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第三部「全能神座争奪戦」編
VS「力」の<深紅鬼> 2
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怒りの表情で一同を睨み、咆哮を挙げた「力」の深紅鬼。
格上を相手にしているアヤカとアッシュは全く気を抜かず、深紅鬼に集中。
クロトとシロナも自然体ではあるが、油断なくいつでも動けるようにしている。
戦闘再開の合図となったのは・・・先程とは違う場所から飛来した魔法だった。
「グガアッッ!!」
深紅鬼は面食らいながらも、後衛から放たれた二つの魔法、
アンジェの『火帝魔法・炎熱閃』とエアリスの『風帝魔法・風音刃』を、左拳を振り抜くことで衝撃を飛ばして相殺した。
二人は既にその場から移動していたので大事は無い。
そして、深紅鬼の攻撃が放たれた瞬間を突いて、前衛四人が動き出す。
「はああっ!『刀帝技・天割』っ!」
「―――『金剛剣・王断』っ!」
アヤカとアッシュの時間差連携攻撃を、右腕を使って防御した深紅鬼。
先程アッシュの一撃で生まれていた傷を狙って放たれた攻撃だったが、生憎狙いを外されて別の場所に命中。ごくわずかに傷をつくっただけだった。
そして次の瞬間、『白天神化』したシロナが一瞬で深紅鬼の懐に潜り込み、白く輝く剣、<天導主の白剣>を傷口めがけて振り抜いた。
「その腕をもらうよっ!『白神剣・純白』っ!」
「・・・ガ?」
余りにも呆気なく右腕が切り飛ばされ、深紅鬼は状況を理解できない。
これは、予め大きな傷口というおあつらえ向きの付け入るスキがあったために呆気なく切断できたのだ。
無傷の状態では、「消滅」の権能といえど、流石に切断は不可能だっただろう。
ようやく深紅鬼が理解しかけたころ、シロナの陰からクロトが現れた。
両手には<幻龍神の月剣>と<幻龍神の星剣>が握られ、振りかぶられている。
「―――『神天龍十字閃・極毒』!」
「グッ、ガ・・・ガアアアアアッ!?」
クロトは<必殺の一撃>による存在破壊の毒を<隠密者応用>にて流し込んだ。
相手も「即死無効」は保持しているので死には至らないが、応用の効果によって継続ダメージは見込めるし、動きの阻害にも大きな役割を果たす。
深紅鬼は苦しそうな顔をしながら、クロトを睨みつけた。
「もぅ・・・クロトは私を盾にするなんて、相変わらず鬼畜なんだからっ!」
「これが一番有効だからね。というか、シロナだってそのつもりで動いてたくせによく言うよ・・・。」
「それは言わない約束だよっ!」
「そんな約束はしてないね。」
微妙に気の抜けた会話を交わすクロトとシロナ。
意図してか意図せずか、それは深紅鬼に対する挑発となった。
命がけの戦いでイチャつかれれば、誰だって怒りたくなるだろう。
それが敵であれば尚更に。
「ゴガアアアアアアアアアッ!!」
「シロナ、準備。」
「了解了解っ!」
左腕でクロトを上から叩き潰さんとする一撃を予見したクロトは一言だけ告げて次の行動の準備に入る。
シロナを後ろに隠して、自らは深紅鬼の攻撃を受ける態勢だ。
深紅鬼はそれを馬鹿にするように笑うと、クロトを剣ごと叩き潰した。
肉塊になったクロトにアヤカとアッシュが息を呑むが、事前に聞いていた内容を思い出して安堵する。
潰されたのはクロトの<魔法存在>で、本人では無い。
クロトは拳が命中する寸前に深紅鬼の背後へ<魔法存在>を生み出し、次の瞬間にはその<魔法存在>と入れ替わっていたのである。
こうして、クロトとシロナによる挟み撃ちの体勢が出来上がった。
二人の狙いは・・・左腕。
「『創世八奏連閃・神断』!」
「『白神剣・純白』!」
クロトが左腕の付け根を半ば以上切断し、シロナが止めに斬り飛ばした。
