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5章
69 新たな神話
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ルナール 視点
村に入る前にアキレンスさんからブルザさんの確保とお礼を言われた。
「アキレンスさんからお礼と無事にブルザさんの魂が届いたって連絡が来たわよ。」
「そっか…よかった…」
私達は抱き合い余韻に浸っていた。
ザバー!!
「ププちゃん袋用意するから待って!」
ププが口から砂糖を吐き出したようだ。
いつでも砂糖を回収できるように、袋をアイテムバックに入れるよう言っている。
クリスとティーは私の背中で寝ている。
特にティーは討伐獣を飲んだ時のようにすっごく笑顔で寝ている。
よほど美味しかったようだ。
私達が村に着くと大騒ぎだった。
「霧が晴れたぞ!奇跡じゃ!」
「呪いが解けたぞ!」
あの霧は村まで影響していたようね。
「おや?旅の方ですか?村が救われ今お祭り騒ぎですよ。」
「お聞きしたいのですが、砂浜にあった岩についてお聞きしたいのですが…」
「あの岩ですか…あれは邪神の岩です。
2年前に次々と若い村人がいなくなり調査をしたところ邪神が村人を洗脳していたようで、討伐を上級冒険者に依頼をしたのですが岩に封じるのが精一杯だったそうで、砂浜に放置されることになりました。
しかし、流石邪神ですね。岩になっても瘴気を呼び太陽を隠し我々を呪い続けていました。」
…
「そのせいで村はぼろぼろですよ。」
「…ご説明ありがとうございました。」
話を聞いて思った…もっとお仕置きしておけば良かった。
「この村の代表の方はどちらの方でしょうか?」
「私が村長ですよ。」
「ならこれを…」
私はマジックボックスから書類を取り出した。
リアもなにをするか気づいたようだ。
「これは?」
「創造教の私の署名付きの支援要請書です。
身内がご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。」
私とリアは頭を下げた。
「「えー!!」」
その場にいた村人は声を上げた。
「もしかして貴女方は女神様ですか?」
「私はルナールで…」
「あたしはカグリアです。」
私達は非難されようが誠意を見せる為に事のあらましを説明した。
しかし、不思議と非難はなく来てくれた事に感謝を言われた。
「まさか、ルナール様とカグリア様がまたお越しに頂けるとは思いせんでした。先代の村長が見習いの時のお二方に救われたと口々の言っておりましたから。」
「えーと…今回私達は罪人の封印しかしていません。浄化をしたのはうちの子です。あと少し経てば生き物は戻ると思います。」
私がティーを抱き上げると可愛いゲップとともに口から浄化された魂が飛び出していった。結構飲んだのね…
ぷぁ~!!!
沢山の浄化された魂が飛んで行く姿は綺麗ね。
でも、ティーの口からだけどね。
村の人達は奇跡だと騒いでる。
「なんと!?ということはこの子がお二人の子キラティア様ですか!皆の者!「静かにお願いします。」はい…」
ティーの名前は名前の発表の際に全世界の教会に知らされたらしく信者は名前は知ってるようだ。
とりあえず神族からの謝罪と賠償は後日するよう私から各所に連絡を入れた。
私は下級ではあるが神族による不祥事案件は信仰と信頼に関わる為迅速に対応する事になっている。
今回は大事なので父が謝罪に来ると思う。
結局グルメツアー1日目はなにも食べることが出来なかった。
リリスごめんね。明日は山の幸を食べさせてあげるからね。
あと村には満腹で横になっているティーの銅像が置かれた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アキレンス 視点
ルナールちゃんから愚娘のブルザの魂が届いた。
「久しぶりだな。馬鹿娘よ。」
『父上!?』
「お前が仕出かした事で何度自害しようと思ったことか…」
『…え!?』
「お前には前の事件で完全浄化の罰と能力剥奪が決定、さらに今回の瘴気事件の罰について今後話し合うことになっている。」
『どうにかなりませぬか?父上!』
「どうにもならんよ。不可抗力だが多くの村人を魅了した挙句アンデットにしてしまったのだからな。」
…ガシ!
