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無数の魔獣
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無数の魔獣が蠢き、大地を黒く染めた。
魔獣の群れが通り過ぎた村や小さな町の家や人は跡形もなく消えた。
徒歩で4日も行けばエルマ城下の町に着く。
何も知らないゴッズ一行はエントの街から1日歩いた先の森の中を進んでいた。
ゴッズ一行の中には新人上がりの経験の浅い冒険者も含まれている。魔獣の声を聞いただけで身震いする者もいた。
森の奥の暗闇から目が光る。
ケルベラという犬型の魔獣が飛び掛かってくる。
ゴッズは拳で一撃しケルベラの頭蓋を粉砕した。
「ゴッズは武闘家か」
ソウダがゴッズに尋ねる。
「剣士に槍使いに色々経験を重ねた結果、最強は拳だと気付いた」
「俺は剣が最強、いや剣が合っていた」
「自分に合った武器や職業は必ずある。それを見つけるまでが苦難であるな」
と2人で会話しつつも先頭で次々と襲い掛かる魔獣を倒していく。
ゴッズはようやく異変に気付いた。
「どうも来た時より、エルマに帰る帰路の方が魔獣の数が増えている。多過ぎる」
と不思議に思っている間に森を抜けた途端、新人の経験の浅い冒険者が悲鳴を上げた。
そこには魔獣の群れが待ち構えていた。
50体以上いる。
その魔獣の群れから逃げるようにゴッズ一行に向かって走る村人を救う為に
ゴッズとソウダは動いた。
「弓、魔法使いは後ろから援護してくれ!剣士と槍使いは前に出て魔獣を倒すぞ!」
ゴッズの掛け声で一斉攻撃が始まった。
ゴブリンが木の棒を振り上げて突進してソウダ目掛けて振り下ろした。
木の棒ごとゴブリンを一閃で斬り倒し、続け様にケルベラを横になぎ払い2体倒した。
「すごいぞ!あの冒険者!」
「あれはエントの街で1番強いソウダだ」
ソウダの活躍に後ろから騒めく。
「五十爆撃剛!」
ゴッズは武闘家の上級遠距離攻撃を放つ。拳から放たれた波動が空気を揺らし、魔獣に当たると爆発したように魔獣の外皮が破裂した。
槍使いは一列になり、槍を構えて突進。一気に5体のゴブリンを倒した。
50体いた魔獣があっという間に数を減らし残り10体になった時、魔獣の群れの後ろからまた魔獣が現れた。
数は30体。
「キリがない」
「ゴッズ隊長!助けた村人が何か伝えたいようです!来て下さい!」
「ソウダ。ここは任せていいだろうか?」
「ああ」
ゴッズは前線を離れ、後方の村人に駆け寄った。
「隊の隊長さん。早く逃げた方がいい。魔獣は無限に湧いて出てくる。私達の村も、奥の村も皆、魔獣に飲み込まれた」
「エルマ城はどのような状態か分かるか?」
村人は顔を横に振った。
「この先の先の村も駄目だとは!我々は今からエルマ城に向かうところだが、進路を絶たれたか。エルマ城が無事だといいが」
ゴッズは一旦出発地であるエントの街に引き返す事を決断した。
魔獣の群れが通り過ぎた村や小さな町の家や人は跡形もなく消えた。
徒歩で4日も行けばエルマ城下の町に着く。
何も知らないゴッズ一行はエントの街から1日歩いた先の森の中を進んでいた。
ゴッズ一行の中には新人上がりの経験の浅い冒険者も含まれている。魔獣の声を聞いただけで身震いする者もいた。
森の奥の暗闇から目が光る。
ケルベラという犬型の魔獣が飛び掛かってくる。
ゴッズは拳で一撃しケルベラの頭蓋を粉砕した。
「ゴッズは武闘家か」
ソウダがゴッズに尋ねる。
「剣士に槍使いに色々経験を重ねた結果、最強は拳だと気付いた」
「俺は剣が最強、いや剣が合っていた」
「自分に合った武器や職業は必ずある。それを見つけるまでが苦難であるな」
と2人で会話しつつも先頭で次々と襲い掛かる魔獣を倒していく。
ゴッズはようやく異変に気付いた。
「どうも来た時より、エルマに帰る帰路の方が魔獣の数が増えている。多過ぎる」
と不思議に思っている間に森を抜けた途端、新人の経験の浅い冒険者が悲鳴を上げた。
そこには魔獣の群れが待ち構えていた。
50体以上いる。
その魔獣の群れから逃げるようにゴッズ一行に向かって走る村人を救う為に
ゴッズとソウダは動いた。
「弓、魔法使いは後ろから援護してくれ!剣士と槍使いは前に出て魔獣を倒すぞ!」
ゴッズの掛け声で一斉攻撃が始まった。
ゴブリンが木の棒を振り上げて突進してソウダ目掛けて振り下ろした。
木の棒ごとゴブリンを一閃で斬り倒し、続け様にケルベラを横になぎ払い2体倒した。
「すごいぞ!あの冒険者!」
「あれはエントの街で1番強いソウダだ」
ソウダの活躍に後ろから騒めく。
「五十爆撃剛!」
ゴッズは武闘家の上級遠距離攻撃を放つ。拳から放たれた波動が空気を揺らし、魔獣に当たると爆発したように魔獣の外皮が破裂した。
槍使いは一列になり、槍を構えて突進。一気に5体のゴブリンを倒した。
50体いた魔獣があっという間に数を減らし残り10体になった時、魔獣の群れの後ろからまた魔獣が現れた。
数は30体。
「キリがない」
「ゴッズ隊長!助けた村人が何か伝えたいようです!来て下さい!」
「ソウダ。ここは任せていいだろうか?」
「ああ」
ゴッズは前線を離れ、後方の村人に駆け寄った。
「隊の隊長さん。早く逃げた方がいい。魔獣は無限に湧いて出てくる。私達の村も、奥の村も皆、魔獣に飲み込まれた」
「エルマ城はどのような状態か分かるか?」
村人は顔を横に振った。
「この先の先の村も駄目だとは!我々は今からエルマ城に向かうところだが、進路を絶たれたか。エルマ城が無事だといいが」
ゴッズは一旦出発地であるエントの街に引き返す事を決断した。
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