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6章
82 隔離
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ルナール
娘達のことを心配しつつ龍熱の元凶の診察と隔離に来たルナールよ。
「あの洞穴です。」
「わかったわ。ブルーペガサスあの洞窟の前に降りて。」
ブルル!
ブルーペガサスは洞窟の入り口に降り私達を降ろしてもらった。
ブルーペガサスには外で待ってもらい私達は洞窟の中に入った。
「やっぱり、病原菌垂れ流しになってるわね。」
「判るんですか?」
私は手に持っている箱型の魔導具を彼女にみせた。
「ええ、前に龍熱が流行った時に調べられるように竜神のガジンさんがアルテミアさん達に協力を求めて検査魔導具の開発をしたそうよ。」
「そんな物があったんですね。知らなかったです。」
「自称ドラゴン好きなら知っておきなさい!まったく…
ここの魔石が光ったら病原菌がいることがわかるのよ。」
彼女はドラゴン好きではあるが知識の偏りがある。
別にそれが悪い訳ではないが、今回はそのせいで感染が起きている。
(タチサレ!命ガオシケレバ…)ゴホッ!ゴホッ!ズルズル…
「私達女神です。貴方を診察と移動に来ました。」
(診察ダト!我ニ何カスルツモリカ?)ブシュン!
「えっと、勘違いしないで下さい。私達は他のドラゴン達に感染するのを防ぐために、元凶の貴方を結界で覆って薬が出来次第治療するつもりです。」
(ソンナコト信用…グゥー)Zzzzz
「あの~先輩?今、私も物凄く眠いんですけど何したんですか?」
「ただの安眠効果があるお香よ。ここに入って来た時から焚いてたのよ。」
そう、私が配合したただの安眠出来るお香で、ティー達が寝つきが悪い時に使うので効果抜群である。
「結界でディプロドラゴンを覆ってリリスちゃんのところに送ったら次に行くわよ!」
「わかりました。」
私達はディプロドラゴンを医療結界で覆い、リリスに連絡を入れリリスのもとに送った。
「先輩…そのままリリスちゃんの所に送りましたけど大丈夫ですか?」
「空蜘ちゃんが2匹いるから多分大丈夫だと思うわ。」
「でも、蜘蛛の魔獣ですよね。強いんですか?」
「最近リア達と朝に訓練しているから弱くはないと思うわ。それにうちの空を守っているのはあの子達だからね。」
空蜘は最果ての地に次いで、魔獣の森は強い魔獣が出る地域だ。
その空を4匹で守ってもらっているのだ弱いはずがない。
今回はマスク製作に1匹では対応できない為、2匹来てもらっている。
そういえば最近何匹いるか確認していないわね。
後で本人?に聞いてみましょう。
「それより次のドラゴンの巣に行くわよ。」
「はい!」
私達はディプロドラゴンの巣に空気清浄の魔導具を置いて、巣を出てから自身に洗浄魔法をかけた。
「アイゼス!洗浄が甘いわよ!ちゃんとかけないと他に移るわよ。」
龍熱の検査魔導具はまだピンクの光を放っていた。
これは菌が付着している事を示しているこれではまた感染を広げてしまう。
そして、こういった油断一つで物事は複雑になり絡まり手詰まりになってしまう。
だから、初期対応が必要なのだ。
それを甘く見た結果、アイゼスは感染拡大を引き起こそうとしているのだ。
「全てに気をつけてとは言わないけど、違和感や嫌悪感をしたら調べて確認し油断せず対策を考えてリスクを減らす。その考えでいなければ大惨事になる可能性があることを覚えて起きなさい。」
私は一度捕まった事で学んだ。
自分の感覚が間違えていようが違和感や嫌悪感を感じたらその原因を注意深く調べることを…
そして、一人動くのではなく複数人で行うことを…
「わかりました。」
あ!これ聴き流しているわ。
アイゼスが素直に理解した返事をする時は大体聞き流している。
次に助けを求められても助けないからね。
「まぁ、時間がないし次行くわよ!」
「はい、次はあの林の向こうにウインドドラゴンがいます。」
私達はブルーペガサスに乗り診察と隔離を行った。
幸い蔓延状態ではなく軽症20体と重症5体(ディプロドラゴン含む)で止まった。
健康なドラゴンには巣の掃除と空気の入れ替えを指示し、1回目の診察は終わった。
2回目の診察は一週間後に行うつもりだ。
「管理棟に戻るわ。」
「わかりました!」
私達はブルーペガサスごと転移でリリスのもとへ移動した。
娘達のことを心配しつつ龍熱の元凶の診察と隔離に来たルナールよ。
「あの洞穴です。」
「わかったわ。ブルーペガサスあの洞窟の前に降りて。」
ブルル!
