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ニューシングル
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私の部屋には1人が寝られるサイズのシングルベッドがある。フカフカで柔らかいベッド。一人暮らしには充分な大きさのベッドの大部分を美智香に占領されていた。
我が家ではベッドの上で就寝面積を争うベッド争奪戦が毎晩繰り広げられている。
美智香は寝相が悪い。朝起きると私の顔の前に美智香の足があるぐらい寝相は最悪。
「おはよう。あー今日もジングルさんに朝から挨拶してこよう」
ジングルと美智香が鉢合わせたあの日から、美智香は私のアパートに棲みついていた。
「絶対ジングルさんの住所言わないから、代わりに一緒に住もう」
美智香もジングル推しだった。
家賃折半とダンジョンとジングルとセリアナの住所をバラさないことを条件に住むことを許可した。
私は代わりの入居者、美智香を見つけ晴れてボロアパートから引っ越すことも出来たのに、美智香に責任を押し付けて逃げるのは嫌だった。
1部屋で2人住むのは制約違反にならないようだった。
ある日の晩、私と美智香は晩御飯を食べ終えてくつろいでいた。
「紗倉、ジングルさん音楽番組で歌うからテレビ見るよ」
スタジオに並んだ椅子に座るアーティストやアイドル達。
その中にジングルがいた。
「毎日のように見てる人がテレビに出てるなんて不思議」
「ジングルさんの出番までまだあるから、ジングルさんも呼んで3人で見れないかな?」
「美智香それ最高すぎる」
出演している番組を本人の傍で見られる発想はなかった。
2人でジングルさんの部屋のベルを鳴らす。初めてジングルの部屋を訪れる。ドアが少し開くと、いい匂いがする。
ふと隣を見ると美智香は鼻をフガフガさせ必死に匂いを嗅いでいる。
フガフガすな!と思わずツッコむのを抑えて出てきたジングルに笑顔で対面する。
「あの。夜遅くに突然すみません。よかったら私達と音楽番組見ませんか?」
「今、セリカと見てるとこなんだ。よかったら2人も上がって見る?」
「お部屋に上がっていいのですか!」
と言いつつ素早く靴を脱いで美智香は部屋に入った。私も後から部屋に入る。
フローリングの床に丸テーブルが一つ。物が何もない部屋はシンプルで綺麗だった。
「こんばんは」
「こんばんは。九条川さんと水森さんお久しぶりですわね」
座布団の上に座るセリカ様。セリカ様はいつも高貴なセレブリティな雰囲気を醸し出している。
「久しぶりです。お邪魔します!」
4人は座ってテレビを眺める。
司会者が「続いて、今年jin×3からソロデビューを果たしたジングルのNEWシングル『ハッピーバースデートゥーミー』です。ジングルさんお願いします」
司会者の合図でステージが照らされジングルが歌い始める。
「お兄様の出番ですわ」
「カッコいい!」
テレビの中のジングルに向かって思わず心の声が出てしまった。
「ありがとう」
横を見ると本人がいる。なにこの神展開!
ありがとう美智香。そしてこんな素敵なアパートを紹介してくれた祖母に今だけ感謝している。
ジングルの歌が始まると隣のライリーの部屋から物音が聞こえてくる。
「うぉー、イェイ・イェイ、うぉー♪」
壁の向こうからライリーの声が聞こえる。絶対同じ番組を見ている。
「どぉーしようなくー♪佇む君とぼくわぁァあぁあー」
真剣にテレビから流れるジングルの歌声にライリーの声が被って雑音すぎる!
