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チーム訓練
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「では今から名前を呼ぶ。呼ばれたものから順番に並んでくれ」
「「「はい!」」」
「Aクラス エマ、Sクラス ダリウス殿下、Sクラス レオナルド Aクラス ゾーイ……」
私は最初に呼ばれた。
その後も順々にクラスと名前が呼ばれる。
ゾーイと仲良くなったきっかけは、魔法の授業で声をかけて来てくれたのがきっかけだ。
ゾーイもかなり魔力が多い。
魔力制御についてゾーイが中々うまく行かない事で悩んでたところ、
私の事を先生に聞いて質問しに来たのがきっかけだ。
「今日から今呼ばれた順番の4人1組で対人戦の練習をしてもらう。
ローテーションで相手を変えてやるように。」
げっ
「現在の段階での魔力や魔法レベルでメンバーを決めている。今後の取り組みやレベルに応じてメンバーが変わることもある。
みんな気を抜かずに頑張って取り組むように。」
「「「はい!」」」
「始める前に注意事項を説明する。くれぐれも気をつけるように。」
それから先生は魔法を人に向けて放つ時の注意点、危険性について話し始めた。
はぁ~
ダリウス王子に魔法を放つとか勘弁して
もし万が一怪我でもさせたら最悪処刑なんじゃない?
ぁあ~
それに注目されてるしやだなぁ~
そりゃされるよねぇ
みんなの憧れの王子様と同じなんだもん
ぁあ~
(エマは常に学年トップで既に学年では目立っているし、
身影はあえて使わないって決めてからは普通にみんなに認識されていて、
見た目の可愛さと孤児院育ちなのに秀才で女の子なのに体力もあり、剣もトップなことから
男女問わずエマに憧れている生徒もいるのだが、気づいていない。
鈍感だった。)
「…以上。みんなしっかりと心して取り組むように。」
「「「はい!」」」
「今日は沢山のボランティア講師が来てくれているから、1組につき1人ついてくれることになっている。
何か分からないことや、不安なことがあったらすぐに聞くといい。」
「「「はい!」」」
Sクラスが18人、Aクラスが22人だから合わせて10組のチームが出来ている。
それに合わせて講師も10人
先生はSクラスとAクラスの2人の先生がいる。今までで1番手厚い。
講師達が決められていたであろうグループに向かってる。
「ダリウス殿下のグループは私が見ることになりました。普段はAランク冒険者として活動しております。ライと申します。よろしくお願いします。」
おっ!ライさんだ!
ライさんがボランティアで来るなんて聞いてなかったから驚きと嬉しさの感情が両方きた。
ダリウス王子の前だからかいつもと違う話し方だしなんかおかしいな(笑)
「かしこまらないでくれ。私は生徒だ。普段の話し方で構わない。こちらこそよろしく頼む。」
おー!ダリウス王子がしゃべったの入学式以来初めて聞いた。
「そう言ってくれるとありがたいです。どうもかしこまったのは苦手でして…」
いつものライさんよりは丁寧だけどやっぱおかしい(笑)
ライさんは割と豪快な人だし、Aランク冒険者は貴重だから周りが敬語でもライさんが敬語で話してるのは初めて見る。
「ではまず移動しましょう。周りと距離を取らないと危ないので。」
ライさんについていく。
他のチームがあけている間隔の倍ぐらい他チームと間隔を空けて、訓練場の隅の方へ移動した。
確かにこのぐらいは必要だよね。
他のチームももう少し空けた方が良くないかな?
「ライさん。他のチームより間隔が広いように思いますけど、こんなに空ける必要があるんですか?」
ゾーイが聞く。
あら。私と反対の意見だな。
ゾーイは空けすぎだと感じたみたいだ。
「君はゾーイだったか?そうだな。君達は他の生徒よりも魔力もあるし、念のためってやつだな。」
何しろ間隔を空けていて悪いことは何もないしね。
「ではまずはエマ。ここに来てもらえるか?」
「はーい♪」
私はライさんと手合わせができることでテンションが上がっていた。
普段はウィルさんと魔法の手合わせをすることがほとんどだからね。
ライさんとの手合わせは貴重なのだ。
「ライ殿。その前に自己紹介をしてもいいだろうか?」
ダリウス王子が言う。
「おっと。それは気付かずに申し訳ありませんでした。
そうですね。まずは自己紹介をしましょう。」
「では私から。知っているかもしれないが、私はダリウス・ブルーム。
この国の皇帝の息子であり第三王子であるが気にせずに接して欲しい。
よろしく頼む。」
どう気にせずにやれと?
