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第二部「創世神降臨」編
並走する蠍人間
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「うーん・・・まいったね。」
「だったらもっと必死そうな顔しやがれっ!」
「え?必死だよ?」
「嘘つけ!顔色一つ変わってねぇぞ!?」
端的に言うと、クロトは蠍男と並走していた。
「ちっ!スコルピウスセイバー!」
「純白の翼壁」
「またかっ!なんで超高速で走りながら余裕で迎撃できてやがるっ!」
「地力の違いじゃないかな?」
「ド正論!?」
もう少し詳しく言うと、並走しながら蠍男と戦っていた。
天蠍騎士、レベル90。
それが蠍男の解析結果だ。
クロトが魔物を狩りつつ通路を爆走していると、脇道から現れて攻撃してきた。
時間が無い中でそんな強敵を当てて来るなど、本当に悪辣なことだ。
もっとも、クロトは軽くいなしつつ、走り続けているのだが。
この場合、ギリギリ付いて来ている蠍男を褒めるべきなのだろう。
幾らクロトが能力値の強化をしていないとはいえ。
「ところで、そろそろ通路も終わりだけど、君はどうするの?」
「あ?俺は通路からは出られねぇからそれまでだが?」
「へぇ。じゃあ、そろそろ仕留めさせてもらおうかな。」
「・・・は?」
何言ってんだコイツ、という目をクロトに向ける蠍男に、攻撃が放たれた。
「翼魔闘法・漆黒の翼神」
「げぇぇぇっ!?」
黒き翼が蠍男を切り刻み、絶命させた。
そしてその数秒後、クロトは通路を抜けて、階段の前に到達。
(時間は、ジャスト一分。予定通りで何より。)
とことんブレない男だ。
蠍男をギリギリまで仕留めなかったことに、深い意味は無い。
いつでも良かったというだけだ。
天の塔3F クリア
天の塔4F
階段を上って来たクロトが入ったのは、程々の大きさがある部屋。
先へ進む階段は閉ざされていて、その階段を閉ざしている扉には鍵穴。
直後、部屋の中に次々と魔物が転移してきた。
どれもスコルピウスガードのレベル85・・・否、一体だけ違うやつが居た。
スコルピウスキーパー、レベル90という存在だ。
まずは、寄って来る魔物を蹴散らしていく。
「翼魔闘法・漆黒の羽!」
遠くにいる蠍は羽を飛ばして殲滅。
「神天十六夜連閃・龍絶!」
近くの蠍は剣で殲滅。
「神天十六夜連閃・逆龍!」
それは戦闘では無く、一方的な蹂躙であった。
「創世十字閃・神断!」
「キシィッ!?」
最後にスコルピウスキーパーを倒し、殲滅完了。
最後に親玉を残したのは、様式美というやつか。
最後の蠍を解体すると、やはり鍵が手に入った。
鍵を扉の穴に差し込み、扉を開けた。
次の瞬間、開かれた扉が大爆発。
それが分かっていたクロトは翼でガード。
気が抜けるだろう瞬間を狙ってくるとは、どこまでも悪辣。
今回の仕掛け、神の瞳なら見抜けるが、普通は分からないだろうと思われた。
クロトは爆発に構うことなく、階段を上り始めた。
天の塔4F クリア
天の塔5F
(最後はやっぱりボス戦だったね。そこのお約束は外さないということかな。)
そう考えているクロトの前には、星十二天「天蠍」が存在した。
レベルこそ95と高いのだが・・・。
(ユニークモンスターじゃないから、前の天蠍よりも随分弱い。)
それは流石に、比べるのは可哀そうである。
ユニークモンスターとは、同種の魔物と実力で一線を画す魔物なのだから。
天蠍の摂理と猛毒魔法を覚えており、星十二天というレアスキルもある。
だがそれでも、ユニーク個体とは比較にならない。
レアスキル「星十二天」は、天の塔内部にて星十二天の能力値を二倍にする。
中々の効果ではあるが、所詮はそれまで。
クロトは油断はしないように心がけながら、戦闘を開始した。
「神天龍八奏連閃・極星!」
「キシャッ!?」
星天装を発動したクロトの能力値は、優に一万を超える。
それ以下の能力値と初見で無いスキルしかない天蠍に、勝ち目など無い。
一方的に翻弄されて、ダメージを負い続けている。
「神天一閃・龍絶!」
「キシャァァァァッ!?」
姿を消して背後に回ったクロトは、蠍の尻尾を切断した。
続いて両手の鋏も切断。
どれだけ実力が離れていても、一切の油断なく、合理的に追い詰めていく。
だからこそ、クロトはここまで強いのだ。
「創世連閃・神断!」
丸裸になった蠍を丁度しとめられるだろう剣技を放った。
その予想は違わず、天蠍のHPはジャストゼロになった。
「ふぅ。まあ、肩ならしくらいにはなったのかな?」
そんな感想を零しつつ、蠍の解体をする。
すると、蠍からは蠍の宝玉が手に入った。
一階の小部屋にあった台座に設置するものだろう。
(上へ行く程難しくなるというのが普通だけど、ここの迷宮はどうなのかな?)
クロトはそんなことを思いながら、辺りを見渡す。
すると、転移魔法陣が出現したので、躊躇いなく乗った。
転移した先は、1Fにある台座の間。
(宝玉をセットするのは、後で良いよね?)