「うるさい!」
美智香が壁ドン!する。
ドン、ドン♪リズム良く壁ドンが返ってくる。
「・・・そんなハッピーバースデぇぇー♪」
下手すぎるライリーの大きな歌声。
「静かにして!」
せっかくテレビから流れるジングルの美声がライリーの声に上書きされる。
美智香と私はライリーの部屋のドアを叩いた。
ドアが開くと美智香は手でライリー頬を思いっきり挟んだ。
「うるさいから歌わないで!静かにしてよ」
「だっでロンのあだらじいぎょくが・・・」
「なんて?」
美智香は手を離す。
「ロンの新しい曲。いい曲だからつい歌いたくなるよな。これをプレゼントしよう」
ライリーは美智香と私に新品未開封のCDを配った。
「CDって懐かしい。あれ?これってジングルの新しい曲のCD?貰っていいの?」
私が尋ねるとライリーはニッコリ笑顔で頷いた。
「もちろんさ。なんと言っても歌詞が素晴らしい。そう、歌詞は私が書いたからな」
「は?」
「え?」
CDのジャケットをよく見ると作曲:ジングル、作詞:ラララ・ライリーと書かれていた。
「ラララ・ライリーってあなたなの!?」
「そうだ。歌ってあげよう!うぉー、イェイ・イェイ、うぉー♪」
歌い始めるライリーに私と美智香はCDを持ったまま呆然としていた。
「どぉーしようなくー♪佇む君と僕はぁァあぁあー、生まれた時から違うぅー生き物なのさぁぁー♪」
ノリノリで自分が作詞した曲を私達にその下手な歌声に乗せて聴かせる。
「気付いたんだぁー、僕は、僕の心のままでぇぇーいいことをー♪僕の心に芽生えた新しい気持ちぃー、そんなぁハッピーバースデぇぇー♪トゥーミィー♪」
古くてダサい歌詞に納得して呆然となったまま静かにライリーの部屋をドアを閉めて、私達は部屋に戻った。
過去アイドルグループjin×3が歌う曲はどれも素晴らしい楽曲だった。サビのアップテンポにダンス、歌詞も心に響く。
でもライリーの歌詞は薄っぺらい。聞いたことのあるようなフレーズの使い回し。
ソロデビューがあのダサい曲?絶対伸びない。ジングルの人気が落ちる。
許せなかったし失望した。
数日後。
テレビの報道番組が流れていた。
私と美智香は大学に行く前に朝ごはんを食べながらテレビを見ている。
司会者
「古懐って知ってます?」
ゲスト
「いやー聞いたことないですね」
司会者
「懐古って言葉はありますけど、古くて懐かしい略語の造語で今若者を中心にある曲から古懐ブームが起きています」
ゲスト
「古くて懐かしい感じが良いのでしょうか」
司会者
「どうなんですかねー。私も若者のブームには乗り遅れてますからね。その古懐ブームの火付け役である曲がジングルの『パッピーバースデートゥーミィー』という最新曲でリリース以来ヒットチャート、ランキング1位を独占。社会現象になりかけているんですねー」
箸が止まって美智香と数秒見つめ合って呆然とした。
世の中ワケがわからない!
我が家ではベッドの上で就寝面積を争うベッド争奪戦が毎晩繰り広げられている。
美智香は寝相が悪い。朝起きると私の顔の前に美智香の足があるぐらい寝相は最悪。
「おはよう。あー今日もジングルさんに朝から挨拶してこよう」
ジングルと美智香が鉢合わせたあの日から、美智香は私のアパートに棲みついていた。
「絶対ジングルさんの住所言わないから、代わりに一緒に住もう」
美智香もジングル推しだった。
家賃折半とダンジョンとジングルとセリアナの住所をバラさないことを条件に住むことを許可した。
私は代わりの入居者、美智香を見つけ晴れてボロアパートから引っ越すことも出来たのに、美智香に責任を押し付けて逃げるのは嫌だった。
1部屋で2人住むのは制約違反にならないようだった。
ある日の晩、私と美智香は晩御飯を食べ終えてくつろいでいた。
「紗倉、ジングルさん音楽番組で歌うからテレビ見るよ」
スタジオに並んだ椅子に座るアーティストやアイドル達。
その中にジングルがいた。
「毎日のように見てる人がテレビに出てるなんて不思議」
「ジングルさんの出番までまだあるから、ジングルさんも呼んで3人で見れないかな?」
「美智香それ最高すぎる」
出演している番組を本人の傍で見られる発想はなかった。
2人でジングルさんの部屋のベルを鳴らす。初めてジングルの部屋を訪れる。ドアが少し開くと、いい匂いがする。
ふと隣を見ると美智香は鼻をフガフガさせ必死に匂いを嗅いでいる。
フガフガすな!と思わずツッコむのを抑えて出てきたジングルに笑顔で対面する。
「あの。夜遅くに突然すみません。よかったら私達と音楽番組見ませんか?」
「今、セリカと見てるとこなんだ。よかったら2人も上がって見る?」
「お部屋に上がっていいのですか!」
と言いつつ素早く靴を脱いで美智香は部屋に入った。私も後から部屋に入る。
フローリングの床に丸テーブルが一つ。物が何もない部屋はシンプルで綺麗だった。
「こんばんは」
「こんばんは。九条川さんと水森さんお久しぶりですわね」
座布団の上に座るセリカ様。セリカ様はいつも高貴なセレブリティな雰囲気を醸し出している。
「久しぶりです。お邪魔します!」
4人は座ってテレビを眺める。
司会者が「続いて、今年jin×3からソロデビューを果たしたジングルのNEWシングル『ハッピーバースデートゥーミー』です。ジングルさんお願いします」
司会者の合図でステージが照らされジングルが歌い始める。
「お兄様の出番ですわ」
「カッコいい!」
テレビの中のジングルに向かって思わず心の声が出てしまった。
「ありがとう」
横を見ると本人がいる。なにこの神展開!
