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第十八話 亡者の街
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困った事になった。
亡者の街(仮名)に来て直ぐにホウキに乗って空からの脱出を試みたが、変な結界のようなものに阻まれて失敗に終わった。
当然門も開かない。つまり出られない。
「ノエルお姉さんこれいよいよ私たち閉じ込められちゃってませんか!? ねえ!!」
「落ち着いて下さい! いや落ち着けない!」
「ですよね!!」
ボク達は一通り取り乱した後で、ようやく冷静に物事を考え始めた。
そもそも一体ここはどこなのか、どうしたらこの街から出られるのか、亡者のような街の人達は一体何なのか。
まあ考えた所で情報量が少なすぎて結局分からないんだけど、街の人達については少し分かったことがある。
「街の人達⋯⋯ボク達に気付いていないんでしょうか。全くこっちを見ませんね」
「あんなに盛大に門が閉まったのに、不思議ですね! もしかしたら私達が見えてないのかも」
「さっきの男性もガン無視してきましたし、もしかしたらボク達に話しかけてこないのかもしれません」
街の人達は余所者を受け付けない性格で、人の来ない森奥に住んでいて、だからボク達を毛嫌いして無視しているのかもしれない。
うんうん、その可能性は大いにあるな。
「お前達⋯⋯余所者?」
「あ、え、え?」
「お前達から生気を感じる。だから殺す」
「はい? 今なんて?」
前言撤回、普通に街の人話しかけて来た。
そしてボク達に話しかけて来た生気のない男は、意味のわからない事を口走った。
今この人、殺すっていった?
「ノエルお姉さん危ない! 避けて!!」
「うわっ!? 何するんですかアナタ!」
ルアの悲鳴に近い叫び声で、ボクの意識は脳内から現実に引き戻された。
と、同時に男の両手がボクの首筋まで迫ってきている事に気付いた。
まさか、絞め殺す気!?
ボクは慌てて後ずさり、男と距離を取った後にルアの手を引いて慌ててその場から逃げ出した。
逃げる宛てなんて全くないけど、とにかく人のいない場所を目指して走るしかない。
「この街っ、やっぱりおかしいですよ! 早急に出ないと命が危ないかもしれません!」
「ノエルお姉さん! 実は私分かったことがっ⋯⋯」
走っている最中ルアが何かを言いかけたが、聞き入れる暇もなく力強く手を引っ張り、たまたま見つけた路地裏へ入った。
少し臭うがサイズの大きなゴミ箱の影に入ればいい感じに身を隠してくれる。
物陰に身を隠せたので、ルアの話を聞く。
「話を遮る形になってしまってすみません。それで、さっき何を?」
「あの、実は私結構耳がいいんです」
「それはさっきので知ってましたけど。一体何が分かったんですか? まさか自分の聴力が案外いい事が分かったとかじゃないですよね?」
「そんなわけないじゃないですか!」
ルアが大きな声でぷんすか否定するので、人差し指を口に当てて静止を促す。
またあの男に見つかったりしたら今度こそ危ない。
「分かったんです。森で会ったあの人もこの街の人達も、全員心臓の音がしないんです」
「はい? 心臓の音ってまさか⋯⋯」
「私たち以外、全員死んでます」
何となく亡者の様な、そんな気はしていた。
ただ何時になく神妙な面持ちをしたルアから言われても中々に信じ難い事実だ。
だって死人に口なしと言う位に死人が言葉を発するなんて有り得ないし、ましてや動き出してボク達を追いかけるなんて有り得ない。
そこまで考えてボクは一度脳内を空にする。
ここは異世界だ。
自分の想像以上の事は起こって当たり前、だって魔法が使えてドラゴンがいて魔王がいてお姫様にもなれる世界だ。
なら絶対死体を操っている黒幕がいるはずだ。
「ノエルお姉さん、ネクロマンサーって知ってますか?」
「ネクロマンサー? あの死体を操るという?」
ネクロマンサー。
ボクの認識ではファンタジー作品に出てくる、死体や魔物を操ると言われている強力な術者といった印象だ。
当然この世界にいても不思議ではない。
「そうです、そのネクロマンサーが手下の亡者を連れてこの街を支配してしまったんじゃないかと思うんです」
「珍しく冴えてますね」
「いえ、いつも私はいつも冴えてますから!」
自分の胸をトンと叩くルアさんを他所に、ボクはまたそんな大声を出したらと内心周りを警戒する。
そのお陰か近くから枯葉を踏んだ様なクシャッという音が鳴ったのを聞き逃さなかった。
咄嗟にルアの口に手を当てて、「誰かいます」と耳打ちをする。