「私は殿下の側近でもあるレオナルド・ホワードです。よろしく。」
「私はゾーイ・ガーデンと申します。伯爵家の1人娘でございます。
ダリウス殿下、レオナルド様、お二人と一緒に学べる事を光栄に思います。
よろしくお願い致します。」
わーゾーイすごい。ちゃんと令嬢じゃん。
感心していると
「エマの番だぞ。」
ライさんに言われた。
あっ
「申し訳ございません。
私はエマと申します。よろしくお願い致します。」
ゾーイみたいにちゃんと挨拶できなかった…。
大丈夫かな?
「エマ嬢は学力だけでなく魔法や剣もずっと好成績を維持している。
特に魔法はかなりの実力だと聞いたので話してみたかったんだ。色々と教えてくれ。」
ダリウス王子が言う。
「もったいないお言葉でございます。
ダリウス殿下のご期待に添えるよう頑張ります。
それから私のことはエマとお呼びください。」
「よし。挨拶は終わったな。ではエマ。前へ」
「はーい!」
「いつもウィルとやってるのでいいか?」
「いいですよ~」
「エマはどっちがいい?」
「私は防御がいいです。」
「じゃあ俺が防御でエマが攻撃だな。」
「なんでですか!!」
仕方ない。攻撃か。防御の方が好きなんだけどな。私無属性だし。
「とりあえず見本だから5分で行こうか。」
「はい。」
それからいつものをやったんだけど・・・
なんか3人が驚いてる?なんで?
「これをやってもらう。
ダリウス殿下とレオナルド様、エマとゾーイ嬢の組み合わせでやってくれ。」
「「「・・・」」」
「どうかしましたかな?」
私とライさんは顔を見合わせる。
2人とも ? だ。
「あのー…今のは?」
「?今のは俺…っ私がエマの魔法を防御したり交わしたりしていただけだが…攻撃と防御を決めて時間内に防御側が降参したら攻撃側の勝ち。
降参しなかったら防御の勝ちと言う練習です。」
「「「・・・できません。」」」
「「え?」」
「「「はい!」」」
「Aクラス エマ、Sクラス ダリウス殿下、Sクラス レオナルド Aクラス ゾーイ……」
私は最初に呼ばれた。
その後も順々にクラスと名前が呼ばれる。
ゾーイと仲良くなったきっかけは、魔法の授業で声をかけて来てくれたのがきっかけだ。
ゾーイもかなり魔力が多い。
魔力制御についてゾーイが中々うまく行かない事で悩んでたところ、
私の事を先生に聞いて質問しに来たのがきっかけだ。
「今日から今呼ばれた順番の4人1組で対人戦の練習をしてもらう。
ローテーションで相手を変えてやるように。」
げっ
「現在の段階での魔力や魔法レベルでメンバーを決めている。今後の取り組みやレベルに応じてメンバーが変わることもある。
みんな気を抜かずに頑張って取り組むように。」
「「「はい!」」」
「始める前に注意事項を説明する。くれぐれも気をつけるように。」
それから先生は魔法を人に向けて放つ時の注意点、危険性について話し始めた。
はぁ~
ダリウス王子に魔法を放つとか勘弁して
もし万が一怪我でもさせたら最悪処刑なんじゃない?
ぁあ~
それに注目されてるしやだなぁ~
そりゃされるよねぇ
みんなの憧れの王子様と同じなんだもん
ぁあ~
(エマは常に学年トップで既に学年では目立っているし、
身影はあえて使わないって決めてからは普通にみんなに認識されていて、
見た目の可愛さと孤児院育ちなのに秀才で女の子なのに体力もあり、剣もトップなことから
男女問わずエマに憧れている生徒もいるのだが、気づいていない。
鈍感だった。)
「…以上。みんなしっかりと心して取り組むように。」
「「「はい!」」」
「今日は沢山のボランティア講師が来てくれているから、1組につき1人ついてくれることになっている。
何か分からないことや、不安なことがあったらすぐに聞くといい。」
「「「はい!」」」
Sクラスが18人、Aクラスが22人だから合わせて10組のチームが出来ている。
それに合わせて講師も10人
先生はSクラスとAクラスの2人の先生がいる。今までで1番手厚い。
講師達が決められていたであろうグループに向かってる。
「ダリウス殿下のグループは私が見ることになりました。普段はAランク冒険者として活動しております。ライと申します。よろしくお願いします。」
おっ!ライさんだ!
