12 / 23
第十一話 対ワイバーン
しおりを挟む
「ほう、小娘の正体は魔法使いだったか」
「魔法使いというかつよつよの勇者ですね。どうです? 降参する気になりましたか?」
魔法使いと勇者だったら勇者の方がなんか強そうだろう。
リオーネさんはボクの杖を見て魔法使いと勘違いしてるし、ちょっとはビビるかなと思って「勇者」を強調してみる。
ちなみにつよつよは言った後少し恥ずかしかった。
「つよつよの勇者とか、初対面の相手に言って恥ずかしくないのか?」
「うるさいですね。とにかく降参するなら今のうちですよ!」
ボクは勇者らしくビシッと杖をリオーネさんに差して言い放った。
ただ残念ながら思惑通りにはいかないみたいで、リオーネさんは口角を上げて嫌な笑みを浮かべ出した。
⋯⋯目の前でやられると結構感じの悪いやつだ。
「何か面白いことでも? そういうの不愉快なんですけど」
「ああこれは失敬。まさか我が勇者如きに臆すると思われていた事がこう⋯⋯何とも無知で可笑しくてな」
「は?」
「我は世界最強の種族ワイバーンのリオーネ。勇者と言えど所詮は人間、負けるわけが無い。あまり見くびるなよ」
再びリオーネさんの眼光が鋭くなった。
顔だけ見るとただの年頃の可愛い女の子な印象だけど、向けてくる殺気が全くもって抑えきれていない。
「では勇者とやら、存分に戦おうか。直ぐにくたばってくれるなよ? 興が冷めてしまう」
リオーネさんは指の骨を鳴らしながらゆっくりと近寄ってくる。
どうやら暴力で勝敗を決すると勘違いされている様ですね。
「おや? 誰が戦闘で勝ち負けを決めると言いましたっけ?」
「む、違うのか? それともやはり臆したのか?」
「そんな訳ないでしょう。もっと貴女にピッタリな勝敗の付け方があると思ったんですよ」
良かった、どうやらボクの提案に興味があるよでリオーネさんは「我に戦闘以外でピッタリなやり方?」と立ち止まってくれた。
あのまま攻撃されてたら多分死んでた。
「ええ、貴女にピッタリなやり方ですよ。恐らく戦闘よりそちらの方が向いているのではという位に」
「お前、我の何を知っているというのだ⋯⋯」
じとっと不信感たっぷりな目で睨み付けてくるリオーネさんを、「まあまあここから話しますよ」と涼しげな視線で返す。
そしてボクは話を続ける。
「簡潔明瞭に言いますと、どちらかが酔い潰れるまで飲んで戦いましょうという事です」
「飲み対決か」
「はい。週に一度村中のお酒を集めているんですから、当然は自信はありますよね? それとも他の誰かにパシリでもさせられてて自分は全然飲めないとか?」
ボクの煽りからパシリという単語を聞いたリオーネさんから、「ピキっ」という怒りの効果音が聞こえたかと錯覚してしまう程に効果覿面だった。
「随分と言ってくれるな。良いだろう、貴様のその誘い乗ってやろう。飲みであろうとも我が人間如きに負けるわけが無いからな」
「では、村中の酒を集めますので少々お待ちを」
よし、誘いに乗ってきた!
直ぐにボクは村長にお酒を大量に集める様指示した。
後は誰がリオーネさんと勝負をするかだ。
え? ノエルさんは飲まないのって?
いやですねぇ。
ボクは頭脳専門なので身体を張るのはごめんです。
それにもっと適任がいるじゃないですか。
ちょうど空気化して存在感が全く無くなっていたのでここらで良い出番を与えて差し上げましょう。
「冒険者さんたち、出番ですよ」
「え?」
「へ?」
「素っ頓狂な返事ですね⋯⋯。ここまで持って行って差し上げたんだから、後は貴方達でフィニッシュして下さい」
ボクは部屋の隅に隠れていた冒険者兄弟に声を掛ける。
冒険者さん達はボクの言葉の意味が分からないのか、二人とも首を傾げている。
まさかこのまま何もせずにワイバーン討伐の手柄を得れるとでも?
