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番外編

番外編 やっぱり好きな人★

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※ペロペロ話短過ぎたため、後半は別話を付け足しました
 

 あれから私達は無事(?)付き合う事になった。葉月や友人達からは喜ばれたり驚かれたりしたが、皆応援してくれている。他の女生徒達の反応が怖かったが、意外にも静かだ。皆静観している様子でそれはそれで怖い。

 付き合うにあたり、私はあの猫どもの忠言を一応頭の片隅に入れている。

(思っている事は言葉にしなきゃ伝わらない……よね!)






「二階堂くん、私、……キ、キスしてみたいな」
「めいこ……」

 頬を染めて私を見つめる二階堂。

 帰り道、一緒に帰ろうと声を掛けられ校舎を出たタイミングで思い切って言ってみた。部活はどうしたのかとかはもう考えないようにしている。

 そして__。いつもの旧校舎である。

 畳の上にうつ伏せにされ寝かされる。シャツをまくり上げられ、腰から背中がスースーする。

「に、二階堂くん?!ちょ、ちょっと待って!これは……」

 後ろから抱きしめるように手が回される。お腹をサワサワ撫でてから背中をツツッと指でなぞってくる。

「く、くすぐったいよっ」

 チュッ 

「?!」

 チュッ、チュッ

「!!!」

 チュッ、チュッ、チュッ

(背中じゃないっての!キスしたいって言ったら口に決まってるでしょ!!)


 ペロッ

「ひゃうっ!!」

 ペロッペロッ

「あんっ、や、やだぁ、あっ……」

 背中をペロペロ舐められる。
 またよく分からないプレイが始まってしまった。

(だから何でこうなるの?!何でいつも玄人向けプレイに走るのよ!!)

 舌先を細く硬くして、ツーッと腰から背骨をなぞるように舐め上げられる。

(っ!くすぐったい!でもちょっと、気持ち良い……)

 くすぐったさと僅かな快感を逃すため、せめてもの抵抗と身体をくねらせると、逃すまいとお腹と肩をガッシリつかまれた。

「こら、動いたらキス出来ないだろ」
「やっ、あん、あっ」

 ペロッ、ペロッ、チュッ、チュッ

 ひたすらねちっこく舐め回されて、キスされて(※但し背中に限る)その日のプレイは終了した。


 



 今日は待ちに待った日曜日。何と、今から二階堂のお家に遊びに行くところだ!

 二階堂の家は私の家から電車で20分くらいの距離にある。最寄りの駅で待ち合わせをし、一緒に家へ向かっているところだ。

 今日は黒地に花柄のワンピースを着ている。デートといえばワンピースだよね!肌寒くなってきたから、透け感のある低めのデニールの黒いタイツを履いている。

 二階堂はラフなシャツにカーディガンを羽織っている。顔が良いと私服も何でも似合って格好いいよね。


「ここがオレん。どうぞ」

 目の前には大きな一軒家がそびえ建っている。三階建ての大きな門が構えてある洋風のお屋敷だ。

 二階堂くんてもしかしてお金持ち?イケメンで運動出来てお金持ちとか、少女漫画のメインヒーローじゃない!人類の不平等を阻止するためにこの三拍子をぶっ潰す性癖を神様が授けたのかな?

 ご両親は共に海外出張中で長期不在だそうだ。週末にハウスキーパーさんが主要な部屋の掃除や料理の作り置きをしに来てくれるらしい。今日は来客があるからと断ったそうだ。

「俺の部屋は散らかってるから、今日はリビングで話そう」

 広々としたリビングに通されて革張りの黒いソファーに座りそわそわしていると、紅茶を用意してくれた。私の隣に二階堂が腰掛ける。

 ちょっと近くない?私と彼の足が微妙に当たって気恥ずかしい。

 角砂糖をひとつ入れ、紅茶を口にする。

「今日のワンピース姿も可愛いよ。似合ってる」
「あ、ありがとう」

 速まる鼓動を抑えるため、グイっと紅茶を飲み干す。

 他愛のないお喋りをし、一段落したところで会話が途切れる。 

「めいこ……」

 顔が近付く。背中に手を回されて、抱きしめられる。ぎゅっと目を瞑る__。

 くるりと身体がひっくり返される。ん?

 ワンピースの裾が腰の方まで捲り上げられる。恐らく……というか絶対パンツが丸見えだ。タイツ越しのパンツとか間抜け過ぎるっ。

 私のお尻にナニかが押し当てられた。硬くて熱い……。

「に、二階堂くん!待って!これ以上は……っ」
「我慢できないっ。ごめんっ」

 ガチャガチャとベルトを外す音が聞こえたかと思うと、太腿の間にナニかが挟み込まれた。うん、もう絶対アレだよね?

