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第一部「六色の瞳と魔の支配者」編
獄界の穴・・・?
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クロトとマリアは、ウィンフィート渓谷へやって来ていた。
「マリア、その辺の魔物と戦いながら、連携の確認をしておこう。」
「そうですわね。連携は大事ですわ。」
現在のマリアの戦闘方法は、剣と魔法。あと、橙の瞳
傀儡の理は、使えない。
統合されて、僅かに残った分以外は消えてしまったようだ。
「わたくしには、もう必要のないものですわ。」
と、吹っ切れた表情で、マリアは言っていた。
マリアが落ち込んでいないかと思っていたが、無駄な心配だったようだ。
ユニークスキル「天魔人」は、天紫人と同じような効果だ。
その後、ハーピーやグリフォンと戦いながら、連携を合わせていく。
2,3日も戦えば、エメラ程ではないが、それなりに息は合ってきた。
マリアの剣の腕は、クロトやカレンに少し劣る程度。
つまり、人類最強クラス。
長き時を経た経験は伊達ではない。
そのことを伝えたら、マリアは怒ってしまったが。
天魔人になって、長き時を経た、という表現を自分に使いたく無くなったとか。
そんな訳で現在、ウィンフィート渓谷の奥深く。
グリフォン皇帝種と交戦中。
クロトが空中で戦い、マリアは地上から魔法で援護している。
マリアの使う魔法は、天魔法術というレアスキルのものだ。
クロトの切断領域に敵が衝突し、翼が片方もがれた。
そこへ、黒羽六枚で高速になったクロトが、すれ違いざまに翼を斬りつける。
「極炎雷連閃・天絶」
「グルゥ!?」
一瞬で翼を切断された敵は、バランスを崩す。
落下しそうになるのを、風魔法でなんとか堪えるグリフォン皇帝種。
「マリア!」
「わかっていますわ!」
言うが早いか、準備していた天魔法術を使用。
「フォールダウン!」
その天魔法術を喰らったグリフォンは、地上に落下。
マリアが使ったのは、風と地、重力の複合魔法だ。
落下したグリフォンに、隠密者を発動していた分身の攻撃が炸裂。
極天八奏連閃・全絶、を喰らったグリフォン皇帝種は、その命を散らした。
「マリア、タイミングは最高だったよ。」
「それならよかったですわ・・・。」
少しホッとした表情で微笑むマリア。
内心、上手くできるか不安だったのだろう。
なにせ、使い慣れない魔法なのだから。
そんなマリアを、優し気な瞳で見つめるクロト。
「・・・なんですの?」
クロトに見つめられていることに気づいたマリア。
「何でもないよ。可愛らしいな、と思っただけ。」
「クロトは、もう少し恥ずかしがるということを覚えた方が良いと思いますわ。」
マリアはジト目で、そんなことを告げたのだった。
それから数日掛けて、クロトとマリアは渓谷の最奥まで来たのだが・・・。
「谷、かな・・・?」
「谷、ですわね。」
クロトの目の前には、谷?のような、数十メートルに渡る断絶地帯がある。
「天の瞳でも底の深さが分からないって、相当深いよ、これ。」
「そうですわね。・・・どうしますの?」
「どうって・・・降りるけど?」
「ですから、どう降りるのかと聞いているのですわ。」
クロトは、空中を飛んで降りることができるが、マリアにそれは出来ない。
では、どうするのかというと・・・。
「やっぱりこうなるんですのね・・・。」
「まあ、これ以上の手は、他に思いつかないからね。」
クロトは、マリアをお姫様抱っこしながら、谷を下っていた。
「せめて、背中に背負うという選択肢は無かったんですの・・・?」
「普通ならそれでいいんだけど、飛んで谷を下るには、バランスが難しいから。」
クロトは、動揺することもなく、平然とお姫様抱っこを選択した。
マリアは、スカートを抑えながら、クロトの首に手をまわしている。
顔が赤く、とっても恥ずかしそうだ。
ちなみに、マリアの戦闘服は、膝上丈スカートに、足首まであるロングコート。
そして、ロングブーツに各種軽装備の防具。
色は、白と黒、薄橙である。
そこはかとなくクロトに似ているのは、参考にしたからだろう。
どのくらい下降したのか。
ようやく、天の瞳で地面が見えて来た。
程なくして、地面に到着。
マリアをおろして、周囲の確認をする。
(・・・これかな。1キロくらい先に妙な空間が開いている。)
クロトはマリアに伝え、その場所へ向かってみる。
途中で、霊体系の魔物が襲って来たが、大変弱く、問題なく討伐。
