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第二部「創世神降臨」編
リュノアと空の旅
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クロトは・・・・・・空を飛んでいた。
翼を生成しての飛行ではない。
黒竜皇となったリュノアに乗っての高速飛行である。
リュノアの上で風を感じる。
自分で飛ぶのも悪くはないが、こっちも中々良いものだと思ったクロト。
「リュノア、気持ちいいね?」
「キュキュ!」
体は黒竜皇なのに、鳴き声は子供のまま。
可変魔力生物というのは便利なものだ。
「ん?・・・魔物、か。」
クロトは魔物が高速で接近してくるのを神の瞳で捉え、迎撃態勢に。
「キュー、キュ、キュオ、キュー!」
「うん?リュノアが?それに、神天魔の法衣の翼を・・・?」
リュノアはクロトを押しとどめ、自分がやると言い出した。
更に、神天魔の法衣の翼を、自分に合成するように頼んできた。
クロトは首を捻ったが、神天魔の法衣に付加されている効果の一つを思い出す。
(相乗効果極大上昇、か。光輪の効果も仲間に及ぶし、あり得なくはない、か。)
クロトは、リュノアが出来ると判断した以上、可能なのだと考えた。
可変魔力の体については、リュノアの方が詳しい。
それにリュノアが、出来ないことを出来ると言うとは思えない。
そんな訳で、リュノアの体に、神天魔の法衣の十二翼を生成しようと試みる。
(・・・できたね、うん。リュノアの翼が十四になってしまった・・・。)
本当に出来てしまったことに驚きを隠せないクロト。
リュノアは翼の効果で加速。
その速度は、漆黒八翼のクロトに迫る。
クロトもレベル100を超えて、漆黒十二翼を程々に使いこなせるようになった。
だが、十全に扱えるのは、やはり八翼まで。
つまり今のリュノアは、クロトの最高速に並ぶ勢いということだ。
リュノアは接近する魔物、空皇帝を見据える。
まだかなり遠いが、竜眼の力は生半可ではない。
空皇帝をはっきりと捉えている。
敵を認識した後、漆黒と純白の十四翼に空間魔法を纏わせていく。
翼は、変な表現だが、黒と白に輝いている。
竜翼の効果も発動しているようだ。
「キュオオオッ!」
その叫びと共に、空皇帝とすれ違う。
空皇帝はすれ違いざまに、翼でバラバラに解体され、絶命。
リュノアのやろうとしていることを察していたクロトは、死体を回収。
そのまま問題なく、リュノアは飛行を続けた。
リュノアに乗ったまま回収するのは大変そうだが、何とかなったようだ。
「今のは、竜翼連刃、といった感じ、かな?」
「キュ?・・・キュ!」
クロトが適当につけた名称を気に入った様子のリュノア。
「よし。じゃあ、もう少し飛んでから帰ろうか。」
「キュッ!キュキュッ!」
リュノアは低速飛行に移行し、のんびりと空の旅を始めた。
「キュキュッ!」
「・・・んんっ、どうしたの・・・リュノア?」
リュノアの背中の上で眠っていたクロトは、鳴き声を聞いて目を覚ました。
場所は、旧ブルータル王国領上空。
リュノアとクロトの目の前には、五メートル程の大きさである、岩。
「・・・何で岩が空を飛んでるの?」
「キュ?」
若干寝ぼけているクロトは、思い浮かんだ疑問をそのまま口から零した。
その後、よくよく調べてみると、そこには転移魔法陣が存在した。
「リュノア、お手柄だぞ。」
「キュキュー!」
幼体となってクロトの胸に飛び込むリュノア。
それを抱き締めて撫でるクロト。
結局、リュノアが気持ちよさから眠ってしまうまで、触れ合いは続いた。
転移魔法陣の先には、黄道の迷宮。
紋章とレリーフは、予想通り、乙女。
クロトは乙女と聞いて、翼をイメージした。
必ずしも当たる訳では無いが、今回は正解だったようだ。
名称は、星十二天「乙女」。
筋力低めで、速力と魔力が高め。
機動型の後衛っぽい能力値になっている。
レアスキル「乙女の摂理」と「乙女心」を保持。
レアスキル「乙女の摂理」は、敵の中に処女が混ざっていると、能力値上昇。
上昇幅は、一人で一倍、二人で二倍、最大で十倍となる。
MPを全て消費することで、一度だけ、絶対魅了を行うことが出来る。
レアスキル「乙女心」は、魅了系含む状態異常の無効化。
さらに、敵の中に男性が混ざっていると、能力値十倍。
絶対魅了と、神天魔の法衣の状態異常無効は、どちらの優先度が高いのか。
どちらも、レアスキル最上位相当の優先度を誇るため、何とも言い難いところ。