ライさんがボランティアで来るなんて聞いてなかったから驚きと嬉しさの感情が両方きた。
ダリウス王子の前だからかいつもと違う話し方だしなんかおかしいな(笑)
「かしこまらないでくれ。私は生徒だ。普段の話し方で構わない。こちらこそよろしく頼む。」
おー!ダリウス王子がしゃべったの入学式以来初めて聞いた。
「そう言ってくれるとありがたいです。どうもかしこまったのは苦手でして…」
いつものライさんよりは丁寧だけどやっぱおかしい(笑)
ライさんは割と豪快な人だし、Aランク冒険者は貴重だから周りが敬語でもライさんが敬語で話してるのは初めて見る。
「ではまず移動しましょう。周りと距離を取らないと危ないので。」
ライさんについていく。
他のチームがあけている間隔の倍ぐらい他チームと間隔を空けて、訓練場の隅の方へ移動した。
確かにこのぐらいは必要だよね。
他のチームももう少し空けた方が良くないかな?
「ライさん。他のチームより間隔が広いように思いますけど、こんなに空ける必要があるんですか?」
ゾーイが聞く。
あら。私と反対の意見だな。
ゾーイは空けすぎだと感じたみたいだ。
「君はゾーイだったか?そうだな。君達は他の生徒よりも魔力もあるし、念のためってやつだな。」
何しろ間隔を空けていて悪いことは何もないしね。
「ではまずはエマ。ここに来てもらえるか?」
「はーい♪」
私はライさんと手合わせができることでテンションが上がっていた。
普段はウィルさんと魔法の手合わせをすることがほとんどだからね。
ライさんとの手合わせは貴重なのだ。
「ライ殿。その前に自己紹介をしてもいいだろうか?」
ダリウス王子が言う。
「おっと。それは気付かずに申し訳ありませんでした。
そうですね。まずは自己紹介をしましょう。」
「では私から。知っているかもしれないが、私はダリウス・ブルーム。
この国の皇帝の息子であり第三王子であるが気にせずに接して欲しい。
よろしく頼む。」
どう気にせずにやれと?
「私は殿下の側近でもあるレオナルド・ホワードです。よろしく。」
「私はゾーイ・ガーデンと申します。伯爵家の1人娘でございます。
ダリウス殿下、レオナルド様、お二人と一緒に学べる事を光栄に思います。
よろしくお願い致します。」
わーゾーイすごい。ちゃんと令嬢じゃん。
感心していると
「エマの番だぞ。」
ライさんに言われた。
あっ
「申し訳ございません。
私はエマと申します。よろしくお願い致します。」
ゾーイみたいにちゃんと挨拶できなかった…。
大丈夫かな?
「エマ嬢は学力だけでなく魔法や剣もずっと好成績を維持している。
特に魔法はかなりの実力だと聞いたので話してみたかったんだ。色々と教えてくれ。」
ダリウス王子が言う。
「もったいないお言葉でございます。
ダリウス殿下のご期待に添えるよう頑張ります。
それから私のことはエマとお呼びください。」
「よし。挨拶は終わったな。ではエマ。前へ」
「はーい!」
「いつもウィルとやってるのでいいか?」
「いいですよ~」
「エマはどっちがいい?」
「私は防御がいいです。」
「じゃあ俺が防御でエマが攻撃だな。」
「なんでですか!!」
仕方ない。攻撃か。防御の方が好きなんだけどな。私無属性だし。
「とりあえず見本だから5分で行こうか。」
「はい。」
それからいつものをやったんだけど・・・
なんか3人が驚いてる?なんで?
「これをやってもらう。
ダリウス殿下とレオナルド様、エマとゾーイ嬢の組み合わせでやってくれ。」
「「「・・・」」」
「どうかしましたかな?」
私とライさんは顔を見合わせる。
2人とも ? だ。
「あのー…今のは?」
「?今のは俺…っ私がエマの魔法を防御したり交わしたりしていただけだが…攻撃と防御を決めて時間内に防御側が降参したら攻撃側の勝ち。
降参しなかったら防御の勝ちと言う練習です。」
「「「・・・できません。」」」
「「え?」」
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