揺らぐ残像

あおい

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第二章:逃れられない快感の波

逃れられない快感の波

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清楚な白いワンピースをまとった僕は、力也の車へと足を進める。
車体に映る女の格好をした自分の姿が目に入るたび、視線を逸らしたくなる衝動を抑えきれない。
ワンピースのやわらかい裾が揺れ、細いヒールが地面をカツカツと刻む音が耳に響く。
その音が周囲に僕の存在を知らしめるかのようで、羞恥心が胸を締め付ける。

助手席のドアに手を掛けると、以前なら何気なく開けられたはずのドアが、今の僕にはやけに重く感じる。
両手を使い、慎重にドアを開ける。
最初にヒールのついた足をそっと車内に滑り込ませるが、その動作ひとつでさえ緊張が走る。
ヒールがフロアマットに引っかからないよう、注意深く足元を確認する。
次に、ワンピースの裾を軽く摘み、布地がシートに触れて乱れないよう気を遣いながら、ゆっくりと上半身を傾ける。
シートに腰を下ろすと、膝の上でふんわりと広がる白い布地が、無防備な柔らかさを僕に押し付けてくる。

腰を落ち着けた後、僕は膝を揃え、ワンピースのラインを指先で撫でて整える。
その動作ひとつひとつが自然と優雅で女性らしい仕草になってしまっている自分に、内心で戸惑いを覚える。
以前なら、一切気にすることなく無造作にシートに座り込んでいたのに、今では動作のすべてに慎重さと繊細さが求められる。

助手席のドアを閉めるため手を伸ばすと、外から吹き込む風がワンピースの裾をふわりと持ち上げる。
その瞬間、僕は慌てて裾を掴み、ドアに挟まれないようそっと整える。その一連の動作が、周りに繊細で丁寧な印象を与える。
ドアを静かに閉める音が響くと、ふと、自分が完全に車内に閉じ込められたような感覚が押し寄せてくる。

目を伏せて膝元を眺めると、白いワンピースの裾が整然と広がり、その一方で、男としての自分がどこか遠ざかっていくような気がしてならない。
防御性の低いワンピースに包まれていると、自分の身体が無防備で、誰かの目に晒されているような錯覚さえ覚える。

思えば、女にされてからというもの、僕のクローゼットにはスカートとワンピースしかなくなった。
パンツ類は完全に排除され、防御性の低い布地だけが僕の身体を覆う。
日常のささいな動作すら、慎重さと気遣いを今の僕には求められる。
かつての無骨な自分を思い返しながら、僕は不本意ながらも、「女」の仕草が身についてしまったことに気づく。
助手席に座る僕の姿は、他人から見れば「可憐な女」なのかもしれない。
しかし、その内側で感じるのは、どうしようもない恥ずかしさと、男としての誇りを女らしさで覆われるような戸惑いだ。

「今日のお前、随分と女っぽかったぞ。あいつ、お前がもともと男だったなんて気づいちゃいなかったな。もう誰が見てもお前は女だ。男の心は捨てた方がよいんじゃないのか?」
力也の言葉が、僕の胸の奥に鈍い痛みを残す。
助手席に座る僕の手は、白いワンピースの裾をそっと握りしめる。
それは無意識の仕草だったのに、力也の視線がその指先に向けられたのを感じ、途端に熱が頬に上る。
「また、男の自分が遠のいていく……」
ふわりとした柔らかなワンピースの布地の感触が指先に伝わるたび、自分がどれほど「男」から遠ざかったのか、否応なく思い知らされる。

目をそらし、窓の外を眺めても、反射するガラスに映るのは可憐な自分の姿。
軽くウェーブがかった髪は、風に遊ばれて繊細に揺れ、耳元では揺れるピアスが光を反射している。
足元を見れば、ヒールのストラップが細い足首を囲む。
すべてが女っぽい、男であった頃の自分ではない。