 背中にハァハァとした息遣いを感じながら、タイツ越しに伝わる温度。質量を増すペニス。緩やかに腰を振り出す二階堂。

 シュッ、シュッ、シュッ、シュッ

 先走りが出てきて内腿が塗れる。ペニスとタイツの摩擦で太腿が熱い。徐々に激しくなる腰付きに合わせ、お尻もたぷたぷと打ち付けられる。

 私の腰を押さえている手に力が入る。ちょっと痛いくらいだ。

 ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ

 ……っ!突かれる刺激で尿意が……!!さっき紅茶を一気飲みしてしまったせいだ。

「はぁ、めいこ……、気持ち良いよ、あぁっ、はっ、はっ」

 激しい抜き差しが繰り返される。

 ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ

「に、二階堂、くん!まっ、待って!!ん、トイレに、行きたいっ!オ、オシッコ……ッ」

 恥を忍んで興奮最高潮の後ろの人物に声を掛ける。

「っ!!はっ、はっ、おしっこ!?そ、そのまま、出して、いいよっ、お、俺もっ、出すから、大丈夫!」

 打ち付ける腰の動きが加速する。腰から下腹部へ手を移動させ、執拗に撫で撫でしてくる。

(イヤ!絶対イヤッ!絶対トイレに行く!!……ん?出すって何を?二階堂くんは精液の方だよね?!)

「はっ、はっ、はっ、はっ、はっ」
「や、やめてっ!!もう、二階堂くんなんか嫌いっ!!」

 ドピュッ、ピュッ、ピュッ

 叫んだ勢いで太腿も大きく動かした刺激のせいか、二階堂は射精してしまったようだ。

 熱い!タイツの上に精液をぶっかけられた。お尻から太腿にかけてビッショリ濡れた感触がする。

 後ろから優しく抱きしめられ、再び身体をひっくり返される。正面から抱き合う格好だ。

「ご、ごめん。俺、興奮して変な事言っちゃった。めいこの嫌がる事はもう絶対しないから……」
「ト、トイレ借りるねっ!」

 場所を確認しトイレへ直行した。すんでのところで人としての尊厳は守られた。

 ホッとしながらリビングに戻ると、ソファーの上で未だ局部を晒した状態の二階堂がいる。

 嫌な予感がする__。少し距離を取ってソファーへ座る。

 ハァハァとまだ呼吸が荒い彼。私の瞳を見つめ、足元へと視線を落とす。そしてペニスを持ち、軽く扱き出した。 

 ビュッビュッとペニスの中に残っている白濁の残骸を足首にかけてきた。

(__でしょうねっ!!もうコレはお約束だから私が嫌がる事ではないとでも!?)

「はぁっ、はぁっ……。めいこ……、お願いが、あるんだけど……」
「えっ?まだ何か……?」

 ちょっと冷たい言い方になる。今更だけど二階堂くんて本当に自分本位だよね!イケメンはこれだから……と物思いにふける私。

「そのタイツ、汚しちゃったからもう履いて帰れないだろ?」
「そ、そうだね」
「良かったら新しい靴下があるから、そのタイツは俺にくれない?」

 何で新しい靴下持ってるのよ!!






 そんなこんなで波乱の彼氏宅初訪問は幕を閉じた。  

 ずっと疑問に思っていた事を、思い切って尋ねてみる。

「二階堂くんは、わ、私と……、ふ、普通のえっちな事はしたくないの?」
「普通のって?」

 普通のって、普通のだよ! 

「えっ、いや、あの~、その~、アレを、その~……」

 私の言わんとしている事を理解したのか、二階堂の顔が真っ赤になる。はにかみながら答える。

「俺達まだ高校生だろ?まだ、そういった事は……早いよ。ふふ。卒業したら、たくさんしような」

 えぇ?変態の価値観が分からない……。普通のえっちはまだ早い……?うん、まぁそうだよね。高校生だもんね!でもぶっかけたりペロペロしたり太腿に挟んで抜いたりするのは良いんだね……?オシッコなんてもっての外だよね。

 やはりまだ私は神様からたまわったレベルの変態ランクには辿り着いていないようだ。

 こんな意味不明な価値観に染まりきってしまったら、私の将来はどうなってしまうのだろう?

「やっぱり私、お嫁にいけない……」

 ボソッと呟く私に、キョトンとした顔の二階堂が当たり前のように言う。

「めいこは俺のお嫁さんになるんだろ?」

 キュンッと胸が締め付けられる。

 あぁ!またこうやってこのイケメンへんたいに翻弄されてしまう!



 




おしまい☆




最後はやっぱりぶっかけでした!

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