この世界の仕組みはイマイチ把握出来ていないが、恐らくワイバーンを倒すと報奨金か何か出るんだろう。
じゃないとこの二人がわざわざワイバーン退治になんて行くはずがない。
甘い汁はそう簡単には啜らせない。
「ワイバーンとの飲み勝負は貴方たちがして下さい」
「ちょ! 嘘だろお嬢ちゃん! ワイバーン相手に俺達が!?」、動揺までにテンションの高い弟ズーク。
「ワイバーン相手に直接対決するよりはマシでしょう? それに、目的は酔わせて眠らせることです。最悪負けてもいいんです」
「そ、そうか。目的は寝首を掻くことだったな」
幾らかは利口な方、兄のコーザさんは「それなら俺達にもできるかも」と呟きを漏らす。
それを後押しするかのように、「何とか二人がかりで食らいついてくれれば良いんです」と拍車をかける。
結果、「それなら任せろ!」と二人とも快諾してくれた。
ふと、ルアさんが不安げな瞳でこちらを見つめているのに気が付いた。
「ノエルお姉さん、本当に大丈夫何でしょうか?」
「ルアさん、きっと何とかなりますし安心して下さい。最終手段も考えていますから」
「ちなみにその最終手段というのは⋯⋯?」
「ホウキで逃亡」
「ですよね。分かってました」
緊張を解す意味でもちょっとした冗談を言う。
ホウキで逃亡のおかげか、ルアさんは不安げな瞳から冷めた瞳へと変貌を遂げた。
まあ、まだそちらの方が幾分かマシだろう。
「ノエルお姉さんの場合は冗談とかじゃなくて本当にやりかねないです⋯⋯」
「冗談のつもりだったんですけど、そう言われると自分でもやりかねないなぁと思います」
「やりかねないじゃなくてやるんですよ。ノエルお姉さんは」
「言い切りますね⋯⋯」
ボクとルアさんのやり取りが談笑チックに変わった頃、村長から「酒の用意が出来ました」と声を掛けられた。
「ありがとうございます。では早速勝負を始めましょうか」
「おい、ワイバーン! コテンパンにのしてやるぜ!」、弟ズークが声高々に叫ぶ。
「ふっ、我らが兄弟の力見せてやろう」、兄コーザは素敵な笑みを浮かべる。
この兄弟、割と自分たちに都合のいい条件だと分かった途端にこの威勢の良さだ。
これは将来大物冒険者になってるかもしれない。
「なんだ、小娘がやるんじゃないのか?」
「ボクは頭脳担当なので」
「ふんっ、誰が相手でも結果は変わらんがな」
リオーネさんはやはり自信満々な様で、「早くやるぞ」と催促してくる。
なので村長さんと二人でお酒をリオーネさんと冒険者二人の前に用意する。
そしてナチュラルに冒険者兄弟とリオーネさんの二対一の構図が出来上がる。
「む、なんだ? 二対一なのか? まあそれでも構わないが」
「⋯⋯お心遣い感謝します。この二人は単体では雑魚なので大目に見てください」
「ん? お嬢ちゃんどういうこと?」
「お嬢ちゃんじゃなくてノエルです」
二対一ということもあり、弟のズークさんの方は「俺達兄弟に勝てると思うなよ!」 かなり勢い付いている。
本当に飲みに自信があるのか、これは期待してもいいのかもしれない。
「それではスタート! どちらかが酔い潰れるまで飲んでください!」
ボクの合図で決戦の火蓋は落とされ、三人は目の前のお酒に手を付け始めた。
「魔法使いというかつよつよの勇者ですね。どうです? 降参する気になりましたか?」
魔法使いと勇者だったら勇者の方がなんか強そうだろう。
リオーネさんはボクの杖を見て魔法使いと勘違いしてるし、ちょっとはビビるかなと思って「勇者」を強調してみる。