気づけば、力也の運転する車の中、膝をきちんとそろえ、ワンピースの裾を軽く押さえながら座っている。
その仕草は、他人から見ればきっと自然で、女性として見られてしまうのだろう。
だが、自分ではその「自然さ」が恐ろしくてたまらない。
無意識に身についてしまった女の所作が、心の中の男の部分を少しずつ侵食していくような気がしてならない。

「よし、少し寄り道するぞ。」
力也の声にハッとして、視線をそちらに向ける。
逞しい腕がハンドルを握り、力強く車を動かす。
かつて自分も握っていたハンドル。
しかし、今の僕の腕は、華奢で頼りない。
力強さを失ったその手を見つめながら、思わずぎゅっと拳を握りしめる。

車は街を抜け、やがて海沿いの道へと差しかかる。
窓を開けると潮風が髪を撫で、かすかに海の匂いを運んでくる。
僕は膝の上で手を組み、外を眺めるふりをしていたが、ふと窓に映る自分に目を奪われる。
「これが……僕なのか?」
華奢なシルエット、柔らかな髪、自然に描かれた眉、そしてグロスの艶めく唇。
見知らぬ誰かがそこにいるようだった。

海沿いの公園で車が停まり、力也が助手席のドアを開ける。
「ほら、行くぞ。」
差し出された手に戸惑いながらも、その大きな手に触れた瞬間、心臓が大きく跳ねた。
かつて自分が誰かをエスコートする立場だったことを思い出し、強烈な羞恥心が胸を刺す。
だが、それでも力也の手を握り返すしか僕には選択肢がない。
車から降りると、風が吹き抜け、ワンピースの裾が軽く持ち上がるのを感じ、手でさっと押さえる。
その動作ひとつひとつが、まるで「女」としての自分を知らしめているようで、胸が締め付けられた。

展望台へ向かう階段を、二人でゆっくりと登る。
風に揺れるワンピースの裾が気になり、片手で押さえるたび、女らしい仕草を晒している自分がいる。
それが無意識にできてしまう自分を、どこか遠くで客観的に見ているような感覚に襲われる。
「僕は、もう戻れないのか……?」
男としての自分への未練が胸の奥で静かに疼き続けていた。

「手すりに手を置いたまま前にかがめ。」
自分でというより、力也に強引に前かがみにさせられる。
やわらかな生地のワンピースという無防備な装いのまま、僕は力也に背を向けてかがむかたちになる。
「カチャカチャ」
力也がズボンのベルトを外す音がする。
「え?まさか!」
力也が僕の清楚な白いワンピースの裾をめくり、前かがみの僕の腰に裾をかけた。
ワンピースの裾は簡単すぎるほど持ち上げられ、僕の下着があらわになる。
「こんなところで。どうすれば、、、」
ワンピースの裾をまくられ、前かがみになった状態のまま、僕は力也がベルトを外し、チャックを下ろす音を聞いていた。
かつての逞しさを失い、すっかり華奢になってしまった僕の手足では、到底、力では力也にかなうはずもない。
女になった僕は、力也に従うしかないのだ。

「女の着るものっちゅうのは頼りねぇなぁ。防御力がまるっきりない。女ってもんは、よくもこんな頼りねぇもんで、外を歩けるもんだ。」
どう考えても、僕はこれからここで、力也にされることになるだろう。いや、確実にされるのだ。
そう悟った瞬間、僕の人工女性器が力也を受け入れようと濡れてくるのを感じる。
僕は必死に自分の身体に起きていることを否定しようとするが、身体が勝手に条件反射的に準備してしまう。

