39 / 66
冒険者になりたい!!
しおりを挟む
次の日、カイル先生の所に行った。
「先生~」
「どうしました?」
「質問があるんですけど、今いいですか?」
「大丈夫ですよ」
「冒険者について知りたいんですけど、10歳で冒険者になるには学校の許可は必要ですか?」
「そうですね。許可は入りませんが、報告は必要です。」
「わかりました。それから、この学園で冒険者になってる人は居ますか?」
「報告が上がってる生徒は100人程度ですね。」
各学年10人も居ないのかぁ。
「…そんなに居ないんですね。」
「冒険者は危険なことがつきものなので、未成年だと家族が反対するケースが多いんですよ。
未成年は家族の許可が必要ですから。」
なるほど。
依頼内容によってはモンスターと戦わないといけないもんね。
薬草採取でも、薬草によっては危険な場所まで行かないと採れない薬草もあるかもしれないし。
それにいきなりモンスターが現れて襲われるかも。
「そうなんですね。ありがとうございます。」
「アルバイトに興味があるんですか?それでしたら、
学園公認の場所が何箇所かありますよ。」
「私は冒険者に興味があるので、できれば冒険者として活動したいです。」
「でしたら、まずは家族に相談するのがいいですね。何故冒険者に?」
「明確な理由はありません。
以前、先生に興味のあることや職業を聞かれた時からなりたい職業について考えていて、
先日騎士団に所属する気はないかって言われた時に、
騎士団に所属するなら、冒険者になりたいなって思ったからです。」
嘘ではない。
「最初に言いましたが、冒険者は危険がつきものです。
10歳から登録できますが、エマの今の状況では私は賛成できません。
確かに魔法の技術・才能はあります。
ただ、体力・学力ももう少し頑張らないと
家族からの許可を取るのは難しいかもしれませんね。」
「どのぐらいなら良いですかね。」
「そうですね。今冒険者をしている子達はSクラスかAクラスの子達です。
歴代の子を見ても、どちらかのクラスが多いですね。
せめてAクラスに入らないと難しいと思います。
それに冒険者活動ばかりして、授業を疎かにする事もいけません。
疲れて授業中に寝たり、ぼーっとしてしまうと学生として良くないことです。
そこら辺も考慮した上で、もう1度考えてみて下さい。」
「分かりました。ではとりあえず、Aクラスになります。」
「簡単に言いますね(笑)期待してますよ。
あくまでも私が言ってるのは目安です。
もう1度考えて、必ず家族と話し合ってくださいね。」
「はい。ありがとうございます。」
「でもエマに興味があることが出来て良かったです。
また分からないことがあれば、なんでも聞いてください。」
「はい‼︎」
・・・思ったより難しそう~
小説とかだと、割とみんな自由に冒険者になってたり、
孤児とか身内がいない設定だと冒険者で稼ぐ!
みたいな話が多かったと思うけど
この世界では厳しい世界なんだなぁ。
私も森でモンスター倒した事あるって言ってもウサギとオオカミだもんな。
冒険者になったらコアとかキバとか角とか売れるかな?
初めてロイさんと会った時、交換したポーチの中にまだある。
確かお肉より価値が高いって言ってたな。
どのぐらいになるんだろう?初期装備揃えるぐらいにはなるかな?
楽しみ♩
反対される不安と、冒険者になるっていう目標が出来て少し楽しみになったエマ。
帰ったらシスターに相談しよう。
こういうのは、即行動がいい。
10歳まではまだ1年ちょっとあるからね。
反対されても、何か提案が出来るかも。
それこそAクラスになれたら許可してもらうとか。
色々な案を考えながら帰宅する。
孤児院について早速シスターに相談。
「シスター!今いいですか?」
「はい。なんですか?」
「私10歳になったら冒険者になりたいです!!」
「・・・」
?
