それって食べ物ですか？いいえ飲み物です。

9章

157 拉致の瞬間

キラティア　視点

抱き上げられた僕は後ろから、うふふと聞き覚えのある声が聞こえた。

「ティーちゃん！ばーばよ！」

顔を見るとばーばがいた。

「クリスちゃんもおいで！」

「「ばーば！ばーば！ばーば！」」

僕達は喜んで抱きついた。

「うふふ…可愛いわ。」

「あの～！すいません。」

ここにさっきのおじさん登場！

「なにかしら？」

「その子のお知り合いですか？」

「私の孫よ！」

孫です！むふぅ！

「う！」ふー！

「そうですか…助けていただいたのでなにかお礼を渡したくて…」

いらない！むふぅ！

「要らないって言ってるわ。」

「プラム様、農家の方が困惑しています。ちゃんと会話して下さい。」

「あら？リンクス。私は孫とイチャイチャしているだけよ。処理は貴女達に任せるわ。」

「仕事増やさないで下さいよ。」

執事のような男装したお姉さんが現れたと思ったらおじさん達を連れてどこかに行った。

しかし、毛皮がもったいないどうしよう…

「ティーちゃん？あの毛皮をばーばくれないかしら？」

ばーばが欲しい？
いいよ！

「ありがとう！」

ばーばは次々と毛皮をしまっていった。
アイテムボックスいいなぁ…

「ちょうど今から行く村で使えそうなのよ。」

役にたって何よりだ。

「ティーちゃん達も行きましょう！」

え～どうしよう？
行くところあるし～…

「これが前に言っていた焼いたかんころ餅よ。」

ばーばは僕達の前に食べ物を出した。

すんすん…パク！

もちゃもちゃ…

うまー！！

くーちゃんを見るとパクパク食べていた。

「これを沢山食べれるわよ。来るかな？」

行くー！

こうして僕達はばーばに連れ去られた。

男装のお姉さんが戻って来て大きなため息を吐いたあと、つばさが生えたお馬さんの馬車に乗り空を飛んだ。
空から川を見たり山を見たり楽しかった。

「あの村が目的地よ！」