目の前に広がるきれいな海、気持ちよく吹き抜ける風、春の日の優しい日差し、穏やかな自然の中で、僕はこれから力也に入れられようとしている。
「誰かに見られたら、、、」
自分が男のときも、外でした経験は僕にはなかった。
かといって、願望がなかったわけではない。
むしろ、外で女性としてみたいとずっと思っていたが、常識的にそんなことは無理だと考えていた。アダルトビデオの中の話と考えていた。
そんな嘘みたいなことが、今自分に起きようとしている。
しかし、今の僕は、願望を持っていたときとは真逆の立場であり、外でされる側なのだ。
男のときに持っていた願望が頭の中をめぐるが、今の僕にはもう勃起させるものがない。
勃起するものを失った僕の股間には、代わりに勃起したものを受け入れるための一本の細い溝が刻まれ、その溝がどんどん潤っていく。
今の自分の立場は本来望んでいたものではない。それなのに、頭の中に残る男としての願望が、今歪みきったかたちで実現しようとしており、僕の人工女性器を潤わせていく。
力也が服を脱ぐ間も、僕の人工女性器は、力也のペニスを受け入れる準備を勝手に進める。
自分の身体が、まるでこれから起きることを望んでいるかのようだ。
僕は必死に止めようとするも、人工女性器からあふれるヨダレはとどまることはない。
自分の身体なのに、それを止めることができず、自分の惨めさに押しつぶされそうになる。

力也が僕の下着に手をかけて、一気に膝のあたりまで下ろした。
力也のカチカチになった男性器が、僕の人工女性器にあてがわれる。
「もうだいぶ濡れてるじゃねぇか。ぐちょぐちょだぞ。男だったくせに、恥ずかしくねぇのかよ。」
力也の言葉に返す言葉が見つからない。
「お願い、こんなところで入れないで」そう心の中で叫んでも、声に出すことができない。

そんな願いなど叶うわけもなく、力也の力強く硬い男性器が、僕の人工女性器を一気に打ち抜いた。
力也の腰の前後運動が始まる。
「あん、あっ、あん、」
こんなところで声などあげまいと思っていたにもかかわらず、あまりの快感の荒波に、あっさりと僕の意思は崩れ去ってしまった。
声を殺そうとするけれども、逆にそれが僕から漏れる喘ぎ声を、余計切ないものにしてしまう。
僕は、人工女性器を力也のカチコチになった男性器でかき回されながら、力也に後ろ手に腕を組まされた。後ろ手腕組み立ちバックの体勢だ。
無理やり起こされた僕の華奢な身体が、力也の力強い男性器に否応なしに奥まで貫かれる。

「どうしてこんなに、僕は望んでないのに。だめだ、我慢できない。」
力也のペニスが、容赦なく僕の人工女性器の奥深くをかき回してくる。
身体をくねらせて少しでもアクメの嵐から逃れようとするも、華奢な腕を力也にガッチリと後ろ手に組まれていて、身動きすら取れない。
力也に完全に支配された僕は、切ない喘ぎ声を漏らしながら、快感に耐えることしかできない。

「あん、あ、あん、」
力也の容赦ない腰の動きに、僕は絶頂を迎えてしまいそうだ。
力也のペニスを受け入れて、まだ1分も経っていない。
そんな淫らで恥ずかしい姿をさらすわけにはいかないと、必死に耐えようとする。
それでも、僕の人工女性器の奥深くまで打ち込まれている力也のペニスの動きは止まることがない。
腕組み立ちバックの体勢でされるがままの僕は、不覚にもアクメを迎える。

「いっちゃう、あっ、いっちゃう」
腰が一気に砕け、膝がガクガクと震える。
華奢な自分の体重も支えることができず、膝をつきそうになる。
しかし、ガッチリと後ろ手に組まれた力也の逞しい腕と、僕の人工女性器の奥深くに突き刺さったままのペニスがつっかえ棒になって、膝をつくことも許されない。
力也の容赦ない攻めに、僕はあっけなく陥落し、立ったままいかされた。
身体の力が抜け落ち、全体重が力也の腕とペニスに預けられる。
が、しかし、力也の逞しい腕とペニスは、僕の華奢になってしまった身体など問題にしないくらいびくともしない。
力なくよろけるも、ペニスというつっかえ棒で無理やり立たされている僕の姿は、見るも無残なほどの敗北感を晒している。