ちなみにつよつよは言った後少し恥ずかしかった。
「つよつよの勇者とか、初対面の相手に言って恥ずかしくないのか?」
「うるさいですね。とにかく降参するなら今のうちですよ!」
ボクは勇者らしくビシッと杖をリオーネさんに差して言い放った。
ただ残念ながら思惑通りにはいかないみたいで、リオーネさんは口角を上げて嫌な笑みを浮かべ出した。
⋯⋯目の前でやられると結構感じの悪いやつだ。
「何か面白いことでも? そういうの不愉快なんですけど」
「ああこれは失敬。まさか我が勇者如きに臆すると思われていた事がこう⋯⋯何とも無知で可笑しくてな」
「は?」
「我は世界最強の種族ワイバーンのリオーネ。勇者と言えど所詮は人間、負けるわけが無い。あまり見くびるなよ」
再びリオーネさんの眼光が鋭くなった。
顔だけ見るとただの年頃の可愛い女の子な印象だけど、向けてくる殺気が全くもって抑えきれていない。
「では勇者とやら、存分に戦おうか。直ぐにくたばってくれるなよ? 興が冷めてしまう」
リオーネさんは指の骨を鳴らしながらゆっくりと近寄ってくる。
どうやら暴力で勝敗を決すると勘違いされている様ですね。
「おや? 誰が戦闘で勝ち負けを決めると言いましたっけ?」
「む、違うのか? それともやはり臆したのか?」
「そんな訳ないでしょう。もっと貴女にピッタリな勝敗の付け方があると思ったんですよ」
良かった、どうやらボクの提案に興味があるよでリオーネさんは「我に戦闘以外でピッタリなやり方?」と立ち止まってくれた。
あのまま攻撃されてたら多分死んでた。
「ええ、貴女にピッタリなやり方ですよ。恐らく戦闘よりそちらの方が向いているのではという位に」
「お前、我の何を知っているというのだ⋯⋯」
じとっと不信感たっぷりな目で睨み付けてくるリオーネさんを、「まあまあここから話しますよ」と涼しげな視線で返す。
そしてボクは話を続ける。
「簡潔明瞭に言いますと、どちらかが酔い潰れるまで飲んで戦いましょうという事です」
「飲み対決か」
「はい。週に一度村中のお酒を集めているんですから、当然は自信はありますよね? それとも他の誰かにパシリでもさせられてて自分は全然飲めないとか?」
ボクの煽りからパシリという単語を聞いたリオーネさんから、「ピキっ」という怒りの効果音が聞こえたかと錯覚してしまう程に効果覿面だった。
「随分と言ってくれるな。良いだろう、貴様のその誘い乗ってやろう。飲みであろうとも我が人間如きに負けるわけが無いからな」
「では、村中の酒を集めますので少々お待ちを」
よし、誘いに乗ってきた!
直ぐにボクは村長にお酒を大量に集める様指示した。
後は誰がリオーネさんと勝負をするかだ。
え? ノエルさんは飲まないのって?
いやですねぇ。
ボクは頭脳専門なので身体を張るのはごめんです。
それにもっと適任がいるじゃないですか。
ちょうど空気化して存在感が全く無くなっていたのでここらで良い出番を与えて差し上げましょう。
「冒険者さんたち、出番ですよ」
「え?」
「へ?」
「素っ頓狂な返事ですね⋯⋯。ここまで持って行って差し上げたんだから、後は貴方達でフィニッシュして下さい」
ボクは部屋の隅に隠れていた冒険者兄弟に声を掛ける。
冒険者さん達はボクの言葉の意味が分からないのか、二人とも首を傾げている。
まさかこのまま何もせずにワイバーン討伐の手柄を得れるとでも?
