14 / 18
残ったノート
しおりを挟む 俺たちはお化け屋敷に到着した。
雰囲気はさながら洋風の館といったところか。
洋風の館って言ったら、ゲームの舞台によくなるところじゃないか?
てか、某ゲームの最初の舞台じゃなかったか?
確かゾンビが出てくるゲームだっけ。
まさか、現実世界にゾンビがいるとは夢にも思わないだろうな。
俺たちがお化け屋敷の入り口に着くと、店員が元気な声で案内をしてくれる。
「大変です! この館の中で大量の殺人事件が起きました!」
おぉ、これは設定か。
いきなり、大量殺人ね。
てか、毎回この館は大量殺人が起きてんのか?
取り壊せそんな館は。
「この館の真相を皆さんで解き明かしてください!」
なるほど、謎解き要素も入ったお化け屋敷は面白いな。
ただ、入って驚くだけじゃないということか。
「え~っと、3名でお願いします」
「ありがとうございます、大人3名で1500円です」
俺は3名の代金を支払った。
「ありがとうございます、それではこちらをお持ちください」
そういって渡されたのは、手持ち用のランプだ。
「中は、薄暗いので、こちらで周りを照らしながらお進みください」
ランプが無いと見えにくいということね。
設定はしっかりしているな。
「それではご主人さん行ってらっしゃい」
ん?
「えっ? 俺1人?」
「そうですよ? 二人一組なので」
マジか!?
俺あぶれたってことか。
別にそこまで怖がりではないが、さすがに美鈴と離れるのは危険すぎるだろ!
「どんまいパパ。怖くなって下がってこないでよ」
ある意味怖いけどな。
美鈴が人襲わないか心配なだけで。
でも、先に行かないと意味がなさそうだな。
俺は、仕方なく先に館の中に入ることにした。
「おぉ、暗いなぁ」
館の中は薄暗く、壁に掛けられた燭台と、手に持っているランプだけが頼りだ。
俺は慎重に館の中を進んでいく。
「きゃぁぁぁ!」
先に入っていった人達の悲鳴が聞こえる。
さてと、謎解きをしていかないとな。
俺は壁に掛けられた張り紙を読んだ。
『左は行き止まり、右は行き止まり』
!?
意味わからん。
どういうこと?
頭をひねったが、まったく理解ができない。
とりあえず左に行こうか。
俺は左に進んだが、後ろから何か気配を感じた。
ズズズッ
何かを引きずっている。
少しずつ怖くなった俺は、そのまま左を突き進んだ。
しばらくすると行き止まりになっている。
そりゃそうか、行き止まりってあったもんな。
俺は仕方なく、後ろを振り返ってきた道を戻ろうとした。
「うがぁぁぁぁ!」
目の前にはゾンビが口を開けていた。
「あぁぁぁぁぁ!」
俺は思わず、避けてきた道を走って帰る。
びっくりした!
後ろからきているの忘れてたよ。
もう一回張り紙でも見るか。
「え~っと、左も右も行き止まりなんだよな」
張り紙には特に何か仕掛けがあるわけではなさそうだし。
待てよ、左も右もダメなら……真ん中は?
俺は張り紙の周りをランプで照らした。
館の壁が途中で途切れていることに気づく。
恐る恐る手で壁を押す。
ギィィィッ
壁は扉のように開き先に進むことができるようになっている。
「ほおぉ、なるほどな」
思ったよりしっかりとした謎解きで感心してしまった。
俺は扉の先に進む。
今度は広い場所に出た。
そこにはおもちゃで作られたであろう大量の人形が雑に置かれている。
中には刃物が刺さっていたり、
赤い絵の具で血を表現していたりと凝っている。
ここで大量殺人が起きたってことだな。
すると、後ろから扉が開く音がする。
また、ゾンビか。
もう大丈夫だぞ、振り向くまでどうせ声を出さないんだろう。
「グルルゥ」
とても低い声がする。
え、そういう演出もある?
ちょっと怖いんだけど。
俺はゆっくりと後ろを振り返る。
「がぁぁぁぁ!」
「あぁぁぁぁ! また出たー! ってママじゃねぇかよ!」
美鈴はここまで1人で来たようで花音の姿が見当たらなかった。
雰囲気はさながら洋風の館といったところか。
洋風の館って言ったら、ゲームの舞台によくなるところじゃないか?
てか、某ゲームの最初の舞台じゃなかったか?
確かゾンビが出てくるゲームだっけ。
まさか、現実世界にゾンビがいるとは夢にも思わないだろうな。
俺たちがお化け屋敷の入り口に着くと、店員が元気な声で案内をしてくれる。
「大変です! この館の中で大量の殺人事件が起きました!」
おぉ、これは設定か。
いきなり、大量殺人ね。
てか、毎回この館は大量殺人が起きてんのか?
