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レオとの再会
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あれから順調に時間は経ち、私は13歳の年になった。
今日から6年生だ。
冒険者ランクはまだまだ大したことは出来ていないけど
出来ることをやって、地道にEランクまで上げた。
6年になってもクラスはAクラス。
どうやらSクラスにはなれないみたいだ。
これも全て王子が居るせいだ。
私はあれからずっと学年トップを叩き出している。
なのにSクラスになれないのはおかしいでしょ?
私以外にも不審に思っている人はいる。
私は6年生に上がる前に校長室に呼び出され、何故Sクラスには入れないのか説明を受けた。
説明するのが遅すぎないか?
説明の内容としてはSクラスは公爵家と侯爵家の息子、娘しか入れないらしい。
もちろん公爵家・侯爵家の中でもある程度、学力や魔力が強い人がSクラスにいるらしいが…
なにそれ?
結局は王子が居るからだそうだ。
Aクラスで頑張っている子たちが可哀想じゃない?
納得はしていないが、6年生からは魔法や剣の授業は合同授業となる。
AクラスはSクラスと合同だ。
Sクラスと同じ空間で一緒にやるなら別に他の授業も一緒で良くない?
魔法と剣はいいけど他がダメなのは意味がわからない。
まぁよくわからないけど反論は受け入れられなさそうだからもう気にしない。
でも私はこのままではいつまで経っても1人で冒険者活動が出来ない。
はぁ
流石にいつまでも3人が指導者として居るのはよろしくない。
これはまたシスターに相談だな。
最悪、内緒でやるか。
ていうか別にもう内緒でやればいいか。
この2年間で転移魔法はかなり上達した。
孤児院からギルドまでなら余裕だ。
一応相談してみるけどね。
そして今日はSクラスと初めての合同授業。
内容は魔法だ。
他クラスとの交流はクラブに所属していたり、生徒会などの委員会に入っていない限り無に等しい。
タオやデイジー、オリバー君とは相変わらず交流してるけど
他のことは何もしていないから無だ。
Aクラスのみんなは緊張してるみたい。
そうだよね。
そういう私も少し緊張してる。
正確にはみんなの緊張がうつったって感じだけど。
6年生からは中学年(前世でいう中学校ってイメージ)って言われる。
ちなみに9年生から高学年(高校生のイメージ)だ。
今までは自分の得意とする魔法をひたすら各自練習して来たけど、これからは戦いの仕方を学ぶ。
自分を守る為に必要だからだそう。
剣も同様に対人戦を行うようになる。
んー対人戦か。
冒険者活動に必要だな。
ウィルさんやユリウスさん、ライさんにも鍛えてもらってるけど
たくさんの人と手合わせした方が成長するだろう。
(エマに勝てる同級生は1人もいないのだが、実力のある冒険者指導者との手合わせをしていたエマはこのとき自分がかなり強い事を忘れていた)
練習場につきこれからの事を考えてやる気になっていると
「「きゃー」」
女子達が騒ぎ出した。
なんだ?
目を向けるとダリウス王子が居た。
いつもの制服姿とは違うからかな?
制服よりも動きやすくラフな格好だからか
「「かっちりした姿じゃなくてラフなこっちの服装もあり」」
とか「「あーAクラスになれて良かった」」とか色々言ってる声が聞こえる。
剣の時も騒がしくなるなこりゃ。
めんどくさいから近づかない様にしよう。
王子はいつものことなのか特に気にした様子はない。
そんな事より私は隣に歩く黒髪の男性がさりげなく王子を女子から遠ざけてるのを見て、
おーさすが側近だなぁと思った。
・・・
?見たことあるな…
あ!あれレオだ!
確か王子の側近になったとかゴウ団長が言ってたっけな。
ほー身長も伸びてかっこよくなってる。
うんうん。
元気そうで何より。
「なに?エマも王子とか興味あるの?意外」
そう声をかけて来たのはAクラスで仲良くなったゾーイ。
「そんなんじゃないよ」
私は笑って答える。
「ダリウス殿下も大変よね。いつもみんなに注目されて。
私なら逃げ出すわ。」
「エマには無理でしょうね。」
「やっぱりそう思う?」
「思うわ。そんな事より早く行かないと遅れるわよ!」
「あっちょっと待ってよー!ゾーイー!」
私達はギリギリ授業が始まる前に列に並ぶことができた。
「では今からSクラス・Aクラス合同の魔法授業を始める。」
「「「よろしくお願いします」」」
今日から6年生だ。
冒険者ランクはまだまだ大したことは出来ていないけど
出来ることをやって、地道にEランクまで上げた。
6年になってもクラスはAクラス。
どうやらSクラスにはなれないみたいだ。
これも全て王子が居るせいだ。
私はあれからずっと学年トップを叩き出している。
なのにSクラスになれないのはおかしいでしょ?