「だれかいうんへすか?」、口を抑えているせいで中々聞き取りにくい⋯⋯。
「静かにして下さい、見つかったらどうするんですか。ていうか耳が良いならボクより先に気付いて下さいよ」
「すみまへん、おはらしに夢中になってまひた」
口を抑えられながら問いかけてくるルアをできる限りの小声で再び静止を促す。
と同時に、いきなり襲われた時の事を想定して杖を構えておく。
亡者相手にボクの不慣れな魔法が通じるかは分からないが。
「あの、そこに誰かにいますよね?」
「⋯⋯⋯⋯」
どうやら気付かれたみたいだ。
声の高さから察するに、少女の様だが安心できない。
ボク達は無言を貫く。
「隠れていても分かりますよ。安心して下さい、私は他の亡者たちと違って自我を保っていますから」
「⋯⋯⋯⋯」
「本当ですよ? 他の亡者達はネクロマンサーの指示で思うがままに操られていますけど、私は何故か生前の人格を保っていられんです」
声の主は自分が他の亡者とは違うという事をアピールしてきたが、裏を返せば人を騙せるだけの知能のある亡者という可能性もある。
ただもう見つかってしまったためルアには喋らず、動かずを小声で命じて、ボクだけ物陰から出て亡者の前に姿を現す。
「どうも」と軽く頭を下げる少女の姿は、肩まで短く切りそろえられた淡い紫色の髪に、少しだけ濁った瑠璃色の瞳をしている。
顔立ちはボクと同い年程度で若い。
服装は魔法使いのローブの様なものを着込んでいて、そしてやはり顔色が白く生気を感じられない。
「初めまして、やっと出てきてくれましたね。私の名前はルリーナです、以後お見知りおきを」
「そうですか」
「んーアナタは名乗ってくれないんですね。そんなに警戒しなくても私は安心と信頼の無害ちゃんですよ?」
「無害かどうかは、ボクが決めることですので」
ボクの返答にルリーナさんは少し困った様に呻く。
「じゃあ今から『生きている皆さん』の所へ案内します。それで信頼してくれますか?」
「生きている皆さん?」
「この街、まだネクロマンサーが完全に征服しきれている訳ではなくて、元々住んでいた生きている人間達の隠れ家を知っているんです」
「その方達は無事なんですか?」
「見つかったら無事ではないから隠れ家を作って皆さん隠れているんです。唯一亡者の中で話のわかる私がパイプ役になり、外の様子を皆さんに伝えています」
もしルリーナさんの話が本当ならついて行く以外の選択肢はないが、疑いの選択肢が脳内を占める。
これは、断るべきなんだろうか。
「行きましょうよ! ノエルお姉さん!」
「ちょ、ルア! 声は出さないでって言ったじゃないですか!」
「だって生きている人たちの話も聞かないと! どっちにしろこの街を出る方法なんて分からないんだし、信じてみましょうよ!」
突然物陰から飛び出してきたルアは、ルリーナさんについて行こうと言う。
そもそも生きている人達がいるということ自体が嘘だという可能性があるのに。
暫く悩んだ末、ボクはルアを信じてみる事にした。
「じゃあ、案内して下さい⋯⋯」
「任せて下さいませ。本当に悪い様にはしないので安心して着いてきてくださいね」
ボク達を安心させる様に言って先を歩き始めたルリーナさんに、完全に信用しきったルアの半信半疑のボクはゆっくりと着いて行った。
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「落ち着いて下さい! いや落ち着けない!」
「ですよね!!」
ボク達は一通り取り乱した後で、ようやく冷静に物事を考え始めた。
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「あんなに盛大に門が閉まったのに、不思議ですね! もしかしたら私達が見えてないのかも」
「さっきの男性もガン無視してきましたし、もしかしたらボク達に話しかけてこないのかもしれません」
街の人達は余所者を受け付けない性格で、人の来ない森奥に住んでいて、だからボク達を毛嫌いして無視しているのかもしれない。
うんうん、その可能性は大いにあるな。
「お前達⋯⋯余所者?」
「あ、え、え?」
「お前達から生気を感じる。だから殺す」
「はい? 今なんて?」
前言撤回、普通に街の人話しかけて来た。
そしてボク達に話しかけて来た生気のない男は、意味のわからない事を口走った。
今この人、殺すっていった?
「ノエルお姉さん危ない! 避けて!!」
「うわっ!? 何するんですかアナタ!」
ルアの悲鳴に近い叫び声で、ボクの意識は脳内から現実に引き戻された。
と、同時に男の両手がボクの首筋まで迫ってきている事に気付いた。
まさか、絞め殺す気!?
