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14章

287 あの人の孫

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レヴァン 視点

「くそ!鎧が泥だらけに…」

カサカサ…

今度はキラティアは俺の足元に高速ハイハイでやって来た。

「むきゅ!あきゃー!!」ボッ!!

キラティアの気合いの入った掛け声と共に俺共々…炎に包まれた。
なんで火が付いたか?知らん!

「フッ…火などお前同様、俺にも効かんぞ!」

神族である俺達には火の攻撃なぞ、あまり効果のないことだった。

「あきゃ?むいむい!」

キラティアは不思議そうに俺を見た。

何かあるのか?

攻撃が止み俺は今なら動けると思い、キラティアから一気に離れた。

「あきゃ!?」

キラティアは俺が一瞬で離れた事に驚いたのか、あんぐりと口を開けていた。

「今度こそ仕留める。」

ギシッ!

ん?

俺の身体は何かに固定されたように動かなくなった。
何故!?今動けていたのに…

「あきゅ!!」ぐるぐる…

キラティアは高速ハイハイをして加速すると、飛び上がり同時に回転しながら俺に向かって来た。
さながらドリルキックだろうか?
そんな物は俺には…

「てい!!」ちょん!

「ぬがーー!!!?」

キラティアの軽く触れているだけの蹴りが当たった場所から広がるように衝撃が発生し、俺は後方に飛ばされた。

バン!!ガラガラ…

俺は結界と壁により身体は止まった。
だか、衝撃の発生源からは今だに、衝撃が放たれている。

「ぐっ!!」

例えるなら小さな爆弾が俺の前で爆発し続けガリガリと俺の体力を削っているように思えた。
そう、それはまさにラグリスさんの「置き去り」を彷彿させる…

「あきゃー!!」ビシッ!!

キラティアは立ち上がって両手を上げてポーズを決めている…
…そういえばあの人の孫でもあった…
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