やってみなければ確かなことは分からない。
クロトはどう戦うべきかを考えて、ボスへ挑んだ。
翼を生成しての飛行ではない。
黒竜皇となったリュノアに乗っての高速飛行である。
リュノアの上で風を感じる。
自分で飛ぶのも悪くはないが、こっちも中々良いものだと思ったクロト。
「リュノア、気持ちいいね?」
「キュキュ!」
体は黒竜皇なのに、鳴き声は子供のまま。
可変魔力生物というのは便利なものだ。
「ん?・・・魔物、か。」
クロトは魔物が高速で接近してくるのを神の瞳で捉え、迎撃態勢に。
「キュー、キュ、キュオ、キュー!」
「うん?リュノアが?それに、神天魔の法衣の翼を・・・?」
リュノアはクロトを押しとどめ、自分がやると言い出した。
更に、神天魔の法衣の翼を、自分に合成するように頼んできた。
クロトは首を捻ったが、神天魔の法衣に付加されている効果の一つを思い出す。
(相乗効果極大上昇、か。光輪の効果も仲間に及ぶし、あり得なくはない、か。)
クロトは、リュノアが出来ると判断した以上、可能なのだと考えた。
可変魔力の体については、リュノアの方が詳しい。
それにリュノアが、出来ないことを出来ると言うとは思えない。
そんな訳で、リュノアの体に、神天魔の法衣の十二翼を生成しようと試みる。
(・・・できたね、うん。リュノアの翼が十四になってしまった・・・。)
本当に出来てしまったことに驚きを隠せないクロト。
リュノアは翼の効果で加速。
その速度は、漆黒八翼のクロトに迫る。
クロトもレベル100を超えて、漆黒十二翼を程々に使いこなせるようになった。
だが、十全に扱えるのは、やはり八翼まで。
つまり今のリュノアは、クロトの最高速に並ぶ勢いということだ。
リュノアは接近する魔物、空皇帝を見据える。
まだかなり遠いが、竜眼の力は生半可ではない。
空皇帝をはっきりと捉えている。
敵を認識した後、漆黒と純白の十四翼に空間魔法を纏わせていく。
翼は、変な表現だが、黒と白に輝いている。
竜翼の効果も発動しているようだ。
「キュオオオッ!」
その叫びと共に、空皇帝とすれ違う。
空皇帝はすれ違いざまに、翼でバラバラに解体され、絶命。
リュノアのやろうとしていることを察していたクロトは、死体を回収。
そのまま問題なく、リュノアは飛行を続けた。
リュノアに乗ったまま回収するのは大変そうだが、何とかなったようだ。
「今のは、竜翼連刃、といった感じ、かな?」
「キュ?・・・キュ!」
クロトが適当につけた名称を気に入った様子のリュノア。
「よし。じゃあ、もう少し飛んでから帰ろうか。」
「キュッ!キュキュッ!」
リュノアは低速飛行に移行し、のんびりと空の旅を始めた。
「キュキュッ!」
「・・・んんっ、どうしたの・・・リュノア?」
リュノアの背中の上で眠っていたクロトは、鳴き声を聞いて目を覚ました。
場所は、旧ブルータル王国領上空。
リュノアとクロトの目の前には、五メートル程の大きさである、岩。
「・・・何で岩が空を飛んでるの?」
「キュ?」
若干寝ぼけているクロトは、思い浮かんだ疑問をそのまま口から零した。
その後、よくよく調べてみると、そこには転移魔法陣が存在した。
「リュノア、お手柄だぞ。」
「キュキュー!」
幼体となってクロトの胸に飛び込むリュノア。
それを抱き締めて撫でるクロト。
結局、リュノアが気持ちよさから眠ってしまうまで、触れ合いは続いた。
転移魔法陣の先には、黄道の迷宮。
紋章とレリーフは、予想通り、乙女。
クロトは乙女と聞いて、翼をイメージした。
必ずしも当たる訳では無いが、今回は正解だったようだ。
名称は、星十二天「乙女」。
筋力低めで、速力と魔力が高め。
機動型の後衛っぽい能力値になっている。
レアスキル「乙女の摂理」と「乙女心」を保持。
レアスキル「乙女の摂理」は、敵の中に処女が混ざっていると、能力値上昇。
上昇幅は、一人で一倍、二人で二倍、最大で十倍となる。
MPを全て消費することで、一度だけ、絶対魅了を行うことが出来る。
レアスキル「乙女心」は、魅了系含む状態異常の無効化。
さらに、敵の中に男性が混ざっていると、能力値十倍。
絶対魅了と、神天魔の法衣の状態異常無効は、どちらの優先度が高いのか。
どちらも、レアスキル最上位相当の優先度を誇るため、何とも言い難いところ。
やってみなければ確かなことは分からない。
クロトはどう戦うべきかを考えて、ボスへ挑んだ。
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