ブルーペガサスは洞窟の入り口に降り私達を降ろしてもらった。
ブルーペガサスには外で待ってもらい私達は洞窟の中に入った。
「やっぱり、病原菌垂れ流しになってるわね。」
「判るんですか?」
私は手に持っている箱型の魔導具を彼女にみせた。
「ええ、前に龍熱が流行った時に調べられるように竜神のガジンさんがアルテミアさん達に協力を求めて検査魔導具の開発をしたそうよ。」
「そんな物があったんですね。知らなかったです。」
「自称ドラゴン好きなら知っておきなさい!まったく…
ここの魔石が光ったら病原菌がいることがわかるのよ。」
彼女はドラゴン好きではあるが知識の偏りがある。
別にそれが悪い訳ではないが、今回はそのせいで感染が起きている。
(タチサレ!命ガオシケレバ…)ゴホッ!ゴホッ!ズルズル…
「私達女神です。貴方を診察と移動に来ました。」
(診察ダト!我ニ何カスルツモリカ?)ブシュン!
「えっと、勘違いしないで下さい。私達は他のドラゴン達に感染するのを防ぐために、元凶の貴方を結界で覆って薬が出来次第治療するつもりです。」
(ソンナコト信用…グゥー)Zzzzz
「あの~先輩?今、私も物凄く眠いんですけど何したんですか?」
「ただの安眠効果があるお香よ。ここに入って来た時から焚いてたのよ。」
そう、私が配合したただの安眠出来るお香で、ティー達が寝つきが悪い時に使うので効果抜群である。
「結界でディプロドラゴンを覆ってリリスちゃんのところに送ったら次に行くわよ!」
「わかりました。」
私達はディプロドラゴンを医療結界で覆い、リリスに連絡を入れリリスのもとに送った。
「先輩…そのままリリスちゃんの所に送りましたけど大丈夫ですか?」
「空蜘ちゃんが2匹いるから多分大丈夫だと思うわ。」
「でも、蜘蛛の魔獣ですよね。強いんですか?」
「最近リア達と朝に訓練しているから弱くはないと思うわ。それにうちの空を守っているのはあの子達だからね。」
空蜘は最果ての地に次いで、魔獣の森は強い魔獣が出る地域だ。
その空を4匹で守ってもらっているのだ弱いはずがない。
今回はマスク製作に1匹では対応できない為、2匹来てもらっている。
そういえば最近何匹いるか確認していないわね。
後で本人?に聞いてみましょう。
「それより次のドラゴンの巣に行くわよ。」
「はい!」
私達はディプロドラゴンの巣に空気清浄の魔導具を置いて、巣を出てから自身に洗浄魔法をかけた。
「アイゼス!洗浄が甘いわよ!ちゃんとかけないと他に移るわよ。」
龍熱の検査魔導具はまだピンクの光を放っていた。
これは菌が付着している事を示しているこれではまた感染を広げてしまう。
そして、こういった油断一つで物事は複雑になり絡まり手詰まりになってしまう。
だから、初期対応が必要なのだ。
それを甘く見た結果、アイゼスは感染拡大を引き起こそうとしているのだ。
「全てに気をつけてとは言わないけど、違和感や嫌悪感をしたら調べて確認し油断せず対策を考えてリスクを減らす。その考えでいなければ大惨事になる可能性があることを覚えて起きなさい。」
私は一度捕まった事で学んだ。
自分の感覚が間違えていようが違和感や嫌悪感を感じたらその原因を注意深く調べることを…
そして、一人動くのではなく複数人で行うことを…
「わかりました。」
あ!これ聴き流しているわ。
アイゼスが素直に理解した返事をする時は大体聞き流している。
次に助けを求められても助けないからね。
「まぁ、時間がないし次行くわよ!」
「はい、次はあの林の向こうにウインドドラゴンがいます。」
私達はブルーペガサスに乗り診察と隔離を行った。
幸い蔓延状態ではなく軽症20体と重症5体(ディプロドラゴン含む)で止まった。
健康なドラゴンには巣の掃除と空気の入れ替えを指示し、1回目の診察は終わった。
2回目の診察は一週間後に行うつもりだ。
「管理棟に戻るわ。」
「わかりました!」
私達はブルーペガサスごと転移でリリスのもとへ移動した。
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