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八十五、家族の秘密 - des secrets -
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吐き気がする。
アニエスは十日ぶりに戻った屋敷の門の前で立ち竦んだ。身体中にあの噎せ返るような薔薇の香水がまとわりついて、離れない。
この匂いをガイウスのいる空間には持ち込みたくない。いっそ庭の池に飛び込んで魚臭くなった方がずっとましだ。
ドーリッシュ屋敷で弟が捕まって以来、ヴェロニク・ルコントは王府や軍の目を警戒して、以前のような派手な宴は開かなくなった。お陰であのイカれた乱交パーティーに参加しなくて済むのは幸運だが、代わりに何か薬物の混じった酒を飲まなければならなくなった。ヴェロニクが自分の憂さ晴らしのために用意したものだ。彼女に疑念を抱かせないためには、これに付き合うしかない。幻覚を見るまでは行かないが、時折天地がひっくり返るように頭がぐらぐらと揺れて不快だ。今も一時間前まで飲んでいた酒のせいで、頭痛が続いている。
しかし、吐き気の原因がそれではないことはわかっている。
父親のせいだ。
いや、正確には、父親の寝室から結い髪を解いた姿のヴェロニク・ルコントが出てくるところに遭遇したせいだ。目的のために身体を使うやり方は自分も経験があるから、ヴェロニク・ルコントを非難することはできない。問題は、父親だ。年の差が問題なのではない。相手が国王の愛妾であることが大問題なのだ。これが露見すれば――もっと悪いことにその相手が前ルドヴァン領主だと知られれば、コルネール家はどうなるか分からない。この不義を理由に取り潰されることも考えられる。
(気持ち悪い)
心底嫌悪感を持った。闇商人と国王の愛人のただれた関係がどうとかではなく、父親のその身勝手さに対してのことだ。あんな人間と血が繋がっていると思うと、自分の身体から血を全て抜き取りたくなる。
(こんな話、どうやってガイウスに聞かせろって言うのよ)
アニエスがヴィゴの馬車を降りてから門前に立ったまま微動だにせずにいると、それほど間を置かずに重たい扉が開き、誰かが飛び出してきた。
ガイウスだ。
既にゆったりした寝衣のシャツに着替えている。この姿を見るだけで、どんよりとした気分が少し浮き立つ。なんて単純だろうかと、アニエスは内心で自嘲した。
「アニエス!」
呼ばれた直後にふわりと優しくその腕に包まれ、アニエスは泣きたくなった。
「心配したぞ。どうしたんだ。何故入ってこない」
「ちょっと疲れただけ。大丈夫よ、お兄さま」
これが言葉通りでないことなど、もうガイウスには分かっている。
「そうか」
とだけ言ってガイウスはアニエスを横向きに抱き上げ、屋敷の中へ足を向けた。
「ちょっと!なに?やめて。こんなことしなくても大丈夫だから」
「この期に及んでお前の言葉をそのまま信じるほどわたしは愚鈍ではないぞ」
「だっ…」
大丈夫だ。ともう一度言おうとしたが、諦めた。アニエスはガイウスから香る、雪の朝の空気を思わせる匂いを吸い込み、その温もりに縋るようにガイウスの首に腕を回した。
アニエスがこんなふうに甘えてくるのは、初めてのことだ。
この時の感情を、ガイウスはどう形容して良いか分からなかった。ただ、初めてアニエスと心が通じたと思った。
ガイウスが貴婦人の寝室にしては殺風景なアニエスの寝室に入り、使用人に扉を閉めさせ、アニエス好みの硬いベッドに腰を下ろした後も、アニエスはその首にしがみついたままでいた。
「泣いているのか」
「泣いてない」
「気分が悪いか」
「悪い」
「何か、わたしにして欲しいことは?」
「…もうちょっとこのままでいて」
幼い妹をあやしているような格好なのに、ガイウスにはアニエスが十歳の心許なげな少女ではなく、優雅な貴婦人でもなく、勝気な妹でもなく、知らない女に見えた。ただの、心の弱い部分を曝け出している、傷ついた女に。
アニエスはガイウスの肩に頭を預け、広い背をぎゅうっと抱きしめた。
「聞いて、ガイウス」
ガイウスは黙って先を促した。