「シスター?私、冒険者になります!」
「そうですか。なるべく個人の意見を尊重させてあげたいですけど、今の状況では許可できませんね。」
「なんでですか?」
「まず、学園でのクラスをSクラスにしてください。」
「Aではなく?」
「Sです。そこからまた話し合いましょう。」
ガーーーン
S・・・。BクラスからSクラスになるのは不可能ではないけど、
一気に上がる子はほとんどいないんだよね。
大体、1つずつ上がったり下がったりする。
でもSクラスにならないとシスターは話し合ってくれないみたい。
もう仕事に戻ってる。
くそぉ~
ん~Sクラスになるか、冒険者を諦めるか。
というか、私が全力出してSクラスになれるのかな?
冒険者って異世界転生の醍醐味だよね。定番。
なれないって思うと、余計なりたくなる。
よしっ!!
誰にも反対されないぐらいに、クラスでトップどころか学年でトップになってやる!
そうしたら、シスターも認めてくれるかもしれない。
Sクラスも夢じゃないよね。
まずは2ヶ月かけて学力トップになろう。
明日急になったら流石におかしいから、徐々に上げていこう。
体力も少しずつあげとこう。
魔法はとりあえず今まで通りで大丈夫かな。
こうしてエマの目指せ冒険者!
目指せSクラス!が始まった。
めんどくさいのは嫌だけど、めんどくさくならなきゃいいんだよね。
影身はあえて使わずにやろう。
「あんたみたいな地味な子が!」ってなったら面倒だからね。
それから、先生にたくさん質問して、
こんだけ頑張ってるから学力上がりましたって言えるようにしよう。
帰りは図書室通い。
学園が休みの日は体力つけるって事で護衛騎士の3人のトレーニングに参加しよう。
「シスター!私、Sクラスになります。
そうしたら、絶対話し合ってもらいますからね!」ニコニコ
シスターの返事を聞く前に急いで
護衛騎士がいる庭にトレーニングに参加させて貰えるよう頼みに行った。
「先生~」
「どうしました?」
「質問があるんですけど、今いいですか?」
「大丈夫ですよ」
「冒険者について知りたいんですけど、10歳で冒険者になるには学校の許可は必要ですか?」
「そうですね。許可は入りませんが、報告は必要です。」
「わかりました。それから、この学園で冒険者になってる人は居ますか?」
「報告が上がってる生徒は100人程度ですね。」
各学年10人も居ないのかぁ。
「…そんなに居ないんですね。」
「冒険者は危険なことがつきものなので、未成年だと家族が反対するケースが多いんですよ。
未成年は家族の許可が必要ですから。」
なるほど。
依頼内容によってはモンスターと戦わないといけないもんね。
薬草採取でも、薬草によっては危険な場所まで行かないと採れない薬草もあるかもしれないし。
それにいきなりモンスターが現れて襲われるかも。
「そうなんですね。ありがとうございます。」
「アルバイトに興味があるんですか?それでしたら、
学園公認の場所が何箇所かありますよ。」
「私は冒険者に興味があるので、できれば冒険者として活動したいです。」
「でしたら、まずは家族に相談するのがいいですね。何故冒険者に?」
「明確な理由はありません。
以前、先生に興味のあることや職業を聞かれた時からなりたい職業について考えていて、
先日騎士団に所属する気はないかって言われた時に、
騎士団に所属するなら、冒険者になりたいなって思ったからです。」
嘘ではない。
「最初に言いましたが、冒険者は危険がつきものです。
10歳から登録できますが、エマの今の状況では私は賛成できません。
確かに魔法の技術・才能はあります。
ただ、体力・学力ももう少し頑張らないと
家族からの許可を取るのは難しいかもしれませんね。」
「どのぐらいなら良いですかね。」
「そうですね。今冒険者をしている子達はSクラスかAクラスの子達です。
歴代の子を見ても、どちらかのクラスが多いですね。
せめてAクラスに入らないと難しいと思います。
それに冒険者活動ばかりして、授業を疎かにする事もいけません。
疲れて授業中に寝たり、ぼーっとしてしまうと学生として良くないことです。
そこら辺も考慮した上で、もう1度考えてみて下さい。」
「分かりました。ではとりあえず、Aクラスになります。」
「簡単に言いますね(笑)期待してますよ。
あくまでも私が言ってるのは目安です。
もう1度考えて、必ず家族と話し合ってくださいね。」
「はい。ありがとうございます。」
「でもエマに興味があることが出来て良かったです。
また分からないことがあれば、なんでも聞いてください。」
「はい‼︎」
・・・思ったより難しそう~
小説とかだと、割とみんな自由に冒険者になってたり、
孤児とか身内がいない設定だと冒険者で稼ぐ!
