めんどくさがり屋の異世界転生〜自由に生きる〜

ゆずゆ

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薬草採取は楽勝でした

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初めて冒険者として活動する日がやって来た。
早速、待ち合わせのギルドまで行くと既にライさんとユリウスさんが来ていた。

「すいません!お待たせしてしまいました」

「俺も今ついた」
「時間より早いから問題ないよ~」

ライさんもユリウスさんも怒ってない。
良かった。

3人で今日の予定を確認する。
今日の活動内容は、最下級回復薬の材料となる薬草の採取。

1個の回復薬を作るのに必要な薬草は10束なので最低でも10束は持ち帰る必要がある。
ただ薬草は数量制限が無いため、見つけた薬草は全て持ち帰る。

持って行けば持って行っただけ報酬が増える。
品質も多少は影響するので今日はとにかく多くの薬草を見つけて持ち帰る事になってる。

薬草がありそうな場所や薬草の取り方はその時その時でライさんとユリウスさんに教えてもらう。

薬草採取の時にモンスターが周囲にいないか注意の方法もあるみたいだから、そこら辺も教えてもらう。

「お昼は持って来たか?」
「はい!ちゃんとあります。」
「よし。じゃあ行くか」

3人で薬草のある森に向かって歩き出す。
今日は私が最初にいた森と反対方向の森にいく。
こっちの方が凶暴なモンスターがいないみたい。

私は凶暴なモンスターに合わなかったけど、実際はいたんだなぁ
思い出すとあの時はかなり浮かれてたし、今よりかなり無知だったな。怖ぃ

3人で色々な話をしながら歩いて、森の入り口まで辿り着いた。

初めての薬草採取はスムーズに出来た!
なんと言っても私には鑑定と探索がある。
2人には言ってないけどね

「薬草は大体、群生地がある。一般的に野草は、花が咲いてしまっていると養分が花の方にいってしまうから、咲く前のから採取するのが正しい取り方だ。」

ライさんが教えてくれた。

なるほど。

ライさんの話を聞いて、更に群生地の特徴を聞き探索で探して行く。
それから鑑定で薬草を見て摘んでいくだけだ。
かなりスムーズに出来た。

2人には私が群生地に向かって歩き出したから、少し驚かれたけど問題ないだろう。
今日は運がいいですねって言っておいた。

薬草は持って来たバックに入れる。
無限収納付きのものだけど、外から見たらわからない。
無心で薬草を採る。
ライさんとユリウスさんがこちらを見ていたのを気づかなかった。

ある程度薬草を採ったらお昼になった。

各自持って来たお昼ご飯を広げて食べる。
この時に結界魔法を使うといいと言われたので
結界魔法を使って安全を確認した上で昼食を取る。

お昼を食べながらの結界も苦もなく余裕だ。

昼食のあと場所を移動して同じように薬草採取をした。
モンスターに襲われることもなく、無事終了~

ギルドに戻り報酬を分けた。
初日に倒したウサギや狼のコアやキバはまだ売るのをやめている。
なんか今のランクで出すべきじゃないと思うから。

ちなみに報酬はきっちり3等分だ。
顔合わせの時に決めた。
3人とも要らないと言っていたけど、そう言うわけにはいかない。

確かに依頼というかボランティアって感じではあるし、
報酬も微々たるものだと思うけど活動した分はちゃんともらう権利があると思う。
という事でちゃんと均等に配分した。

初めての報酬…
なんか感動…

お金はギルドカードにしまってもらった。

ライさんとユリウスさんにお礼を言って帰ろうとした時、2人が途中まで送ってくれると言うので甘えることにした。
まだ日も落ちてないし明るいから大丈夫なんだけどな。

しばらく歩いてると道が広く、人との距離を取れる所に入ると

「無限収納付きの鞄か?」
「僕もそれ思った」

・・・

いきなり話しをかえられた。
それまでは今日の薬草採取について話してたのに。

「「?」」

どうやらポカポカ入れすぎたらしい。
確かに荷物はそれだけか聞かれたな。

「…あのーえっとー」

「次からは普通の鞄も持ち歩け。不審がられるぞ。
ギルドや見ていた他の冒険者には今日は俺のを貸してることになったけど、毎回だとまずいからな。」

「…ありがとうございます」

2人ともそれ以上聞いてくることはなかった。
ていうかライさんとユリウスさんだけじゃなくて
ギルドや他の冒険者の方にも怪しまれてたんだ。
あーライさんありがとう~泣

とにかく次からは普通の鞄を持っていこう。というか持っていないから借りることになるか。
今日の報酬で買えるのかな…
次ギルドに行った時に聞いてみよう。

ギルドには新人向け装備が安く売っている。その中にいいのがあるといいな。

あっという間に初冒険者活動は終わった。
やっぱり楽しかったなぁ~








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