「アントワーヌ・デヴェスキとわたしたちの父親のことよ」
アニエスは話し終えるまで、ガイウスにしがみついたままでいた。
顔を見られたくなかった。途中で怒りのあまり泣き出してしまうかもしれなかったからだ。
事の仔細を全て聞いたガイウスは、無言でアニエスを強く抱きしめ、何か思案するようにゆったりしたリズムでしばらくアニエスの背をぽんぽんと叩いたあと、突然声を上げて笑い出した。
周囲の空気を震わせるような大音声だ。アニエスは驚いて顔をあげ、茫然と兄を見た。こんなガイウス・コルネールは見たことがない。狂ってしまったのかと心配になる程の笑い方だ。
「あの、薄汚い守銭奴め!」
笑いながら、ガイウスはそう言って父親を罵った。
「とうとう尻尾を出したぞ。手柄だ、アニエス」
狂喜とも言える。
ガイウスはアニエスの頬にキスをして労うように頭を撫で、青みがかった灰色の目を鈍く光らせた。
「あいつがアントワーヌ・デヴェスキだというのなら、永遠に牢獄へ放り込んでやればいいだけの話だ。ルネ・コルネールはもうこの世に存在しない」
アニエスは高らかに笑うガイウスを見て、理解した。
何故、父親を投獄ではなく、追放したのか。
――この時を待っていたのだ。父親が名を変え、別人として犯した罪が露見するのを。狡猾で強欲なあの男が、追放されて大人しくしていられる類の人間ではないことは、ガイウスには分かっていたのだ。永遠に浮世へ戻ってこられない理由を自ら作り出してしまうことを。
捕らえた男が例え同一人物でも‘ルネ・コルネール’でさえなければ、コルネール家の名に泥がつくことはない。というのが、ガイウスの見解だ。
「…そういうこと」
アニエスは呟いた。
小さな失望を感じた。
ガイウスは父親をそれほどまでに憎んでいる。これは私怨だ。コルネールを守るためではない。母を裏切り、子を裏切り、コルネールを裏切り続けた父親に対する、憎悪にほかならない。
(じゃあ、わたしは?)
そんな穢らわしい存在を通してしか繋がっていない妹を、ガイウスが本心から愛することなどあるのだろうか。
「本当に嫌いなのね」
そう呟いた後、ガイウスの驚いたような視線に気付いて、アニエスは目を逸らした。非難がましかったかもしれない。
「お前は違うのか。あの男は利己的で吐き気がすると言っていただろう」
「いっそ血が繋がっていなければよかったと思うくらいには嫌いよ。でも、あの人がいなかったらわたしはこの世に存在してないし、コルネール家に迎え入れられることもなかった。その事実は変えられないわ。だから――」
この時のガイウスがアニエスを見る目は、憐憫を映していた。
「――嫌っていても、あなたみたいに心底憎むことはできないかも」
「優しいな、アニエス」
ガイウスがアニエスの頬を手の甲で優しく撫でた。ろくでなしの父親への情を捨てきれない妹を憐れんでいる。
違う。
アニエスは思った。
父親を憎まないことで、異質な自分の存在を少しでも正当化しようとしているだけだ。
「しかし、これは使える」
ガイウスは満足げに言った。目が、まるで悪巧みに夢中の悪童のようだ。
「あのボンクラを完全に籠絡する切り札になる」
「役に立ててよかったわ、お兄さま」
アニエスの顔に、いつもの優美な笑みが戻った。ガイウスのよく知る顔だ。
「…もう気分は大丈夫なのか」
アニエスはガイウスから離れて立ち上がった。温もりがひどく名残惜しかった。が、いつも兄に見せる顔を崩さなかった。
「お兄さまが子供みたいにあやしてくれたから、少し元気になったわ」
ガイウスは探るようにアニエスの顔を見つめた。アニエスはその視線を避けるように話題を変えた。
「それより、計画を聞かせて。こちらの餌付けは済んでるわ。どうやってボンクラを使う気なの?」
兄の顔から悪童の顔に戻ったガイウスが計画を話す間、アニエスは相槌を打ちながら別のことを考えていた。
これでもう終わりにする。
父親との絆に苦しむのも、コルネールの半端者でいるのも、叶いようのない恋に心を傷めるのも、ぜんぶ最後だ。
この和平が成ったら――‘コルネール家の妹’としての役目を終えたら、あとは好きに生きる。
そういう道を、キセが示してくれた。自分で自分を卑下するような生き方は、もうやめる。
