レーヌ・ルーヴと密約の王冠

若島まつ

文字の大きさ
45 / 79

44 絢爛なる王都 - Astrennes -

しおりを挟む
 一行が王都アストレンヌへ着いたのは、ルドヴァンを発ってから一週間後のことだった。通常ならこの半分もかからないところをゆっくり行軍したのには、理由がある。
 途中通りかかる土地でそれぞれの領主たちから歓待を受け、その一つ一つに丁寧に応じていたためだ。自然、宴に出ることも多くなり、宿泊が増える。一週間で王都に到着できたのはむしろ想定よりも早かったと言っても良い。
 王都アストレンヌは、どちらかと言うと開放的なルドヴァンとは、雰囲気が全く違う。
 王都の領内へ入る時に通過する城壁とは別に、王城や王族の居城がある街の中心地へ入るためにはもう一つの高い城壁をくぐらなければならない。雑多で多文化的な赴きの強いルドヴァンと比べると、アストレンヌの街は整然としていて、喧噪の中にも厳粛さが混じっている感じだ。しかし、人々の活気やエネルギーに満ちた空気は共通している。人々の装いや庶民の家なども洗練されていて、貧しさを感じさせるものは何一つ見当たらない。街を警備する衛兵達の軍装も、深紅の煌びやかなものだ。この街には、華麗と言う言葉が似つかわしい。

 馬上のルキウスは、吹雪のように舞う花びらのシャワーと大歓声を民衆から浴び、その中心を進んで行く。
 その後ろを進むオルフィニナを見た民衆の反応は、予想と違っていた。もっと冷ややかな視線を向けられるかと思っていたが、民衆が白馬の上のオルフィニナを見上げる目は、まるで神殿の女神像を拝むようなそれだ。
 神々しい白のドレスと女神を意識した装飾品が功を奏したとオルフィニナは安堵した。ルキウスがエマンシュナの国民は信心深いと言っていたのは、本当のようだ。
 が、歓声の中には、歓迎とは違う言葉も混ざっている。「あのアミラ女は捕虜じゃないのか」「王太子と結婚すると聞いたが一体どんな手管を使ったのか」「恐ろしい狼女」などがその例だ。
 スリーズは馬車に揺られながら彼らの声を聞き、ひどく憤慨した。開け放った窓からちょうど隣を馬で進むバルタザルをギッと睨めつけ、苦情を言った。
「あんまりです!何故誰も咎めないのですか!?」
「ほんの一部の人が好き勝手言ってるだけです。こんなことに逐一時間を使いません。それに、ほら――」
 バルタザルは穏やかに言って民衆の方を示した。
「歓迎の声の方が遙かに大きいですよ。敵国の女公に対する反応としては、上々です」
 スリーズはあたりを見回した。‘こんなこと’などと一蹴するのは全くもって納得いかないが、確かに、オルフィニナの美しさと装いの優美さに感激する声の方が圧倒的に大きい。
「‘狼女’は喜びそうだ。あとで教えてやろう」
 バルタザルの横を行くクインが馬上でくつくつと笑った。スリーズは首を傾げ、ちょっと気に入らなさそうに声を上げた。
「殿方は呑気ですね!まったく、アドラーさんまで笑って」
 フン、と鼻で笑ったクインの顔を、スリーズは不思議な思いで見上げた。なんだか、以前とは雰囲気が変わった気がする。
 スリーズは窓から前方を白馬に乗って進むオルフィニナを眺めた。
 オルフィニナが歓声に応えて微笑みながら手を挙げると、民衆がまるで魂を吸い取られたようにぽうっと見蕩れている。
「ふふ」
 なんとも誇らしい気持ちだ。「わたしがその最高に麗しいお方の侍女なのよ!」と声を上げたいくらいだ。
 その様子を、バルタザルが外からニヤニヤしながら眺めていた。
「あなたも女公殿下の侍女として公の場に出るんですよ」
 気を緩めるなと揶揄しているのだ。
「はっ…。そうでした」
 スリーズはピシッと背筋を伸ばした。
「あなたも一緒にいてくれるよね。だってわたしの先輩侍女だもの」
 と声を掛けたのは、馬車の横を行儀良く闊歩するエデンだ。エデンは興味なさそうに金色の目でチラリとスリーズを一瞥し、さっさと前方へ駆けてオルフィニナの隣へついた。オルフィニナが馬上で身を屈め、エデンの頭をわしわしと撫でている。
「ああ…。侍女じゃなくて、騎士かしら」
 ふう、と溜め息をついてスリーズは背もたれに身を預けた。
「わたしも馬を借りれば良かったな」
 あんなふうに女公殿下と馬を並べて行軍できたら、どんなに素敵だろう。
「次はお貸ししますよ。狼の女公の侍女なら、騎馬の方が格好が付きます」
 何だかわくわくしてきた。スリーズは頬を赤くして窓を押し開け、顔を出した。
「ほら、そろそろ中心地の城壁をくぐりますよ」
「わぁ…!」
 スリーズが見開いた大きな目に、王都アストレンヌの真っ青な空と高く聳える王城の白い尖塔が映った。
 花びらが舞い、歓声はますます大きくなり、壮麗な建物群が目の前に迫る。中心部に建つ王城の他にも、城へとまっすぐに続く大通りには貴族の豪勢な邸宅が並び、また別の通りは仕立屋やレストラン、髪結いなどの最高級店が軒を連ねている。
 一際豪奢な王族の邸宅や居城には、神話の人物や獅子を模した美しく緻密な装飾が施され、そこに在るだけで街全体が美術品のようだ。
 圧倒されるスリーズに向かって、バルタザルが穏やかに微笑んだ。
「ようこそ、王都へ」
 これが絢爛なる王都アストレンヌだ。

 儀式的でやや仰々しい臣下達の出迎えを受けた後、オルフィニナは王城アストレンヌ城へと足を踏み入れた。年代物の調度品や美術品が重苦しくない程度に配置され、壮麗な王城でありながらも洗練された佇まいだ。
 謁見の間に、国王はいた。
 広々とした白い大理石の床には美しい深紅の織物が敷かれ、正面奥の壇上には、天井まで届くほどの大きな絵画が飾られている。建国神話においてこの国の祖と言われている太陽神ソラヒオンと月神リュメウリアの古い絵だ。
 その膝元に鎮座する獅子の脚を模した玉座に、国王レオニードは腰掛けている。髪は白く、所々に栗色の髪が混じっている。目はルキウスとよく似ている。アストル家の血なのか、やはり美男子の面影がある。
 王に近付くことを許されたのは、ルキウスとオルフィニナだけだ。
 二人は国王の御前に膝をつき、声がかかるのを待った。
「よく帰った」
 国王は独特のしゃがれ声で壇上から息子を労った。
「はい。戻りました、父上」
 ルキウスの声は、いつもと少し違う。やや緊張しているようだ。
「オルデン女公オルフィニナ・ドレクセンどの。よくぞ参られた」
 オルフィニナは静かに大きく息を吐き、声が震えないよう注意を払った。これからやろうとしていることを考えれば、緊張して当然だ。
「はい、陛下。お目通りが叶い、光栄の限りに存じます」
「書簡には全て目を通した。報告も聞いている」
 ルキウスの背にぴりりと緊張が走った。オルフィニナもそれを感じ取っている。
 王が玉座から下り、息子とその婚約者として伴われた敵国の女公に近付いた。
「そなたたち、ほんとうに夫婦になるのかぁ?」
 レオニード王が頓狂な声で問いただした。オルフィニナは目を丸くして顔を上げた。王の緑色の目には、どこか子供が珍しい動物を見つけたような好奇心が窺える。
「はい。オルフィニナと結婚します」
 ルキウスは父親の目を真っ直ぐに見返して断言した。
「息子はこう言っているが、そなたもこの子と結婚するのか?」
 奇妙な訊き方だ。オルフィニナはキョトンとした顔をキュッと神妙な顔に戻し、頷いた。
「そのつもりです」
 レオニード王はしゃがれ声で快活に笑った。
「ステファン・ルキウス!そなた、この麗しい女公の夫となってヴァレルと張り合うつもりか」
 さすがにルキウスはムッとした様子を隠さなかった。
「女公ではなく、女王です。彼女は戴冠する」
「それも聞いているよ。わたしの耳に届かないとでも?」
 レオニード王はオルフィニナを一瞥した。品定めするような視線だ。しかし、どこかに憐れみが混じっているように感じる。
「だが今は女王ではない。どうする気だ?長く患っているエギノルフが死ぬのを待つつもりか。それまでは女公とは名ばかりの、何の力もない、捕虜に過ぎないただの美しい貴婦人の、雲のように実態のない影響力に頼るつもりか。そなたの立場も危ういことは承知しているだろうに、少々浅慮ではないのか」
「父上――」
 ルキウスが堪りかねて声を荒げようとした時、オルフィニナがやおら立ち上がった。
「レオニード国王陛下」
 オルフィニナは朗らかに言って右手を差し出した。親指を、琥珀を呑もうとする金の狼の指環が囲んでいる。
「わたしは女王です」
 まっすぐにレオニード王の目を見つめ、オルフィニナは言った。
「今この時、まさに、あなたと話しているオルフィニナ・ドレクセンはアミラ王なのです」
 レオニード王はしばし目を見開いた後、面白い物語を聞いたように目を細めた。
「…エギノルフはとうに死んでいるのだな」
「さすがはレオニード陛下、話が早い」
 オルフィニナはにっこりと笑った。
「その物言い、無礼とは思わんかね」
 表情は、言葉ほどは剣呑ではない。
「思いません。わたしは捕虜ではなく女王ですから、立場で言えばあなたと同等です。膝をついたのは、あなたの息子の妻になる身としてお父君に敬意を示したかったからであって、臣下の礼ではありません」
「言うなぁ、そなた」
 レオニード王は笑ってオルフィニナの右手を取り、手の甲に口付けをした。彼女に対して君主としての敬意を示したのだ。
 ルキウスがちょっとむすっと唇を結んだのを、父は見逃さなかった。
「気概はよい。美しさも気品も申し分ない。年も若すぎず、それなりの経験があるのであろう。だがオルフィニナ・ドレクセン、そなたはどうやって真実の女王になるつもりかな。ギエリでは叔父君のフレデガルが実権を握っているそうではないか。長らく王の名代としてまつりごとを先導してきたフレデガルがアミラ王になるのが自然な流れであると、民も臣も思うのが自然ではないかね」
 オルフィニナはレオニード王の老練な君主らしい目をまっすぐに見つめた。威厳も経験も、正統性さえこの君主に劣っていることは最早仕方がない。しかし、王座を継ぐ者としての矜持がある。同等の立場にいる君主として、決して萎縮してはならない。
「仰る通りです。ですが大義名分はわたしにあります。父はわたしを直々に次の国王として指名しました」
「根拠は?」
「ここに」
 オルフィニナは親指の指環を見せた。が、レオニード王は微笑しながら首を振った。
「指環だけでは根拠とは言わぬよ」
「もちろんです」
 ルキウスが扉のそばに控えていたバルタザルに目配せすると、バルタザルは小さく頷いて扉の外へ出、クインを伴って現れた。手には、質素な額縁を持っている。
 オルフィニナは、恭しく膝をついたクインから絵を受け取った。クインの目が心配そうにオルフィニナを見つめている。
 そのはずだ。クインがたった今オルフィニナに手渡したのは、エミリアが彼女に頼まれてワルデル・ソリアからはるばる持ってきたただの絵なのだから。
 当然、レオニード王はオルフィニナの手にある風景画を目にして失笑した。
「もしや、そなたが描いたのかな。なかなか上手い」
 ルキウスも絵を眺めて怪訝そうにしている。
 オルフィニナは表情を変えず、額を大理石の床に叩きつけた。その場にいた全員がギョッとしてその様子を見守ったが、オルフィニナは平然とバラバラになった木の破片の中からキャンバスを拾い上げ、破り始めた。
 バルタザルがルキウスに目配せして状況を把握しようとしたが、ルキウスもわからない。次にクインへと視線を移したものの、側近のクインですら何が起きているかわからないといった顔で主君を見ていた。
 オルフィニナはキャンバスを破いているのではなかった。剥がしていたのだ。二重に貼り付けられていたキャンバスの布地の中から、羊皮紙の書簡が現れた。
「これがもう一つの根拠です」
 オルフィニナがレオニード王へ掲げたのは、エギノルフ王の直筆のサインが書かれた誓書だ。
 アミラ国王エギノルフ三世が国王の権限をもって、第三子オルフィニナ・ディートリケ・ベアトリクス・ロウェナ・ドレクセン王女を次の国王とする。これはアミラ王国の定めによって決定事項であり、エギノルフの死後も覆らない。という主旨の公的な文書であり、アミラ国内においても、国際的にも、これが最も大きな影響力を持つ法的根拠となる。法的根拠――すなわち、オルフィニナが正統なアミラ国王として即位するに足る十分な根拠だ。
「ははぁ」
 レオニード王は面白そうに口を左右に引き伸ばした。
「その野心は本物と見える」
 オルフィニナは一笑し、ルキウスの腕に自分の腕を絡めた。
「ええ。わたしの夫になる男と同じく」
「まあ、まずはよかろう。歓迎するよ、オルフィニナ女王」
 不意打ちを食らったようなルキウスの顔を面白そうに眺めながら、レオニード王が言った。
「マルス大陸にも女性君主が増えて華やかになるなあ、ステファン・ルキウス。そう思わんか」
 ルキウスは微笑し、視線をオルフィニナに移した。
「ニナがいるだけで、世界に花が満ちます」
 オルフィニナの胸がザワザワした。なんともずるい男だ。
 ルキウスがそっと右手に触れるのを、オルフィニナは許した。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

兄様達の愛が止まりません!

恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。 そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。 屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。 やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。 無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。 叔父の家には二人の兄がいた。 そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…

王宮地味女官、只者じゃねぇ

宵森みなと
恋愛
地味で目立たず、ただ真面目に働く王宮の女官・エミリア。 しかし彼女の正体は――剣術・魔法・語学すべてに長けた首席卒業の才女にして、実はとんでもない美貌と魔性を秘めた、“自覚なしギャップ系”最強女官だった!? 王女付き女官に任命されたその日から、運命が少しずつ動き出す。 訛りだらけのマーレン語で王女に爆笑を起こし、夜会では仮面を外した瞬間、貴族たちを騒然とさせ―― さらには北方マーレン国から訪れた黒髪の第二王子をも、一瞬で虜にしてしまう。 「おら、案内させてもらいますけんの」 その一言が、国を揺らすとは、誰が想像しただろうか。 王女リリアは言う。「エミリアがいなければ、私は生きていけぬ」 副長カイルは焦る。「このまま、他国に連れて行かれてたまるか」 ジークは葛藤する。「自分だけを見てほしいのに、届かない」 そしてレオンハルト王子は心を決める。「妻に望むなら、彼女以外はいない」 けれど――当の本人は今日も地味眼鏡で事務作業中。 王族たちの心を翻弄するのは、無自覚最強の“訛り女官”。 訛って笑いを取り、仮面で魅了し、剣で守る―― これは、彼女の“本当の顔”が王宮を変えていく、壮麗な恋と成長の物語。 ★この物語は、「枯れ専モブ令嬢」の5年前のお話です。クラリスが活躍する前で、少し若いイザークとライナルトがちょっと出ます。

4番目の許婚候補

富樫 聖夜
恋愛
愛美は家出をした従姉妹の舞の代わりに結婚することになるかも、と突然告げられた。どうも昔からの約束で従姉妹の中から誰かが嫁に行かないといけないらしい。順番からいえば4番目の許婚候補なので、よもや自分に回ってくることはないと安堵した愛美だったが、偶然にも就職先は例の許婚がいる会社。所属部署も同じになってしまい、何だかいろいろバレないようにヒヤヒヤする日々を送るハメになる。おまけに関わらないように距離を置いて接していたのに例の許婚――佐伯彰人――がどういうわけか愛美に大接近。4番目の許婚候補だってバレた!? それとも――? ラブコメです。――――アルファポリス様より書籍化されました。本編削除済みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」 母に紹介され、なにかの間違いだと思った。 だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。 それだけでもかなりな不安案件なのに。 私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。 「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」 なーんて義父になる人が言い出して。 結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。 前途多難な同居生活。 相変わらず専務はなに考えているかわからない。 ……かと思えば。 「兄妹ならするだろ、これくらい」 当たり前のように落とされる、額へのキス。 いったい、どうなってんのー!? 三ツ森涼夏  24歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務 背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。 小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。 たまにその頑張りが空回りすることも? 恋愛、苦手というより、嫌い。 淋しい、をちゃんと言えずにきた人。 × 八雲仁 30歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』専務 背が高く、眼鏡のイケメン。 ただし、いつも無表情。 集中すると周りが見えなくなる。 そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。 小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。 ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!? ***** 千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』 ***** 表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101

処理中です...