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10章

166 娘の行方と目的

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ルナール 視点

ティーが消え、私は思考は停止したが、すぐに動き出した。

は!?マズイ!あの状態で外に出たら、あの子何かやらかす!
リアに連絡しないと!

「リア!大変なの!ティーちゃんがどこかに転移しちゃたの!」

『うん、知ってる。あたしの腕の中に来て森に走って行った。』

リアに念話を飛ばすと、すぐにティーの所在がわかった。
どうやらサラデナ魔導領の近くのスタンビート発生中の森の中に入ったようだ。

「そう…よかった。スタンビートを止めに行ったのね。」

『そうみたい。早く帰れると思うから芋掘りの準備しておいてね!』

「わかったわ。」

リアとの念話を終えた私は、クリスを抱きに行き家事をした。
昼ごはんを食べ、クリスをお昼寝させているとリア達が帰って来た。

「ただいま!」

「お帰りなさい。リア、スタンビートは?」

私は装備品を外しているリアに近付いた。

「ティーが雄叫び一つで解散させたよ!冒険者側でも被害はあったけどまぁ、問題ないよ!」

「そう、で!リリスちゃんに抱かれて上機嫌なティーちゃんは何を持っているのかな?」ぐいぐい…

「やー!」

勝手にいなくなったのでお仕置きをしつつティーが持っているものを見た。

「冒険者ギルド功労カード?」

「そ!冒険者ギルドに加入していない人がギルドを助けた時に功績として渡されるカードよ!」

「このカードを持ってると身分証の代わりになったり、特定のお店で割引してくれるのよね。よかったわね。」

「むふぅ!」

どうやら機嫌は治ったようだ。

「リア達は昼まだでしょ?今用意するわね。」

「ええ、お願い!でも、お風呂を先にはいるわ。」

「そう?リリスちゃん入りなさい。」

「うん!」

リリスからティーを受け取り私は台所に行き。
3人の食事も終わるとクリスも起き、準備を済ませて畑に向かった。
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