移動し始めてすぐ、妙な空間の穴が開いている場所に辿り着いた。
そこにあったのは・・・・・・
「マリア、その辺の魔物と戦いながら、連携の確認をしておこう。」
「そうですわね。連携は大事ですわ。」
現在のマリアの戦闘方法は、剣と魔法。あと、橙の瞳
傀儡の理は、使えない。
統合されて、僅かに残った分以外は消えてしまったようだ。
「わたくしには、もう必要のないものですわ。」
と、吹っ切れた表情で、マリアは言っていた。
マリアが落ち込んでいないかと思っていたが、無駄な心配だったようだ。
ユニークスキル「天魔人」は、天紫人と同じような効果だ。
その後、ハーピーやグリフォンと戦いながら、連携を合わせていく。
2,3日も戦えば、エメラ程ではないが、それなりに息は合ってきた。
マリアの剣の腕は、クロトやカレンに少し劣る程度。
つまり、人類最強クラス。
長き時を経た経験は伊達ではない。
そのことを伝えたら、マリアは怒ってしまったが。
天魔人になって、長き時を経た、という表現を自分に使いたく無くなったとか。
そんな訳で現在、ウィンフィート渓谷の奥深く。
グリフォン皇帝種と交戦中。
クロトが空中で戦い、マリアは地上から魔法で援護している。
マリアの使う魔法は、天魔法術というレアスキルのものだ。
クロトの切断領域に敵が衝突し、翼が片方もがれた。
そこへ、黒羽六枚で高速になったクロトが、すれ違いざまに翼を斬りつける。
「極炎雷連閃・天絶」
「グルゥ!?」
一瞬で翼を切断された敵は、バランスを崩す。
落下しそうになるのを、風魔法でなんとか堪えるグリフォン皇帝種。
「マリア!」
「わかっていますわ!」
言うが早いか、準備していた天魔法術を使用。
「フォールダウン!」
その天魔法術を喰らったグリフォンは、地上に落下。
マリアが使ったのは、風と地、重力の複合魔法だ。
落下したグリフォンに、隠密者を発動していた分身の攻撃が炸裂。
極天八奏連閃・全絶、を喰らったグリフォン皇帝種は、その命を散らした。
「マリア、タイミングは最高だったよ。」
「それならよかったですわ・・・。」
少しホッとした表情で微笑むマリア。
内心、上手くできるか不安だったのだろう。
なにせ、使い慣れない魔法なのだから。
そんなマリアを、優し気な瞳で見つめるクロト。
「・・・なんですの?」
クロトに見つめられていることに気づいたマリア。
「何でもないよ。可愛らしいな、と思っただけ。」
「クロトは、もう少し恥ずかしがるということを覚えた方が良いと思いますわ。」
マリアはジト目で、そんなことを告げたのだった。
それから数日掛けて、クロトとマリアは渓谷の最奥まで来たのだが・・・。
「谷、かな・・・?」
「谷、ですわね。」
クロトの目の前には、谷?のような、数十メートルに渡る断絶地帯がある。
「天の瞳でも底の深さが分からないって、相当深いよ、これ。」
「そうですわね。・・・どうしますの?」
「どうって・・・降りるけど?」
「ですから、どう降りるのかと聞いているのですわ。」
クロトは、空中を飛んで降りることができるが、マリアにそれは出来ない。
では、どうするのかというと・・・。
「やっぱりこうなるんですのね・・・。」
「まあ、これ以上の手は、他に思いつかないからね。」
クロトは、マリアをお姫様抱っこしながら、谷を下っていた。
「せめて、背中に背負うという選択肢は無かったんですの・・・?」
「普通ならそれでいいんだけど、飛んで谷を下るには、バランスが難しいから。」
クロトは、動揺することもなく、平然とお姫様抱っこを選択した。
マリアは、スカートを抑えながら、クロトの首に手をまわしている。
顔が赤く、とっても恥ずかしそうだ。
ちなみに、マリアの戦闘服は、膝上丈スカートに、足首まであるロングコート。
そして、ロングブーツに各種軽装備の防具。
色は、白と黒、薄橙である。
そこはかとなくクロトに似ているのは、参考にしたからだろう。
どのくらい下降したのか。
ようやく、天の瞳で地面が見えて来た。
程なくして、地面に到着。
マリアをおろして、周囲の確認をする。
(・・・これかな。1キロくらい先に妙な空間が開いている。)
クロトはマリアに伝え、その場所へ向かってみる。
途中で、霊体系の魔物が襲って来たが、大変弱く、問題なく討伐。
移動し始めてすぐ、妙な空間の穴が開いている場所に辿り着いた。
そこにあったのは・・・・・・
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