最強の能力者? 何それおいしいの? 僕は無能力者ですけど?

によな

文字の大きさ
上 下
16 / 16

しょ、初級薬品ですよ? 本当です (裏)

しおりを挟む
side~小林 蓮見~

「ハァ、今回もダメだなー」

私は今装備の発注を頼みにきた斎藤武に、ざつよ…じゃない、薬品製作体験をさせ、外出していた

そして今ある薬品を作る為に試行錯誤してる最中だ
そのある薬品とは私の親友である車椅子の彼女の足を治すための薬だ

だが、今までそのレベルの薬品は開発されたことがなく、都市伝説レベルである
今も、薬品を製作したが全く別の効果の薬品が出来てしまった

「とりあえず、今日はこれぐらいにして帰るかー」

仕方がないので自分の部屋に帰ることにした
そしてドアを開けると私の親友である福井 倉が座っていた

「あ、お帰りなさい」

「ただいまー、あれ?斎藤武は?」

「あぁ、彼ならもう帰ったわよ」

「へー…」

となると、彼が作った初級薬品はどこだ?
見ると誰かに飲み干された出した覚えのないグラスがあった
うん?彼自分で初級薬品を飲んだのか?初級薬品て味はイマイチなんだけどなぁ

そんなことを考えていると急に倉が言った

「足が…」

「ん?どうしたの?」

急にそんなことを言ったので、ふと後ろを振り返ると
倉が驚きを隠しきれないと言った様子で立っていたーー
そう、立っていたのだ

「ねぇ蓮見、足がぁ…っ!」

そう言って私に抱きつき、そのまま泣き始めてしまった
まだ、頭が混乱していたけど、そんな親友につられて私も泣いてしまった


$ $ $ $ $


ひとしきり泣いて、落ち着いた後

「で、なんで急に立てるようになったのー?」

「うーん、分からないわ、なんか足に違和感があるなって思ってたら立てるようになったの」

「心当たりとかないの?」

「特には…でもそこのグラスに入っていたカル○スは飲んだわね

「え?私そんなの入れてないよ?そのグラスに入ってるのは斎藤武が作った初級薬品のはずだけど…」

「え?味も色も全然違ったけど…」

まさか彼が作ったのか?いや、彼とは初対面だし倉のことは知らないはずだし…

「まさか…装備製作のお礼で作っといたとか?でも、お金はもらってるんだけどなー」

「まぁとにかく私を助けてくれたことには変わりないわよ、お礼はしないとね」

確かにそうだ、私の親友を助けてくれたことには変わりない

「よーし、気合いを入れて装備を作るとするかー!」

side~学園長~

最近、武くんが何やら車椅子の子の足を治す薬品を作ったともっぱら噂になっている
実際に今まで車椅子だった子が二本足で自由に歩いているのを見かけた

「彼は自分の力を隠したいのか見せびらかしたいのかどっちなのかしら…」

そんなレベルの薬品を作れるなんて…、これでまた彼狙われるんじゃないかしら?



一方その頃…

「斎藤武!お前は他のものとは比べ物にならないレベルの薬品を作れるらしいな、その技術は私がいただく!」

「知らねえぇよおおおぉ!誰か助けてえぇぇ!」
しおりを挟む
感想 3

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(3件)

サンタ様
2021.06.23 サンタ様

次の話気になる!書いて欲しい!

解除
サンタ様
2021.06.16 サンタ様

続きあざす

解除
サンタ様
2021.06.16 サンタ様

なんかまったりさんみたいな作品なのかなーって思って見てみたら…勘違い野郎かよ!

解除

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

未来から来た美女の俺

廣瀬純一
SF
未来から来た美女が未来の自分だった男の話

高校生とUFO

廣瀬純一
SF
UFOと遭遇した高校生の男女の体が入れ替わる話

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

クトゥルフの神々VS人類の神々

puni2fox
SF
神話を調べている時にふと思いついたので、暇つぶしにChatGPTで遊んでみたものです。

婚約破棄?一体何のお話ですか?

リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。 エルバルド学園卒業記念パーティー。 それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる… ※エブリスタさんでも投稿しています

体内内蔵スマホ

廣瀬純一
SF
体に内蔵されたスマホのチップのバグで男女の体が入れ替わる話

日本昔話村

たらこ飴
SF
 オカルトマニアの唐沢傑は、ある日偶然元クラスメイトの権田幻之介と再会する。権田に家まで送ってくれと頼まれた唐沢は嫌々承諾するが、持ち前の方向音痴が炸裂し道に迷ってしまう。二人が迷い込んだところは、地図にはない場所ーーまるで日本昔話に出てくるような寂れた農村だった。  両親が若い頃に体験したことを元にして書いた話です。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。