(わたしはどこにでも行ける)
アニエスは心の中で呟いた。
アニエスは十日ぶりに戻った屋敷の門の前で立ち竦んだ。身体中にあの噎せ返るような薔薇の香水がまとわりついて、離れない。
この匂いをガイウスのいる空間には持ち込みたくない。いっそ庭の池に飛び込んで魚臭くなった方がずっとましだ。
ドーリッシュ屋敷で弟が捕まって以来、ヴェロニク・ルコントは王府や軍の目を警戒して、以前のような派手な宴は開かなくなった。お陰であのイカれた乱交パーティーに参加しなくて済むのは幸運だが、代わりに何か薬物の混じった酒を飲まなければならなくなった。ヴェロニクが自分の憂さ晴らしのために用意したものだ。彼女に疑念を抱かせないためには、これに付き合うしかない。幻覚を見るまでは行かないが、時折天地がひっくり返るように頭がぐらぐらと揺れて不快だ。今も一時間前まで飲んでいた酒のせいで、頭痛が続いている。
しかし、吐き気の原因がそれではないことはわかっている。
父親のせいだ。
いや、正確には、父親の寝室から結い髪を解いた姿のヴェロニク・ルコントが出てくるところに遭遇したせいだ。目的のために身体を使うやり方は自分も経験があるから、ヴェロニク・ルコントを非難することはできない。問題は、父親だ。年の差が問題なのではない。相手が国王の愛妾であることが大問題なのだ。これが露見すれば――もっと悪いことにその相手が前ルドヴァン領主だと知られれば、コルネール家はどうなるか分からない。この不義を理由に取り潰されることも考えられる。
(気持ち悪い)
心底嫌悪感を持った。闇商人と国王の愛人のただれた関係がどうとかではなく、父親のその身勝手さに対してのことだ。あんな人間と血が繋がっていると思うと、自分の身体から血を全て抜き取りたくなる。
(こんな話、どうやってガイウスに聞かせろって言うのよ)
アニエスがヴィゴの馬車を降りてから門前に立ったまま微動だにせずにいると、それほど間を置かずに重たい扉が開き、誰かが飛び出してきた。
ガイウスだ。
既にゆったりした寝衣のシャツに着替えている。この姿を見るだけで、どんよりとした気分が少し浮き立つ。なんて単純だろうかと、アニエスは内心で自嘲した。
「アニエス!」
呼ばれた直後にふわりと優しくその腕に包まれ、アニエスは泣きたくなった。
「心配したぞ。どうしたんだ。何故入ってこない」
「ちょっと疲れただけ。大丈夫よ、お兄さま」
これが言葉通りでないことなど、もうガイウスには分かっている。
「そうか」
とだけ言ってガイウスはアニエスを横向きに抱き上げ、屋敷の中へ足を向けた。
「ちょっと!なに?やめて。こんなことしなくても大丈夫だから」
「この期に及んでお前の言葉をそのまま信じるほどわたしは愚鈍ではないぞ」
「だっ…」
大丈夫だ。ともう一度言おうとしたが、諦めた。アニエスはガイウスから香る、雪の朝の空気を思わせる匂いを吸い込み、その温もりに縋るようにガイウスの首に腕を回した。
アニエスがこんなふうに甘えてくるのは、初めてのことだ。
この時の感情を、ガイウスはどう形容して良いか分からなかった。ただ、初めてアニエスと心が通じたと思った。
ガイウスが貴婦人の寝室にしては殺風景なアニエスの寝室に入り、使用人に扉を閉めさせ、アニエス好みの硬いベッドに腰を下ろした後も、アニエスはその首にしがみついたままでいた。
「泣いているのか」
「泣いてない」
「気分が悪いか」
「悪い」
「何か、わたしにして欲しいことは?」
「…もうちょっとこのままでいて」
幼い妹をあやしているような格好なのに、ガイウスにはアニエスが十歳の心許なげな少女ではなく、優雅な貴婦人でもなく、勝気な妹でもなく、知らない女に見えた。ただの、心の弱い部分を曝け出している、傷ついた女に。
アニエスはガイウスの肩に頭を預け、広い背をぎゅうっと抱きしめた。
「聞いて、ガイウス」
ガイウスは黙って先を促した。
「アントワーヌ・デヴェスキとわたしたちの父親のことよ」
アニエスは話し終えるまで、ガイウスにしがみついたままでいた。
顔を見られたくなかった。途中で怒りのあまり泣き出してしまうかもしれなかったからだ。
