レーヌ・ルーヴと密約の王冠

 アミラ王国の若きオルデン領主・女公オルフィニナは、敵国エマンシュナの王太子軍に奇襲を仕掛け、城と領地を守り抜く。
 ところが、時同じくして遠く離れた王都が陥落。オルフィニナは臣下と領民の安全を条件に城を開け、自ら敵の王太子ルキウス・アストルの捕虜となる。
「君をめちゃくちゃにしてやりたい」
 ルキウスは美しい貌に悪魔のような笑みを浮かべ、彼女にある密約を持ちかける。
 それは、結婚して和平を結び、その功績により互いの政敵を排除するというもの。

 目的のためと言いながらオルフィニナに執着を見せるルキウス。
 ふたつの王国のためにルキウスのものになったオルフィニナ。

 次第に暴かれる秘密が、ふたつの王国の命運を変えてゆく。――

密約で結ばれたふたりの、歪で未熟な愛のみちゆき。
ヒストリカルロマンス・マルス大陸物語〈オルフィニナとルキウス篇〉

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【作者註】
※性行為に於いてやや無理矢理な表現があります。
※一部戦闘場面に於いて暴力、出血などの痛々しい表現があります。
※クイン視点の番外編『騎士が忠誠を知る夜』を短編として別途掲載中。
※〖エブリスタ〗〖ムーンライトノベルズ〗にて同一作品掲載中。内容に相違はありません。
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