ボクは慌てて後ずさり、男と距離を取った後にルアの手を引いて慌ててその場から逃げ出した。
逃げる宛てなんて全くないけど、とにかく人のいない場所を目指して走るしかない。
「この街っ、やっぱりおかしいですよ! 早急に出ないと命が危ないかもしれません!」
「ノエルお姉さん! 実は私分かったことがっ⋯⋯」
走っている最中ルアが何かを言いかけたが、聞き入れる暇もなく力強く手を引っ張り、たまたま見つけた路地裏へ入った。
少し臭うがサイズの大きなゴミ箱の影に入ればいい感じに身を隠してくれる。
物陰に身を隠せたので、ルアの話を聞く。
「話を遮る形になってしまってすみません。それで、さっき何を?」
「あの、実は私結構耳がいいんです」
「それはさっきので知ってましたけど。一体何が分かったんですか? まさか自分の聴力が案外いい事が分かったとかじゃないですよね?」
「そんなわけないじゃないですか!」
ルアが大きな声でぷんすか否定するので、人差し指を口に当てて静止を促す。
またあの男に見つかったりしたら今度こそ危ない。
「分かったんです。森で会ったあの人もこの街の人達も、全員心臓の音がしないんです」
「はい? 心臓の音ってまさか⋯⋯」
「私たち以外、全員死んでます」
何となく亡者の様な、そんな気はしていた。
ただ何時になく神妙な面持ちをしたルアから言われても中々に信じ難い事実だ。
だって死人に口なしと言う位に死人が言葉を発するなんて有り得ないし、ましてや動き出してボク達を追いかけるなんて有り得ない。
そこまで考えてボクは一度脳内を空にする。
ここは異世界だ。
自分の想像以上の事は起こって当たり前、だって魔法が使えてドラゴンがいて魔王がいてお姫様にもなれる世界だ。
なら絶対死体を操っている黒幕がいるはずだ。
「ノエルお姉さん、ネクロマンサーって知ってますか?」
「ネクロマンサー? あの死体を操るという?」
ネクロマンサー。
ボクの認識ではファンタジー作品に出てくる、死体や魔物を操ると言われている強力な術者といった印象だ。
当然この世界にいても不思議ではない。
「そうです、そのネクロマンサーが手下の亡者を連れてこの街を支配してしまったんじゃないかと思うんです」
「珍しく冴えてますね」
「いえ、いつも私はいつも冴えてますから!」
自分の胸をトンと叩くルアさんを他所に、ボクはまたそんな大声を出したらと内心周りを警戒する。
そのお陰か近くから枯葉を踏んだ様なクシャッという音が鳴ったのを聞き逃さなかった。
咄嗟にルアの口に手を当てて、「誰かいます」と耳打ちをする。
「だれかいうんへすか?」、口を抑えているせいで中々聞き取りにくい⋯⋯。
「静かにして下さい、見つかったらどうするんですか。ていうか耳が良いならボクより先に気付いて下さいよ」
「すみまへん、おはらしに夢中になってまひた」
口を抑えられながら問いかけてくるルアをできる限りの小声で再び静止を促す。
と同時に、いきなり襲われた時の事を想定して杖を構えておく。
亡者相手にボクの不慣れな魔法が通じるかは分からないが。
「あの、そこに誰かにいますよね?」
「⋯⋯⋯⋯」
どうやら気付かれたみたいだ。
声の高さから察するに、少女の様だが安心できない。
ボク達は無言を貫く。
「隠れていても分かりますよ。安心して下さい、私は他の亡者たちと違って自我を保っていますから」
「⋯⋯⋯⋯」
「本当ですよ? 他の亡者達はネクロマンサーの指示で思うがままに操られていますけど、私は何故か生前の人格を保っていられんです」
声の主は自分が他の亡者とは違うという事をアピールしてきたが、裏を返せば人を騙せるだけの知能のある亡者という可能性もある。
ただもう見つかってしまったためルアには喋らず、動かずを小声で命じて、ボクだけ物陰から出て亡者の前に姿を現す。
「どうも」と軽く頭を下げる少女の姿は、肩まで短く切りそろえられた淡い紫色の髪に、少しだけ濁った瑠璃色の瞳をしている。
顔立ちはボクと同い年程度で若い。
服装は魔法使いのローブの様なものを着込んでいて、そしてやはり顔色が白く生気を感じられない。
「初めまして、やっと出てきてくれましたね。私の名前はルリーナです、以後お見知りおきを」
「そうですか」
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「この街、まだネクロマンサーが完全に征服しきれている訳ではなくて、元々住んでいた生きている人間達の隠れ家を知っているんです」
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もしルリーナさんの話が本当ならついて行く以外の選択肢はないが、疑いの選択肢が脳内を占める。
これは、断るべきなんだろうか。
「行きましょうよ! ノエルお姉さん!」
「ちょ、ルア! 声は出さないでって言ったじゃないですか!」
「だって生きている人たちの話も聞かないと! どっちにしろこの街を出る方法なんて分からないんだし、信じてみましょうよ!」
突然物陰から飛び出してきたルアは、ルリーナさんについて行こうと言う。
そもそも生きている人達がいるということ自体が嘘だという可能性があるのに。
暫く悩んだ末、ボクはルアを信じてみる事にした。
「じゃあ、案内して下さい⋯⋯」
「任せて下さいませ。本当に悪い様にはしないので安心して着いてきてくださいね」
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