私以外にも不審に思っている人はいる。
私は6年生に上がる前に校長室に呼び出され、何故Sクラスには入れないのか説明を受けた。
説明するのが遅すぎないか?
説明の内容としてはSクラスは公爵家と侯爵家の息子、娘しか入れないらしい。
もちろん公爵家・侯爵家の中でもある程度、学力や魔力が強い人がSクラスにいるらしいが…
なにそれ?
結局は王子が居るからだそうだ。
Aクラスで頑張っている子たちが可哀想じゃない?
納得はしていないが、6年生からは魔法や剣の授業は合同授業となる。
AクラスはSクラスと合同だ。
Sクラスと同じ空間で一緒にやるなら別に他の授業も一緒で良くない?
魔法と剣はいいけど他がダメなのは意味がわからない。
まぁよくわからないけど反論は受け入れられなさそうだからもう気にしない。
でも私はこのままではいつまで経っても1人で冒険者活動が出来ない。
はぁ
流石にいつまでも3人が指導者として居るのはよろしくない。
これはまたシスターに相談だな。
最悪、内緒でやるか。
ていうか別にもう内緒でやればいいか。
この2年間で転移魔法はかなり上達した。
孤児院からギルドまでなら余裕だ。
一応相談してみるけどね。
そして今日はSクラスと初めての合同授業。
内容は魔法だ。
他クラスとの交流はクラブに所属していたり、生徒会などの委員会に入っていない限り無に等しい。
タオやデイジー、オリバー君とは相変わらず交流してるけど
他のことは何もしていないから無だ。
Aクラスのみんなは緊張してるみたい。
そうだよね。
そういう私も少し緊張してる。
正確にはみんなの緊張がうつったって感じだけど。
6年生からは中学年(前世でいう中学校ってイメージ)って言われる。
ちなみに9年生から高学年(高校生のイメージ)だ。
今までは自分の得意とする魔法をひたすら各自練習して来たけど、これからは戦いの仕方を学ぶ。
自分を守る為に必要だからだそう。
剣も同様に対人戦を行うようになる。
んー対人戦か。
冒険者活動に必要だな。
ウィルさんやユリウスさん、ライさんにも鍛えてもらってるけど
たくさんの人と手合わせした方が成長するだろう。
(エマに勝てる同級生は1人もいないのだが、実力のある冒険者指導者との手合わせをしていたエマはこのとき自分がかなり強い事を忘れていた)
練習場につきこれからの事を考えてやる気になっていると
「「きゃー」」
女子達が騒ぎ出した。
なんだ?
目を向けるとダリウス王子が居た。
いつもの制服姿とは違うからかな?
制服よりも動きやすくラフな格好だからか
「「かっちりした姿じゃなくてラフなこっちの服装もあり」」
とか「「あーAクラスになれて良かった」」とか色々言ってる声が聞こえる。
剣の時も騒がしくなるなこりゃ。
めんどくさいから近づかない様にしよう。
王子はいつものことなのか特に気にした様子はない。
そんな事より私は隣に歩く黒髪の男性がさりげなく王子を女子から遠ざけてるのを見て、
おーさすが側近だなぁと思った。
・・・
?見たことあるな…
あ!あれレオだ!
確か王子の側近になったとかゴウ団長が言ってたっけな。
ほー身長も伸びてかっこよくなってる。
うんうん。
元気そうで何より。
「なに?エマも王子とか興味あるの?意外」
そう声をかけて来たのはAクラスで仲良くなったゾーイ。
「そんなんじゃないよ」
私は笑って答える。
「ダリウス殿下も大変よね。いつもみんなに注目されて。
私なら逃げ出すわ。」
「エマには無理でしょうね。」
「やっぱりそう思う?」
「思うわ。そんな事より早く行かないと遅れるわよ!」
「あっちょっと待ってよー!ゾーイー!」
私達はギリギリ授業が始まる前に列に並ぶことができた。
「では今からSクラス・Aクラス合同の魔法授業を始める。」
「「「よろしくお願いします」」」
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