ありがとう美智香。そしてこんな素敵なアパートを紹介してくれた祖母に今だけ感謝している。
ジングルの歌が始まると隣のライリーの部屋から物音が聞こえてくる。
「うぉー、イェイ・イェイ、うぉー♪」
壁の向こうからライリーの声が聞こえる。絶対同じ番組を見ている。
「どぉーしようなくー♪佇む君とぼくわぁァあぁあー」
真剣にテレビから流れるジングルの歌声にライリーの声が被って雑音すぎる!
「うるさい!」
美智香が壁ドン!する。
ドン、ドン♪リズム良く壁ドンが返ってくる。
「・・・そんなハッピーバースデぇぇー♪」
下手すぎるライリーの大きな歌声。
「静かにして!」
せっかくテレビから流れるジングルの美声がライリーの声に上書きされる。
美智香と私はライリーの部屋のドアを叩いた。
ドアが開くと美智香は手でライリー頬を思いっきり挟んだ。
「うるさいから歌わないで!静かにしてよ」
「だっでロンのあだらじいぎょくが・・・」
「なんて?」
美智香は手を離す。
「ロンの新しい曲。いい曲だからつい歌いたくなるよな。これをプレゼントしよう」
ライリーは美智香と私に新品未開封のCDを配った。
「CDって懐かしい。あれ?これってジングルの新しい曲のCD?貰っていいの?」
私が尋ねるとライリーはニッコリ笑顔で頷いた。
「もちろんさ。なんと言っても歌詞が素晴らしい。そう、歌詞は私が書いたからな」
「は?」
「え?」
CDのジャケットをよく見ると作曲:ジングル、作詞:ラララ・ライリーと書かれていた。
「ラララ・ライリーってあなたなの!?」
「そうだ。歌ってあげよう!うぉー、イェイ・イェイ、うぉー♪」
歌い始めるライリーに私と美智香はCDを持ったまま呆然としていた。
「どぉーしようなくー♪佇む君と僕はぁァあぁあー、生まれた時から違うぅー生き物なのさぁぁー♪」
ノリノリで自分が作詞した曲を私達にその下手な歌声に乗せて聴かせる。
「気付いたんだぁー、僕は、僕の心のままでぇぇーいいことをー♪僕の心に芽生えた新しい気持ちぃー、そんなぁハッピーバースデぇぇー♪トゥーミィー♪」
古くてダサい歌詞に納得して呆然となったまま静かにライリーの部屋をドアを閉めて、私達は部屋に戻った。
過去アイドルグループjin×3が歌う曲はどれも素晴らしい楽曲だった。サビのアップテンポにダンス、歌詞も心に響く。
でもライリーの歌詞は薄っぺらい。聞いたことのあるようなフレーズの使い回し。
ソロデビューがあのダサい曲?絶対伸びない。ジングルの人気が落ちる。
許せなかったし失望した。
数日後。
テレビの報道番組が流れていた。
私と美智香は大学に行く前に朝ごはんを食べながらテレビを見ている。
司会者
「古懐って知ってます?」
ゲスト
「いやー聞いたことないですね」
司会者
「懐古って言葉はありますけど、古くて懐かしい略語の造語で今若者を中心にある曲から古懐ブームが起きています」
ゲスト
「古くて懐かしい感じが良いのでしょうか」
司会者
「どうなんですかねー。私も若者のブームには乗り遅れてますからね。その古懐ブームの火付け役である曲がジングルの『パッピーバースデートゥーミィー』という最新曲でリリース以来ヒットチャート、ランキング1位を独占。社会現象になりかけているんですねー」
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