この世界の仕組みはイマイチ把握出来ていないが、恐らくワイバーンを倒すと報奨金か何か出るんだろう。
じゃないとこの二人がわざわざワイバーン退治になんて行くはずがない。
甘い汁はそう簡単には啜らせない。
「ワイバーンとの飲み勝負は貴方たちがして下さい」
「ちょ! 嘘だろお嬢ちゃん! ワイバーン相手に俺達が!?」、動揺までにテンションの高い弟ズーク。
「ワイバーン相手に直接対決するよりはマシでしょう? それに、目的は酔わせて眠らせることです。最悪負けてもいいんです」
「そ、そうか。目的は寝首を掻くことだったな」
幾らかは利口な方、兄のコーザさんは「それなら俺達にもできるかも」と呟きを漏らす。
それを後押しするかのように、「何とか二人がかりで食らいついてくれれば良いんです」と拍車をかける。
結果、「それなら任せろ!」と二人とも快諾してくれた。
ふと、ルアさんが不安げな瞳でこちらを見つめているのに気が付いた。
「ノエルお姉さん、本当に大丈夫何でしょうか?」
「ルアさん、きっと何とかなりますし安心して下さい。最終手段も考えていますから」
「ちなみにその最終手段というのは⋯⋯?」
「ホウキで逃亡」
「ですよね。分かってました」
緊張を解す意味でもちょっとした冗談を言う。
ホウキで逃亡のおかげか、ルアさんは不安げな瞳から冷めた瞳へと変貌を遂げた。
まあ、まだそちらの方が幾分かマシだろう。
「ノエルお姉さんの場合は冗談とかじゃなくて本当にやりかねないです⋯⋯」
「冗談のつもりだったんですけど、そう言われると自分でもやりかねないなぁと思います」
「やりかねないじゃなくてやるんですよ。ノエルお姉さんは」
「言い切りますね⋯⋯」
ボクとルアさんのやり取りが談笑チックに変わった頃、村長から「酒の用意が出来ました」と声を掛けられた。
「ありがとうございます。では早速勝負を始めましょうか」
「おい、ワイバーン! コテンパンにのしてやるぜ!」、弟ズークが声高々に叫ぶ。
「ふっ、我らが兄弟の力見せてやろう」、兄コーザは素敵な笑みを浮かべる。
この兄弟、割と自分たちに都合のいい条件だと分かった途端にこの威勢の良さだ。
これは将来大物冒険者になってるかもしれない。
「なんだ、小娘がやるんじゃないのか?」
「ボクは頭脳担当なので」
「ふんっ、誰が相手でも結果は変わらんがな」
リオーネさんはやはり自信満々な様で、「早くやるぞ」と催促してくる。
なので村長さんと二人でお酒をリオーネさんと冒険者二人の前に用意する。
そしてナチュラルに冒険者兄弟とリオーネさんの二対一の構図が出来上がる。
「む、なんだ? 二対一なのか? まあそれでも構わないが」
「⋯⋯お心遣い感謝します。この二人は単体では雑魚なので大目に見てください」
「ん? お嬢ちゃんどういうこと?」
「お嬢ちゃんじゃなくてノエルです」
二対一ということもあり、弟のズークさんの方は「俺達兄弟に勝てると思うなよ!」 かなり勢い付いている。
本当に飲みに自信があるのか、これは期待してもいいのかもしれない。
「それではスタート! どちらかが酔い潰れるまで飲んでください!」
ボクの合図で決戦の火蓋は落とされ、三人は目の前のお酒に手を付け始めた。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました
さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。
王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ
頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。
ゆるい設定です
北の魔女
覧都
ファンタジー
日本の、のどかな町に住む、アイとまなは親友である。
ある日まなが異世界へと転移してしまう。
転移した先では、まなは世界の北半分を支配する北の魔女だった。
まなは、その転移先で親友にそっくりな、あいという少女に出会い……
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
今日も聖女は拳をふるう
こう7
ファンタジー
この世界オーロラルでは、12歳になると各国の各町にある教会で洗礼式が行われる。
その際、神様から聖女の称号を承ると、どんな傷も病気もあっという間に直す回復魔法を習得出来る。
そんな称号を手に入れたのは、小さな小さな村に住んでいる1人の女の子だった。
女の子はふと思う、「どんだけ怪我しても治るなら、いくらでも強い敵に突貫出来る!」。
これは、男勝りの脳筋少女アリスの物語。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる