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合同勉強会とお茶会の出来事
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騎士団に行った日は疲れて寝てしまった。
ミラも合同勉強会で、慣れない環境を体験して疲れたみたい。
2人とも部屋についてすぐに眠りについた。
次の日の午後、ミラと報告会をする事に
先ずは私から。
騎士団の雰囲気、レオと出会った事、グレン団長の事、簡単に分かりやすく話した。
もちろんブランさんの事は言ってない。
ミラは興味ありげに聞いてくれて、終始「いいなぁ」って言ってた。
ミラは学校に行ってから教会孤児院のお友達ができたみたいで、その子と約束したから残ったのだ。
次はミラの番。
こちらも簡単に説明すると、勉強会は良かったんだって。
学校に行ってない組
8歳から11歳までの組
12歳から15歳までの組
16歳から18歳までの組
って感じで分かれて始まって、
学校で補えない部分とか、分からないところとかを質問できたし、先生も優しくておっとりした先生だから楽しかったんだそう。
違う教会の子とグループを組んでディスカッションしたり、年上の子にアドバイスもらったり、結構有意義に過ごせたらしい。
でも問題はお茶会で起きたみたいです。
皆さん覚えてるでしょうか?
貴族の不倫によって出来て捨てられてしまった私と同い年の娘のことを。
名前は【スカーレット】
勉強会の時は大丈夫だったのか聞いたら、なんでか分かんなけどお茶会から参加したんだって。
来た時からこんなのお茶会じゃないだの、なんでドレスがないのだの喚いてたらしい。
ちなみに孤児院での服装は一律で、
基本的にはシンプルなクリーム色のトップスに動きやすいズボンだ。
女の子にはプラスでクリーム色のワンピースが何枚か支給される。
これはブルーム国からの支給品。
もちろん寄付品の服はあるけど、どれもお出かけ用になってる。
ズボンだけはすぐに穴開けちゃったりするから、シスターが寄付の中から配ることもある。
勉強会とお茶会では学生組は制服。
他の子は寄付してもらった洋服から好きなものを選んで着ることになっている。
私も騎士団に行く時には自分で選んで、白地に花柄の可愛いワンピースをチョイスした。
スカーレット嬢は真っ赤のワンピースを着て来たらしい。
全然いいと思うんだけどな。
お古なのが気に食わなかったのかな。
ミラいわくすごい目立ってたし、ワンピースもお古にしては綺麗だったって言ってる。
それからシスターとかお茶の先生とかで何とか慰めたらしいんだけど、誰もスカーレット嬢には近寄らず。
当たり前だよね。
でもそれがまた気に食わなかったらしくて
「なに見てんの」とか「かっこいい子がいないとか」とか「頭悪そうね」とか言いたい放題だったらしい。
結構かっこいい子も可愛い子もいると思うんだけど、そういう問題じゃないんだろうね。うん。
ラチがあかないってシスターも先生も思ったみたいで、強制的に座るテーブルを指定し始めたらしく、ミラは同じテーブルにはならなかったんだけどなんか気まずい雰囲気でお茶会が再スタートされたんだって。
地獄か!
と思ったら、そこからは割とスムーズに進んで、ミラも新しいお友達が出来たり、普通にお茶会を楽しんでたみたい。
でもお茶会も最終段階ってとこで
「テメェ良い加減にしろよ」
「なによ!私は悪くないんだから!」
と喧嘩をしている声が。
キレたのは騎士団孤児院の12歳のジャックだ。
私はびっくりした!
だってジャックって面倒見がいいし、優しい親戚のお兄ちゃんって感じなんだもん。
ジャックがキレるってなにしたのよスカーレット嬢は。
騎士団孤児院のみんなもびっくりしてたって。最初は誰が怒ってるのか分かんなかったってミラが言ってた。
スカーレット嬢のテーブルには
ジャック、13歳、15歳、18歳って感じでスカーレット嬢より年上で、温厚でしっかりしたタイプが集められてたらしい。
+教会孤児院のシスターも座ってたとか。
うちのシスターもジャックがキレるなんて思わなかったんだろうね。
なんでジャックが怒ったのか、ミラも詳しく分かんないみたいだけど、
どうやらスカーレット嬢が騎士団孤児院の事を低レベルとか悪口言ったり、貴族だった時の自慢とかをしてたみたい。でもそこら辺はまだジャックも我慢してたんだって。
ジャックが怒ったのはお茶会で用意してくれた紅茶を「美味しくない」って言って庭に捨てて、お菓子もわざと落として靴で踏んだかららしい。
そりゃあ怒るわ~
ずっと我慢してて、最後にそれやられたらブチギレ案件。
てかさ、スカーレット嬢おもったよりやばいよね。まだ6歳でしょ?
想像を絶するよ。
私、同じ学年で、同じ学校に通うの嫌なんだけど。
どうにかしなきゃ。
なんか貴族の男性が悪いって言うかもう、スカーレット嬢が悪いよね流石に。
ジャックがキレた後、同じテーブルの子もジャックを庇って、シスターも先生もスカーレット嬢にお説教してて、スカーレット嬢が泣き出して、
予定よりちょっと早くお開きしたらしい。
ジャックは特にシスターに怒られなかったみたい。良かった。
とこんな感じだったんだって。
みんなお疲れ様。
それで昨日は私が帰ったらミラが飛びついて来て、みんなも疲れてて、
私とかシスター見てほっとしてたんだね。
あー本当に騎士団に行って良かった!
確定でスカーレット嬢と絡んだらめんどくさいよ絶対。
避けたい。
影体魔法を1日も早くSにしよう。
他にもめんどくさい事回避の魔法を調べよう。
と、昨日よりもさらに強く思うエマでした。
ミラも合同勉強会で、慣れない環境を体験して疲れたみたい。
2人とも部屋についてすぐに眠りについた。
次の日の午後、ミラと報告会をする事に
先ずは私から。
騎士団の雰囲気、レオと出会った事、グレン団長の事、簡単に分かりやすく話した。
もちろんブランさんの事は言ってない。
ミラは興味ありげに聞いてくれて、終始「いいなぁ」って言ってた。
ミラは学校に行ってから教会孤児院のお友達ができたみたいで、その子と約束したから残ったのだ。
次はミラの番。
こちらも簡単に説明すると、勉強会は良かったんだって。
学校に行ってない組
8歳から11歳までの組
12歳から15歳までの組
16歳から18歳までの組
って感じで分かれて始まって、
学校で補えない部分とか、分からないところとかを質問できたし、先生も優しくておっとりした先生だから楽しかったんだそう。
違う教会の子とグループを組んでディスカッションしたり、年上の子にアドバイスもらったり、結構有意義に過ごせたらしい。
でも問題はお茶会で起きたみたいです。
皆さん覚えてるでしょうか?
貴族の不倫によって出来て捨てられてしまった私と同い年の娘のことを。
名前は【スカーレット】
勉強会の時は大丈夫だったのか聞いたら、なんでか分かんなけどお茶会から参加したんだって。
来た時からこんなのお茶会じゃないだの、なんでドレスがないのだの喚いてたらしい。
ちなみに孤児院での服装は一律で、
基本的にはシンプルなクリーム色のトップスに動きやすいズボンだ。
女の子にはプラスでクリーム色のワンピースが何枚か支給される。
これはブルーム国からの支給品。
もちろん寄付品の服はあるけど、どれもお出かけ用になってる。
ズボンだけはすぐに穴開けちゃったりするから、シスターが寄付の中から配ることもある。
勉強会とお茶会では学生組は制服。
他の子は寄付してもらった洋服から好きなものを選んで着ることになっている。
私も騎士団に行く時には自分で選んで、白地に花柄の可愛いワンピースをチョイスした。
スカーレット嬢は真っ赤のワンピースを着て来たらしい。
全然いいと思うんだけどな。
お古なのが気に食わなかったのかな。
ミラいわくすごい目立ってたし、ワンピースもお古にしては綺麗だったって言ってる。
それからシスターとかお茶の先生とかで何とか慰めたらしいんだけど、誰もスカーレット嬢には近寄らず。
当たり前だよね。
でもそれがまた気に食わなかったらしくて
「なに見てんの」とか「かっこいい子がいないとか」とか「頭悪そうね」とか言いたい放題だったらしい。
結構かっこいい子も可愛い子もいると思うんだけど、そういう問題じゃないんだろうね。うん。
ラチがあかないってシスターも先生も思ったみたいで、強制的に座るテーブルを指定し始めたらしく、ミラは同じテーブルにはならなかったんだけどなんか気まずい雰囲気でお茶会が再スタートされたんだって。
地獄か!
と思ったら、そこからは割とスムーズに進んで、ミラも新しいお友達が出来たり、普通にお茶会を楽しんでたみたい。
でもお茶会も最終段階ってとこで
「テメェ良い加減にしろよ」
「なによ!私は悪くないんだから!」
と喧嘩をしている声が。
キレたのは騎士団孤児院の12歳のジャックだ。
私はびっくりした!
だってジャックって面倒見がいいし、優しい親戚のお兄ちゃんって感じなんだもん。
ジャックがキレるってなにしたのよスカーレット嬢は。
騎士団孤児院のみんなもびっくりしてたって。最初は誰が怒ってるのか分かんなかったってミラが言ってた。
スカーレット嬢のテーブルには
ジャック、13歳、15歳、18歳って感じでスカーレット嬢より年上で、温厚でしっかりしたタイプが集められてたらしい。
+教会孤児院のシスターも座ってたとか。
うちのシスターもジャックがキレるなんて思わなかったんだろうね。
なんでジャックが怒ったのか、ミラも詳しく分かんないみたいだけど、
どうやらスカーレット嬢が騎士団孤児院の事を低レベルとか悪口言ったり、貴族だった時の自慢とかをしてたみたい。でもそこら辺はまだジャックも我慢してたんだって。
ジャックが怒ったのはお茶会で用意してくれた紅茶を「美味しくない」って言って庭に捨てて、お菓子もわざと落として靴で踏んだかららしい。
そりゃあ怒るわ~
ずっと我慢してて、最後にそれやられたらブチギレ案件。
てかさ、スカーレット嬢おもったよりやばいよね。まだ6歳でしょ?
想像を絶するよ。
私、同じ学年で、同じ学校に通うの嫌なんだけど。
どうにかしなきゃ。
なんか貴族の男性が悪いって言うかもう、スカーレット嬢が悪いよね流石に。
ジャックがキレた後、同じテーブルの子もジャックを庇って、シスターも先生もスカーレット嬢にお説教してて、スカーレット嬢が泣き出して、
予定よりちょっと早くお開きしたらしい。
ジャックは特にシスターに怒られなかったみたい。良かった。
とこんな感じだったんだって。
みんなお疲れ様。
それで昨日は私が帰ったらミラが飛びついて来て、みんなも疲れてて、
私とかシスター見てほっとしてたんだね。
あー本当に騎士団に行って良かった!
確定でスカーレット嬢と絡んだらめんどくさいよ絶対。
避けたい。
影体魔法を1日も早くSにしよう。
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