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新しい友達
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皆んながドアに注目する。
その子は息を切らしてる。急いで来たんだろう。
黒髪(ちょっと紫っぽい)に黒目の綺麗な顔の子だ。
「間に合ったっ!?」
「タオ・アンダーソンさんですね。
残念ながら間に合ってません。
とりあえず席に着席してください。」
カイル先生が言う。
「皆さんも前を向いてください。
タオさんが席に着いたら自己紹介を始めましょう。」
タオさんは顔を赤くして席に着く。
それから自己紹介が始まった。
皆んな緊張しながらも、ちゃんと先生に言われた通りこなしていく。
声が小さい子、びっくりするぐらい元気で声が大きい子、緊張して言葉が詰まっちゃう子も居た。
デイジーも私も無事、自己紹介が終わる。
タオの番になると、皆んな今まで以上に注目してた。
タオの席は私の右斜め後ろの席だ。
「タオ・アンダーソンです‼︎遅れてすみません。
好きなことは本を読むことで、興味があることは、薬草についてです。
これからよろしくお願いします。」
顔を赤くして、照れながらもしっかりと自己紹介が出来てた。
タオちゃん可愛いなぁ~
私は可愛い子が大好きだ‼︎
アイドルのファンとかではなったけど、前世では可愛い子とばかり遊んでた気がする。
可愛いは正義。
友達になれたらいいな。
無事、皆んな自己紹介が終わった。
それから学園の校則について聞く。
配られた資料にも書いてあるから、その中でも特に大事な所だけ先生が説明する。
先生が説明したのは全部で5つ。
・家柄に関係なく過ごすこと
(貴族だから、平民だからって差別しないって事だね。小説でもそういうのあったな。
こういうのは鵜呑みにしないで、ちゃんと貴族に丁寧に接しないと結局めんどくさくなるパターンだよね。)
・制服、カバンは指定されたものを使用すること
例外として寒い時に羽織を羽織ることは許可するが、すぐに脱げるものにすること
(パーカーみたいなすっぽり被るのはダメでカーディガンみたいなのにしろってことらしい)
・学園の中でも外でも、許可なく魔法を使うことは禁止する
・長期間学園、授業を休む場合は必ず連絡を入れること
・自分の限界は自分で決めないこと
(校則っていうか、スローガンみたいだな)
とこんな感じ。
特に難しいこともないし、割と自由にしても良いみたい。
それから20分休憩時間。
私はデイジーと一緒に先輩からもらった手紙について話をした。
デイジーは男の先輩からで、食堂の割引券が入ってたみたい。
割引券も中々センス良いなって思った。
1年生は基本的にお昼の前に帰宅するから、お昼ご飯は家で食べる。
もちろん自主勉や図書館に行く子もいるみたいだけど、
食堂はお金がかかるからそういう子は家からお弁当を持ってくる。
学園の食堂のご飯は美味しいと評判があるから、
なるべく早く行きたいと思ってた。
帰ったらシスターに交渉して、絶対に行こうねって2人で話した。
その後は私がフレイヤさんから貰ったしおりを見て、
私達も作ってみたいね!
どんなデザインがいいかな♩って盛り上がる。
「それ本にはさむやつ?」
タオちゃんが話しかけてきた。
いきなり後ろから話しかけられたからびっくりしたけど、これは仲良くなるチャンス!
すぐに返事をする。
「うん!先輩からの手紙の封筒の中に一緒に入ってたの。」
するとタオちゃんも自分の封筒の中を見る。
「はいってない~」物凄くがっかりしてる。
ちなみにタオちゃんは手紙の他に小さめのかわいいメモ帳が入ってたみたい。
タオちゃんは本が好きだから、物凄く羨ましそう。
「これ先輩の手作りらしいから、私達も作りたいねって話してたの。
今度作り方を聞きに行こうかなって思ってるんだけど一緒に行く?」
「いく!!!!!」
ちょっと食い気味で言われた。
元気だなぁ~さっきまであんなに落ち込んでたのに。
それから残りの休憩はデイジーとタオと3人でどんなデザインが良いかを話し合った。
タオは子爵家のご令嬢なんだけど、堅っ苦しいのは苦手だから、タオって呼んでいいよって言ってくれた。
途中で子爵家のご令嬢って分かったから、それから敬語にしたけどそれもやめてほしいって言われた。
タオはとても気さくで人懐っこい性格をしている。
入学式の日に友達ができるって思ってなかったから、嬉しかった。
でも、これからは先ずは名前を名乗って、
相手が誰でどの地位の家か確かめてから
話そう。
気を付けないと、めんどうになりそうだもん。
イメージだけど、貴族ってプライド高そうだから。
小説の定番みたいな、「私が誰だと思ってるの!?」的な展開はごめんだ。