取り壊せそんな館は。
「この館の真相を皆さんで解き明かしてください!」
なるほど、謎解き要素も入ったお化け屋敷は面白いな。
ただ、入って驚くだけじゃないということか。
「え~っと、3名でお願いします」
「ありがとうございます、大人3名で1500円です」
俺は3名の代金を支払った。
「ありがとうございます、それではこちらをお持ちください」
そういって渡されたのは、手持ち用のランプだ。
「中は、薄暗いので、こちらで周りを照らしながらお進みください」
ランプが無いと見えにくいということね。
設定はしっかりしているな。
「それではご主人さん行ってらっしゃい」
ん?
「えっ? 俺1人?」
「そうですよ? 二人一組なので」
マジか!?
俺あぶれたってことか。
別にそこまで怖がりではないが、さすがに美鈴と離れるのは危険すぎるだろ!
「どんまいパパ。怖くなって下がってこないでよ」
ある意味怖いけどな。
美鈴が人襲わないか心配なだけで。
でも、先に行かないと意味がなさそうだな。
俺は、仕方なく先に館の中に入ることにした。
「おぉ、暗いなぁ」
館の中は薄暗く、壁に掛けられた燭台と、手に持っているランプだけが頼りだ。
俺は慎重に館の中を進んでいく。
「きゃぁぁぁ!」
先に入っていった人達の悲鳴が聞こえる。
さてと、謎解きをしていかないとな。
俺は壁に掛けられた張り紙を読んだ。
『左は行き止まり、右は行き止まり』
!?
意味わからん。
どういうこと?
頭をひねったが、まったく理解ができない。
とりあえず左に行こうか。
俺は左に進んだが、後ろから何か気配を感じた。
ズズズッ
何かを引きずっている。
少しずつ怖くなった俺は、そのまま左を突き進んだ。
しばらくすると行き止まりになっている。
そりゃそうか、行き止まりってあったもんな。
俺は仕方なく、後ろを振り返ってきた道を戻ろうとした。
「うがぁぁぁぁ!」
目の前にはゾンビが口を開けていた。
「あぁぁぁぁぁ!」
俺は思わず、避けてきた道を走って帰る。
びっくりした!
後ろからきているの忘れてたよ。
もう一回張り紙でも見るか。
「え~っと、左も右も行き止まりなんだよな」
張り紙には特に何か仕掛けがあるわけではなさそうだし。
待てよ、左も右もダメなら……真ん中は?
俺は張り紙の周りをランプで照らした。
館の壁が途中で途切れていることに気づく。
恐る恐る手で壁を押す。
ギィィィッ
壁は扉のように開き先に進むことができるようになっている。
「ほおぉ、なるほどな」
思ったよりしっかりとした謎解きで感心してしまった。
俺は扉の先に進む。
今度は広い場所に出た。
そこにはおもちゃで作られたであろう大量の人形が雑に置かれている。
中には刃物が刺さっていたり、
赤い絵の具で血を表現していたりと凝っている。
ここで大量殺人が起きたってことだな。
すると、後ろから扉が開く音がする。
また、ゾンビか。
もう大丈夫だぞ、振り向くまでどうせ声を出さないんだろう。
「グルルゥ」
とても低い声がする。
え、そういう演出もある?
ちょっと怖いんだけど。
俺はゆっくりと後ろを振り返る。
「がぁぁぁぁ!」
「あぁぁぁぁ! また出たー! ってママじゃねぇかよ!」
美鈴はここまで1人で来たようで花音の姿が見当たらなかった。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

誰にでもできる異世界救済 ~【トライ&エラー】と【ステータス】でニートの君も今日から勇者だ!~
平尾正和/ほーち
ファンタジー
引きこもりニート山岡勝介は、しょーもないバチ当たり行為が原因で異世界に飛ばされ、その世界を救うことを義務付けられる。罰として異世界勇者的な人外チートはないものの、死んだらステータスを維持したままスタート地点(セーブポイント)からやり直しとなる”死に戻り”と、異世界の住人には使えないステータス機能、成長チートとも呼べる成長補正を駆使し、世界を救うため、ポンコツ貧乳エルフとともにマイペースで冒険する。
※『死に戻り』と『成長チート』で異世界救済 ~バチ当たりヒキニートの異世界冒険譚~から改題しました
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
レオナルド・ダ・オースティン 〜魔剣使いの若き英雄〜
優陽 yûhi
ファンタジー
じいちゃん、ばあちゃんと呼ぶ、剣神と大賢者に育てられ、
戦闘力、魔法、知能共、規格外の能力を持つ12歳の少年。
本来、精神を支配され、身体を乗っ取られると言う危うい魔剣を使いこなし、
皆に可愛がられ愛される性格にも拘らず、
剣と魔法で、容赦も遠慮も無い傍若無人の戦いを繰り広げる。
彼の名前はレオナルド。出生は謎に包まれている。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる