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7章

102 地底ガメ

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キラティア 視点

穴の底にやっと着いた。
光は全く無く何も見えない…はずだが、僕達には普通に見えた。

おっと!カメさん着いたよ!次はどこに行くの?
カメさん?

「ピュ…」

カメさんが苦しそう!
リアママ!カメさんが苦しそう!ペシペシ!

「あー!重力か!ごめんごめん!すぐ助けるから!」

リアママが何か取り出し使うと、カメさんは顔を出してお礼を言ってきた。

いやいや、案内頼んでいるのは僕達の方だから、危険な所に連れてきてごめんね!

カメさんはここに来るのは初めてで、こうなる事は知らなかったそうだ。

僕達は平気だよ?
普通なら押し潰されていると…
よくそんな所に着いてきたね!きみ!

そんな会話をしながらもリアママは進む。

味石ないかな?
周りには黒い石があった。
これなんかカッコいいなぁ!
小石の大きさがあったので服の中にしまった。

「ピュー!」

カメさんいきなり叫んでどうしたの?

すると目の前に黒い大きな石の塊が動いていた。
観察していると大きなカメさんの顔が出てきた。

これカメさんだった。
なになに?話があるからちょっと来て?

僕はリアママの腕から抜け出し大きなカメさんに近付いた。

「ティー!気を付けね。」

はーい!

まず、大きなカメさんに長生きか確認した。200歳以上らしい。うむ、長生きだね。
大きなカメさんからお願いがあって100年近く前から甲羅干しをしてないから地上に一度出たいとのことらしい。
とりあえずリアママに報告だ!

ついでに大きなカメさんの出来る事も聞いた。

ほうほう、自分を軽く出来るから下から押し上げてくれればあとはその勢いで外に出れると…重力操作だ!便利だね。

その事をリアママに報告するとリアママは大きなカメさんに筒を付け始めた。

そして、大きなカメさんを浮かせ穴の底まで移動…
僕は大きなカメさんの上で紐を巻かれて待つように言われた。
合図したら魔力を注いで欲しいとのことだ。
そう、僕は燃料なのだ。
リアママのお願いなので当然引き受けるよ。

「じゃあ、ティーお願いね!」

「あーい!」

リアママからの要請が来たので魔力を注入!
キュイーンと音がしたから完了かな?もっといるかな?
どうしようか迷っていたら、リアママが動いた。

「では…発射!」

カチッ!

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ピカッ!ドゴゴゴゴゴゴ…

お?上に上がってる!
どんどん速くなる!
あ!?音消えた!
静かだ…ふぅ…
カメさん?
また寝てる。

おー!
上がもう明るい!
もう少しで外に出れそうだ。

そう思った時には外に出ていた。
速!?

ん…お日様が眩しい!

このまま飛び過ぎると空の彼方に言ってしまうのでリアママに魔力供給を止めるように言われた。
なので魔力供給を止めた。すると大きなカメさんが重力を操り地面に着地した。凄い!
着地した場所は何もない原っぱだった。

大きなカメさんどう?
ここでいい?
お礼くれるの?なになに!

大きなカメさんは突然、太陽の光を浴びて日光浴を堪能し始めた。
羨ましい…

大きなカメさんがじっとしていると甲羅の黒い石が滑り落ちるように剥がれていった。え!?どうなってるの?

疑問に思っていると日光浴をすると脱皮ができるらしい。
ん?これくれるの?
剥がれた石をくれるらしい。

とりあえず、強度が気になるのでアホ毛で石を突くと思ったより…硬い!

リアママ!大きなカメさんこれくれるって!

僕がリアママに貰える事を伝えるとリアママは嬉々としてアイテムボックスに石を入れていった。

後で貰って遊ぼ!
あ!また小さいな黒い石がある。これなら服にまた入るな…僕は干し芋袋に黒い石をまた入れた。

今更だがどうやらこの大きなカメさんはリアママが探しているカメさんではないようだ。
そもそも、水苔が欲しいのに水が無い時点でいるはずがない。
というわけで寝ているカメさんに次を案内してもらわないといけない。

カメさん起きて起きて!ペシペシ!
次の長生きカメさんどこ?ナデナデ…

僕はカメさんを色んな方法で起こしたら、甲羅の裏を擦ったら起きた。
くんくん…手が臭い…

そんなこと御構い無しにリアママが僕達を抱き上げ次の場所に向かった。

えっと…あっちね!
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