クロトはそう判断して、一先ず天の塔を後にしたのだった。
「だったらもっと必死そうな顔しやがれっ!」
「え?必死だよ?」
「嘘つけ!顔色一つ変わってねぇぞ!?」
端的に言うと、クロトは蠍男と並走していた。
「ちっ!スコルピウスセイバー!」
「純白の翼壁」
「またかっ!なんで超高速で走りながら余裕で迎撃できてやがるっ!」
「地力の違いじゃないかな?」
「ド正論!?」
もう少し詳しく言うと、並走しながら蠍男と戦っていた。
天蠍騎士、レベル90。
それが蠍男の解析結果だ。
クロトが魔物を狩りつつ通路を爆走していると、脇道から現れて攻撃してきた。
時間が無い中でそんな強敵を当てて来るなど、本当に悪辣なことだ。
もっとも、クロトは軽くいなしつつ、走り続けているのだが。
この場合、ギリギリ付いて来ている蠍男を褒めるべきなのだろう。
幾らクロトが能力値の強化をしていないとはいえ。
「ところで、そろそろ通路も終わりだけど、君はどうするの?」
「あ?俺は通路からは出られねぇからそれまでだが?」
「へぇ。じゃあ、そろそろ仕留めさせてもらおうかな。」
「・・・は?」
何言ってんだコイツ、という目をクロトに向ける蠍男に、攻撃が放たれた。
「翼魔闘法・漆黒の翼神」
「げぇぇぇっ!?」
黒き翼が蠍男を切り刻み、絶命させた。
そしてその数秒後、クロトは通路を抜けて、階段の前に到達。
(時間は、ジャスト一分。予定通りで何より。)
とことんブレない男だ。
蠍男をギリギリまで仕留めなかったことに、深い意味は無い。
いつでも良かったというだけだ。
天の塔3F クリア
天の塔4F
階段を上って来たクロトが入ったのは、程々の大きさがある部屋。
先へ進む階段は閉ざされていて、その階段を閉ざしている扉には鍵穴。
直後、部屋の中に次々と魔物が転移してきた。
どれもスコルピウスガードのレベル85・・・否、一体だけ違うやつが居た。
スコルピウスキーパー、レベル90という存在だ。
まずは、寄って来る魔物を蹴散らしていく。
「翼魔闘法・漆黒の羽!」
遠くにいる蠍は羽を飛ばして殲滅。
「神天十六夜連閃・龍絶!」
近くの蠍は剣で殲滅。
「神天十六夜連閃・逆龍!」
それは戦闘では無く、一方的な蹂躙であった。
「創世十字閃・神断!」
「キシィッ!?」
最後にスコルピウスキーパーを倒し、殲滅完了。
最後に親玉を残したのは、様式美というやつか。
最後の蠍を解体すると、やはり鍵が手に入った。
鍵を扉の穴に差し込み、扉を開けた。
次の瞬間、開かれた扉が大爆発。
それが分かっていたクロトは翼でガード。
気が抜けるだろう瞬間を狙ってくるとは、どこまでも悪辣。
今回の仕掛け、神の瞳なら見抜けるが、普通は分からないだろうと思われた。
クロトは爆発に構うことなく、階段を上り始めた。
天の塔4F クリア
天の塔5F
(最後はやっぱりボス戦だったね。そこのお約束は外さないということかな。)
そう考えているクロトの前には、星十二天「天蠍」が存在した。
レベルこそ95と高いのだが・・・。
(ユニークモンスターじゃないから、前の天蠍よりも随分弱い。)
それは流石に、比べるのは可哀そうである。
ユニークモンスターとは、同種の魔物と実力で一線を画す魔物なのだから。
天蠍の摂理と猛毒魔法を覚えており、星十二天というレアスキルもある。
だがそれでも、ユニーク個体とは比較にならない。
レアスキル「星十二天」は、天の塔内部にて星十二天の能力値を二倍にする。
中々の効果ではあるが、所詮はそれまで。
クロトは油断はしないように心がけながら、戦闘を開始した。
「神天龍八奏連閃・極星!」
「キシャッ!?」
星天装を発動したクロトの能力値は、優に一万を超える。
それ以下の能力値と初見で無いスキルしかない天蠍に、勝ち目など無い。
一方的に翻弄されて、ダメージを負い続けている。
「神天一閃・龍絶!」
「キシャァァァァッ!?」
姿を消して背後に回ったクロトは、蠍の尻尾を切断した。
続いて両手の鋏も切断。
どれだけ実力が離れていても、一切の油断なく、合理的に追い詰めていく。
だからこそ、クロトはここまで強いのだ。
「創世連閃・神断!」
丸裸になった蠍を丁度しとめられるだろう剣技を放った。
その予想は違わず、天蠍のHPはジャストゼロになった。
「ふぅ。まあ、肩ならしくらいにはなったのかな?」
そんな感想を零しつつ、蠍の解体をする。
すると、蠍からは蠍の宝玉が手に入った。
一階の小部屋にあった台座に設置するものだろう。
(上へ行く程難しくなるというのが普通だけど、ここの迷宮はどうなのかな?)
クロトはそんなことを思いながら、辺りを見渡す。
すると、転移魔法陣が出現したので、躊躇いなく乗った。
転移した先は、1Fにある台座の間。
(宝玉をセットするのは、後で良いよね?)
クロトはそう判断して、一先ず天の塔を後にしたのだった。
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