それから時間通りに生徒会のメンバーが2人、説明をしにやって来た。
その子は息を切らしてる。急いで来たんだろう。
黒髪(ちょっと紫っぽい)に黒目の綺麗な顔の子だ。
「間に合ったっ!?」
「タオ・アンダーソンさんですね。
残念ながら間に合ってません。
とりあえず席に着席してください。」
カイル先生が言う。
「皆さんも前を向いてください。
タオさんが席に着いたら自己紹介を始めましょう。」
タオさんは顔を赤くして席に着く。
それから自己紹介が始まった。
皆んな緊張しながらも、ちゃんと先生に言われた通りこなしていく。
声が小さい子、びっくりするぐらい元気で声が大きい子、緊張して言葉が詰まっちゃう子も居た。
デイジーも私も無事、自己紹介が終わる。
タオの番になると、皆んな今まで以上に注目してた。
タオの席は私の右斜め後ろの席だ。
「タオ・アンダーソンです‼︎遅れてすみません。
好きなことは本を読むことで、興味があることは、薬草についてです。
これからよろしくお願いします。」
顔を赤くして、照れながらもしっかりと自己紹介が出来てた。
タオちゃん可愛いなぁ~
私は可愛い子が大好きだ‼︎
アイドルのファンとかではなったけど、前世では可愛い子とばかり遊んでた気がする。
可愛いは正義。
友達になれたらいいな。
無事、皆んな自己紹介が終わった。
それから学園の校則について聞く。
配られた資料にも書いてあるから、その中でも特に大事な所だけ先生が説明する。
先生が説明したのは全部で5つ。
・家柄に関係なく過ごすこと
(貴族だから、平民だからって差別しないって事だね。小説でもそういうのあったな。
こういうのは鵜呑みにしないで、ちゃんと貴族に丁寧に接しないと結局めんどくさくなるパターンだよね。)
・制服、カバンは指定されたものを使用すること
例外として寒い時に羽織を羽織ることは許可するが、すぐに脱げるものにすること
(パーカーみたいなすっぽり被るのはダメでカーディガンみたいなのにしろってことらしい)
・学園の中でも外でも、許可なく魔法を使うことは禁止する
・長期間学園、授業を休む場合は必ず連絡を入れること
・自分の限界は自分で決めないこと
(校則っていうか、スローガンみたいだな)
とこんな感じ。
特に難しいこともないし、割と自由にしても良いみたい。
それから20分休憩時間。
私はデイジーと一緒に先輩からもらった手紙について話をした。
デイジーは男の先輩からで、食堂の割引券が入ってたみたい。
割引券も中々センス良いなって思った。
1年生は基本的にお昼の前に帰宅するから、お昼ご飯は家で食べる。
もちろん自主勉や図書館に行く子もいるみたいだけど、
食堂はお金がかかるからそういう子は家からお弁当を持ってくる。
学園の食堂のご飯は美味しいと評判があるから、
なるべく早く行きたいと思ってた。
帰ったらシスターに交渉して、絶対に行こうねって2人で話した。
その後は私がフレイヤさんから貰ったしおりを見て、
私達も作ってみたいね!
どんなデザインがいいかな♩って盛り上がる。
「それ本にはさむやつ?」
タオちゃんが話しかけてきた。
いきなり後ろから話しかけられたからびっくりしたけど、これは仲良くなるチャンス!
すぐに返事をする。
「うん!先輩からの手紙の封筒の中に一緒に入ってたの。」
するとタオちゃんも自分の封筒の中を見る。
「はいってない~」物凄くがっかりしてる。
ちなみにタオちゃんは手紙の他に小さめのかわいいメモ帳が入ってたみたい。
タオちゃんは本が好きだから、物凄く羨ましそう。
「これ先輩の手作りらしいから、私達も作りたいねって話してたの。
今度作り方を聞きに行こうかなって思ってるんだけど一緒に行く?」
「いく!!!!!」
ちょっと食い気味で言われた。
元気だなぁ~さっきまであんなに落ち込んでたのに。
それから残りの休憩はデイジーとタオと3人でどんなデザインが良いかを話し合った。
タオは子爵家のご令嬢なんだけど、堅っ苦しいのは苦手だから、タオって呼んでいいよって言ってくれた。
途中で子爵家のご令嬢って分かったから、それから敬語にしたけどそれもやめてほしいって言われた。
タオはとても気さくで人懐っこい性格をしている。
入学式の日に友達ができるって思ってなかったから、嬉しかった。
でも、これからは先ずは名前を名乗って、
相手が誰でどの地位の家か確かめてから
話そう。
気を付けないと、めんどうになりそうだもん。
イメージだけど、貴族ってプライド高そうだから。
小説の定番みたいな、「私が誰だと思ってるの!?」的な展開はごめんだ。
それから時間通りに生徒会のメンバーが2人、説明をしにやって来た。
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