「なんだ?お前もしかしていったのか?」
力が全く入らない状態のまま、無理やり身体を起こされた僕は、ただただ荒い息遣いでアクメに耐える。
力也の話す声が遠くに聞こえ、自分以外の誰かに話しているように感じる。
何も考えられないくらい、僕の全身を女のアクメが支配する。
「まだ1分も経ってないぞ、なんてざまだ。こんなんじゃ、もうちんぽなしじゃ生きていけんだろ?」
“ちんぽなしでは生きていけない”、力也の一言一言が、僕の男への未練とプライドをずたずたに崩そうとしてくる。
僕のかすかな反抗心が、崩壊一歩手前で僕を踏みとどまらさせ、頭の中で力也の言葉を否定する。
しかし、その反抗心が、アクメに支配されている僕の身体と心のギャップを生み、僕自身を苦しめる。

力也が再び腰を動かし始める。
いかされたばかりで、立っていることもままならない状態の僕を、力也は追い討ちをかけるように硬さを維持したままのペニスで突きまくってくる。
僕の身体は、アクメに耐えきれず倒れ込もうとするが、僕の両腕を後ろ手に組む力強い力也の腕と、人工女性器の奥深くまで突き刺さっているつっかえ棒が、決してそれを許さない。
アクメに耐えきれず、本当はとっくに膝から崩れ落ちているであろう身体を無理やり起こされ、さらにアクメを押し付けられる。

「あ、またいっちゃう、はぁっ」
僕は、華奢な身体をびくびくさせて、またもやアクメに達した。
膝がガクガクして倒れ込みそうになるけれども、そのたびに人工女性器に突き刺さった力也のペニスがつっかえ、それを許さない。
串刺し状態にされている僕は、力也のペニスが硬い限りは、このアクメ地獄から逃れることができない。

「はぁ、はぁ、はぁ」
力也が腰の動きを止め、僕は無理やり立たされた状態で肩で息をする。
「男のままだったら、出して萎えれば終わりだったかもしれないがな、今のお前は何度いこうが男に許してもらえない限り、この快楽からは逃れられないんだよ。どうだ、辛いか?」
「お願い、休ませて。」
僕は、あまりの快感の連続に襲われて、既に体力を使い切っていた。
すでにまともに立つことすらできない僕は、後先を考える余裕もなく、力也に完全に敗北したことを認めるように、情けない声で許しを乞うてしまう。

力也の腰の動きは止まっているものの、まったく硬さの衰えない力也のペニスが、僕の人工女性器の奥深くに埋没したままなのが分かる。
許しを乞う僕の意思とは関係なくに、僕の人工女性器は、まるで早く動かしてと言わんばかりに、勝手にヒクヒクと咥えこんでいる力也のペニスにおねだりをしてしまう。
「あったく、あられもない姿だな。自分が屈強な男だったことなど忘れちまったのか?恥ずかしくないのかよ?まだ始まったばっかだぞ。それに、下の方のお口は、ピクピク言っておねだりしてんぞ。もともと根性のあるスポ根野郎だったんだから、もっともっと頑張れ。」
力也はそういうと、腰の前後運動を再開した。
「はぁーん、あっ、あっ、はっ」
肩で息をしていた僕の口から、また喘ぎ声が漏れる。
力也のカチコチなペニスが、僕の人工女性器に打ち込まれている限り、主導権は力也にあるのだ。
既に打ちひしがれて無抵抗状態の僕を、後ろ腕組み立ちバックのまま、カチコチのペニスで力也が容赦なく突きまくる。
「あっ、だめぇ、またくるぅ、」
僕は繰り返されるアクメになすすべもなく、操り人形のように喘ぎ声を上げ続ける。
決して逃れることのできない女の快感の波に、ただただ耐えるだけの時間が流れる。
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