背後からの挟撃である上に、最大の武器である腕は片方のみ。おまけに存在破壊の毒が体中に回り、動きも鈍い。
この状態ではとても回避などできなかったのだ。
「ガッ、ガギャアアアアアアアアッ!?」
両腕を切断された深紅鬼は半狂乱状態になって暴れはじめた。
だが、その主武器たる両腕がなければ、ただの的でしかない。
蹴りでもあの異常な一撃は繰り出せるのだろうが、脅威度は随分と下になる。
深紅鬼自体が足での攻撃を得意としていないからだ。
「―――熱き閃光よ、疾く彼の敵を撃ち抜け!『火帝魔法・炎熱閃』!」
「―――風の帝針よ、廻り彼の敵を撃ち抜け!『風帝魔法・風廻針』!」
どこからか聞こえてくる詠唱の後に放たれた二つの魔法が、深紅鬼の目を貫いた。
目は大抵の生物が弱点としており、深紅鬼も例外ではない。
他の部位よりも、物理・魔法ともに防御力で劣るのだ。
そして、普段の状態ならまだしも、今の深紅鬼の目を狙うことは、超越者たる彼女たちにとってそれほど難しいことではなかった。
深紅鬼は目を焼かれ、切り裂かれ、貫かれて、地面に倒れ込んだ。
「『金剛剣・断割』!」
「『刀帝技・天割』!」
「『白天の十靭』!」
「『創世一閃・神断』!」
前衛四人は油断せず、更に追い打ちをかけた。
クロトとアヤカは右足に、アッシュとシロナは左足に一撃。
結果として、両足とも斬り飛ばすことに成功した。
人より背の高い深紅鬼が立った状態だと拳による射線の問題で攻撃し辛い部位だったのだが、転んでいるならば非常に攻撃しやすいのだ。
四肢を全て失った深紅鬼の命は、もはや風前の灯火。
「・・・止めは、アンジェリカとエアリスがやるといいよ。」
「はい、そうさせてもらいます。エアリス?」
「うん、姉さん・・・!」
近くまで来ていたアンジェとエアリスは同時に詠唱を開始し――――
「―――『火帝魔法・獄炎刃』」
「―――『風帝魔法・風穿刃』」
同時に魔法を放ち、深紅鬼の首を切断した。
そして、敵討ちを果たした二人の耳に、レベルアップのアナウンスが流れた。
格上を相手にしているアヤカとアッシュは全く気を抜かず、深紅鬼に集中。
クロトとシロナも自然体ではあるが、油断なくいつでも動けるようにしている。
戦闘再開の合図となったのは・・・先程とは違う場所から飛来した魔法だった。
「グガアッッ!!」
深紅鬼は面食らいながらも、後衛から放たれた二つの魔法、
アンジェの『火帝魔法・炎熱閃』とエアリスの『風帝魔法・風音刃』を、左拳を振り抜くことで衝撃を飛ばして相殺した。
二人は既にその場から移動していたので大事は無い。
そして、深紅鬼の攻撃が放たれた瞬間を突いて、前衛四人が動き出す。
「はああっ!『刀帝技・天割』っ!」
「―――『金剛剣・王断』っ!」
アヤカとアッシュの時間差連携攻撃を、右腕を使って防御した深紅鬼。
先程アッシュの一撃で生まれていた傷を狙って放たれた攻撃だったが、生憎狙いを外されて別の場所に命中。ごくわずかに傷をつくっただけだった。
そして次の瞬間、『白天神化』したシロナが一瞬で深紅鬼の懐に潜り込み、白く輝く剣、<天導主の白剣>を傷口めがけて振り抜いた。
「その腕をもらうよっ!『白神剣・純白』っ!」
「・・・ガ?」
余りにも呆気なく右腕が切り飛ばされ、深紅鬼は状況を理解できない。
これは、予め大きな傷口というおあつらえ向きの付け入るスキがあったために呆気なく切断できたのだ。
無傷の状態では、「消滅」の権能といえど、流石に切断は不可能だっただろう。
ようやく深紅鬼が理解しかけたころ、シロナの陰からクロトが現れた。
両手には<幻龍神の月剣>と<幻龍神の星剣>が握られ、振りかぶられている。
「―――『神天龍十字閃・極毒』!」
「グッ、ガ・・・ガアアアアアッ!?」
クロトは<必殺の一撃>による存在破壊の毒を<隠密者応用>にて流し込んだ。