みたいな話が多かったと思うけど
この世界では厳しい世界なんだなぁ。
私も森でモンスター倒した事あるって言ってもウサギとオオカミだもんな。
冒険者になったらコアとかキバとか角とか売れるかな?
初めてロイさんと会った時、交換したポーチの中にまだある。
確かお肉より価値が高いって言ってたな。
どのぐらいになるんだろう?初期装備揃えるぐらいにはなるかな?
楽しみ♩
反対される不安と、冒険者になるっていう目標が出来て少し楽しみになったエマ。
帰ったらシスターに相談しよう。
こういうのは、即行動がいい。
10歳まではまだ1年ちょっとあるからね。
反対されても、何か提案が出来るかも。
それこそAクラスになれたら許可してもらうとか。
色々な案を考えながら帰宅する。
孤児院について早速シスターに相談。
「シスター!今いいですか?」
「はい。なんですか?」
「私10歳になったら冒険者になりたいです!!」
「・・・」
?
「シスター?私、冒険者になります!」
「そうですか。なるべく個人の意見を尊重させてあげたいですけど、今の状況では許可できませんね。」
「なんでですか?」
「まず、学園でのクラスをSクラスにしてください。」
「Aではなく?」
「Sです。そこからまた話し合いましょう。」
ガーーーン
S・・・。BクラスからSクラスになるのは不可能ではないけど、
一気に上がる子はほとんどいないんだよね。
大体、1つずつ上がったり下がったりする。
でもSクラスにならないとシスターは話し合ってくれないみたい。
もう仕事に戻ってる。
くそぉ~
ん~Sクラスになるか、冒険者を諦めるか。
というか、私が全力出してSクラスになれるのかな?
冒険者って異世界転生の醍醐味だよね。定番。
なれないって思うと、余計なりたくなる。
よしっ!!
誰にも反対されないぐらいに、クラスでトップどころか学年でトップになってやる!
そうしたら、シスターも認めてくれるかもしれない。
Sクラスも夢じゃないよね。
まずは2ヶ月かけて学力トップになろう。
明日急になったら流石におかしいから、徐々に上げていこう。
体力も少しずつあげとこう。
魔法はとりあえず今まで通りで大丈夫かな。
こうしてエマの目指せ冒険者!
目指せSクラス!が始まった。
めんどくさいのは嫌だけど、めんどくさくならなきゃいいんだよね。
影身はあえて使わずにやろう。
「あんたみたいな地味な子が!」ってなったら面倒だからね。
それから、先生にたくさん質問して、
こんだけ頑張ってるから学力上がりましたって言えるようにしよう。
帰りは図書室通い。
学園が休みの日は体力つけるって事で護衛騎士の3人のトレーニングに参加しよう。
「シスター!私、Sクラスになります。
そうしたら、絶対話し合ってもらいますからね!」ニコニコ
シスターの返事を聞く前に急いで
護衛騎士がいる庭にトレーニングに参加させて貰えるよう頼みに行った。
21
お気に入りに追加
2,009
あなたにおすすめの小説

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、


少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。

没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる