レーヌ・ルーヴと密約の王冠

若島まつ

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14 密約 - le traité secret -

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 オルフィニナが自分の唇の下で小さく唸り、時折苦しそうに息継ぎをする。その微かな声が耳をくすぐるたびに、今まで誰に対しても感じたことのない欲が沸々と湧いてくる。
 彼女の肌はまるで絹のようだ。どこを触っても滑らかで、心地よい。このまま強引に中へ押入ってしまいたい。が、それはだめだ。彼女を本当の意味で自分のものにするなら、痛みを与えるわけにはいかない。
 ルキウスはオルフィニナの唇からこぼれた唾液を舐め取って顎へ舌を這わせ、更に首へ、鎖骨の間へと下りて、右の乳房に吸い付き、左の乳房を手のひらで覆った。
 オルフィニナの声が、さっきよりも甘いものへ変化している。もっとも、彼女はそんな自覚などないのだろう。必死で快楽を追い出そうとしているのか、唇を噛み、長いまつ毛を伏せて、ルキウスのシャツにしがみつかないよう、筋が浮くほど手を固く握りしめている。
 オルフィニナ・ドレクセンは男を知らない。もし知っていたとしても、快楽を知らない。そうでなければ、この愉悦に満ちた行為を「痛み」という言葉だけで表せるはずがない。
(ああ、可愛い)
 舌先で硬くなった彼女の甘い果実を食みながら、ルキウスは思った。
 もっと不本意な快楽に堕としてやりたい。彼女の気高い強さも頑迷なまでの矜持も剥ぎ取って、自分しか目に映らないようにしてやりたい。そうなったら、どんなに満たされるだろう。
 ルキウスは次第に熱くなるオルフィニナの肌を撫でながら鳩尾に触れ、肉置ししおきの薄い腹へ、臍へと手のひらを這わせた。絹のような肌の下でしなやかな筋肉が蠢き、この先に起こることを予感して緊張を始めた。
 この瞬間に唇を解放しているのは、このためだ。初めて女の中心に触れられたオルフィニナが最初にあげる声を聞きたかった。
「あ…――!」
 脚の間にルキウスの長い指が侵入してきた瞬間、オルフィニナの身体の中で何かが小さく弾けた。腹の奥からぞくぞくと奇妙な感覚が湧き上がり、身体から力を奪う。
 こんな感覚は知らない。
 ふ。と、ルキウスが吐息で笑った。揶揄うようでもなく、嘲笑でもない。純粋な歓びのように聞こえた。
「よく濡れてるから大丈夫だ、ニナ。力を抜いてろ」
 カッ、と血が沸いた。羞恥でもあり、怒りでもあった。無意識のうちに振り上げた右手を簡単に掴まれて再び壁に押しつけられた。
 目の前にあったのは、意地悪く笑むルキウスの美しい貌だ。
「言ったろ。痛くなんかしない」
「…痛くていいから、早く済ませて」
 自分の目に心の奥の弱い部分が映ってしまったことに、オルフィニナは気付かなかった。
 ぞくぞくと激しい愉悦がルキウスの背を這い上がり、血管に興奮を走らせ、身体を熱くした。この顔が見たかったのだ。
 だが、まだ足りない。
「まさか」
 言うなり、ルキウスはオルフィニナのしなやかな身体を軽々と肩に担ぎ上げた。突然のことに驚いたオルフィニナがシャツにしがみ付いて抗議の声を発したが、ルキウスは大股で寝室の奥へ進み、その裸体をベッドに投げ下ろした。オルフィニナが体勢を整える間もなく、ルキウスはベッドに乗り上げ、オルフィニナの手を掴んでシーツへ縫い付け、唇を奪って、脚の間へ指を滑り込ませた。
「――ふ、あっ…!」
 ルキウスの指が浅い場所を探るように内部を押し進み、そこに溢れた蜜を入り口に塗りつける。自分でも触れたことのない小さな部分に触れられるたび、じりじりと灼けるような熱が生まれては身体中に散り、小さく鋭い衝撃を刻みつけていく。
「すぐには終わらせない」
「…っ、あ、んんっ」
 オルフィニナは甘い声を我慢できずに唇を噛み締めて喉の奥で悲鳴をあげた。
 ルキウスが首の窪みに吸いつきながら、ゆっくりと中心に中指を奥へ進ませた。自分の身体が、信じられないほど簡単にそれを飲み込んでいるのがわかる。ルキウスがオルフィニナの弱点を探るように深いところから浅いところへ、入り口の突起へと指を滑らせると、無理矢理に引き出された快楽が溶け出して否応なく身体の中心を濡らした。
 次第に意識がぼんやりと霞がかり、呼吸さえ自由にならない。
「あっ!あ、いや…」
 いつの間にか堪えきれずにルキウスのシャツの胸元を掴んでいた。何かが身体の内側から迫り上がってくる。身体が抗えきれずにそれを享受し、もっと強い衝撃が襲ってくる。
 それを理解したように、耳元でルキウスが低く甘い声で囁いた。
「大丈夫だ、オルフィニナ。そのまま委ねて」
「う…んんッ――!」
 頭の中で何かが爆発したと思った。
 何が起きたか理解した後、オルフィニナは自分がひどく恥ずかしくなった。甘ったるい声をあげて快楽を受け入れたのは、自分自身だ。
 ルキウスは唇が愉悦に歪むのを抑えきれなかった。
 混乱、羞恥、自己嫌悪、――そして快楽。全てがオルフィニナの美しい顔に浮かび上がっている。蜜色の目が熱に浮かされたように潤み、荒い呼吸と呼応して、指を埋めた場所が熱くひくひくと蠢く。
「…ねえ、オルフィニナ」
 ルキウスは秘所に触れる指をゆっくりと動かし、もう片方の手で血色の昇った白い頬に触れた。
 全部お前のせいだとでも言いたげにオルフィニナが視線を向けてくる。その目がルキウスをいっそうぞくぞくさせた。これほど身体を熱く興奮させられたことは、未だ嘗てない。
「俺たちは一緒にいた方がいい。利害も一致しているし、相性も良い。そう思わないか?」
「誰が」
 オルフィニナが吐き捨てた。本気で怒っている。それなのに、ギリギリのところで理性を働かせているのだろう。しかし、もう遅い。ルキウスの指を伝って溢れるほど、既に身体が快楽を受け入れている。
(可愛い)
 もっと乱して、屈服させてやりたい。ルキウスはほとんど無意識のうちに、オルフィニナの顎を掴んでこちらを向かせた。
 溶け出した蜜色の目と、血潮に色づく肌をもっとよく見たかった。
「強がってる姿も魅力的だ。だけど――」
 意思とは関係なく唇が吊り上がった。オルフィニナの内部が熱く熟れ始め、入り口の突起を指が掠めるたびに内側を締め付け、唇の奥で噛み殺したはずの声が喉の奥で溢れてルキウスの耳をくすぐる。
 耐えかねたように逃げようとするオルフィニナの細い腰を、ルキウスは両手で強く掴んで抱き寄せた。
「逃がさないよ」
 この次にルキウスの身体に起きた変化は、性的興奮という単純な言葉では表すことができない。
 悔しそうに唇を噛んで今にも泣き出してしまいそうなオルフィニナの顔が、熱に苛まれて歪み、快楽の支配から免れようと必死で抗っている。シャツ越しに感じる柔らかい乳房の奥で打つ速い鼓動がドクドクとルキウスの胸に伝わり、愉悦と興奮とあらゆる快感が複雑に混在する激しい衝動をもたらした。
 ルキウスはオルフィニナの脚の間に膝をついて身体の中心を無防備に曝し、愉悦に笑った。笑いながら、自問した。
「なんだろうな…」
 白一色の退屈な世界を鮮烈な陽光で燃やすように、オルフィニナが突如として目の前に現れたあの瞬間、この衝動が始まったのだ。破壊的で胸が苦しくなるようなこれ・・の名前を、ルキウスは知らない。
「こういう感情は初めてだ。――君をめちゃくちゃにしてやりたい」
 オルフィニナの蜜色の目が燭台の仄明かりを受けて揺らめいた。
 吸い寄せられるようにその結ばれた唇に触れ、さっきまで噛み締めていたせいで赤く腫れた下唇を優しくなぞった。
 今、どんなに残忍な顔で笑っているか自覚はある。が、もはや止められない。止めるつもりもない。
 オルフィニナが何か言う前に唇を塞ぎ、再び秘所に触れた。小さく喘いだ瞬間に開いた唇から舌を挿し入れ、同時に身体の奥にも指を埋めると、オルフィニナが舌を触れ合わせながら喉の奥で悲鳴を上げた。腰が揺れ、もっと奥へ誘うように柔らかい身体の奥がルキウスの指を熱く濡らす。
(ああ、やばい)
 もう中に入りたくて脚の間がひどく硬くなっている。痛みを感じるほどだ。だが、まだだ。今入れたところで痛みを与えるだけなのは明白だ。もっと熟してからでないと、オルフィニナに与えるには足りない。
 唇を浮かせると、どちらのものとも判らない唾液が二人の唇を繋いだ。
「キスには慣れたみたいだな」
 この問いかけに、オルフィニナは狼狽したらしい。頬を赤くしてフイと横を向いてしまった。この反応は予想外だ。――もっと無体を働きたくなる。
「あっ――!」
 オルフィニナは激しく上体を反らせたのは、ルキウスが指を二本に増やして更に奥の上部をつついたときだった。
「やっ…、うぅ…!」
 やめてと言いたいのに、言ったら負けとでも思っているのだろう。ルキウスの宣戦布告に受けて立った手前、この期に及んで逃げを打つには、オルフィニナは負けん気が強すぎる。
 この女を、思考もままならないほどに蕩かしてやりたい。
「どうする?ニナ。そろそろ俺の計画に乗る気になったか。もう逃げたがっても逃がさないけど」
けだもの
 オルフィニナが真っ赤な顔で罵った。それがますますルキウスの欲望を煽るとも知らずに。
「暴れるなよ。縛りつけるのは別に趣味じゃない」
 ルキウスが片方の手で胸を覆い、その先端に舌を這わせ、身体の中心に突き立てた指をもっと奥へ埋めて、律動的に深い場所と浅い場所を撫でた。次第に肉体が収縮し、小さく漏れるオルフィニナの声が高くなる。
 オルフィニナは耐えた。
 舌が這う胸からぞくぞくと快楽が走り回り、身体の奥の自分でも知らない場所を刺激されて、全身が罪深い快感に導かれる。
 まただ。また、あの衝撃が襲ってくる。
「んんっ…」
 悲鳴が上がらないように手の甲を噛むと、胸を撫でていたルキウスの手が伸びてきて手を掴み、口を解放させた。
「だめだ。聞かせて」
 吐息が立ち上がった胸の先端に触れてオルフィニナの肌を震わせる。もはや拒んだところで無駄だ。もう抵抗する意識もこの行為に溶かされている。
「ん…ああっ――!」
 さっきよりも激しい真っ白な爆発が頭の中で起き、身体の奥が信じられないくらいの強さでルキウスの指を締め付ける。
「今みたいになったのは俺が初めて?」
 耳に直接響くルキウスの声が、興奮で掠れている。オルフィニナは息を切らせながら、靄のような意識の中でそれを聞いた。できることなら、知りたくなかった。こんな淫楽に弱い身体だったなんて、自覚したくなかった。ひどい屈辱だ。
 ルキウスはこの沈黙を肯定と受け取った。無意識のうちに頬が緩む。
「なあ、君の望みは何だ。一番の望みは。死ぬ覚悟で俺に差し出した余生を、どう使う?」
「ちょっと、待って…」
 二度の絶頂を味わわされてひどく感じやすくなっている内部を、ルキウスが執拗に攻めてくる。こんなふうにされたのでは、まともな思考ができない。
 が、ルキウスは無慈悲だった。
「待たないよ。今決めろ。一生俺に飼い殺しにされて無為な余生にするか、家族を救うためにアミラ王となって王族としての責務を全うし、崇高な人生にするか、どちらか選べ」
「はッ、あ、…あぁっ!――」
 親指で入り口の突起を撫でられ、同時に奥をつつかれて、オルフィニナは堪らず身体を跳ねさせた。
 もう限界だ。何度も与えられる刺激が腹の奥で快楽となり、全身を巡って大きくなる。耳朶に甘く噛み付かれて舌を這わされ、熱くなった内側をどろどろに溶かされ続けて、何度も意識が白く弾けた。
 それでも泥のような意識の奥深くに、玉座を狙う残忍な叔父と共にギエリに残された家族の姿がある。まだあどけない弟、優しい王妃、それに、アドラーの家族も危険だ。今やルキウスに囚われたオルフィニナが彼らを救うためにできることは、ひとつしかない。
 そして、忌々しいことに、ルキウスもそれを理解している。
「存外、感じやすいんだな。可愛いニナ」
 ルキウスが掠れた声で言った。
 オルフィニナは何度目かの絶頂の後、白い乳房を激しく上下させながら、小さく頷くような仕草を見せた。
「それはさっきの返答か?」
「…わたしがあなたの妃になって王位に就くとしても、弟が即位するまでだ。その後はあなたの自由にすればいい」
 オルフィニナの目が溢れそうなほどに潤んでいる。そのくせ、毅然とこちらを見上げてくる。何度もいかされてもう限界を超えているはずなのに、まだ折れないのだ。差し出された誘惑の果実を手に取りながら、口にしようとはしない。驚くべき自尊心だ。
 ルキウスの全身を今までよりももっと激しい興奮が襲った。
「いいね」
 ルキウスは破顔してオルフィニナの乱れた髪を梳き、頬に貼り付いた赤い髪を避けた。長い睫毛に縁取られた甘やかな蜜色の目が、今は自分だけを見つめている。
「これは、密約だ。誓書はない。君と、俺だけの――」
 ルキウスが悪魔のように笑んだ時、オルフィニナはその口付けに応じた。
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