相手も「即死無効」は保持しているので死には至らないが、応用の効果によって継続ダメージは見込めるし、動きの阻害にも大きな役割を果たす。
深紅鬼は苦しそうな顔をしながら、クロトを睨みつけた。
「もぅ・・・クロトは私を盾にするなんて、相変わらず鬼畜なんだからっ!」
「これが一番有効だからね。というか、シロナだってそのつもりで動いてたくせによく言うよ・・・。」
「それは言わない約束だよっ!」
「そんな約束はしてないね。」
微妙に気の抜けた会話を交わすクロトとシロナ。
意図してか意図せずか、それは深紅鬼に対する挑発となった。
命がけの戦いでイチャつかれれば、誰だって怒りたくなるだろう。
それが敵であれば尚更に。
「ゴガアアアアアアアアアッ!!」
「シロナ、準備。」
「了解了解っ!」
左腕でクロトを上から叩き潰さんとする一撃を予見したクロトは一言だけ告げて次の行動の準備に入る。
シロナを後ろに隠して、自らは深紅鬼の攻撃を受ける態勢だ。
深紅鬼はそれを馬鹿にするように笑うと、クロトを剣ごと叩き潰した。
肉塊になったクロトにアヤカとアッシュが息を呑むが、事前に聞いていた内容を思い出して安堵する。
潰されたのはクロトの<魔法存在>で、本人では無い。
クロトは拳が命中する寸前に深紅鬼の背後へ<魔法存在>を生み出し、次の瞬間にはその<魔法存在>と入れ替わっていたのである。
こうして、クロトとシロナによる挟み撃ちの体勢が出来上がった。
二人の狙いは・・・左腕。
「『創世八奏連閃・神断』!」
「『白神剣・純白』!」
クロトが左腕の付け根を半ば以上切断し、シロナが止めに斬り飛ばした。
背後からの挟撃である上に、最大の武器である腕は片方のみ。おまけに存在破壊の毒が体中に回り、動きも鈍い。
この状態ではとても回避などできなかったのだ。
「ガッ、ガギャアアアアアアアアッ!?」
両腕を切断された深紅鬼は半狂乱状態になって暴れはじめた。
だが、その主武器たる両腕がなければ、ただの的でしかない。
蹴りでもあの異常な一撃は繰り出せるのだろうが、脅威度は随分と下になる。
深紅鬼自体が足での攻撃を得意としていないからだ。
「―――熱き閃光よ、疾く彼の敵を撃ち抜け!『火帝魔法・炎熱閃』!」
「―――風の帝針よ、廻り彼の敵を撃ち抜け!『風帝魔法・風廻針』!」
どこからか聞こえてくる詠唱の後に放たれた二つの魔法が、深紅鬼の目を貫いた。
目は大抵の生物が弱点としており、深紅鬼も例外ではない。
他の部位よりも、物理・魔法ともに防御力で劣るのだ。
そして、普段の状態ならまだしも、今の深紅鬼の目を狙うことは、超越者たる彼女たちにとってそれほど難しいことではなかった。
深紅鬼は目を焼かれ、切り裂かれ、貫かれて、地面に倒れ込んだ。
「『金剛剣・断割』!」
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「『白天の十靭』!」
「『創世一閃・神断』!」
前衛四人は油断せず、更に追い打ちをかけた。
クロトとアヤカは右足に、アッシュとシロナは左足に一撃。
結果として、両足とも斬り飛ばすことに成功した。
人より背の高い深紅鬼が立った状態だと拳による射線の問題で攻撃し辛い部位だったのだが、転んでいるならば非常に攻撃しやすいのだ。
四肢を全て失った深紅鬼の命は、もはや風前の灯火。
「・・・止めは、アンジェリカとエアリスがやるといいよ。」
「はい、そうさせてもらいます。エアリス?」
「うん、姉さん・・・!」
近くまで来ていたアンジェとエアリスは同時に詠唱を開始し――――
「―――『火帝魔法・獄炎刃』」
「―――『風帝魔法・風穿刃』」
同時に魔法を放ち、深紅鬼の首を切断した。
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