『父上!?何を!』
「まずは能力剥奪の刑だ。覚悟しろ!」
『え!マジで!?ギャー!!』
私の長い戦いが始まった。
村に入る前にアキレンスさんからブルザさんの確保とお礼を言われた。
「アキレンスさんからお礼と無事にブルザさんの魂が届いたって連絡が来たわよ。」
「そっか…よかった…」
私達は抱き合い余韻に浸っていた。
ザバー!!
「ププちゃん袋用意するから待って!」
ププが口から砂糖を吐き出したようだ。
いつでも砂糖を回収できるように、袋をアイテムバックに入れるよう言っている。
クリスとティーは私の背中で寝ている。
特にティーは討伐獣を飲んだ時のようにすっごく笑顔で寝ている。
よほど美味しかったようだ。
私達が村に着くと大騒ぎだった。
「霧が晴れたぞ!奇跡じゃ!」
「呪いが解けたぞ!」
あの霧は村まで影響していたようね。
「おや?旅の方ですか?村が救われ今お祭り騒ぎですよ。」
「お聞きしたいのですが、砂浜にあった岩についてお聞きしたいのですが…」
「あの岩ですか…あれは邪神の岩です。
2年前に次々と若い村人がいなくなり調査をしたところ邪神が村人を洗脳していたようで、討伐を上級冒険者に依頼をしたのですが岩に封じるのが精一杯だったそうで、砂浜に放置されることになりました。
しかし、流石邪神ですね。岩になっても瘴気を呼び太陽を隠し我々を呪い続けていました。」
…
「そのせいで村はぼろぼろですよ。」
「…ご説明ありがとうございました。」
話を聞いて思った…もっとお仕置きしておけば良かった。
「この村の代表の方はどちらの方でしょうか?」
「私が村長ですよ。」
「ならこれを…」
私はマジックボックスから書類を取り出した。
リアもなにをするか気づいたようだ。
「これは?」
「創造教の私の署名付きの支援要請書です。
身内がご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。」
私とリアは頭を下げた。
「「えー!!」」
その場にいた村人は声を上げた。
「もしかして貴女方は女神様ですか?」
「私はルナールで…」
「あたしはカグリアです。」
私達は非難されようが誠意を見せる為に事のあらましを説明した。
しかし、不思議と非難はなく来てくれた事に感謝を言われた。
「まさか、ルナール様とカグリア様がまたお越しに頂けるとは思いせんでした。先代の村長が見習いの時のお二方に救われたと口々の言っておりましたから。」
「えーと…今回私達は罪人の封印しかしていません。浄化をしたのはうちの子です。あと少し経てば生き物は戻ると思います。」
私がティーを抱き上げると可愛いゲップとともに口から浄化された魂が飛び出していった。結構飲んだのね…
ぷぁ~!!!
沢山の浄化された魂が飛んで行く姿は綺麗ね。
でも、ティーの口からだけどね。
村の人達は奇跡だと騒いでる。
「なんと!?ということはこの子がお二人の子キラティア様ですか!皆の者!「静かにお願いします。」はい…」
ティーの名前は名前の発表の際に全世界の教会に知らされたらしく信者は名前は知ってるようだ。
とりあえず神族からの謝罪と賠償は後日するよう私から各所に連絡を入れた。
私は下級ではあるが神族による不祥事案件は信仰と信頼に関わる為迅速に対応する事になっている。
今回は大事なので父が謝罪に来ると思う。
結局グルメツアー1日目はなにも食べることが出来なかった。
リリスごめんね。明日は山の幸を食べさせてあげるからね。
あと村には満腹で横になっているティーの銅像が置かれた。
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アキレンス 視点
ルナールちゃんから愚娘のブルザの魂が届いた。
「久しぶりだな。馬鹿娘よ。」
『父上!?』
「お前が仕出かした事で何度自害しようと思ったことか…」
『…え!?』
「お前には前の事件で完全浄化の罰と能力剥奪が決定、さらに今回の瘴気事件の罰について今後話し合うことになっている。」
『どうにかなりませぬか?父上!』
「どうにもならんよ。不可抗力だが多くの村人を魅了した挙句アンデットにしてしまったのだからな。」
…ガシ!
『父上!?何を!』
「まずは能力剥奪の刑だ。覚悟しろ!」
『え!マジで!?ギャー!!』
私の長い戦いが始まった。
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