事の仔細を全て聞いたガイウスは、無言でアニエスを強く抱きしめ、何か思案するようにゆったりしたリズムでしばらくアニエスの背をぽんぽんと叩いたあと、突然声を上げて笑い出した。
周囲の空気を震わせるような大音声だ。アニエスは驚いて顔をあげ、茫然と兄を見た。こんなガイウス・コルネールは見たことがない。狂ってしまったのかと心配になる程の笑い方だ。
「あの、薄汚い守銭奴め!」
笑いながら、ガイウスはそう言って父親を罵った。
「とうとう尻尾を出したぞ。手柄だ、アニエス」
狂喜とも言える。
ガイウスはアニエスの頬にキスをして労うように頭を撫で、青みがかった灰色の目を鈍く光らせた。
「あいつがアントワーヌ・デヴェスキだというのなら、永遠に牢獄へ放り込んでやればいいだけの話だ。ルネ・コルネールはもうこの世に存在しない」
アニエスは高らかに笑うガイウスを見て、理解した。
何故、父親を投獄ではなく、追放したのか。
――この時を待っていたのだ。父親が名を変え、別人として犯した罪が露見するのを。狡猾で強欲なあの男が、追放されて大人しくしていられる類の人間ではないことは、ガイウスには分かっていたのだ。永遠に浮世へ戻ってこられない理由を自ら作り出してしまうことを。
捕らえた男が例え同一人物でも‘ルネ・コルネール’でさえなければ、コルネール家の名に泥がつくことはない。というのが、ガイウスの見解だ。
「…そういうこと」
アニエスは呟いた。
小さな失望を感じた。
ガイウスは父親をそれほどまでに憎んでいる。これは私怨だ。コルネールを守るためではない。母を裏切り、子を裏切り、コルネールを裏切り続けた父親に対する、憎悪にほかならない。
(じゃあ、わたしは?)
そんな穢らわしい存在を通してしか繋がっていない妹を、ガイウスが本心から愛することなどあるのだろうか。
「本当に嫌いなのね」
そう呟いた後、ガイウスの驚いたような視線に気付いて、アニエスは目を逸らした。非難がましかったかもしれない。
「お前は違うのか。あの男は利己的で吐き気がすると言っていただろう」
「いっそ血が繋がっていなければよかったと思うくらいには嫌いよ。でも、あの人がいなかったらわたしはこの世に存在してないし、コルネール家に迎え入れられることもなかった。その事実は変えられないわ。だから――」
この時のガイウスがアニエスを見る目は、憐憫を映していた。
「――嫌っていても、あなたみたいに心底憎むことはできないかも」
「優しいな、アニエス」
ガイウスがアニエスの頬を手の甲で優しく撫でた。ろくでなしの父親への情を捨てきれない妹を憐れんでいる。
違う。
アニエスは思った。
父親を憎まないことで、異質な自分の存在を少しでも正当化しようとしているだけだ。
「しかし、これは使える」
ガイウスは満足げに言った。目が、まるで悪巧みに夢中の悪童のようだ。
「あのボンクラを完全に籠絡する切り札になる」
「役に立ててよかったわ、お兄さま」
アニエスの顔に、いつもの優美な笑みが戻った。ガイウスのよく知る顔だ。
「…もう気分は大丈夫なのか」
アニエスはガイウスから離れて立ち上がった。温もりがひどく名残惜しかった。が、いつも兄に見せる顔を崩さなかった。
「お兄さまが子供みたいにあやしてくれたから、少し元気になったわ」
ガイウスは探るようにアニエスの顔を見つめた。アニエスはその視線を避けるように話題を変えた。
「それより、計画を聞かせて。こちらの餌付けは済んでるわ。どうやってボンクラを使う気なの?」
兄の顔から悪童の顔に戻ったガイウスが計画を話す間、アニエスは相槌を打ちながら別のことを考えていた。
これでもう終わりにする。
父親との絆に苦しむのも、コルネールの半端者でいるのも、叶いようのない恋に心を傷めるのも、ぜんぶ最後だ。
この和平が成ったら――‘コルネール家の妹’としての役目を終えたら、あとは好きに生きる。
そういう道を、キセが示してくれた。自分で自分を卑下するような生き方は、もうやめる。
(わたしはどこにでも行ける)
アニエスは心の中で呟いた。
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