感な彼に思いを上手く伝えられる気がしない。覚悟を決めた私は身を起こした。

 彼の頬に手を伸ばし、思いっ切り顔を近付けて唇と唇をちゅっと合わせた。

 ──顔を離すと、目を見開いて真っ赤になっている彼がいる。

 何だか思い描いていたファーストキスにはならなかったけど、だって私達、変態カップルだし。

「……あんまりしつこく変な事すると引くからね」
「わ、分かった。…………もう一回めいこからして?」

 頬を染めはにかみながら目を瞑る彼。私も目を瞑り、彼の唇にさっきよりしっかりと唇を重ねた。
 
 はむっと優しく唇を挟まれ、甘く噛まれる──。

 私の手を取りペニスを握らせてくる二階堂。そして掌を重ね、唇の動きに合わせて私の手と一緒に上下に扱き始めた。

 やっぱり全然分かってない!!



HAPPY END ☆


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