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11章
189 娘達は捕まってしまった…
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カグリア 視点
「ティー戻って!?」
あたしはティーの方を向くと大きな鞄をもったアルテミアさんと魂が抜けそうくらいぐったりしたティーを抱いた創造神様がいた。
なんでよ!!
「あ!儂、休憩中じゃから気にせんでいいぞ。」スリスリ…
「あきゃー!あっきゃー!!まんまー!!ねーね!!」
気にするなって…ティーは暴れるが流石創造神様ビクともしてない。
「えっと、じーじ…ティーちゃんが嫌がって…」
「おお!!リリスちゃん!久しぶりじゃのう。」スリスリ…
「キャーー!!」
更にリリスが創造神様に捕まった。
さて…
「アルテミアさん、すいません急に呼び出してしまって。」
「いいのよ。研究が行き詰まっていて外に出たいと思っていたから。で、この人を診ればいいのね。」
「はい、お願いします。」
「はいはい。ちょっと失礼しますね。」
アルテミアさんは怪我人に近付いた。
「貴女様はもしや、アルテミア様では?」
流石に治療師だけあってすぐにアルテミアさんの正体に気付いたようだ。
「うふふ、そうよ。これは貴方が治療したのかしら?」
「そうです。しかし、私の力が及ばず…」
「そうね。ここまで内臓がぐちゃぐちゃだと治療魔法だけでは無理ね。医療魔導具を付け替えましょう。」
「医療魔導具ですか!?一般人によろしいのですか?」
魔導具は種類問わず作りが複雑なため高額な品が多い。
しかも医療魔導具となれば尚更だ。
一般人の怪我人に払えるとは思えなかった。
「あぁ、医療費のこと?それなら私の開発中の魔導具のテスターとして治療を受けてもらうことに決めたから気にしなくてもいいわよ。」
「そうですか。でも、本人の許可か親族の同意はどうします?」
「そこは…」ちらっ!
あーはいはい。
あたしはまだ気絶している銀髪の子に近付き喝を入れた。
「きゃっ!?あれ?」キョロキョロ…
銀髪の子は目を覚まし辺りを見回し状況を確認しようとしていた。
「目覚めたわね。このおじいさんは貴女の親戚かしら?」
「あ!?おじいちゃん!?私のおじいちゃんだよ!助けて!」
「わかったわ。カグリアさん!私、この人達連れて行くわね。」
「あっ!お願いします。」
「あの!!私も同行してもよろしいですか?」
どうやら治療師もついて行きたいようだ。
「いいわよ。勉強していきなさい。」
「はい!ミスズさん、私はアルテミア様に同行しますので報告お願いします。」
「ちょっと!?余計な仕事増やさないで下さいよ。」
ミスズと治療師の言い争っているが今のうちに聞いておこう。
「アルテミアさん。この絵本知ってますか?」
「あら?この絵本は私がキラティアちゃんの誕生日に描いた一冊よ。」
誕生日に渡していたのか。
ん?一冊?
「他にもあるんですか?」
「ええ、医療の知識を分野ごとに分けてね。これは応急処置編ね。」
「じゃあ、この最後のページの絵はどういった場面ですか。」
「これはそのまま、傷だらけの人を見つけたらあまり動かさず止血と救援を呼んでねと描いたのよ。」
「…アルテミアさん。ティーは怪我人は気絶させてから止血と救援すると思ってますよ。」
「えー!!キラティアちゃん!違うのよ!」
アルテミアさんは創造神様に捕まっているティーのもとに向かい訂正を口にした。
「キラティアちゃん。気絶させるのはどうしても怪我人が暴れて治療が出来ない時にするのよ。他は絶対したらダメだからね。」
「…あ~い。」ガクッ!
ティーは気力を絞り理解した風に返事をして落ちた。
「カグリアさんもちゃんと読み聞かせて下さいね。」
「善処します。」
うちにはプラム様の絵本を読んでいる為、他の本に手が回らないのである。いつ読んであげれるかな?(遠い目)
「む!?ティーちゃんは寝てしまったか。(よし、このままお持ち帰りして…)」
おっとティーを忘れてた。
「ティーおいで!」
シュン!
「ぬ!?またしても…こうなれば…」
え!?創造神様なにかするつもりですか?
「ティー戻って!?」
あたしはティーの方を向くと大きな鞄をもったアルテミアさんと魂が抜けそうくらいぐったりしたティーを抱いた創造神様がいた。
なんでよ!!
「あ!儂、休憩中じゃから気にせんでいいぞ。」スリスリ…
「あきゃー!あっきゃー!!まんまー!!ねーね!!」
気にするなって…ティーは暴れるが流石創造神様ビクともしてない。
「えっと、じーじ…ティーちゃんが嫌がって…」
「おお!!リリスちゃん!久しぶりじゃのう。」スリスリ…
「キャーー!!」
更にリリスが創造神様に捕まった。
さて…
「アルテミアさん、すいません急に呼び出してしまって。」
「いいのよ。研究が行き詰まっていて外に出たいと思っていたから。で、この人を診ればいいのね。」
「はい、お願いします。」
「はいはい。ちょっと失礼しますね。」
アルテミアさんは怪我人に近付いた。
「貴女様はもしや、アルテミア様では?」
流石に治療師だけあってすぐにアルテミアさんの正体に気付いたようだ。
「うふふ、そうよ。これは貴方が治療したのかしら?」
「そうです。しかし、私の力が及ばず…」
「そうね。ここまで内臓がぐちゃぐちゃだと治療魔法だけでは無理ね。医療魔導具を付け替えましょう。」
「医療魔導具ですか!?一般人によろしいのですか?」
魔導具は種類問わず作りが複雑なため高額な品が多い。
しかも医療魔導具となれば尚更だ。
一般人の怪我人に払えるとは思えなかった。
「あぁ、医療費のこと?それなら私の開発中の魔導具のテスターとして治療を受けてもらうことに決めたから気にしなくてもいいわよ。」
「そうですか。でも、本人の許可か親族の同意はどうします?」
「そこは…」ちらっ!
あーはいはい。
あたしはまだ気絶している銀髪の子に近付き喝を入れた。
「きゃっ!?あれ?」キョロキョロ…
銀髪の子は目を覚まし辺りを見回し状況を確認しようとしていた。
「目覚めたわね。このおじいさんは貴女の親戚かしら?」
「あ!?おじいちゃん!?私のおじいちゃんだよ!助けて!」
「わかったわ。カグリアさん!私、この人達連れて行くわね。」
「あっ!お願いします。」
「あの!!私も同行してもよろしいですか?」
どうやら治療師もついて行きたいようだ。
「いいわよ。勉強していきなさい。」
「はい!ミスズさん、私はアルテミア様に同行しますので報告お願いします。」
「ちょっと!?余計な仕事増やさないで下さいよ。」
ミスズと治療師の言い争っているが今のうちに聞いておこう。
「アルテミアさん。この絵本知ってますか?」
「あら?この絵本は私がキラティアちゃんの誕生日に描いた一冊よ。」
誕生日に渡していたのか。
ん?一冊?
「他にもあるんですか?」
「ええ、医療の知識を分野ごとに分けてね。これは応急処置編ね。」
「じゃあ、この最後のページの絵はどういった場面ですか。」
「これはそのまま、傷だらけの人を見つけたらあまり動かさず止血と救援を呼んでねと描いたのよ。」
「…アルテミアさん。ティーは怪我人は気絶させてから止血と救援すると思ってますよ。」
「えー!!キラティアちゃん!違うのよ!」
アルテミアさんは創造神様に捕まっているティーのもとに向かい訂正を口にした。
「キラティアちゃん。気絶させるのはどうしても怪我人が暴れて治療が出来ない時にするのよ。他は絶対したらダメだからね。」
「…あ~い。」ガクッ!
ティーは気力を絞り理解した風に返事をして落ちた。
「カグリアさんもちゃんと読み聞かせて下さいね。」
「善処します。」
うちにはプラム様の絵本を読んでいる為、他の本に手が回らないのである。いつ読んであげれるかな?(遠い目)
「む!?ティーちゃんは寝てしまったか。(よし、このままお持ち帰りして…)」
おっとティーを忘れてた。
「ティーおいで!」
シュン!
「ぬ!?またしても…こうなれば…」
え!?創造神様なにかするつもりですか?
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